2012年7月11日 (水)
ガンダムのお約束 ~その13~『主題歌(TVシリーズ編)【その1】』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第13回!
ガンダム界のミステリーサークル、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)第13回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その13~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」にについて触れてきましたが、今回もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
ガンダムシリーズといえば、登場以来、30余年の間に渡って日本の(と、いうことは世界中の)ロボットアニメの歴史をいつもリードしてきた作品ですが、もっちろん、各作品の主題歌もそれぞれの時代に沿った素晴らしい楽曲の宝庫だということはいうまでもありません!
つまり聴くだけでアニメソングの流行や歴史が大体わかっちゃうというすっごいもの(!)、それが“ガンダムの主題歌”なんです。
ということで、第13回は日本のアニメ音楽の流れにも大きく関わってきた『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)』を少しだけご紹介しちゃいましょ~!
その1
ガンダムといえば、いち早くアニメソングの流行を先取りするような主題歌を打ち出すのがお約束!?
ガンダムシリーズの主題歌といえば、まず第一に『機動戦士ガンダム』(1979年~)のオープニングテーマ『翔べ! ガンダム』を御紹介しないわけにはいきませぇぇぇぇぇん!
ロボットアニメ、というかすでに日本のアニメソングを代表する超名曲、として誰もが一度は耳にしたことがあるはずのこの曲(1回どころか百回千回万回……と聴いたことある人のがはるかに多そうですが)、曲の内容は放送当時(1979年~)に合っているというか、当時のアニメの絶対的な支持層であるところの比較的低学年のこどもたちにもすぐに馴染んでもらえるように、作品のシンボルである“ガンダム”の名前を連呼するなど、とにかくわかりやすい作りになってます~。
(テロップで出る歌詞もひらがなとカタカナだけで、ガンダム初心者にも優しい作りです(笑))
特筆すべきは、このオープニングの時点ですでに一般的なアニメのオープニングのパターンの一つがすでに完成されているところです。主役機のガンダムをはじめ各MS(モビルスーツ)のカッコいい見せ場や、主役のアムロとその仲間たちも後のアニメで繰り返される演出のひとつ、振り返りざまのキメ顔(!?)や主要メンバーがラストで並んでキリッ! とポーズ、などのパターンをこの時点でばっちり決めてくれちゃってるんですよ!
エンディングテーマの方も歌い出しから「♪アムロ~」と主人公の名前がしんみり入るという『魔女っ子○○ちゃん』(某魔女っ子アニメ)か『キューティー○○―』(某変身女性アンドロイドアニメ)、はたまた『○休さん』(某小坊主さんのアニメ)とかを連想させるテイストで、1970年代中~後半のアニメソング事情というものを改めてリアルに感じることができます(とかいってみたりして)。
とにかくガンダム、といえばまずこれ! ロボットアニメといえばこれ!! という超定番かつ記念碑的な曲なんで、みなさんもこの夏はいつもより熱く、いたるところで “燃えあがれ~!”してくださいね~!
さて、次の主題歌は『機動戦士Ζガンダム』(1985年~)のオープニングテーマ『Ζ・刻をこえて(原曲:Better Days Are Coming)』です。
前作と比べると曲も映像も80年代に大流行したAORの影響があるのか、急にシックで大人っぽい雰囲気になっちゃったりして(ちなみにテロップもかな文字じゃなくなってます~)。
これも常に時代を先取りするガンダムシリーズならではの試みというか、この時点で従来のアニメソングの枠を越えたアーティスト志向を打ち出していることがわかりますね。
歌はサンライズアニメの主題歌をいくつも歌っており、確かな歌唱力を持つベテランシンガーの鮎川麻弥さん。原曲の『Better Days Are Coming』の作曲は、なんと米オールディーズ・ポップス界の超大御所で世界的に著名な大歌手ニール・セダカさんだというからいきなりスケールがデカすぎます~(←知らない人はおとうさんやおじいちゃんに聞いてみよう!(笑))。
で、この曲の作詞をした井荻麟さんは、実はガンダムシリーズの生みの親・富野由悠季(当時は富野喜幸)大監督ご本人なんですね~(!)。
アニメの歌=こどものうた、という偏った認識もまだ多かった時代に、一般のチャートの中でヒットを狙えるような先進的なアニメソングのクオリティを考えていたという富野監督の発想から生まれたこの主題歌は、当時のアニメソングの置かれていた状況を打ち破って、飛躍的にその質を引き上げていくためのきっかけとなり、アニメ界に大きなインパクトを与えた作品となりました。
続く主題歌は『機動戦士ガンダムΖΖ』((1986年~)のオープニングテーマ『アニメじゃない~夢を忘れた古い地球人よ~』です。数あるガンダムの主題歌の中でも一際歌い出しのフレーズが印象的な(すぎる!?)この曲、作詞は何を隠そう、著名プロデューサーで放送作家・作詞家の秋元康さんの手によるものなんですね(←なんと26年前の作品です!)。
なんと、アニメの映像と歌詞の内容が直接リンクする(?)わけでなく、メタ的な意味を持たせている、というのも斬新ですが、「♪アニメじゃない~」という一度聞いたら忘れられないフレーズで始まるこの歌、番組の主題歌としてはある意味で今聴いてもすごいコンセプトの曲でもあります。
映像のほうも主役機のΖΖガンダムがカッコいいのはあたりまえですが、謎の隕石ドクロ(!?)から猿、そんでもって類人猿からファーストガンダムの主人公、アムロ・レイときて(←ちょっといや~ん(笑))、前作の主人公、カミーユ・ビダンから本編の主人公・ジュドー・アーシタへと変化していくという、『2001年宇宙の旅』もびっくり! のショッキングな人類の進化的ビジュアルも見どころかも(!?)です。
作曲は中森明菜やチェッカーズなど、一連の大ヒット曲の作詞家、芹澤廣明さん、編曲はこれまた80年代~現在に至るまでの第一線で幅広く(ポップスからアニソンまで)活躍する作・編曲家の鷺巣詩郎さん、という当時のメガヒット曲を文字通り連発していた方々の手によるこの曲、そのアレンジや楽器の音色(ボコーダー!(笑))などからも80年代中盤~後半のヒット曲の雰囲気を知ることができますよ!
お次の主題歌は『機動戦士Vガンダム』(1993年~)のオープニングテーマ『STAND UP TO THE VICTORY』です。
80年代末期から90年代初頭の第二次バンドブームに乗って、飛ぶ鳥を落とす勢いでミリオン級のヒットを連発していたロックバンド・LINDBERG(リンドバーグ)のベーシスト、川添智久さんによるこの曲、アニソンだからどうの、ということはすでに全然なくて、当時のヒットチャートの上位にごく普通にランキングしてましたね。
(80年代の後半から、TM NETWORKに代表される一般のアーティストの楽曲がそのままアニメのテーマ曲として使用されることも多くなりました)
いかにもロックバンド~! という疾走感溢れる曲調に加えて、イントロのスネアの連打から続くアップテンポな前ノリ感とワイルドなギターが、シンプルで真っ直ぐな歌詞とメロディーを一段と盛り上げていく流れが素晴らしいです!!
アニメ本編の内容は、かなりハードでシリアスな展開の内容なのですが(汗)、主題歌の方はひたすらパワー全開! というかんじで、カラオケなどで歌いたい~、というガンダムソング(アニソン)として定番化してるというのも納得です(この曲を聴くとなんだかワクワクしてきちゃう人も多いでしょ~)。
もちろん、まったくガンダムを観たことがない人(←これをきっかけに観るしか!)も十二分に引きつける魅力を持ったこの曲は、ガンダムシリーズの代表的な主題歌のひとつとして、一般のヒット曲とアニメ主題歌という境界線を越えて愛されるヒットナンバーとして、これからも歌い続けられていくと思います~。
そして今回、最後に御紹介する主題歌は『機動武闘伝Gガンダム』(1994年~)のオープニングテーマ『FLYING IN THE SKY』です!
これから始まるガンダムファイトを連想させるゴングのアップ、地球、日本(ネオジャパン)、そして数々のガンダム……というオープニングの映像からはじまるこの曲は、アメリカンロックのようなカラッと明るく光溢れるイメージの曲調とアレンジでガンダムという作品の持つイメージの大きさをさらに広げてくれた気がします。
作詞、作曲、歌を担当したのはシンガーソングライターで音楽プロデューサーの鵜島仁文さん(鵜島さんは先の川添さんと一緒に“TOPGUN”というユニットでも活動されています)。
前述した『STAND UP TO THE VICTORY』もそうですが、サビの英語の部分がつい口ずさみたくなるようなフレーズの形で効果的に使われているのが印象的ですね~(こういうところも国際的?)。
世界を代表する格闘家たちが各国コロニー間の覇権を賭けて、ガンダムを使った格闘技(!)で戦う、というこの作品、従来の枠を越えた飛躍的な発想&超弩級のスケールで物語が繰り広げられていく中で「♪無限の力がある~」というフレーズの通り、主題歌の方も世界中を照らす太陽のような力強さと爽やかさで新しいガンダム世界の到来を高らかに歌い上げてます~!
さて、第13回は『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)』をとりあげてきましたが、どの曲もいずれ劣らぬ名曲揃いで、もーほんとに頭の中がくらくらしてきちゃいます!
その作品の魅力をフルに盛り上げてくれる主題歌は、ガンダムの世界にもちろん欠かせませんよね~。
と、ここまで読んで、ここで終わりかよ! と突っ込んだ、まるでニュータイプのように鋭い方のために次回は(当然ですが)この続きをご紹介しちゃいます!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のミステリーサークル、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)第13回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その13~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」にについて触れてきましたが、今回もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
ガンダムシリーズといえば、登場以来、30余年の間に渡って日本の(と、いうことは世界中の)ロボットアニメの歴史をいつもリードしてきた作品ですが、もっちろん、各作品の主題歌もそれぞれの時代に沿った素晴らしい楽曲の宝庫だということはいうまでもありません!
つまり聴くだけでアニメソングの流行や歴史が大体わかっちゃうというすっごいもの(!)、それが“ガンダムの主題歌”なんです。
ということで、第13回は日本のアニメ音楽の流れにも大きく関わってきた『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)』を少しだけご紹介しちゃいましょ~!
その1
ガンダムといえば、いち早くアニメソングの流行を先取りするような主題歌を打ち出すのがお約束!?
ガンダムシリーズの主題歌といえば、まず第一に『機動戦士ガンダム』(1979年~)のオープニングテーマ『翔べ! ガンダム』を御紹介しないわけにはいきませぇぇぇぇぇん!
ロボットアニメ、というかすでに日本のアニメソングを代表する超名曲、として誰もが一度は耳にしたことがあるはずのこの曲(1回どころか百回千回万回……と聴いたことある人のがはるかに多そうですが)、曲の内容は放送当時(1979年~)に合っているというか、当時のアニメの絶対的な支持層であるところの比較的低学年のこどもたちにもすぐに馴染んでもらえるように、作品のシンボルである“ガンダム”の名前を連呼するなど、とにかくわかりやすい作りになってます~。
(テロップで出る歌詞もひらがなとカタカナだけで、ガンダム初心者にも優しい作りです(笑))
特筆すべきは、このオープニングの時点ですでに一般的なアニメのオープニングのパターンの一つがすでに完成されているところです。主役機のガンダムをはじめ各MS(モビルスーツ)のカッコいい見せ場や、主役のアムロとその仲間たちも後のアニメで繰り返される演出のひとつ、振り返りざまのキメ顔(!?)や主要メンバーがラストで並んでキリッ! とポーズ、などのパターンをこの時点でばっちり決めてくれちゃってるんですよ!
エンディングテーマの方も歌い出しから「♪アムロ~」と主人公の名前がしんみり入るという『魔女っ子○○ちゃん』(某魔女っ子アニメ)か『キューティー○○―』(某変身女性アンドロイドアニメ)、はたまた『○休さん』(某小坊主さんのアニメ)とかを連想させるテイストで、1970年代中~後半のアニメソング事情というものを改めてリアルに感じることができます(とかいってみたりして)。
とにかくガンダム、といえばまずこれ! ロボットアニメといえばこれ!! という超定番かつ記念碑的な曲なんで、みなさんもこの夏はいつもより熱く、いたるところで “燃えあがれ~!”してくださいね~!
さて、次の主題歌は『機動戦士Ζガンダム』(1985年~)のオープニングテーマ『Ζ・刻をこえて(原曲:Better Days Are Coming)』です。
前作と比べると曲も映像も80年代に大流行したAORの影響があるのか、急にシックで大人っぽい雰囲気になっちゃったりして(ちなみにテロップもかな文字じゃなくなってます~)。
これも常に時代を先取りするガンダムシリーズならではの試みというか、この時点で従来のアニメソングの枠を越えたアーティスト志向を打ち出していることがわかりますね。
歌はサンライズアニメの主題歌をいくつも歌っており、確かな歌唱力を持つベテランシンガーの鮎川麻弥さん。原曲の『Better Days Are Coming』の作曲は、なんと米オールディーズ・ポップス界の超大御所で世界的に著名な大歌手ニール・セダカさんだというからいきなりスケールがデカすぎます~(←知らない人はおとうさんやおじいちゃんに聞いてみよう!(笑))。
で、この曲の作詞をした井荻麟さんは、実はガンダムシリーズの生みの親・富野由悠季(当時は富野喜幸)大監督ご本人なんですね~(!)。
アニメの歌=こどものうた、という偏った認識もまだ多かった時代に、一般のチャートの中でヒットを狙えるような先進的なアニメソングのクオリティを考えていたという富野監督の発想から生まれたこの主題歌は、当時のアニメソングの置かれていた状況を打ち破って、飛躍的にその質を引き上げていくためのきっかけとなり、アニメ界に大きなインパクトを与えた作品となりました。
続く主題歌は『機動戦士ガンダムΖΖ』((1986年~)のオープニングテーマ『アニメじゃない~夢を忘れた古い地球人よ~』です。数あるガンダムの主題歌の中でも一際歌い出しのフレーズが印象的な(すぎる!?)この曲、作詞は何を隠そう、著名プロデューサーで放送作家・作詞家の秋元康さんの手によるものなんですね(←なんと26年前の作品です!)。
なんと、アニメの映像と歌詞の内容が直接リンクする(?)わけでなく、メタ的な意味を持たせている、というのも斬新ですが、「♪アニメじゃない~」という一度聞いたら忘れられないフレーズで始まるこの歌、番組の主題歌としてはある意味で今聴いてもすごいコンセプトの曲でもあります。
映像のほうも主役機のΖΖガンダムがカッコいいのはあたりまえですが、謎の隕石ドクロ(!?)から猿、そんでもって類人猿からファーストガンダムの主人公、アムロ・レイときて(←ちょっといや~ん(笑))、前作の主人公、カミーユ・ビダンから本編の主人公・ジュドー・アーシタへと変化していくという、『2001年宇宙の旅』もびっくり! のショッキングな人類の進化的ビジュアルも見どころかも(!?)です。
作曲は中森明菜やチェッカーズなど、一連の大ヒット曲の作詞家、芹澤廣明さん、編曲はこれまた80年代~現在に至るまでの第一線で幅広く(ポップスからアニソンまで)活躍する作・編曲家の鷺巣詩郎さん、という当時のメガヒット曲を文字通り連発していた方々の手によるこの曲、そのアレンジや楽器の音色(ボコーダー!(笑))などからも80年代中盤~後半のヒット曲の雰囲気を知ることができますよ!
お次の主題歌は『機動戦士Vガンダム』(1993年~)のオープニングテーマ『STAND UP TO THE VICTORY』です。
80年代末期から90年代初頭の第二次バンドブームに乗って、飛ぶ鳥を落とす勢いでミリオン級のヒットを連発していたロックバンド・LINDBERG(リンドバーグ)のベーシスト、川添智久さんによるこの曲、アニソンだからどうの、ということはすでに全然なくて、当時のヒットチャートの上位にごく普通にランキングしてましたね。
(80年代の後半から、TM NETWORKに代表される一般のアーティストの楽曲がそのままアニメのテーマ曲として使用されることも多くなりました)
いかにもロックバンド~! という疾走感溢れる曲調に加えて、イントロのスネアの連打から続くアップテンポな前ノリ感とワイルドなギターが、シンプルで真っ直ぐな歌詞とメロディーを一段と盛り上げていく流れが素晴らしいです!!
アニメ本編の内容は、かなりハードでシリアスな展開の内容なのですが(汗)、主題歌の方はひたすらパワー全開! というかんじで、カラオケなどで歌いたい~、というガンダムソング(アニソン)として定番化してるというのも納得です(この曲を聴くとなんだかワクワクしてきちゃう人も多いでしょ~)。
もちろん、まったくガンダムを観たことがない人(←これをきっかけに観るしか!)も十二分に引きつける魅力を持ったこの曲は、ガンダムシリーズの代表的な主題歌のひとつとして、一般のヒット曲とアニメ主題歌という境界線を越えて愛されるヒットナンバーとして、これからも歌い続けられていくと思います~。
そして今回、最後に御紹介する主題歌は『機動武闘伝Gガンダム』(1994年~)のオープニングテーマ『FLYING IN THE SKY』です!
これから始まるガンダムファイトを連想させるゴングのアップ、地球、日本(ネオジャパン)、そして数々のガンダム……というオープニングの映像からはじまるこの曲は、アメリカンロックのようなカラッと明るく光溢れるイメージの曲調とアレンジでガンダムという作品の持つイメージの大きさをさらに広げてくれた気がします。
作詞、作曲、歌を担当したのはシンガーソングライターで音楽プロデューサーの鵜島仁文さん(鵜島さんは先の川添さんと一緒に“TOPGUN”というユニットでも活動されています)。
前述した『STAND UP TO THE VICTORY』もそうですが、サビの英語の部分がつい口ずさみたくなるようなフレーズの形で効果的に使われているのが印象的ですね~(こういうところも国際的?)。
世界を代表する格闘家たちが各国コロニー間の覇権を賭けて、ガンダムを使った格闘技(!)で戦う、というこの作品、従来の枠を越えた飛躍的な発想&超弩級のスケールで物語が繰り広げられていく中で「♪無限の力がある~」というフレーズの通り、主題歌の方も世界中を照らす太陽のような力強さと爽やかさで新しいガンダム世界の到来を高らかに歌い上げてます~!
さて、第13回は『ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)』をとりあげてきましたが、どの曲もいずれ劣らぬ名曲揃いで、もーほんとに頭の中がくらくらしてきちゃいます!
その作品の魅力をフルに盛り上げてくれる主題歌は、ガンダムの世界にもちろん欠かせませんよね~。
と、ここまで読んで、ここで終わりかよ! と突っ込んだ、まるでニュータイプのように鋭い方のために次回は(当然ですが)この続きをご紹介しちゃいます!
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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