2013年2月13日 (水)
ガンダムのお約束 ~その43~『ガンダムの三人組(その1)』
“ガンダムってなんだ!?”という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第43回!
ガンダム界のバクテリオファージ(←ちょっとカッコいい)と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第43回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その43~』についてお話ししたいと思います。
これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の中で活躍するチームと言えば“三人組”がありますね。英語でいうとトリオです。
古来より三人寄れば文殊の知恵とか、女三人寄ればカシマシいとか、三人の博士が東方からやってきて、乳香、没薬、黄金を渡して幼子の誕生を祝ったり(!?)、はたまた「お笑い」だったり「ズッコケ」だったり(←ズゴックではない)と、世間でもなにかと“三人組”には特別な意味があるようです。
というわけで第43回目は「ガンダムの三人組」(その1)をご紹介しちゃいます~。
●●●
【その1】
ガンダムに登場する三人組は、三位一体で必殺技を繰り出すのがお約束!?
黒い三連星(『機動戦士ガンダム』)
『機動戦士ガンダム』で最も有名なトリオといえば、アニメ界に名を轟かす名監督、トリオヨシユキ監督!(ファンファーレ)…………すいません、それは富野由悠季大監督でした。このところ寒くて頭がシビれてるので暖を取ろうと苦しいダジャレを飛ばしてみましたが、逆にもっと寒くなっちゃいました! かくなる上は詰め腹ならぬツメ(バラ)を切ってお詫び申し上げる所存です。パチンパチンパチ……おっと、今度は深爪しちゃいましたね(てへぺろ)。
などと、ゆる~い話のマクラ(?)はこのへんにして、今回ご紹介する三人組は、記念すべき最初のガンダム作品である『機動戦士ガンダム』で大活躍するジオン公国軍の三人組のチーム“トリオ・ザ・ジオン”こと人呼んで“黒い三連星”のみなさんです!
ちなみに私、あまりにこの呼び名が有名なんで、てっきりガンダムの中に『黒い三連星』っていうサブタイトルの回があるのかと思ってました。(←気になる人はすぐ ココにGo!) ※『機動戦士ガンダム』第24話『迫撃!トリプル・ドム』
この三人はジオン公国軍突撃機動軍司令、キシリア・ザビ配下の突撃機動軍第7師団第1MS大隊司令部付特務小隊に所属してるんですが、ガイア大尉(髭面)、マッシュ中尉(隻眼)、オルテガ中尉(巨漢)の見るからにむーん! とむさ苦しくて臭そう、じゃなくてがっつり男くさい三人組は、見るからに怜悧でエリート然としたマ・クベ大佐(ジオン公国突撃機動軍の大佐)なんかとくらべると、いかにも叩き上げで癖も二癖もある兵隊やくざみたいな頼もしさも満載で、そりゃもう恋に祭りに(!?)じゃなくって、戦争に喧嘩にと滅法強そうです。しかも過去には三人で地球連邦軍の総司令のレビル将軍を捕虜にしたという多大な武勲&功績もあるらしく、その猛者っぷりにはマ・クベ大佐なんか指先一つでダウンされちゃいそうなかんじであります~。
もちろん、こんな勇ましい三人組を部下に持つキリシア様だってタダ者じゃありませんよ~。まぁそれはあの個性的なルックスを見ればなんとなくわかりますけど……(←ほめてるんですよ、念のため)。
さらに彼らの特徴的な目印ともいうべき搭乗機は、ジオン軍の標準色ともいうべきグリーン系のあの色ではなく、その名の通りに“黒く”塗られた重モビルスーツ(MS)のMS-09ドムなんですが(←別色、あるいは同じカラーリング(黒と紫)のザクIIにも乗ってたりもします)、それがまた“ザクとは違うのだよザクとは”(←注:これは違うおじさまのセリフです)といった雰囲気をむーん! と醸し出して、例の赤いザクとはまた違ったほとばしるシブさとカッコよさがもう、野菜マシマシ、ニンニクマシマシのばりばりカラメアブラ状態(!?)じゃないですか!
そんな素敵な三人組の繰り出す必殺技は泣く子も黙る、ご存じ“ジェットストリームアタック”!(ファンファーレその2)これは最初にリーダーのガイアが仕掛け、その後マッシュとオルテガが続いて攻撃(アタック)するという、まさに三人の息がぴったり合ってるからこそ可能となる、画期的で素晴らしい三位一体の攻撃方法かつ時間差フォーメーションなのです。
赤いザクが三倍速いなら、黒いドムは、なんと三機で三倍の攻撃ですよ! どうです!? スゴイでしょ~! シブいでしょ~!! カッコイイでしょ~!!! って、あれ? ……と、とにかく強いんですからっっ!!
で、この黒い三連星が繰り出すジェットストリームアタックにアムロ(アムロ・レイ:主人公。ガンダムのMSパイロット)はたちまち翻弄されてしまいますが、ここでマチルダさん(マチルダ・アジャン:地球連邦軍補給部隊の隊長で中尉。アムロの初恋の人)の操縦するミデア輸送機の特攻がなかったら、さすがにニュータイプのアムロといえども負けてしまっていたかもしれません。嗚呼、マチルダさーーーーん!……(哀悼の意)。
しかし、強くて美しいマチルダさんの尊い犠牲を持ってしても、仕留められたのはマッシュ1機のみという強さ。さすがは黒い三連星、そんじょそこらのMSパイロットが手を出して勝てるような相手ではありません。しかもリーダーのガイアは歴戦の古強者でもあります。マッシュを失って状況不利と判断するや否や、態勢を立て直すべくオルテガに退却命令を出してすぐに戦線を離脱します。決してガンダムに怖じ気づいたわけではありません。この辺は続く『機動戦士ガンダム』第25話『オデッサの激戦』を観てくださいね~。
マッシュを失ったガイアとオルテガは亡き戦友の冥福を祈り、弔砲を空に向かって撃つと「おのれ、ガンダムめ~! ぐぬぬ……」(←こんなことは言ってませんが……)と、ガンダムへの復讐を強く誓います。マ・クベ大佐からの命令は地球連邦軍の拠点となるホワイトベースこと木馬への攻撃でしたが、ガイアとオルテガにとってはかけがいのない大事な戦友の仇である憎っくきガンダムを潰すことこそが本当の目的なのです。
だからマ・クベ大佐が「おまえらのカタキウチちゃう! 邪魔な木馬をやっつけてんか!」(意訳)と言っても「わかっておる、わかっておる」と、まるでお母さんに「あんた宿題やったの?」と言われても「これからやろうと思ってたのに~」とか言いながらゲームコントローラを手に取ってしまう男子小学生並みに上の空の返事をしてたりします。そして味方であるドップ部隊には「関係ないヤツらの手出しは無用!」とばかりに「ガンダムには手を出すな! 木馬(ホワイトベース)の攻撃でもしてろ!」とか命令しちゃいます。ほらね! やっぱりお母さん、じゃなかったマ・クベ大佐のいうことなんかちっとも聞いてなかったでしょ~?
とはいえ残り2機になってしまったため、三連星ならでは元祖(本家)オリジナルのジェットストリームアタックはもうできません。でも黒いドムはやっぱり伊達じゃなくてすごく強いんです。今度はガンタンクのキャタピラを破壊しただけでなくガンキャノンを戦闘不能にして、続くガンダムをきっちり追い込みます。前回のジェットストリームアタック攻撃時にガンダムに踏み台にされてしまったガイアは(←「ああっ! 俺を踏み台にした!?」というセリフは有名ですね)、今度は逆に空飛ぶGファイターを踏み台にしてガンダムへ攻撃してきます。
タイマン(←二対一ですけどね)で亡き友の恨みを晴らそうとする心意気、そして残されたガイアとオルテガで仇敵・ガンダムに勇敢に立ち向かったものの、無念にも想いを果たせずに亡き戦友へ詫びの言葉を遺して散っていった二人の最期の気持ちは「ジオンはあと十年は戦える、フフフフフッ」とか捨て台詞を吐いてスタコラ逃げ出しちゃったマ・クベ大佐にはきっとわからないことでしょう(涙)。
かくしてガイア大尉、マッシュ中尉、オルテガ中尉の三人は、己自身のため、そして大事な仲間の魂のために真のプライドをかけて激戦を最後まで戦い抜き “黒い三連星” として永遠に名を残すことになったのでした。
というわけで、以上「ガンダムの三人組」(その1)、いかがでしたでしょうか~?
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のバクテリオファージ(←ちょっとカッコいい)と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第43回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その43~』についてお話ししたいと思います。
これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の中で活躍するチームと言えば“三人組”がありますね。英語でいうとトリオです。
古来より三人寄れば文殊の知恵とか、女三人寄ればカシマシいとか、三人の博士が東方からやってきて、乳香、没薬、黄金を渡して幼子の誕生を祝ったり(!?)、はたまた「お笑い」だったり「ズッコケ」だったり(←ズゴックではない)と、世間でもなにかと“三人組”には特別な意味があるようです。
というわけで第43回目は「ガンダムの三人組」(その1)をご紹介しちゃいます~。
【その1】
ガンダムに登場する三人組は、三位一体で必殺技を繰り出すのがお約束!?
黒い三連星(『機動戦士ガンダム』)
『機動戦士ガンダム』で最も有名なトリオといえば、アニメ界に名を轟かす名監督、トリオヨシユキ監督!(ファンファーレ)…………すいません、それは富野由悠季大監督でした。このところ寒くて頭がシビれてるので暖を取ろうと苦しいダジャレを飛ばしてみましたが、逆にもっと寒くなっちゃいました! かくなる上は詰め腹ならぬツメ(バラ)を切ってお詫び申し上げる所存です。パチンパチンパチ……おっと、今度は深爪しちゃいましたね(てへぺろ)。
などと、ゆる~い話のマクラ(?)はこのへんにして、今回ご紹介する三人組は、記念すべき最初のガンダム作品である『機動戦士ガンダム』で大活躍するジオン公国軍の三人組のチーム“トリオ・ザ・ジオン”こと人呼んで“黒い三連星”のみなさんです!
ちなみに私、あまりにこの呼び名が有名なんで、てっきりガンダムの中に『黒い三連星』っていうサブタイトルの回があるのかと思ってました。(←気になる人はすぐ ココにGo!) ※『機動戦士ガンダム』第24話『迫撃!トリプル・ドム』
この三人はジオン公国軍突撃機動軍司令、キシリア・ザビ配下の突撃機動軍第7師団第1MS大隊司令部付特務小隊に所属してるんですが、ガイア大尉(髭面)、マッシュ中尉(隻眼)、オルテガ中尉(巨漢)の見るからにむーん! とむさ苦しくて臭そう、じゃなくてがっつり男くさい三人組は、見るからに怜悧でエリート然としたマ・クベ大佐(ジオン公国突撃機動軍の大佐)なんかとくらべると、いかにも叩き上げで癖も二癖もある兵隊やくざみたいな頼もしさも満載で、そりゃもう恋に祭りに(!?)じゃなくって、戦争に喧嘩にと滅法強そうです。しかも過去には三人で地球連邦軍の総司令のレビル将軍を捕虜にしたという多大な武勲&功績もあるらしく、その猛者っぷりにはマ・クベ大佐なんか指先一つでダウンされちゃいそうなかんじであります~。
もちろん、こんな勇ましい三人組を部下に持つキリシア様だってタダ者じゃありませんよ~。まぁそれはあの個性的なルックスを見ればなんとなくわかりますけど……(←ほめてるんですよ、念のため)。
さらに彼らの特徴的な目印ともいうべき搭乗機は、ジオン軍の標準色ともいうべきグリーン系のあの色ではなく、その名の通りに“黒く”塗られた重モビルスーツ(MS)のMS-09ドムなんですが(←別色、あるいは同じカラーリング(黒と紫)のザクIIにも乗ってたりもします)、それがまた“ザクとは違うのだよザクとは”(←注:これは違うおじさまのセリフです)といった雰囲気をむーん! と醸し出して、例の赤いザクとはまた違ったほとばしるシブさとカッコよさがもう、野菜マシマシ、ニンニクマシマシのばりばりカラメアブラ状態(!?)じゃないですか!
そんな素敵な三人組の繰り出す必殺技は泣く子も黙る、ご存じ“ジェットストリームアタック”!(ファンファーレその2)これは最初にリーダーのガイアが仕掛け、その後マッシュとオルテガが続いて攻撃(アタック)するという、まさに三人の息がぴったり合ってるからこそ可能となる、画期的で素晴らしい三位一体の攻撃方法かつ時間差フォーメーションなのです。
赤いザクが三倍速いなら、黒いドムは、なんと三機で三倍の攻撃ですよ! どうです!? スゴイでしょ~! シブいでしょ~!! カッコイイでしょ~!!! って、あれ? ……と、とにかく強いんですからっっ!!
で、この黒い三連星が繰り出すジェットストリームアタックにアムロ(アムロ・レイ:主人公。ガンダムのMSパイロット)はたちまち翻弄されてしまいますが、ここでマチルダさん(マチルダ・アジャン:地球連邦軍補給部隊の隊長で中尉。アムロの初恋の人)の操縦するミデア輸送機の特攻がなかったら、さすがにニュータイプのアムロといえども負けてしまっていたかもしれません。嗚呼、マチルダさーーーーん!……(哀悼の意)。
しかし、強くて美しいマチルダさんの尊い犠牲を持ってしても、仕留められたのはマッシュ1機のみという強さ。さすがは黒い三連星、そんじょそこらのMSパイロットが手を出して勝てるような相手ではありません。しかもリーダーのガイアは歴戦の古強者でもあります。マッシュを失って状況不利と判断するや否や、態勢を立て直すべくオルテガに退却命令を出してすぐに戦線を離脱します。決してガンダムに怖じ気づいたわけではありません。この辺は続く『機動戦士ガンダム』第25話『オデッサの激戦』を観てくださいね~。
マッシュを失ったガイアとオルテガは亡き戦友の冥福を祈り、弔砲を空に向かって撃つと「おのれ、ガンダムめ~! ぐぬぬ……」(←こんなことは言ってませんが……)と、ガンダムへの復讐を強く誓います。マ・クベ大佐からの命令は地球連邦軍の拠点となるホワイトベースこと木馬への攻撃でしたが、ガイアとオルテガにとってはかけがいのない大事な戦友の仇である憎っくきガンダムを潰すことこそが本当の目的なのです。
だからマ・クベ大佐が「おまえらのカタキウチちゃう! 邪魔な木馬をやっつけてんか!」(意訳)と言っても「わかっておる、わかっておる」と、まるでお母さんに「あんた宿題やったの?」と言われても「これからやろうと思ってたのに~」とか言いながらゲームコントローラを手に取ってしまう男子小学生並みに上の空の返事をしてたりします。そして味方であるドップ部隊には「関係ないヤツらの手出しは無用!」とばかりに「ガンダムには手を出すな! 木馬(ホワイトベース)の攻撃でもしてろ!」とか命令しちゃいます。ほらね! やっぱりお母さん、じゃなかったマ・クベ大佐のいうことなんかちっとも聞いてなかったでしょ~?
とはいえ残り2機になってしまったため、三連星ならでは元祖(本家)オリジナルのジェットストリームアタックはもうできません。でも黒いドムはやっぱり伊達じゃなくてすごく強いんです。今度はガンタンクのキャタピラを破壊しただけでなくガンキャノンを戦闘不能にして、続くガンダムをきっちり追い込みます。前回のジェットストリームアタック攻撃時にガンダムに踏み台にされてしまったガイアは(←「ああっ! 俺を踏み台にした!?」というセリフは有名ですね)、今度は逆に空飛ぶGファイターを踏み台にしてガンダムへ攻撃してきます。
タイマン(←二対一ですけどね)で亡き友の恨みを晴らそうとする心意気、そして残されたガイアとオルテガで仇敵・ガンダムに勇敢に立ち向かったものの、無念にも想いを果たせずに亡き戦友へ詫びの言葉を遺して散っていった二人の最期の気持ちは「ジオンはあと十年は戦える、フフフフフッ」とか捨て台詞を吐いてスタコラ逃げ出しちゃったマ・クベ大佐にはきっとわからないことでしょう(涙)。
かくしてガイア大尉、マッシュ中尉、オルテガ中尉の三人は、己自身のため、そして大事な仲間の魂のために真のプライドをかけて激戦を最後まで戦い抜き “黒い三連星” として永遠に名を残すことになったのでした。
というわけで、以上「ガンダムの三人組」(その1)、いかがでしたでしょうか~?
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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