2012年8月1日 (水)
ガンダムのお約束 ~その16~『プラモデル(通称 ガンプラ)【その2】』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第16回!
ガンダム界のトワイライトゾーンと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)第16回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その16~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」、 第14回は「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2」、 第15回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その1」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
発売当初からプラモデルの世界に大旋風を巻き起こし、その後30余年の間に渡って不動のホビー人気を誇るガンダムのプラモデル(通称“ガンプラ”)。
前回はその生い立ちと時代背景(!?)についてお話しましたが、今回はプラモデルの歴史の中でますます進化を続けていく“ガンプラ”のあれこれ(「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2」)についてご紹介しちゃいます~!
その1
ガンプラといえば、常に革新的な技術の粋を集めて作られているのがお約束!?
ガンダムシリーズ初の作品である『機動戦士ガンダム』の本放送が終了した6ヶ月後の1980年(昭和55年)7月、記念すべき第1号のプラモデル(『1/144 ガンダム』)が発売になったわけですが、この“ガンプラ”はアニメ放送終了後にもかかわらず瞬く間に人気を呼び、全国各地で次々と品切れ騒動等をはじめとした空前絶後の大ブームとなり、社会現象(!?)を巻き起こしました。
(当時は頻繁にガンプラのことがTVや新聞で報道されていたというからすごいっす~!)
“ガンプラ”の人気は、SFロボット作品のキャラクターモデルに初めてリアルなスケール感を取り込んだことや、当時の玩具としては300円からという手頃な価格だったこと、そして再放送のたびに爆発的な人気と熱烈なファンをどんどん増やしていったこと、などの理由が重なり合って大きくなっていったんですね~。
この1/144の第1号キットを皮切りとして、同じく『1/100 RX-78ガンダム』のプラモデルや『1/60 RX-78ガンダム』のプラモデルといった後のガンプラの主な縮尺基準となるキットもこの頃から発売されていたんですが、もちろんガンダム以外にもジオン軍のMS(モビルスーツ)やMA(モビルアーマー)、戦艦など数多くの種類のキットが発売されて人気はうなぎ登りのごとく盛り上がっていきました。
しかし、実はここからが本領発揮! 先の大ブームを経て90年代に入ったガンプラは、その画期的な発想と技術革新によって、プラモデルの世界に衝撃を与えながら独自の進化を遂げていくことになるんです~!
ガンプラ発売から10年、すっかり世の中に定着していたガンプラと並んで、子供たちの間ではミニ四駆のプラモデルが新たな流行となっていた1990年(平成2年)の3月、ガンプラは “HG”(ハイグレード)シリーズを発売します。
この『HG 1/144 RX-78ガンダム』プラモデルはガンプラ10周年の記念企画として発売されたもので、価格は1,000円(税込1,050円)。初代のキットと比べると、細部のメリハリやディティールがぐっとアップしていることがわかります。そして、このHGこそ、ガンプラの歴史にとってターニングポイントとなったキットと言われてるんですね~。
1980年代中盤以降は接着剤を使わずに簡単に組み立てられるスナップフィットといった方式を取り入れるなど、着々とその進化を続けていたガンプラでしたが、1988年頃から発売された“いろプラ”は初期に売り出されていたものと違い、始めから各パーツごとに色分けがされていたため、ガンダムカラー(各キットに必要な色)やガンダムマーカー(同・ペン型)といった塗料を使わなくても設定色のイメージに近い仕上がりになるものでした。
HGはこうした旧キットからの技術(スナップフィット+いろプラ+シール)を引き継いだ上で、種類の多さ、値段の手頃さ、完成度の高さなどトータルな部分のバランスを集結。初心者でも手軽にその魅力を充分に味わえる優れたキットとして、まさに“ガンプラ”という存在をホビージャンルの一つに確実に押し上げたブランドになりました。
このHGのスケールはすべて1/144(約12.5㎝)で統一。現在、最も種類と価格帯の広い商品になっているんですよ~。
その5年後となる1995年(平成7年)7月、今度はガンプラ15周年記念企画として発売されたのが『MG 1/100 RX-78ガンダム』のプラモデルで、価格は2,500円(税込2,625円)です。
このMG(マスターグレード)はスケールをすべて1/100で統一しているのが特徴です。そのプロポーション、クオリティーなどの完成度は高く、内部のメカ構造にまでこだわった作りはガンプラ中~上級者の人におすすめのキットになってます。
ただ、その分パーツが細かく、点数もかなり多くなっているために組み立てには少し時間がかかるかもしれません(その分作りごたえもた~っぷりあります!)。
ポーズを取らせるための可動範囲も広がり、HGの手が差し替えパーツなのと比べて、このMGでは指が一本ずつ可動するようになってます(一部初期アイテムを除く)。
ちなみに『MG 1/100 WD-M1 ∀ガンダム』には人間以外の動物(!)もちゃんと付属してますよ~(主人公・ロラン・セアックと牛)。
MGの次に登場したのが『PG 1/60 RX-78-2ガンダム』のプラモデルで、価格は12,000円(税込12,600円)です。
ガンプラ20周年記念企画として1998年(平成10年)11月に発売されたこの“PG”(パーフェクトグレード)は“究極のガンプラ”と呼ばれるシリーズで、文字通りガンプラの最高峰! みんなの憧れNo.1! これさえあれば君もクラスの人気者間違いなし(!?)といえるハイスペックなグレードのキットなんですね~(対象年齢も15歳以上!)。
価格の方は5,000円~3万円弱と一気にお高めになっちゃいますが(汗)、その分、精緻を極めるパーツの総数(1,000パーツ以上も!)やそのこだわり方もハンパじゃありません。ダイカストなどの金属パーツやLEDによる電飾などの仕掛けも装備されるなど、全体のプロポーションや可動具合(なんと指の関節まで動きます~)、内部メカの再現性に至るまで、あらゆる意味で最高級の“ガンプラ”を具現化した上級者向けのブランドが“PG”なんです。
で、ここからさらにガンプラは新たなる領域へ……ガンプラの進化はまだまだ止まりませんよ~っ!!
その2
ガンプラといえば、いつもプラモデルの未来を予見させてくれるのがお約束!?
先にご紹介したHGブランドからは枝分かれしたいくつかのブランドが生まれましたが、2001年(平成13年)5月にはHGUC(HG UNIVERSAL CENTURY)シリーズとして『HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム』のプラモデルが登場しました。価格は1,000円(税込1,050円)です。
“HGUC”は宇宙世紀作品のガンダムを取り上げたシリーズで、1/144スケールで統一されたキットは新技術によってデザインをリファインしたものなんですね~。
ただし、1/144スケールといっても『HGUC サイコガンダム1/144』は全高28cm(価格:5,000円)や全長が1m近い『HGUC 1/144 RX-78GP03 ガンダム試作3号機(デンドロビウム)』(価格28,000円)という大型キットだってあるんですよ~。
現在では『機動戦士ガンダムUC』で活躍する主役級のキットをメインに、当時はキット化されなかった様々な機体を取り込んだ豊富なラインナップで、幅広いファン層から大人気のガンプラスタンダードブランドとなってます~。
そして、ガンプラはいよいよ30周年を迎えるわけですが、それに向けてラインナップはますます強化されていきます。
まず、HGからは“HG Ver.G30th”として『HG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.G30th』は、2009年(平成21年)7月に発売されたキットで価格は1,200円(税込1,250円)。おなじみHGシリーズのガンダムですが、これは今までのイメージを大切にしつつ、30周年というアニバーサリーイヤーにふさわしく新規のデザインにアレンジを加えたもの。これをもとに1/1ガンダムが建造されましたが、それをさらに1/144で再現したというガンダム30周年の記念アイテムですね。
続いて『1/48 メガサイズモデルガンダム』は2010年(平成22年)3月に発売されたキットで価格は7,800円(税込8,190円)。こちらは1/48のスケールで、全高約375㎜(!)という史上最大級の大きさを誇るキットです。外観はGREEN TOKYO ガンダムプロジェクトの原寸大(1/1)モデルをベースに細部までの作り込みを再現した機体は、大型モデルでありながらポーズを確実に支持するクリック機構ポリキャップを使用し、カッコいいポージングも可能(全身34箇所が可動)。パーツの組み間違いを防ぎ、スピーディーな組み立てが可能な「ランナーロック」といった新しい工夫も採用して、初~中級者まですべてのファンに大型モデルならではの作る楽しみを与えてくれるキットとなってます~(とにかくでかい! その迫力はぜひ一見のほどを!!)。
そして30周年記念の決定版(!)として“リアルな雄姿”を追求した新ブランド“RG”(リアルグレード)が登場します。
2010年7月に発売された初のキットは『RG 1/144 RX-78-2ガンダム』で価格は2,500円(税込2,625円)。今までの“HG”“MG”“PG”を経て辿り着いたこのキットはHGと同じ1/144スケールでありながら、上級者向けの高級キットにひけをとらない精緻なディティール(握りこぶしの他にこのスケールで可動式の指も付属!)と多彩なアクションを可能にする可動性(どんなポーズでも動く動く!)、こだわりのギミック(付属のコアファイターも完全変形で合体!)などのハイクオリティーな技術の粋を尽くした機体と、部品総数を抑えながらも可動箇所とパーツの色数を増加、組み立て済みインナーフレームを使用したストレスフリーの組み立てなど、最新技術を搭載&革新的な工夫が満載された、すべてのガンダムファンにお勧めできるガンプラ界の超(スーパー)新ブランドとなってます!
この2012年7月発売のキットは
『RG 1/144 RX-78-2ガンダム Ver.GFT』で、価格は2,800円(税込・会場限定発売)。アムロ・レイと専用台座付きで『ガンダムフロント東京』のエントランスゲートのビジュアルを見事に再現してます!そして……、
↑な~んと、お台場の1/1ガンダムも実は“RG”ブランドなんですよ~!!!!!!
(価格←注:これは購入できません~!)
と、いうことで、第16回は『ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2』ということで、1980年に誕生したガンプラの歴史を現在まで駆け足で見てきましたが、いかがだったでしょうか?
ガンプラの種類はこれ以外にもまだまだい~っぱいあるんですが、今回はほんの少ししか触れられなくてほんとに残念です~(涙)。
(全種類を見たいという人はお台場の『ガンダムフロント東京』へ今すぐGo!Go!)
現在、総数で1,000体以上はあるというキットの数は、着々と今も増え続けている(!?)ということで、一つのキャラクターモデルとしては今までに類例がない広まり具合を見せる“ガンプラ”はプラモデル界では向かうところ敵なしの大番長みたいなかんじですね~!
しかも、今までに発売されたほぼすべてのキットが現在も入手できるというのは本当に驚き(!)というかスゴイことです!!(子供の頃に買えなかったキットも一気買いするチャ~ンス!!)
「ガンプラ!? も~ちろん全部作ってるぜ~」という超ワイルドな(!?)方も、今から「え~っと、ど、どれから作ればいいのかな~?」と思い始めた超マイルドな方も、えいや~! っと、み~んな一緒に取り込んでしまうようなところが“ガンプラ”の懐の深さ、そして奥深さなんだと思います。
大人から子供まで、圧倒的なホビー人気を定着させたガンプラの歴史は、そのままプラモデルの歴史の中で重要な役割を果たしているんですね。
未来に向かって進化し続ける“ガンプラ”は、これからもプラモデルの魅力を伝えるため、また常に最先端の技術を革新していくキットとしてますます発展していくことでしょう!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のトワイライトゾーンと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)第16回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その16~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」、 第14回は「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2」、 第15回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その1」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
発売当初からプラモデルの世界に大旋風を巻き起こし、その後30余年の間に渡って不動のホビー人気を誇るガンダムのプラモデル(通称“ガンプラ”)。
前回はその生い立ちと時代背景(!?)についてお話しましたが、今回はプラモデルの歴史の中でますます進化を続けていく“ガンプラ”のあれこれ(「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2」)についてご紹介しちゃいます~!
その1
ガンプラといえば、常に革新的な技術の粋を集めて作られているのがお約束!?
ガンダムシリーズ初の作品である『機動戦士ガンダム』の本放送が終了した6ヶ月後の1980年(昭和55年)7月、記念すべき第1号のプラモデル(『1/144 ガンダム』)が発売になったわけですが、この“ガンプラ”はアニメ放送終了後にもかかわらず瞬く間に人気を呼び、全国各地で次々と品切れ騒動等をはじめとした空前絶後の大ブームとなり、社会現象(!?)を巻き起こしました。
(当時は頻繁にガンプラのことがTVや新聞で報道されていたというからすごいっす~!)
“ガンプラ”の人気は、SFロボット作品のキャラクターモデルに初めてリアルなスケール感を取り込んだことや、当時の玩具としては300円からという手頃な価格だったこと、そして再放送のたびに爆発的な人気と熱烈なファンをどんどん増やしていったこと、などの理由が重なり合って大きくなっていったんですね~。
この1/144の第1号キットを皮切りとして、同じく『1/100 RX-78ガンダム』のプラモデルや『1/60 RX-78ガンダム』のプラモデルといった後のガンプラの主な縮尺基準となるキットもこの頃から発売されていたんですが、もちろんガンダム以外にもジオン軍のMS(モビルスーツ)やMA(モビルアーマー)、戦艦など数多くの種類のキットが発売されて人気はうなぎ登りのごとく盛り上がっていきました。
しかし、実はここからが本領発揮! 先の大ブームを経て90年代に入ったガンプラは、その画期的な発想と技術革新によって、プラモデルの世界に衝撃を与えながら独自の進化を遂げていくことになるんです~!
ガンプラ発売から10年、すっかり世の中に定着していたガンプラと並んで、子供たちの間ではミニ四駆のプラモデルが新たな流行となっていた1990年(平成2年)の3月、ガンプラは “HG”(ハイグレード)シリーズを発売します。
この『HG 1/144 RX-78ガンダム』プラモデルはガンプラ10周年の記念企画として発売されたもので、価格は1,000円(税込1,050円)。初代のキットと比べると、細部のメリハリやディティールがぐっとアップしていることがわかります。そして、このHGこそ、ガンプラの歴史にとってターニングポイントとなったキットと言われてるんですね~。
1980年代中盤以降は接着剤を使わずに簡単に組み立てられるスナップフィットといった方式を取り入れるなど、着々とその進化を続けていたガンプラでしたが、1988年頃から発売された“いろプラ”は初期に売り出されていたものと違い、始めから各パーツごとに色分けがされていたため、ガンダムカラー(各キットに必要な色)やガンダムマーカー(同・ペン型)といった塗料を使わなくても設定色のイメージに近い仕上がりになるものでした。
HGはこうした旧キットからの技術(スナップフィット+いろプラ+シール)を引き継いだ上で、種類の多さ、値段の手頃さ、完成度の高さなどトータルな部分のバランスを集結。初心者でも手軽にその魅力を充分に味わえる優れたキットとして、まさに“ガンプラ”という存在をホビージャンルの一つに確実に押し上げたブランドになりました。
このHGのスケールはすべて1/144(約12.5㎝)で統一。現在、最も種類と価格帯の広い商品になっているんですよ~。
その5年後となる1995年(平成7年)7月、今度はガンプラ15周年記念企画として発売されたのが『MG 1/100 RX-78ガンダム』のプラモデルで、価格は2,500円(税込2,625円)です。
このMG(マスターグレード)はスケールをすべて1/100で統一しているのが特徴です。そのプロポーション、クオリティーなどの完成度は高く、内部のメカ構造にまでこだわった作りはガンプラ中~上級者の人におすすめのキットになってます。
ただ、その分パーツが細かく、点数もかなり多くなっているために組み立てには少し時間がかかるかもしれません(その分作りごたえもた~っぷりあります!)。
ポーズを取らせるための可動範囲も広がり、HGの手が差し替えパーツなのと比べて、このMGでは指が一本ずつ可動するようになってます(一部初期アイテムを除く)。
ちなみに『MG 1/100 WD-M1 ∀ガンダム』には人間以外の動物(!)もちゃんと付属してますよ~(主人公・ロラン・セアックと牛)。
MGの次に登場したのが『PG 1/60 RX-78-2ガンダム』のプラモデルで、価格は12,000円(税込12,600円)です。
ガンプラ20周年記念企画として1998年(平成10年)11月に発売されたこの“PG”(パーフェクトグレード)は“究極のガンプラ”と呼ばれるシリーズで、文字通りガンプラの最高峰! みんなの憧れNo.1! これさえあれば君もクラスの人気者間違いなし(!?)といえるハイスペックなグレードのキットなんですね~(対象年齢も15歳以上!)。
価格の方は5,000円~3万円弱と一気にお高めになっちゃいますが(汗)、その分、精緻を極めるパーツの総数(1,000パーツ以上も!)やそのこだわり方もハンパじゃありません。ダイカストなどの金属パーツやLEDによる電飾などの仕掛けも装備されるなど、全体のプロポーションや可動具合(なんと指の関節まで動きます~)、内部メカの再現性に至るまで、あらゆる意味で最高級の“ガンプラ”を具現化した上級者向けのブランドが“PG”なんです。
で、ここからさらにガンプラは新たなる領域へ……ガンプラの進化はまだまだ止まりませんよ~っ!!
その2
ガンプラといえば、いつもプラモデルの未来を予見させてくれるのがお約束!?
先にご紹介したHGブランドからは枝分かれしたいくつかのブランドが生まれましたが、2001年(平成13年)5月にはHGUC(HG UNIVERSAL CENTURY)シリーズとして『HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム』のプラモデルが登場しました。価格は1,000円(税込1,050円)です。
“HGUC”は宇宙世紀作品のガンダムを取り上げたシリーズで、1/144スケールで統一されたキットは新技術によってデザインをリファインしたものなんですね~。
ただし、1/144スケールといっても『HGUC サイコガンダム1/144』は全高28cm(価格:5,000円)や全長が1m近い『HGUC 1/144 RX-78GP03 ガンダム試作3号機(デンドロビウム)』(価格28,000円)という大型キットだってあるんですよ~。
現在では『機動戦士ガンダムUC』で活躍する主役級のキットをメインに、当時はキット化されなかった様々な機体を取り込んだ豊富なラインナップで、幅広いファン層から大人気のガンプラスタンダードブランドとなってます~。
そして、ガンプラはいよいよ30周年を迎えるわけですが、それに向けてラインナップはますます強化されていきます。
まず、HGからは“HG Ver.G30th”として『HG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.G30th』は、2009年(平成21年)7月に発売されたキットで価格は1,200円(税込1,250円)。おなじみHGシリーズのガンダムですが、これは今までのイメージを大切にしつつ、30周年というアニバーサリーイヤーにふさわしく新規のデザインにアレンジを加えたもの。これをもとに1/1ガンダムが建造されましたが、それをさらに1/144で再現したというガンダム30周年の記念アイテムですね。
続いて『1/48 メガサイズモデルガンダム』は2010年(平成22年)3月に発売されたキットで価格は7,800円(税込8,190円)。こちらは1/48のスケールで、全高約375㎜(!)という史上最大級の大きさを誇るキットです。外観はGREEN TOKYO ガンダムプロジェクトの原寸大(1/1)モデルをベースに細部までの作り込みを再現した機体は、大型モデルでありながらポーズを確実に支持するクリック機構ポリキャップを使用し、カッコいいポージングも可能(全身34箇所が可動)。パーツの組み間違いを防ぎ、スピーディーな組み立てが可能な「ランナーロック」といった新しい工夫も採用して、初~中級者まですべてのファンに大型モデルならではの作る楽しみを与えてくれるキットとなってます~(とにかくでかい! その迫力はぜひ一見のほどを!!)。
そして30周年記念の決定版(!)として“リアルな雄姿”を追求した新ブランド“RG”(リアルグレード)が登場します。
2010年7月に発売された初のキットは『RG 1/144 RX-78-2ガンダム』で価格は2,500円(税込2,625円)。今までの“HG”“MG”“PG”を経て辿り着いたこのキットはHGと同じ1/144スケールでありながら、上級者向けの高級キットにひけをとらない精緻なディティール(握りこぶしの他にこのスケールで可動式の指も付属!)と多彩なアクションを可能にする可動性(どんなポーズでも動く動く!)、こだわりのギミック(付属のコアファイターも完全変形で合体!)などのハイクオリティーな技術の粋を尽くした機体と、部品総数を抑えながらも可動箇所とパーツの色数を増加、組み立て済みインナーフレームを使用したストレスフリーの組み立てなど、最新技術を搭載&革新的な工夫が満載された、すべてのガンダムファンにお勧めできるガンプラ界の超(スーパー)新ブランドとなってます!
(価格←注:これは購入できません~!)
と、いうことで、第16回は『ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2』ということで、1980年に誕生したガンプラの歴史を現在まで駆け足で見てきましたが、いかがだったでしょうか?
ガンプラの種類はこれ以外にもまだまだい~っぱいあるんですが、今回はほんの少ししか触れられなくてほんとに残念です~(涙)。
(全種類を見たいという人はお台場の『ガンダムフロント東京』へ今すぐGo!Go!)
現在、総数で1,000体以上はあるというキットの数は、着々と今も増え続けている(!?)ということで、一つのキャラクターモデルとしては今までに類例がない広まり具合を見せる“ガンプラ”はプラモデル界では向かうところ敵なしの大番長みたいなかんじですね~!
しかも、今までに発売されたほぼすべてのキットが現在も入手できるというのは本当に驚き(!)というかスゴイことです!!(子供の頃に買えなかったキットも一気買いするチャ~ンス!!)
「ガンプラ!? も~ちろん全部作ってるぜ~」という超ワイルドな(!?)方も、今から「え~っと、ど、どれから作ればいいのかな~?」と思い始めた超マイルドな方も、えいや~! っと、み~んな一緒に取り込んでしまうようなところが“ガンプラ”の懐の深さ、そして奥深さなんだと思います。
大人から子供まで、圧倒的なホビー人気を定着させたガンプラの歴史は、そのままプラモデルの歴史の中で重要な役割を果たしているんですね。
未来に向かって進化し続ける“ガンプラ”は、これからもプラモデルの魅力を伝えるため、また常に最先端の技術を革新していくキットとしてますます発展していくことでしょう!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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