2013年2月20日 (水)
ガンダムのお約束 ~その44~『ガンダムの三人組(その2)』
“ガンダムってなんだ!?”という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第44回!
ガンダム界のピンポンパール(←ちょっとかわいい)と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第44回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その44~』についてお話ししたいと思います。
これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の中で活躍するチームもいろいろありますが、中でも目立つのは “三人組”の存在です。この編成は強くて勇ましい攻撃ユニットだけでなく、バンドやアイドル、はたまた芸人(?)などの柔らかい(?)分野でもよく見かけたりしますが、見た目にも役割的にも三人組っていうのはやっぱり収まりがいいんでしょうね~。
ということで第44回目は「ガンダムの三人組」(その2)をご紹介しちゃいます~。
●●●
【その1】
ガンダムに登場する三人組は、禁句を聞くと強くなっちゃう(!?)のがお約束!?
前回は『機動戦士ガンダム』で大活躍したジオン公国軍に所属する三人組チーム“トリオ・ザ・ジオン”こと “黒い三連星”のみなさんでしたが、今回はぐぐっと若返って(!?)『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のエクステンデッドな三人組、スティング、アウル、ステラをご紹介します。
この三人は地球連合軍の特殊部隊、ファントムペインのメンバーなのですが、ファントムペインがどういうものかというと、秘密結社ロゴスに所属するコーディネイター殲滅のための不正規特殊部隊(私兵集団?)だったりします。地球連合軍大佐で仮面の男、ネオ・ロアノークを指揮官として、正規部隊とともに強化兵士のエクステンデッドたちを従えたこの組織、条約違反の禁じられた武器を持っていたりする非公式な部隊とされながらも、表向きにはブルーコスモス(反プラント(新世代コロニーの総称)、反コーディネイター(遺伝子操作された新人類)主義者とその団体)が彼らを管理している形になってます(正式名称:第81独立機動群)。
■アウル・ニーダ(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
アウルことアウル・ニーダは地球連合軍第81独立機動群ファントムペインに所属するMSパイロットです。後述する仲間のステラ、スティングとともに新設プラントのアーモリーワンに潜入して、プラントの武装組織=事実上の国軍でもあるザフトの工廠からセカンドステージシリーズのモビルスーツ(MS)を奪取することに成功します。彼はこのとき強奪してきた三機のガンダムのうちの一機であるアビスガンダムに搭乗するんですが、その後もエクステンデッドならではのズバ抜けた戦闘能力を様々な場面で発揮してくれちゃいます。
独特なファッションセンスの改造軍服(←シャツ破けすぎ!?)を身に纏い、思ったことはいつでも言いたい放題やり放題という、よく言えばやんちゃで暴れん坊キャラ(←悪く言えばまったく空気を読まない)のアウルですが、いざ敵に遭遇するとヒャッハー! とばかりに戦闘自体をゲームのように楽しむ冷酷で容赦ない性格に変貌し、ことのほか相手に大きなダメージを与えてしまう存在でもあったりします(←アウル、恐ろしい子……)
エクステンデッドはもともと薬物によってMS、MA(モビルアーマー)のパイロットとして通常ではありえない能力を発揮できるようになっているのですが、その後、技術の進歩により投薬はなくなり、かわりに最適化とブロックワードというものを取り入れた処置を行うようになります(彼らは引金となるブロックワードを言ったり聞いたりするといきなり暴走しちゃうんです……まさに禁句!)
ちなみにアウルのブロックワードは「母」。地球連合軍がエクステンデッドを研究・製造(!?)していたというロドニアのラボがザフトに発見されたときには、幼少期に懐いていた女性研究員のことを思い出していきなり錯乱し、「母さんが……死んじゃうじゃないか!」と自ら絶叫するなど、なかなか難儀なことになってしまいます。この時はこの言葉のおかげで連鎖的にステラも暴走に巻き込んじゃいましたが……(汗)。最終決戦ではクレタ沖の戦闘で主人公のシン・アスカの乗るインパルス(ブラストインパルス)と対決することになりますが……。
■ステラ・ルーシェ(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
次は紅一点のステラことステラ・ルーシェ。のんびりとした癒し系(?)というごく普通な少女である彼女も、またエクステンデッドの一人であり、他の二人同様、戦闘に関しては優れた能力を持ってます。搭乗するMSは強奪したガイアガンダムで(後にデストロイガンダム)、普段はおっとりしていてもそこはエクステンデッドらしく、戦闘ともなれば一気に攻撃な性格へ変貌しちゃうというから恐れ入ります。こういう人ってコワいですよね~。
ちなみにステラのブロックワードは「死」。ディオキアの海(崖の上)で鼻歌を歌いながら気分よく踊っていた時にうっかり足を滑らせて(?)海に落ちたところをシン・アスカに偶然助けられるんですが、そのときにシンがうっかり「死ぬ気か! この馬鹿!!」と言っちゃったもんだから大変なことに……。彼女のブロックワードが入ってたもんで(←前半部分です)、当然のごとく「いや……死ぬの……いやあああああ!」とその場で大暴走を始めてしまいます。一応、その後に続く「君を守る!」というシンの発言により、ステラの発作(!?)は無事おさまりましたが……。しかしこっちもアウルに輪をかけてさらに難儀なかんじが……。
これがきっかけとなってこの後もシンとステラは幾度か出会い、互いに惹かれあっていくのですが、シンの乗るインパルスガンダムに撃墜された彼女を、二度と戦場に出さないことを条件に引き渡したものの、ネオ・ロアノークはその約束を破って死にかけた彼女を再生してまたしても戦場へと送り込んだりしてます。しかもその際にはシンに関する記憶をばっちり消してから、という念の入れようです(←さすがは仮面の男・ネオ!悪い奴やで~)。
そんなこととはつゆ知らず、またしても戦場で対峙するシンとステラ……彼女もまた残酷な戦争の渦の中に巻き込まれてしまった悲劇のヒロインといえるでしょう。
■スティング・オークレー(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
スティング(スティング・オークレー)は同じく奪取作戦で手に入れたカオスガンダムに搭乗しているMSパイロットで、アウルとステラにとっては頼もしいリーダー格というべき存在です(←いわゆる兄貴分ってやつですね)。性格はいたって冷静沈着(他の二人と較べれば……)。彼だけは例のブロックワードがわからないのが特徴のようなのですが、これってかえって気になりますよね~(←当てた方には素敵なプレゼントを差し上げる! 予定です~)。
二人のうちアウルとはよく一緒にゲームやスポーツをして楽しく(?)遊んだりもしていたようですが、そのせいか彼がいなくなった後に行われた最適化処置によって記憶の中に空白が生まれ、以降は情緒不安定気味になってしまったようです(←悲しい話ですね)。
ヘブンズベースでの攻防戦においては生体CPUになり、デストロイガンダムに乗り込んで覚醒したシンが搭乗するデスティニーガンダムと決戦を行いますが、同じエクステンデッドの仲間であり、戦いの中に散っていったアウルとステラの二人のことを、最期までスティングは家族や兄妹のように思っていたのかもしれません。
戦いの中でこそ人並み外れた能力を発揮するファントムペインの三人組もまた、エクステンデッド=強化兵士ゆえの悲劇的な運命を辿らざるを得なかったのです。
というわけで、以上「ガンダムの三人組」(その2)、いかがでしたでしょうか~?
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のピンポンパール(←ちょっとかわいい)と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第44回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その44~』についてお話ししたいと思います。
これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の中で活躍するチームもいろいろありますが、中でも目立つのは “三人組”の存在です。この編成は強くて勇ましい攻撃ユニットだけでなく、バンドやアイドル、はたまた芸人(?)などの柔らかい(?)分野でもよく見かけたりしますが、見た目にも役割的にも三人組っていうのはやっぱり収まりがいいんでしょうね~。
ということで第44回目は「ガンダムの三人組」(その2)をご紹介しちゃいます~。
【その1】
ガンダムに登場する三人組は、禁句を聞くと強くなっちゃう(!?)のがお約束!?
前回は『機動戦士ガンダム』で大活躍したジオン公国軍に所属する三人組チーム“トリオ・ザ・ジオン”こと “黒い三連星”のみなさんでしたが、今回はぐぐっと若返って(!?)『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のエクステンデッドな三人組、スティング、アウル、ステラをご紹介します。
この三人は地球連合軍の特殊部隊、ファントムペインのメンバーなのですが、ファントムペインがどういうものかというと、秘密結社ロゴスに所属するコーディネイター殲滅のための不正規特殊部隊(私兵集団?)だったりします。地球連合軍大佐で仮面の男、ネオ・ロアノークを指揮官として、正規部隊とともに強化兵士のエクステンデッドたちを従えたこの組織、条約違反の禁じられた武器を持っていたりする非公式な部隊とされながらも、表向きにはブルーコスモス(反プラント(新世代コロニーの総称)、反コーディネイター(遺伝子操作された新人類)主義者とその団体)が彼らを管理している形になってます(正式名称:第81独立機動群)。
■アウル・ニーダ(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
アウルことアウル・ニーダは地球連合軍第81独立機動群ファントムペインに所属するMSパイロットです。後述する仲間のステラ、スティングとともに新設プラントのアーモリーワンに潜入して、プラントの武装組織=事実上の国軍でもあるザフトの工廠からセカンドステージシリーズのモビルスーツ(MS)を奪取することに成功します。彼はこのとき強奪してきた三機のガンダムのうちの一機であるアビスガンダムに搭乗するんですが、その後もエクステンデッドならではのズバ抜けた戦闘能力を様々な場面で発揮してくれちゃいます。
独特なファッションセンスの改造軍服(←シャツ破けすぎ!?)を身に纏い、思ったことはいつでも言いたい放題やり放題という、よく言えばやんちゃで暴れん坊キャラ(←悪く言えばまったく空気を読まない)のアウルですが、いざ敵に遭遇するとヒャッハー! とばかりに戦闘自体をゲームのように楽しむ冷酷で容赦ない性格に変貌し、ことのほか相手に大きなダメージを与えてしまう存在でもあったりします(←アウル、恐ろしい子……)
エクステンデッドはもともと薬物によってMS、MA(モビルアーマー)のパイロットとして通常ではありえない能力を発揮できるようになっているのですが、その後、技術の進歩により投薬はなくなり、かわりに最適化とブロックワードというものを取り入れた処置を行うようになります(彼らは引金となるブロックワードを言ったり聞いたりするといきなり暴走しちゃうんです……まさに禁句!)
ちなみにアウルのブロックワードは「母」。地球連合軍がエクステンデッドを研究・製造(!?)していたというロドニアのラボがザフトに発見されたときには、幼少期に懐いていた女性研究員のことを思い出していきなり錯乱し、「母さんが……死んじゃうじゃないか!」と自ら絶叫するなど、なかなか難儀なことになってしまいます。この時はこの言葉のおかげで連鎖的にステラも暴走に巻き込んじゃいましたが……(汗)。最終決戦ではクレタ沖の戦闘で主人公のシン・アスカの乗るインパルス(ブラストインパルス)と対決することになりますが……。
■ステラ・ルーシェ(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
次は紅一点のステラことステラ・ルーシェ。のんびりとした癒し系(?)というごく普通な少女である彼女も、またエクステンデッドの一人であり、他の二人同様、戦闘に関しては優れた能力を持ってます。搭乗するMSは強奪したガイアガンダムで(後にデストロイガンダム)、普段はおっとりしていてもそこはエクステンデッドらしく、戦闘ともなれば一気に攻撃な性格へ変貌しちゃうというから恐れ入ります。こういう人ってコワいですよね~。
ちなみにステラのブロックワードは「死」。ディオキアの海(崖の上)で鼻歌を歌いながら気分よく踊っていた時にうっかり足を滑らせて(?)海に落ちたところをシン・アスカに偶然助けられるんですが、そのときにシンがうっかり「死ぬ気か! この馬鹿!!」と言っちゃったもんだから大変なことに……。彼女のブロックワードが入ってたもんで(←前半部分です)、当然のごとく「いや……死ぬの……いやあああああ!」とその場で大暴走を始めてしまいます。一応、その後に続く「君を守る!」というシンの発言により、ステラの発作(!?)は無事おさまりましたが……。しかしこっちもアウルに輪をかけてさらに難儀なかんじが……。
これがきっかけとなってこの後もシンとステラは幾度か出会い、互いに惹かれあっていくのですが、シンの乗るインパルスガンダムに撃墜された彼女を、二度と戦場に出さないことを条件に引き渡したものの、ネオ・ロアノークはその約束を破って死にかけた彼女を再生してまたしても戦場へと送り込んだりしてます。しかもその際にはシンに関する記憶をばっちり消してから、という念の入れようです(←さすがは仮面の男・ネオ!悪い奴やで~)。
そんなこととはつゆ知らず、またしても戦場で対峙するシンとステラ……彼女もまた残酷な戦争の渦の中に巻き込まれてしまった悲劇のヒロインといえるでしょう。
■スティング・オークレー(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)
スティング(スティング・オークレー)は同じく奪取作戦で手に入れたカオスガンダムに搭乗しているMSパイロットで、アウルとステラにとっては頼もしいリーダー格というべき存在です(←いわゆる兄貴分ってやつですね)。性格はいたって冷静沈着(他の二人と較べれば……)。彼だけは例のブロックワードがわからないのが特徴のようなのですが、これってかえって気になりますよね~(←当てた方には素敵なプレゼントを差し上げる! 予定です~)。
二人のうちアウルとはよく一緒にゲームやスポーツをして楽しく(?)遊んだりもしていたようですが、そのせいか彼がいなくなった後に行われた最適化処置によって記憶の中に空白が生まれ、以降は情緒不安定気味になってしまったようです(←悲しい話ですね)。
ヘブンズベースでの攻防戦においては生体CPUになり、デストロイガンダムに乗り込んで覚醒したシンが搭乗するデスティニーガンダムと決戦を行いますが、同じエクステンデッドの仲間であり、戦いの中に散っていったアウルとステラの二人のことを、最期までスティングは家族や兄妹のように思っていたのかもしれません。
戦いの中でこそ人並み外れた能力を発揮するファントムペインの三人組もまた、エクステンデッド=強化兵士ゆえの悲劇的な運命を辿らざるを得なかったのです。
というわけで、以上「ガンダムの三人組」(その2)、いかがでしたでしょうか~?
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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