2012年7月18日 (水)
ガンダムのお約束 ~その14~『主題歌(TVシリーズ編)【その2】』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第14回!
ガンダム界のピラミッドパワー、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)第14回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その14~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」について触れてきましたが、今回もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
前回も言いましたが、初登場以来、30余年の長きに渡って制作されてきた“ガンダムの主題歌”(シリーズ各作品の主題歌)こそ、それぞれの時代に沿ったアニメソング・主題歌の宝庫であり、また、歴史そのものであるのはいうまでもありません!
第14回は前回に引き続き、聴くだけでアニメソングの流行や歴史が大体わかっちゃうというすっごいもの(!)『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2』をご紹介しちゃいますよ~!
その1
ガンダムといえば、いち早く実力派アーティストを起用した主題歌を打ち出すのがお約束!?
さて、第2部最初の主題歌は『新機動戦記ガンダムW』(1995年~)のオープニングテーマ『JUST COMMUNICATION』からです~!
これまでのガンダムシリーズの主題歌とはうってかわって、シンセを多用したデジタルな打ち込みによる躍動感溢れたダンサブルなチューンは、今までのガンダムファンにとっても、そして多くのアニメファンにとっても大きな衝撃を与えることになりました。
主題歌を担当したのはTWO-MIX(トゥーミックス)。声優の高山みなみさんと作詞家の永野椎菜さんの2人による音楽ユニットなんですが、実はTWO-MIXにとってこの曲はアーティストとしてのデビュー曲でもあるんですね~。
レコード会社の方でも、ジャンル的にはアニメソング(アニメ部門のレーベル)という枠ではなく、完全にアーティスト部門の所属となっていたこのユニット、当初は“ヴァーチャルアーティスト”というコンセプトで展開し、メンバーの名前をあえて公開しないという、謎の覆面グループのような状態ではあったものの、瞬く間に記録的な枚数を売り上げて、オリコン等の音楽専門チャートでも軒並み上位にランクインし、 “ガンダムの主題歌”というものが名実ともに1995年を代表するヒット曲になった! というとても意義のある作品なんですよ~。
(ちなみにTWO-MIXは、2009年8月末(期間限定の再結成後)から一旦、活動を休止していましたが、2012年11月に活動を再開する予定のようです)
まさしく“新世代のガンダム”をイメージさせる斬新なサウンドを持ったこの曲、みなさんも機会あれば一緒に熱く歌ってみてくださいね~!
次の主題歌は『機動新世紀ガンダムX』(1996年~)のオープニングテーマ『DREAMS』です。
歌を担当するROmantic Mode(ロマンティックモード)は、ボーカルの麻倉晶さん、ギターの鈴川真樹さん、そして多くの楽曲の作詞および作曲を務めるキーボードとコーラスのジョー・リノイエさんの3人によるユニットです。中でもリノイエさんは音楽プロデューサーとしても多彩な活動をしており、みんなの知ってるあの人気CMソングやこの歌手の曲なんかも……、という知る人ぞ知るミュージシャンの方なんですよ~。
先のTWO-MIXと同じく、ROmantic Modeもこの曲でデビューを飾ったわけですが、ここから初めてガンダムシリーズがステレオ放送されるようになったということもあり、音楽面での総合的な質(主題歌、BGM、etc.)というものがますます注目されていく中での作品として、この曲を捉えてみるのも興味深いかもです。
衝撃的な前作の主題歌から引き続き、さらに大きなビートのうねりを持ってメッセージを訴えかけてくるこの曲から、90年代中半~後期を象徴する楽曲の雰囲気を感じ取りつつ、ひと味違ったガンダム主題歌の迫力とパワーを存分に味わってくださ~い!
続く主題歌は『∀ガンダム』(1999年~)のオープニングテーマ『ターンAターン』です。
数あるガンダムの主題歌の中でも一度聴いたら忘れられない曲ランキング暫定1位であることまちがいなし(!?)であろうというこの曲、作詞は井荻麟(総監督を務めている富野監督です!)、作曲は小林亜星、編曲は矢田部正、そして歌は、な、なんと1970年代を代表する昭和歌謡アイドル御三家の中の一人、西城秀樹さんによるものです。(←なんと79枚目のシングル!)。
楽曲の方は、横綱級のど迫力なボーカルに負けじと、冒頭とエンディングで意表を突いて流れてくるホーミー(!)に、シブ~い和風(?)テイストを感じさせる尺八、熱いギターソロに女声コーラス、はたまたオーケストラ、とまさに音の多国籍(無国籍)軍というかんじで、聴けば聴くほど(スルメのような)こだわりの聴きどころがいっぱい!
普段はなかなか聴くことがないホーミーの声は、日本のニューウエイヴ・テクノポップブームの先駆けとなったバンド“ヒカシュー”のリーダー兼、ヴォイスパフォーマーとして国際的にも有名な巻上公一さんの声だというから本気でマニアックですな~。
常に革新と変革を高い理想の中で求め続ける富野監督の手による『∀ガンダム』は、『ガンダム』誕生20周年記念作品にふさわしいスケールの大きな意欲作ですが、誰もが予想しなかった音楽スタッフの起用といい、そのドラマチックな楽曲といい、西城さんの情熱の嵐のような魂荒ぶるボーカルはアニメ本編とともにいつ聴いてもマジで感涙・感激っす~!
(このこだわりどころについては、ぜひみなさんもフルで聴いて確かめてみてくださ~い~!!)
お次の主題歌は『機動戦士ガンダムSEED』(2002年~)のオープニングテーマ『INVOKE-インヴォーク-』と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年~)のオープニングテーマ『ignited「-イグナイテッド-』です~!
なぜか “台風の季節といえばこの人”(!?)とみんなから言われてしまうほど、ステージに激しい風を呼ぶ熱いパフォーマンスで一気に有名になった、T.M.Revolution(ティー・エム・レボリューション)は、西川貴教さんのソロプロジェクトのことです(←知ってました?)。
『INVOKE』はT.M.Revolutionとしては17枚目のシングルとなり、チャートでは最高2位を記録。
そしてアニメ本編の『機動戦士ガンダムSEED』には西川さんもミゲル・アイマン役の声優として出演しているというから知らなかった~、なんていう人はすかさずチェックですぞ!
ちなみにガンダムの主題歌アーティストが同じ作品の中に出演するのはこれが初の試みと思われます。(ちなみに続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも西川さんはハイネ・ヴェステンフルス役の声で出演してます~)
続く『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では20枚目にあたる『ignited イグナイテッド-』がチャート最高位“1位”という記録を樹立!!(ううう、ついに……(涙)、一同大拍手~!)
ちなみにこの曲はガンダム関連の楽曲・主題歌として、音楽チャートで初めて1位を獲得したという記念すべき1曲になりました!(ばんざーーい!×三唱)
この2つの作品、もちろんオープニング映像も躍動感に溢れるハイレベルな展開で1分30秒の間まったく目が離せませ~ん!
ガンダムの主題歌がそのまま優れたPV(プロモーションビデオ)となり、楽曲とアーティストの持つイメージを結んで世の中に浸透していった、という理想的なコラボレーションのひとつです!
前回でも出てきましたが“アニメソング”というジャンルのくくりからの脱出と“一般のヒット曲としてガンダムの主題歌をすべての人に認知させたい”という昔からの大きな望みがついに実を結んだんですね~。
自らもアニメやマンガ、そして大のガンダム好き! を常に公言している西川さんですが、
燦めくようなデジタル感覚溢れるシャープなサウンド(サウンドプロデュースはT.M.Rプロジェクトの生みの親でもある、著名なアーティストで音楽プロデューサーの浅倉大介さん)と、その上を駆け抜ける過激でエモーショナルなボーカルスタイルが、新世代のガンダムシリーズのスピードと勢いに溢れた世界観と重なり合って、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの主題歌は2000年代のガンダムを代表する主題歌の筆頭としていつも支持される曲になってますよ~!
続けてご紹介する主題歌は『SDガンダムフォース』(2004年~)のオープニングテーマ『SUNRISE』です!(←これはジャケ買い必須! というかジャケット大賞ものでしょ~!!)
この『SDガンダムフォース』はガンダムシリーズ(TV)の10作目であり、ガンダム25周年記念に製作された、日本TVアニメ史上初のフル3DCGアニメーション(2003年~アメリカ先行放送、2004年~日本国内で放送)なんですね~!
さらにガンダムシリーズとしては初の(!)地上デジタル・アナログで同時放送のアニメだったりもするこの作品、主題歌にはなんと、アメリカをはじめ世界中で人気のPUFFY(大貫亜美、吉村由美のツインボーカルグループ)を起用するというナイスぶり!
PUFFYはすでに"Puffy AmiYumi"(パフィー・アミユミ)という名で、自分たちが主人公のアニメだったりライブコンサートの開催などで世界各国から注目を集めているワールドワイドなコンビなので、この作品にとってはうってつけのアーティストといえますね!
この作品の主題歌となる『SUNRISE』(←タイトルがすばら~し~い~!)は、そんなポップでキュートな2人と、(最新CG技術を駆使した)かわいいSDガンダムたちが画面狭しと活躍する作品のイメージにぴったりの明るいロックなナンバーなので、ぜひとも季節や場所を問わず、元気をつけたいときにはいつでも聴いてみちゃってください~!
次の次に御紹介する主題歌は『機動戦士ガンダム00』(2007年~)のオープニングテーマ『DAYBREAK'S BELL』です!
歌はL'Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル)。言わずと知れた日本(海外でも)の大人気のバンドですね~。
前作に引き続いてこの曲もチャートに初登場とともに第1位を獲得するという快挙に加えて、アニメ主題歌(タイアップ)の中では2007年度の年間シングル売り上げ枚数でも堂々の第1位に輝いた曲でもあります(大・大・拍手~!)。
『DAYBREAK'S BELL』は、L'Arc~en~Cielの持つ独特の美学と、繊細かつ力強い楽曲の魅力を存分に引き出しつつ、まるで『機動戦士ガンダム00』の世界観に寄り沿うように、歌詞も“戦争”や“反戦”をテーマにしながら、新たな物語を紡ぎ出していくような深みのあるものになっているのが印象的です。
この曲もまた、文学的な感性を秘めた歌詞と、バンド感溢れるハードで骨太な音作りという、今までの主題歌とはまったく違ったアプローチで、ガンダムサウンドとその表現の新境地を切り開くことに成功した、といえるでしょう。
さて、第14回は『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2』についてお話しましたが、どの曲も怒濤の名曲揃いで、もーほんとに驚いちゃいますね~!
各シリーズの物語や映像とともに記憶にずっと残るガンダムシリーズの主題歌は、ガンダムの世界をさらに魅力的にしてくれる欠かせないもののひとつだな~と強~く思いました!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のピラミッドパワー、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)第14回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その14~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」について触れてきましたが、今回もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
前回も言いましたが、初登場以来、30余年の長きに渡って制作されてきた“ガンダムの主題歌”(シリーズ各作品の主題歌)こそ、それぞれの時代に沿ったアニメソング・主題歌の宝庫であり、また、歴史そのものであるのはいうまでもありません!
第14回は前回に引き続き、聴くだけでアニメソングの流行や歴史が大体わかっちゃうというすっごいもの(!)『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2』をご紹介しちゃいますよ~!
その1
ガンダムといえば、いち早く実力派アーティストを起用した主題歌を打ち出すのがお約束!?
さて、第2部最初の主題歌は『新機動戦記ガンダムW』(1995年~)のオープニングテーマ『JUST COMMUNICATION』からです~!
これまでのガンダムシリーズの主題歌とはうってかわって、シンセを多用したデジタルな打ち込みによる躍動感溢れたダンサブルなチューンは、今までのガンダムファンにとっても、そして多くのアニメファンにとっても大きな衝撃を与えることになりました。
主題歌を担当したのはTWO-MIX(トゥーミックス)。声優の高山みなみさんと作詞家の永野椎菜さんの2人による音楽ユニットなんですが、実はTWO-MIXにとってこの曲はアーティストとしてのデビュー曲でもあるんですね~。
レコード会社の方でも、ジャンル的にはアニメソング(アニメ部門のレーベル)という枠ではなく、完全にアーティスト部門の所属となっていたこのユニット、当初は“ヴァーチャルアーティスト”というコンセプトで展開し、メンバーの名前をあえて公開しないという、謎の覆面グループのような状態ではあったものの、瞬く間に記録的な枚数を売り上げて、オリコン等の音楽専門チャートでも軒並み上位にランクインし、 “ガンダムの主題歌”というものが名実ともに1995年を代表するヒット曲になった! というとても意義のある作品なんですよ~。
(ちなみにTWO-MIXは、2009年8月末(期間限定の再結成後)から一旦、活動を休止していましたが、2012年11月に活動を再開する予定のようです)
まさしく“新世代のガンダム”をイメージさせる斬新なサウンドを持ったこの曲、みなさんも機会あれば一緒に熱く歌ってみてくださいね~!
次の主題歌は『機動新世紀ガンダムX』(1996年~)のオープニングテーマ『DREAMS』です。
歌を担当するROmantic Mode(ロマンティックモード)は、ボーカルの麻倉晶さん、ギターの鈴川真樹さん、そして多くの楽曲の作詞および作曲を務めるキーボードとコーラスのジョー・リノイエさんの3人によるユニットです。中でもリノイエさんは音楽プロデューサーとしても多彩な活動をしており、みんなの知ってるあの人気CMソングやこの歌手の曲なんかも……、という知る人ぞ知るミュージシャンの方なんですよ~。
先のTWO-MIXと同じく、ROmantic Modeもこの曲でデビューを飾ったわけですが、ここから初めてガンダムシリーズがステレオ放送されるようになったということもあり、音楽面での総合的な質(主題歌、BGM、etc.)というものがますます注目されていく中での作品として、この曲を捉えてみるのも興味深いかもです。
衝撃的な前作の主題歌から引き続き、さらに大きなビートのうねりを持ってメッセージを訴えかけてくるこの曲から、90年代中半~後期を象徴する楽曲の雰囲気を感じ取りつつ、ひと味違ったガンダム主題歌の迫力とパワーを存分に味わってくださ~い!
続く主題歌は『∀ガンダム』(1999年~)のオープニングテーマ『ターンAターン』です。
数あるガンダムの主題歌の中でも一度聴いたら忘れられない曲ランキング暫定1位であることまちがいなし(!?)であろうというこの曲、作詞は井荻麟(総監督を務めている富野監督です!)、作曲は小林亜星、編曲は矢田部正、そして歌は、な、なんと1970年代を代表する昭和歌謡アイドル御三家の中の一人、西城秀樹さんによるものです。(←なんと79枚目のシングル!)。
楽曲の方は、横綱級のど迫力なボーカルに負けじと、冒頭とエンディングで意表を突いて流れてくるホーミー(!)に、シブ~い和風(?)テイストを感じさせる尺八、熱いギターソロに女声コーラス、はたまたオーケストラ、とまさに音の多国籍(無国籍)軍というかんじで、聴けば聴くほど(スルメのような)こだわりの聴きどころがいっぱい!
普段はなかなか聴くことがないホーミーの声は、日本のニューウエイヴ・テクノポップブームの先駆けとなったバンド“ヒカシュー”のリーダー兼、ヴォイスパフォーマーとして国際的にも有名な巻上公一さんの声だというから本気でマニアックですな~。
常に革新と変革を高い理想の中で求め続ける富野監督の手による『∀ガンダム』は、『ガンダム』誕生20周年記念作品にふさわしいスケールの大きな意欲作ですが、誰もが予想しなかった音楽スタッフの起用といい、そのドラマチックな楽曲といい、西城さんの情熱の嵐のような魂荒ぶるボーカルはアニメ本編とともにいつ聴いてもマジで感涙・感激っす~!
(このこだわりどころについては、ぜひみなさんもフルで聴いて確かめてみてくださ~い~!!)
お次の主題歌は『機動戦士ガンダムSEED』(2002年~)のオープニングテーマ『INVOKE-インヴォーク-』と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年~)のオープニングテーマ『ignited「-イグナイテッド-』です~!
なぜか “台風の季節といえばこの人”(!?)とみんなから言われてしまうほど、ステージに激しい風を呼ぶ熱いパフォーマンスで一気に有名になった、T.M.Revolution(ティー・エム・レボリューション)は、西川貴教さんのソロプロジェクトのことです(←知ってました?)。
『INVOKE』はT.M.Revolutionとしては17枚目のシングルとなり、チャートでは最高2位を記録。
そしてアニメ本編の『機動戦士ガンダムSEED』には西川さんもミゲル・アイマン役の声優として出演しているというから知らなかった~、なんていう人はすかさずチェックですぞ!
ちなみにガンダムの主題歌アーティストが同じ作品の中に出演するのはこれが初の試みと思われます。(ちなみに続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも西川さんはハイネ・ヴェステンフルス役の声で出演してます~)
続く『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では20枚目にあたる『ignited イグナイテッド-』がチャート最高位“1位”という記録を樹立!!(ううう、ついに……(涙)、一同大拍手~!)
ちなみにこの曲はガンダム関連の楽曲・主題歌として、音楽チャートで初めて1位を獲得したという記念すべき1曲になりました!(ばんざーーい!×三唱)
この2つの作品、もちろんオープニング映像も躍動感に溢れるハイレベルな展開で1分30秒の間まったく目が離せませ~ん!
ガンダムの主題歌がそのまま優れたPV(プロモーションビデオ)となり、楽曲とアーティストの持つイメージを結んで世の中に浸透していった、という理想的なコラボレーションのひとつです!
前回でも出てきましたが“アニメソング”というジャンルのくくりからの脱出と“一般のヒット曲としてガンダムの主題歌をすべての人に認知させたい”という昔からの大きな望みがついに実を結んだんですね~。
自らもアニメやマンガ、そして大のガンダム好き! を常に公言している西川さんですが、
燦めくようなデジタル感覚溢れるシャープなサウンド(サウンドプロデュースはT.M.Rプロジェクトの生みの親でもある、著名なアーティストで音楽プロデューサーの浅倉大介さん)と、その上を駆け抜ける過激でエモーショナルなボーカルスタイルが、新世代のガンダムシリーズのスピードと勢いに溢れた世界観と重なり合って、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの主題歌は2000年代のガンダムを代表する主題歌の筆頭としていつも支持される曲になってますよ~!
続けてご紹介する主題歌は『SDガンダムフォース』(2004年~)のオープニングテーマ『SUNRISE』です!(←これはジャケ買い必須! というかジャケット大賞ものでしょ~!!)
この『SDガンダムフォース』はガンダムシリーズ(TV)の10作目であり、ガンダム25周年記念に製作された、日本TVアニメ史上初のフル3DCGアニメーション(2003年~アメリカ先行放送、2004年~日本国内で放送)なんですね~!
さらにガンダムシリーズとしては初の(!)地上デジタル・アナログで同時放送のアニメだったりもするこの作品、主題歌にはなんと、アメリカをはじめ世界中で人気のPUFFY(大貫亜美、吉村由美のツインボーカルグループ)を起用するというナイスぶり!
PUFFYはすでに"Puffy AmiYumi"(パフィー・アミユミ)という名で、自分たちが主人公のアニメだったりライブコンサートの開催などで世界各国から注目を集めているワールドワイドなコンビなので、この作品にとってはうってつけのアーティストといえますね!
この作品の主題歌となる『SUNRISE』(←タイトルがすばら~し~い~!)は、そんなポップでキュートな2人と、(最新CG技術を駆使した)かわいいSDガンダムたちが画面狭しと活躍する作品のイメージにぴったりの明るいロックなナンバーなので、ぜひとも季節や場所を問わず、元気をつけたいときにはいつでも聴いてみちゃってください~!
次の次に御紹介する主題歌は『機動戦士ガンダム00』(2007年~)のオープニングテーマ『DAYBREAK'S BELL』です!
歌はL'Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル)。言わずと知れた日本(海外でも)の大人気のバンドですね~。
前作に引き続いてこの曲もチャートに初登場とともに第1位を獲得するという快挙に加えて、アニメ主題歌(タイアップ)の中では2007年度の年間シングル売り上げ枚数でも堂々の第1位に輝いた曲でもあります(大・大・拍手~!)。
『DAYBREAK'S BELL』は、L'Arc~en~Cielの持つ独特の美学と、繊細かつ力強い楽曲の魅力を存分に引き出しつつ、まるで『機動戦士ガンダム00』の世界観に寄り沿うように、歌詞も“戦争”や“反戦”をテーマにしながら、新たな物語を紡ぎ出していくような深みのあるものになっているのが印象的です。
この曲もまた、文学的な感性を秘めた歌詞と、バンド感溢れるハードで骨太な音作りという、今までの主題歌とはまったく違ったアプローチで、ガンダムサウンドとその表現の新境地を切り開くことに成功した、といえるでしょう。
さて、第14回は『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2』についてお話しましたが、どの曲も怒濤の名曲揃いで、もーほんとに驚いちゃいますね~!
各シリーズの物語や映像とともに記憶にずっと残るガンダムシリーズの主題歌は、ガンダムの世界をさらに魅力的にしてくれる欠かせないもののひとつだな~と強~く思いました!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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