2008年1月15日 (火)
第26話「復活のシャア」
オデッサ作戦が終結して物語は後半戦へ。ガンダムのドッキング・シークエンスも復活するが、マーカーの「コア・ファイターはもともとガンダムの脱出カプセルみたいなもんなんです」というセリフは最終回への伏線のようにも聞こえる。
【ベルファスト】
連邦軍の北アイルランド補給地がある港町。女スパイ107号ミハルによればホワイトベースが入ったのは第2ドック。固有名詞やナンバリングが加わり、描かれているものが大状況の一部であると強調されている。
【ガンダムの使い方】
レビル将軍によれば、ガンダム1機が呼び水となってジオン軍の兵器思想が変化した。強力なモビルスーツなら1機、2機でも戦果が上げられると考えるようになったのだ。後半戦の「毎回、新たな機動兵器を出す」というビジネスサイドからの要請にも、リアルな理屈の裏づけを与えているのが、ガンダム的スタイルである。
今回から数話は水陸両用の新型機動兵器が連続登場する。最初にあたるゴッグは、レビル将軍の示した図面にすでに記載されている。ちなみにアフレコ台本上では「ゴック」と表記、テレビ版音声中もそう発音されているが、現在の正式表記は「ゴッグ」と濁音つきなので留意が必要。
【ゴッグの怪獣的演出】
毎回、新しい敵が攻めてくるというロボットアニメの「お約束」は「ウルトラマン対怪獣」から受け継がれたもの。そのためか、第26話ではゴッグに「怪獣的演出」が多用されている。灯台を潰しながら上陸するときの巨大感、バルカン砲をはじきかえす強力な装甲、ガンダムの頭部に穴をあける鋭いツメなど、兵器とはひと味違う描き方がされている。
ガンダム・ハンマーに小型ロケットを内蔵し、破壊力を増強した新兵器。第26話にしか登場していない。Gパーツは今回は戦車形態の“Gブル”が登場。ビーム砲の威力でガンダムのパワーアップを強く印象づけた。
氷川竜介(アニメ評論家)
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