2012年11月21日 (水)
ガンダムのお約束 ~その32~『モビルアーマー(MA)ってなに!? (その2)』
“ガンダムってなんだ!?”という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第32回!
ガンダム界のメコンオオナマズと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第32回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その32~』についてお話ししたいと思います。
気がつけばなんと30回を越えていた、というこのコラム。さて、いつまで続くんでしょうか……(謎)。
てなかんじで、これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の魅力のひとつとして欠かせないものといえば、劇中に登場するモビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)と呼ばれる数々の機動兵器です!
第32回目は「モビルアーマー(MA)ってなに!? (その1)」として、『機動戦士ガンダム』以降に登場したMAの中から、気になるMAをいくつかご紹介していきたいと思います~!
●●●
【その1】
MAはとにかく巨大! で派手! なのがお約束!?
前回、MSとMAの区別についてお話しましたが、完全にして明確な基準というものは存在しないので「簡単な覚え方として、なんとなくこの機体は大きいなー、とか、人型じゃないな~、というカンジがしたらきっとMAなのよね!?」という風に覚えておけば良い、とざっくりお伝えしたんですが、たとえばジオングのようにMSかMAのどっちだか一見、わかりにくい機体もあったりします~(←前回のコラム参照)。これについては、戦闘時に際して人間(型)っぽいことを利用した戦術や使い方を想定してるか、あるいは、細けぇことはいいんだよ! とばかりに、とにかく大きさや強烈なパワーで攻め込んでいくか(特に人型である必要がない)、という要素でその種別が分かれているような気もします。まあ、その辺はガンダムシリーズの各作品ごとにいろいろ違ってるみたいなんで、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね~!!
今回最初にご紹介するMAは、漆黒の宇宙に咲く深紅の毒花こと 「ラフレシア」です。(『機動戦士ガンダムF91』)。型式番号:XMA-01、全高:37.5m、全備重量:263.7t。
ラフレシアはその名の通り「ラフレシア・プロジェクト」という極秘計画のために作られたのですが、このプロジェクトこそ、複合企業集団・ブッホ・コンツェルンの私設軍隊であるクロスボーン・バンガードの最高司令官、鉄仮面ことカロッゾ・ロナが研究していた課題でもあります。その計画とは……なんと、ラフレシアとともに収容されているバグと呼ばれる無人の殺戮兵器(対人感応殺傷兵器)をコロニー内に放って、無作為に大量虐殺を図ること、というからヤバすぎです。このカロッゾ、妻に逃げられたことがきっかけで強化人間の手術を受け、人間離れしたスゴい能力を身につけたまではいいんですが、張り切って(?)あまりにも強化しすぎた結果、精神の方もばっちり歪んでしまった、という曰くつきのアブないお方で、己の歪んだ心から生まれたラフレシア・プロジェクト(事実上の人類無差別殺戮計画)を推進しまくってるというわけです。
ていうか、自分がモテない(!?)からって他人に八つ当たりする男って最低だよね~! とか言ってる場合じゃなくて、いずれは義父が唱えるコスモ貴族主義の名の下での「無差別の粛清」として人類の9割を抹殺しようとしてたんですからとんでもない話です。(婿養子って大変ですね。)。
このラフレシアの機体も見るからに毒々しくて、冷酷な鉄仮面が搭乗する機体らしく「触るなキケン!」風なムードでいっぱい。特殊な脳波で機体を制御するネオ・サイコミュシステムを搭載した試作機とあって、鉄仮面の思念だけで自在に動くことはもちろん、メガ・ビーム・キャノンやメガ粒子砲といった強力な兵器がまさにメガ盛りてんこ盛りな状態です。5基の葉部ユニットの中にある、なんかにゅるにゅるしてそうな攻撃用触手のテンタクラー・ロッド(←その数なんと125基!)は、その先端にビームやチェーンソーなどを装備し、触れたものを即座に破壊しちゃうという(嫌な)スグレもの(?)でもあります。
ラフレシアは不気味な雰囲気を持つ実在の巨大な花の名前でもありますが、こちらのラフレシアもMA界の不気味ランキングみたいのがあれば、きっと上位に食い込むことでしょう。
次にご紹介するMAは、ジオン公国軍の拠点攻撃用試作MA 「アプサラスII」です。(『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』)。型式番号、全高、重量はともに不明。
アプサラス計画は、ジオン公国軍の技術士官ギニアス・サハリン技術少将によるMA・アプサラスの開発・運用に関する計画のことを指しており、機体のテストパイロットはギニアスの妹でヒロインとなるアイナ・サハリンです。アプサラスIIはアプサラスIと並ぶアプサラス型の機体なんですが、試作段階ということで様々な部品を寄せ集めて作られたために、胴体の上部にはザクIIの頭部が設置されていたりするのが特徴です。その後に完成形となるアプサラスIIIというのもあるんですが、完成時期が遅れたのとギレンから開発中止の命令が出たために正式な量産には至らなかったんですね~。
試作1号機となるアプサラスIは、機体中央に装着予定のメガ粒子砲口に赤いカバーがかけられたままの状態(武器がない!?)になってましたが、試作2号機のアプサラスIIにはちゃんとメガ粒子砲が装備されました。
アイナの兄であるギニアス・サハリンによるアプサラス計画は、成層圏から地球連邦軍の本部に降下して奇襲攻撃をかける、という壮大な戦いを想定したものですが、その作戦の核となるMA、アプサラスの開発に加え、かつてはジオンの名門であったお家の再興にひたすら執念を燃やす兄のギニアスと、そんなことはおかまいなし(!?)に、アプサラスのテストパイロットでありながら敵方の地球連邦軍・第08MS小隊の隊長のシロー・アマダ少尉となぜかいい仲になってしまった兄泣かせの妹・アイナはそれぞれ別の棘の道(?)を歩んで行くことに……。あ、もちろん主人公のシローもですが。
なんたって、お兄ちゃんにとっては大事な大事なアプサラスが破損(アプサラスIIは秘密保持のため自爆)するたびになぜか二人の仲が深まっていく、という非常にムカつく状況が次々と展開していくわけですから、兄・ギニアスとしてはさぞかしイラつくというか、思わず歯ぎしりをしたくなるような心境だったでしょうね~。
しかし、さっきのラフレシアはどことなくヒトデチックでしたが、今度はイソギンチャクというかカブトガニ風というか、なぜかMAって築地で売ってそうな海産物っぽい外観のものが多いような気が……って、ちょうどお腹が減ってるからそう見えるんですかね?(食べたら一発で当たっちゃいそうですが)。
最後にご紹介するMAは、宇宙世紀から外れて『機動戦士ガンダム00』から。
国連軍の誇る黄金色のスゴイやつ(?)こと 「アルヴァトーレ」です。(『機動戦士ガンダム00』)。型式番号:GNMA-XCVII、全高:42.6m、本体重量1021.2t。
アルヴァトーレは機体後部に擬似太陽炉を7基搭載している擬似太陽炉搭載型のMAです。
まず目を引くのはその機体の色ですが、まずは全身のカラーが金色に塗装されてるところがイカしてますね。
全身が金色に輝くMAなんて、考えてみたら塗装にずいぶん費用がかかりそうですが(←リフォーム番組だったら大変なことに)、このアルヴァトーレ、決して見かけ倒しのMAではありません!! 疑似太陽炉の出力はハンパなく、攻撃力や防御力もやたらと高いばりばりの高性能機なんです。パイロットは表向きは国連大使、実は私設武装組織・ソレスタルビーイングの支援者(監視者)、アレハンドロ・コーナー。
アレハンドロはこのアルヴァトーレに乗って戦力低下中の国連軍の援護のために登場したんですが、その圧倒的な力と戦いぶりで裏切った相手のソレスタルビーイングに非常にキツ~いダメージを与えました。
しかもこのアルヴァトーレ、実は脚部も装備しており(←ただの飾りじゃないぜ~)、内部にはコアユニットとなるMS「アルヴァアロン」も搭載されているというからちょっとびっくりです!
って、まるで子持ちワカメのような……ってまた海産物になってしまった……せっかくなので女子らしく、他に類を見ない生活感溢れるガンダムコラムを目指しております(←ちょっとほんと)。
以上、珠玉(!)のMA(っぽいMS)をお届けした「モビルアーマー(MA)ってなに!? (その2)」いかがでしたでしょうか~? MAはまだまだい~っぱいありますが、また改めて個性豊かな(?)機体の数々をご紹介したいな~と思います!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のメコンオオナマズと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第32回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その32~』についてお話ししたいと思います。
気がつけばなんと30回を越えていた、というこのコラム。さて、いつまで続くんでしょうか……(謎)。
てなかんじで、これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の魅力のひとつとして欠かせないものといえば、劇中に登場するモビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)と呼ばれる数々の機動兵器です!
第32回目は「モビルアーマー(MA)ってなに!? (その1)」として、『機動戦士ガンダム』以降に登場したMAの中から、気になるMAをいくつかご紹介していきたいと思います~!
【その1】
MAはとにかく巨大! で派手! なのがお約束!?
前回、MSとMAの区別についてお話しましたが、完全にして明確な基準というものは存在しないので「簡単な覚え方として、なんとなくこの機体は大きいなー、とか、人型じゃないな~、というカンジがしたらきっとMAなのよね!?」という風に覚えておけば良い、とざっくりお伝えしたんですが、たとえばジオングのようにMSかMAのどっちだか一見、わかりにくい機体もあったりします~(←前回のコラム参照)。これについては、戦闘時に際して人間(型)っぽいことを利用した戦術や使い方を想定してるか、あるいは、細けぇことはいいんだよ! とばかりに、とにかく大きさや強烈なパワーで攻め込んでいくか(特に人型である必要がない)、という要素でその種別が分かれているような気もします。まあ、その辺はガンダムシリーズの各作品ごとにいろいろ違ってるみたいなんで、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね~!!
今回最初にご紹介するMAは、漆黒の宇宙に咲く深紅の毒花こと 「ラフレシア」です。(『機動戦士ガンダムF91』)。型式番号:XMA-01、全高:37.5m、全備重量:263.7t。
ラフレシアはその名の通り「ラフレシア・プロジェクト」という極秘計画のために作られたのですが、このプロジェクトこそ、複合企業集団・ブッホ・コンツェルンの私設軍隊であるクロスボーン・バンガードの最高司令官、鉄仮面ことカロッゾ・ロナが研究していた課題でもあります。その計画とは……なんと、ラフレシアとともに収容されているバグと呼ばれる無人の殺戮兵器(対人感応殺傷兵器)をコロニー内に放って、無作為に大量虐殺を図ること、というからヤバすぎです。このカロッゾ、妻に逃げられたことがきっかけで強化人間の手術を受け、人間離れしたスゴい能力を身につけたまではいいんですが、張り切って(?)あまりにも強化しすぎた結果、精神の方もばっちり歪んでしまった、という曰くつきのアブないお方で、己の歪んだ心から生まれたラフレシア・プロジェクト(事実上の人類無差別殺戮計画)を推進しまくってるというわけです。
ていうか、自分がモテない(!?)からって他人に八つ当たりする男って最低だよね~! とか言ってる場合じゃなくて、いずれは義父が唱えるコスモ貴族主義の名の下での「無差別の粛清」として人類の9割を抹殺しようとしてたんですからとんでもない話です。(婿養子って大変ですね。)。
このラフレシアの機体も見るからに毒々しくて、冷酷な鉄仮面が搭乗する機体らしく「触るなキケン!」風なムードでいっぱい。特殊な脳波で機体を制御するネオ・サイコミュシステムを搭載した試作機とあって、鉄仮面の思念だけで自在に動くことはもちろん、メガ・ビーム・キャノンやメガ粒子砲といった強力な兵器がまさにメガ盛りてんこ盛りな状態です。5基の葉部ユニットの中にある、なんかにゅるにゅるしてそうな攻撃用触手のテンタクラー・ロッド(←その数なんと125基!)は、その先端にビームやチェーンソーなどを装備し、触れたものを即座に破壊しちゃうという(嫌な)スグレもの(?)でもあります。
ラフレシアは不気味な雰囲気を持つ実在の巨大な花の名前でもありますが、こちらのラフレシアもMA界の不気味ランキングみたいのがあれば、きっと上位に食い込むことでしょう。
次にご紹介するMAは、ジオン公国軍の拠点攻撃用試作MA 「アプサラスII」です。(『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』)。型式番号、全高、重量はともに不明。
アプサラス計画は、ジオン公国軍の技術士官ギニアス・サハリン技術少将によるMA・アプサラスの開発・運用に関する計画のことを指しており、機体のテストパイロットはギニアスの妹でヒロインとなるアイナ・サハリンです。アプサラスIIはアプサラスIと並ぶアプサラス型の機体なんですが、試作段階ということで様々な部品を寄せ集めて作られたために、胴体の上部にはザクIIの頭部が設置されていたりするのが特徴です。その後に完成形となるアプサラスIIIというのもあるんですが、完成時期が遅れたのとギレンから開発中止の命令が出たために正式な量産には至らなかったんですね~。
試作1号機となるアプサラスIは、機体中央に装着予定のメガ粒子砲口に赤いカバーがかけられたままの状態(武器がない!?)になってましたが、試作2号機のアプサラスIIにはちゃんとメガ粒子砲が装備されました。
アイナの兄であるギニアス・サハリンによるアプサラス計画は、成層圏から地球連邦軍の本部に降下して奇襲攻撃をかける、という壮大な戦いを想定したものですが、その作戦の核となるMA、アプサラスの開発に加え、かつてはジオンの名門であったお家の再興にひたすら執念を燃やす兄のギニアスと、そんなことはおかまいなし(!?)に、アプサラスのテストパイロットでありながら敵方の地球連邦軍・第08MS小隊の隊長のシロー・アマダ少尉となぜかいい仲になってしまった兄泣かせの妹・アイナはそれぞれ別の棘の道(?)を歩んで行くことに……。あ、もちろん主人公のシローもですが。
なんたって、お兄ちゃんにとっては大事な大事なアプサラスが破損(アプサラスIIは秘密保持のため自爆)するたびになぜか二人の仲が深まっていく、という非常にムカつく状況が次々と展開していくわけですから、兄・ギニアスとしてはさぞかしイラつくというか、思わず歯ぎしりをしたくなるような心境だったでしょうね~。
しかし、さっきのラフレシアはどことなくヒトデチックでしたが、今度はイソギンチャクというかカブトガニ風というか、なぜかMAって築地で売ってそうな海産物っぽい外観のものが多いような気が……って、ちょうどお腹が減ってるからそう見えるんですかね?(食べたら一発で当たっちゃいそうですが)。
最後にご紹介するMAは、宇宙世紀から外れて『機動戦士ガンダム00』から。
国連軍の誇る黄金色のスゴイやつ(?)こと 「アルヴァトーレ」です。(『機動戦士ガンダム00』)。型式番号:GNMA-XCVII、全高:42.6m、本体重量1021.2t。
アルヴァトーレは機体後部に擬似太陽炉を7基搭載している擬似太陽炉搭載型のMAです。
まず目を引くのはその機体の色ですが、まずは全身のカラーが金色に塗装されてるところがイカしてますね。
全身が金色に輝くMAなんて、考えてみたら塗装にずいぶん費用がかかりそうですが(←リフォーム番組だったら大変なことに)、このアルヴァトーレ、決して見かけ倒しのMAではありません!! 疑似太陽炉の出力はハンパなく、攻撃力や防御力もやたらと高いばりばりの高性能機なんです。パイロットは表向きは国連大使、実は私設武装組織・ソレスタルビーイングの支援者(監視者)、アレハンドロ・コーナー。
アレハンドロはこのアルヴァトーレに乗って戦力低下中の国連軍の援護のために登場したんですが、その圧倒的な力と戦いぶりで裏切った相手のソレスタルビーイングに非常にキツ~いダメージを与えました。
しかもこのアルヴァトーレ、実は脚部も装備しており(←ただの飾りじゃないぜ~)、内部にはコアユニットとなるMS「アルヴァアロン」も搭載されているというからちょっとびっくりです!
って、まるで子持ちワカメのような……ってまた海産物になってしまった……せっかくなので女子らしく、他に類を見ない生活感溢れるガンダムコラムを目指しております(←ちょっとほんと)。
以上、珠玉(!)のMA(っぽいMS)をお届けした「モビルアーマー(MA)ってなに!? (その2)」いかがでしたでしょうか~? MAはまだまだい~っぱいありますが、また改めて個性豊かな(?)機体の数々をご紹介したいな~と思います!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
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