2012年11月28日 (水)
ガンダムのお約束 ~その33~『ガンダムシリーズの子供たち』
“ガンダムってなんだ!?”という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第33回!
ガンダム界のジャイアント・クリオネと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第33回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その33~』についてお話ししたいと思います。
今回はなんと33回! なんと、ぞろ目ですよ!!(←深い意味はない)
てなかんじで、これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の魅力として欠かせないものといえば、劇中に登場する登場人物、その中で大人キャラに負けない活躍を見せてくれる子供たちです!
第33回目は「ガンダムシリーズの子供たち」として、『機動戦士ガンダム』&それ以降の作品に登場したキャラクターの中から、気になる子供たちを何人かご紹介していきたいと思います~!
●●●
【その1】
ガンダムシリーズに登場する子供キャラクターは、子供ならではの視点で活躍するのがお約束!?
今回最初にご紹介する子供たちは、ガンダム子供界の三銃士、こと「 カツ・レツ・キッカ」です。(『機動戦士ガンダム』)。
カツ・ハウィン(8)、レツ・コ・ファン(6)、キッカ・キタモト(4)の3人は、ガンダムファンなら知らない人はない(!?)ほど有名な子供たちではないでしょうか? というか、この3人、『機動戦士ガンダム』の中ですごく目立ってますよね~。
いつでもどこでも一緒に行動してる3人ですが、この子たちはサイド7から避難するときに両親とはぐれてしまった民間人の子供たちで、実の兄弟じゃありません。カツは見るからにおとなしめで気の弱い男の子。キョトンとした顔が印象的なレツはいつも元気に動きまわっていて、紅一点(!?)のキッカは暴れん坊だけど意外と泣き虫な一面もあったりして……とまさに三人三様の、色とりどりのユニークな個性を物語の中でいろいろと発揮してくれてます。
ホワイトベースの中では、心優しいフラウ・ボゥがこの子たちの面倒をよく見てましたね~(←子守り担当?)。
でも、この3人、当たり前ですがその辺にいるようなただの子供じゃありません! 艦内では掃除やペンキ塗りといった保守・営繕業務(?)を見事にこなしたり、極めつけはジム工場にシャアが仕掛けた爆弾(←シャア、ほんまに悪い奴やで~)を発見する、といった大活躍ぶりも見せてくれたりします!!
一時はジャブローで強制的に施設に引き渡されそうになりましたが、3人の子供たちは強い意志を持ってホワイトベースに残りたいと伝え、みんなと一緒に戦いながら、一年戦争最後の日を迎えました。
戦争が日常となった殺伐とした風景の中において、年齢的にはまだ幼い子供といえど、カツ・レツ・キッカの3人は(ハロもそうですが)大事なクルーであり、仲間の一員であると同時に、みんなの心を癒してくれるとっても大切な存在だったんだろうなー、と思っちゃいます。
次にご紹介する子供は、ガンダム史上最年少の主人公「 アルフレッド・イズルハ」(11)です。(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)。
見るからに素直で純朴そうなルックスの通称・アル、ことアルフレッドは「嘘だと言ってよバーニィ!」のやりとりで(実際の台詞はちょっと違いますが)で有名ですよね。
サイド6のリボーコロニーという中立コロニーに住んでいたアルくんは、戦争の怖さや恐ろしさというものをまったく知らないまま(ちょっぴり憧れすら持ちながら)平穏な日々を過ごしていましたが、ある時偶然にジオン兵、バーナード・ワイズマンこと通称・バーニィ(ジオン公国軍突撃機動軍伍長・特殊部隊サイクロプス隊の隊員)と出会ってしまいます。
このバーニィとの出会いをきっかけに「MS」(モビルスーツ)ってちょ~カッコいいな~!」とか毎日のほほんと考えていた少年は、目の前にある本当の「戦争」というものに直面することになっていきます。
バーニィを本当の兄のように慕うアルは、彼と仲良くなるうちにいつしかその動きに巻き込まれて行動するようになっていきます。しかし、ガンダムの奪取(破壊工作)は失敗し、サイクロプス隊はついに全滅する羽目に(あら~)。たった一人になってしまったバーニィは、さらにジオン軍によってコロニーに核攻撃が迫っていることを知ると、アルのこともあり、その攻撃を中止させようと、ガンダムを時間内に倒すために無謀にも一人でザクに立ち向かっていくのですが……。
バーニィとニュータイプ対応ガンダム(アレックス)で戦うのは地球連邦軍中尉で、ニュータイプMSの開発を行うG-4部隊のテストパイロット、クリスチーナ・マッケンジー(通称・クリス)なんですが、アルにしてみれば彼女は隣の家に住んでいた幼馴染のステキなお姉さんでもあり、バーニィと同じ大切な存在の一人。バーニィとはお互いに好意を抱いていた間柄ではあったものの、クリスは彼が乗っていることを知らないまま、バーニィのザクと戦うことになってしまいます。
お互いが誰なのか、そして置かれた境遇を最後まで知らぬままに、戦場という場で命を懸けて戦う、という残酷な運命、そしてその二人が自分の好きな人同士、というさらに悲しい光景をアルは目のあたりにします。
これは11歳の少年にとってはあまりにも、あまりにも酷な仕打ちです。自分がガンダムに乗って戦ったってわけでもなく、なにもできずに、ただ傍観者でしかなかったアルもまた、戦争の犠牲者として心に深い傷を受けてしまいました。
いや~、こんなの嘘だ! と言ってほしいのはバーニィだけではありませんよ~。ほんとに。
●●●
【その2】
ガンダムシリーズに登場する子供キャラクターは、大きくなってから活躍する子がいるのもお約束!?
最後にご紹介する子供は、ジオンの忘れ形見こと「 ミネバ・ラオ・ザビ」です。(『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『機動戦士ガンダムUC』。)
一年戦争のソロモン攻略戦時に母(ゼナ・ザビ)と共に脱出した後、良い壺で有名なジオン公国突撃機動軍大佐・マ・クベの艦に救出されてから後は、まるで家なき子のごとく各所を転々としていましたが、家庭内のいざこざとシャアの策略により(←シャア、ほんまに悪いやつですわ~)ほぼ全滅してしまったザビ家の正統な継承者の血統と、ニュータイプとしての素質を、ピンクのおかっぱ頭も眩しいアクシズ(後のネオ・ジオン)の実質的指導者のハマーン・カーンさまに見つけられちゃったもんだからからさあ大変です! Ζガンダムのときにはハマーン様を摂政として、なんと8歳でアクシズの女王として祭り上げられてしまうんですね~。
ミネバは『機動戦士ガンダム』(0歳)、『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』(2作品とも8歳)、そして『機動戦士ガンダムUC』(16歳)に登場してますが、「UC」では「オードリー・バーン」というなんともお姫様っぽい(!?)派手な偽名を使ってたりもします。
一方、主人公のバナージ・リンクスは地球連邦軍側と長らく秘密の関係を保ってきたビスト財団当主の息子だったりと……この二人の関係からも目が離せませんね~。
なにしろあの「やらせはせん!(以下略)」のドズル・ザビさんの娘ですよ! きっと目に入れても顔の傷にぐりぐり突っ込んでも(?)痛くないであろう大切な一人娘ということもあって、彼女の身にまさかの危機が迫るときには、きっと宇宙のどこかから父・ドズルの亡霊が出てくるに違いありません!(←こわ~)
というわけで、翻弄された子供時代を経て美しい少女へと成長したミネバの活躍は、来春映像展開がスタートする 『機動戦士ガンダムUC episode 6「宇宙と地球と」』でもチェックしてみてくださいね~。
以上、「ガンダムシリーズの子供たち」、いかがでしたでしょうか~? ガンダムシリーズに出てくる子供たちはまだまだい~っぱいいるんですが、それはぜひ、次の機会にご紹介したいな~と思います!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のジャイアント・クリオネと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第33回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その33~』についてお話ししたいと思います。
今回はなんと33回! なんと、ぞろ目ですよ!!(←深い意味はない)
てなかんじで、これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の魅力として欠かせないものといえば、劇中に登場する登場人物、その中で大人キャラに負けない活躍を見せてくれる子供たちです!
第33回目は「ガンダムシリーズの子供たち」として、『機動戦士ガンダム』&それ以降の作品に登場したキャラクターの中から、気になる子供たちを何人かご紹介していきたいと思います~!
【その1】
ガンダムシリーズに登場する子供キャラクターは、子供ならではの視点で活躍するのがお約束!?
今回最初にご紹介する子供たちは、ガンダム子供界の三銃士、こと「 カツ・レツ・キッカ」です。(『機動戦士ガンダム』)。
カツ・ハウィン(8)、レツ・コ・ファン(6)、キッカ・キタモト(4)の3人は、ガンダムファンなら知らない人はない(!?)ほど有名な子供たちではないでしょうか? というか、この3人、『機動戦士ガンダム』の中ですごく目立ってますよね~。
いつでもどこでも一緒に行動してる3人ですが、この子たちはサイド7から避難するときに両親とはぐれてしまった民間人の子供たちで、実の兄弟じゃありません。カツは見るからにおとなしめで気の弱い男の子。キョトンとした顔が印象的なレツはいつも元気に動きまわっていて、紅一点(!?)のキッカは暴れん坊だけど意外と泣き虫な一面もあったりして……とまさに三人三様の、色とりどりのユニークな個性を物語の中でいろいろと発揮してくれてます。
ホワイトベースの中では、心優しいフラウ・ボゥがこの子たちの面倒をよく見てましたね~(←子守り担当?)。
でも、この3人、当たり前ですがその辺にいるようなただの子供じゃありません! 艦内では掃除やペンキ塗りといった保守・営繕業務(?)を見事にこなしたり、極めつけはジム工場にシャアが仕掛けた爆弾(←シャア、ほんまに悪い奴やで~)を発見する、といった大活躍ぶりも見せてくれたりします!!
一時はジャブローで強制的に施設に引き渡されそうになりましたが、3人の子供たちは強い意志を持ってホワイトベースに残りたいと伝え、みんなと一緒に戦いながら、一年戦争最後の日を迎えました。
戦争が日常となった殺伐とした風景の中において、年齢的にはまだ幼い子供といえど、カツ・レツ・キッカの3人は(ハロもそうですが)大事なクルーであり、仲間の一員であると同時に、みんなの心を癒してくれるとっても大切な存在だったんだろうなー、と思っちゃいます。
次にご紹介する子供は、ガンダム史上最年少の主人公「 アルフレッド・イズルハ」(11)です。(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)。
見るからに素直で純朴そうなルックスの通称・アル、ことアルフレッドは「嘘だと言ってよバーニィ!」のやりとりで(実際の台詞はちょっと違いますが)で有名ですよね。
サイド6のリボーコロニーという中立コロニーに住んでいたアルくんは、戦争の怖さや恐ろしさというものをまったく知らないまま(ちょっぴり憧れすら持ちながら)平穏な日々を過ごしていましたが、ある時偶然にジオン兵、バーナード・ワイズマンこと通称・バーニィ(ジオン公国軍突撃機動軍伍長・特殊部隊サイクロプス隊の隊員)と出会ってしまいます。
このバーニィとの出会いをきっかけに「MS」(モビルスーツ)ってちょ~カッコいいな~!」とか毎日のほほんと考えていた少年は、目の前にある本当の「戦争」というものに直面することになっていきます。
バーニィを本当の兄のように慕うアルは、彼と仲良くなるうちにいつしかその動きに巻き込まれて行動するようになっていきます。しかし、ガンダムの奪取(破壊工作)は失敗し、サイクロプス隊はついに全滅する羽目に(あら~)。たった一人になってしまったバーニィは、さらにジオン軍によってコロニーに核攻撃が迫っていることを知ると、アルのこともあり、その攻撃を中止させようと、ガンダムを時間内に倒すために無謀にも一人でザクに立ち向かっていくのですが……。
バーニィとニュータイプ対応ガンダム(アレックス)で戦うのは地球連邦軍中尉で、ニュータイプMSの開発を行うG-4部隊のテストパイロット、クリスチーナ・マッケンジー(通称・クリス)なんですが、アルにしてみれば彼女は隣の家に住んでいた幼馴染のステキなお姉さんでもあり、バーニィと同じ大切な存在の一人。バーニィとはお互いに好意を抱いていた間柄ではあったものの、クリスは彼が乗っていることを知らないまま、バーニィのザクと戦うことになってしまいます。
お互いが誰なのか、そして置かれた境遇を最後まで知らぬままに、戦場という場で命を懸けて戦う、という残酷な運命、そしてその二人が自分の好きな人同士、というさらに悲しい光景をアルは目のあたりにします。
これは11歳の少年にとってはあまりにも、あまりにも酷な仕打ちです。自分がガンダムに乗って戦ったってわけでもなく、なにもできずに、ただ傍観者でしかなかったアルもまた、戦争の犠牲者として心に深い傷を受けてしまいました。
いや~、こんなの嘘だ! と言ってほしいのはバーニィだけではありませんよ~。ほんとに。
【その2】
ガンダムシリーズに登場する子供キャラクターは、大きくなってから活躍する子がいるのもお約束!?
最後にご紹介する子供は、ジオンの忘れ形見こと「 ミネバ・ラオ・ザビ」です。(『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『機動戦士ガンダムUC』。)
一年戦争のソロモン攻略戦時に母(ゼナ・ザビ)と共に脱出した後、良い壺で有名なジオン公国突撃機動軍大佐・マ・クベの艦に救出されてから後は、まるで家なき子のごとく各所を転々としていましたが、家庭内のいざこざとシャアの策略により(←シャア、ほんまに悪いやつですわ~)ほぼ全滅してしまったザビ家の正統な継承者の血統と、ニュータイプとしての素質を、ピンクのおかっぱ頭も眩しいアクシズ(後のネオ・ジオン)の実質的指導者のハマーン・カーンさまに見つけられちゃったもんだからからさあ大変です! Ζガンダムのときにはハマーン様を摂政として、なんと8歳でアクシズの女王として祭り上げられてしまうんですね~。
ミネバは『機動戦士ガンダム』(0歳)、『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』(2作品とも8歳)、そして『機動戦士ガンダムUC』(16歳)に登場してますが、「UC」では「オードリー・バーン」というなんともお姫様っぽい(!?)派手な偽名を使ってたりもします。
一方、主人公のバナージ・リンクスは地球連邦軍側と長らく秘密の関係を保ってきたビスト財団当主の息子だったりと……この二人の関係からも目が離せませんね~。
なにしろあの「やらせはせん!(以下略)」のドズル・ザビさんの娘ですよ! きっと目に入れても顔の傷にぐりぐり突っ込んでも(?)痛くないであろう大切な一人娘ということもあって、彼女の身にまさかの危機が迫るときには、きっと宇宙のどこかから父・ドズルの亡霊が出てくるに違いありません!(←こわ~)
というわけで、翻弄された子供時代を経て美しい少女へと成長したミネバの活躍は、来春映像展開がスタートする 『機動戦士ガンダムUC episode 6「宇宙と地球と」』でもチェックしてみてくださいね~。
以上、「ガンダムシリーズの子供たち」、いかがでしたでしょうか~? ガンダムシリーズに出てくる子供たちはまだまだい~っぱいいるんですが、それはぜひ、次の機会にご紹介したいな~と思います!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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