機動戦士ΖガンダムII A New Translation 恋人たち
【劇場】
2005年10月29日公開
ストーリー
U.C.0087、エゥーゴとティターンズの軍事衝突は地球連邦軍の内戦として拡大しつつあった。ジャブロー戦後、シャアの勧めで地球に残ったカミーユはカラバと共に転戦した先のホンコンで、フォウ・ムラサメと出会い恋に落ちる。フォウは地球連邦軍のニュータイプ研究所で調整された強化人間であったが、戦闘の末、自らの命と引き換えにカミーユを宇宙へ帰還させた。その頃、ティターンズの攻勢や合法的な権限拡大によって劣勢に追い込まれたエゥーゴは、地球圏に帰還した旧ジオン公国軍残党「アクシズ」と同盟すべく接触を目指す。しかし、ティターンズに参加しながらも独自の思惑で動く“木星帰りの男”パプテマス・シロッコもアクシズとの接触を目論み、事態は混乱していく。
スタッフ
[企画・制作]サンライズ
[製作]吉井孝幸
[企画]内田健二
[原案]矢立 肇
[原作・脚本・絵コンテ・総監督]富野由悠季
[キャラクターデザイン]安彦良和
[メカニカルデザイン]大河原邦男、藤田一己
[作画監督]重田敦司、中島利洋、中谷誠一、仲 盛文、恩田尚之
[美術監督]甲斐政俊
[撮影監督]木部さおり
[音楽]三枝成彰
[音響監督]藤野貞義
キャスト
[カミーユ・ビダン]飛田展男
[シャア・アズナブル]池田秀一
[アムロ・レイ]古谷 徹
[ブライト・ノア]鈴置洋孝
[フォウ・ムラサメ]ゆかな
[サラ・ザビアロフ]池脇千鶴
[ベルトーチカ・イルマ]川村万梨阿
[エマ・シーン]岡本麻弥
[レコア・ロンド]勝生真沙子
[カツ・コバヤシ]浪川大輔
[ファ・ユイリィ]新井里美
[ジェリド・メサ]井上和彦
[パプテマス・シロッコ]島田 敏
[ハマーン・カーン]榊原良子
キャラクター
カミーユ・ビダン
エゥーゴに所属するMSパイロットで、ガンダムMk-II、Ζガンダムに搭乗する。自身の置かれた環境に苦悩していたがフォウ・ムラサメとの運命的出会いと別れを通じて成長し、地球圏の現状に向かい合うようになる。
フォウ・ムラサメ
地球連邦軍傘下のニュータイプ研究機関「ムラサメ研究所」の強化人間で、サイコ・ガンダムのパイロット。失った記憶を取り戻すため戦闘に参加するが、敵でありながら愛するようになったカミーユを宇宙に戻そうとする。
シャア・アズナブル
クワトロ・バジーナ大尉を名乗ってエゥーゴに参加していたが、正体を知るブレックス・フォーラ准将の死に際してエゥーゴの指揮を託される。本心を容易に語ることはなく、レコア・ロンドとの間に溝を生じてしまった。
サラ・ザビアロフ
シロッコに見出されたティターンズの曹長で、優れたニュータイプの素養を持つ。シロッコに盲目的なまでの忠誠心を抱く一方で、情報リークのために赴いたアーガマで出合ったカツにも憎からぬ感情を持つようになる。
パプテマス・シロッコ
木星間輸送船ジュピトリスの責任者で、開戦後にティターンズに加入した士官。表面上ジャミトフに忠誠を誓っているがティターンズの乗っ取りを企んでおり、秘密裏に作戦行動の妨害やアクシズとの接触などを行った。
メカニック
MSZ-006 Ζガンダム
エゥーゴの象徴的存在である可変MS。大気圏突入が可能なウェイブ・ライダー形態に変形する。パイロットはカミーユ・ビダン。月面都市グラナダへのコロニー落下阻止戦では、ティターンズの可変機を立て続けに退けている。
RX-178 ガンダムMk-II
ティターンズが開発した試作MSで、エゥーゴが奪取し運用した。のちに専用の支援機Gディフェンサーが配備されている。カミーユがZガンダムに搭乗した後はエマ・シーンがパイロットとなり、コロニー落下阻止戦ではコロニーの軌道変更に成功した。
MRX-009 サイコ・ガンダム
MS形態時の全高が40mに達する巨大可変MA。ティターンズ傘下となったムラサメ研究所が開発した。戦闘力は一般的なMSを遥かに凌駕しており、ホンコンシティ戦ではアムロやカミーユですら撃破できなかった。パイロットはフォウ・ムラサメ。
RX-110 ガブスレイ
ティターンズの可変MS。格闘武器兼用のフェダーイン・ライフル、各形態対応のクローなど、可変機構を意識した装備が特徴。火力と機動性に優れ、カミーユのガンダムMk-IIを戦闘不能に追い込んだ。パイロットはジェリド・メサら。
AMX-003 ガザC
旧ジオン公国軍残党アクシズの主力可変MS。簡素な構造の機体に高出力ビーム兵器を備え、集団戦に適する。ドゴス・ギアのMS部隊に集団攻撃をしかけ、撤退に追い込んだ。一般機はパープル系、ハマーン・カーン専用機は白系の塗装。
作品解説
『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作の第2作で、TVシリーズの第15話から第32話にあたる。「恋人たち」というサブタイトルから推測できるように、様々な恋愛模様が描かれているのがストーリー上の特徴となっている。惹かれあいながらも敵同士という現実に揺れるカミーユとフォウ、押しかけ女房的関係から発展するアムロとベルトーチカだけでなく、『ΖIII』への複線となるシロッコとサラとカツ、シャアとレコアの関係など注目すべきエピソードが多い。
TV版との相違
キャラクター間の恋愛模様に焦点があてられたこともあり、政治・軍事色が強いエピソードは多くが省略・統合された。アポロ作戦、フォン・ブラウン解放戦、サイド2への毒ガス攻撃未遂などが省略された代表的エピソードである。キャラクターの生死にも変更があり、TV版で後に再登場するフォウとロザミアは『ΖII』では死亡扱いになっている。本作オリジナルのメカとして、ハマーン・カーン専用のガザCが登場する点も特徴である。
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