2012年6月13日 (水)
ガンダムのお約束 ~その9~『女性キャラクター』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第9回!
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ~! というかんじの「アレ」に関する事柄です。
ガンダムと言えばまずはMS!(モビルスーツ)ということで、今までは主にモビルスーツにまつわる事柄を多く取り上げてきましたが、ガンダムという作品はそういう超カッコイイメカの数々や精緻な設定に加えて、ストーリーの完成度の高さやその中で広がるリアルな人間関係の深みなども他の作品とは違った大きな魅力を作り上げている要素となっています。
そんなわけで、今回は物語の「華」ともいうべき存在、主要な男性陣に負けじと活躍する『女性キャラクター』を第1作目『機動戦士ガンダム』からちょっとだけご紹介しちゃおうかな、と思います~!
その1
ガンダムといえば、魅力的な女性キャラクターたちが男性陣と同様に様々な形で活躍するのがお約束!?
まず、トップバッターとなるのは『フラウ・ボゥ』(カワイイかんじで「フラウ・ボゥ」ちゃん! とか呼んでいいのかどうかわからないので一応やめときます~(汗))。
彼女(フラウ)は主人公、アムロ・レイの幼馴染みで彼のガールフレンド(おっ!)。優しくてよく気がつく性格で、スペースコロニーのサイド7にいたときからアムロの世話をいつも甲斐甲斐しく焼いてたんですが、ジオン軍のシャアによる強襲攻撃から逃げている途中に爆発に巻き込まれて肉親を失い、アムロに励まされて地球連邦軍の戦艦・ホワイトベースに避難、そのまま一年戦争(宇宙世紀0079年)に参加していくことになります。以降は艦内で主にケガ人の手当てや、おなじ民間人(避難民)の世話(戦災孤児となったカツ・レツ・キッカのお守りも)、料理長の手伝いをするなどして同艦のクルーとして活躍します(のちに軍に編入)。後半ではホワイトベースの通信士(オペレータ-)としても活躍しますが、昔からアムロへずっと思いを寄せていた反面、その気持ちがなかなか伝わらずにマチルダさん(←後で出てきます)などに焼きもちを焼くというシーンなども多く見受けられましたね。
ちなみにこのフラウ・ボゥだけよ~くみると制服のデザインが他の人とはびみょーに違っていたりもするんですが、その本当の理由はいまだに謎のままということで……ん?
さて、次はガンダムの女性キャラクターといえば最初に思い浮かべるという人も多そうな『セイラ・マス』こと通称・セイラさんです~。
最初はサイド7で医療のボランティアをしていたセイラさん(医学生)も、やはりシャアからの強襲を受けてホワイトベースに避難することになります。艦の中では主に医療スタッフの補助や通信士(オペレーター)の役を的確にこなしていました。(中盤からはパイロットとしてGファイターに搭乗し、戦場に出撃します。)
セイラさんの名台詞といえば、最初に難民の収容に手を貸さずにぶつぶつ文句を言う「カイ・シデン」に、「それでも男ですか! 軟弱者!」といきなり平手打ちをくらわすシーンはいかにも彼女らしくてとても印象的! ですね~。
しかーし、実はこのセイラさん、本当はジオン共和国を建国し、首相となった「ジオン・ズム・ダイクン」の子供で、本名を「アルテイシア・ソム・ダイクン」といい、お兄さんはなんとあの「シャア・アズナブル」(キャスバル・レム・ダイクン)という過去があったんです!(ショック!!)
父・ジオン・ズム・ダイクンが亡くなったあと、幼い頃に地球に引き取られ、その後、兄であるシャアが復讐のためにジオン公国へ向けて旅立ったあとでアムロたちのいるサイド7へ移住したということになっています。「セイラ・マス」という名前は素性を隠すために付けられたとされていますが、セイラさんも色々と大変だったんですね~。
そして、フラウ・ボゥやセイラさんとはまったく別のタイプの魅力(!?)で迫る『ミライ・ヤシマ』こと、ミライさんもホワイトベース・クルーの中で欠かせない存在です!
ミライさんは地球連邦軍元高官の娘でサイド7に住んでいましたが、同じくシャアの強襲によりホワイトベースに避難することになります。良家の令嬢かつエリートなのに温和で優しい性格(裁縫も得意!)ということもあって、だんだんとクルー全体の「お母さん」的な存在となっていくんですね。そのためか意外(!?)に複数の男性から言い寄られたりもしてたみたいですが……。
実は彼女には「カムラン・ブルーム」という婚約者がすでにいて、後にサイド6に行った際にホワイトベース救援という彼からの申し出を断ってしまい、それが原因で同じクルーであるスレッガー・ロウ中尉にビンタされてしまいます(あらあら)。しかしその後はそんな男気のあるスレッガー中尉に恋心を抱いていたようで……。しかしその想いは叶わず、終戦後にはあの「ブライト・ノア」(ホワイトベース艦長)と結婚することになるんですね。
次は、地球連邦軍補給部隊の女性士官『マチルダ・アジャン』中尉ことマチルダさんです。
マチルダさんもガンダムシリーズの中ではとても人気の高い女性キャラクターで、最初から職業軍人として登場しているキャラクターです。
彼女が補給部隊で働く理由は「戦争という破壊の中でただ一つ、物を作っていく事ができるから」ということなのですが、輸送機のみで大胆にもホワイトベースに沢山の物資を送り込んだり、アムロを見て「エスパーかも」とその素養を見抜いたり、とかなり大きな意味のある活躍を見せてくれます。そんな心を癒してくれつつも凜として美しいマチルダさんの存在にアムロもはじめから好意以上の感情を寄せていたようですね。
そんなマチルダさんですが、アムロが黒い三連星のジェットストリーム・アタックを破る際に自らの輸送機でガンダムをかばったために……(がーん!)。マチルダさんはこの作戦が終わったら、同じ地球連邦軍技術士官のウッディ・マルデン大尉と結婚する予定だったんですよ~(涙)。
艦内で撮影した記念写真のコピーをみんなと争奪戦で取り合うほどににマチルダさんのことを想っていたアムロでしたが、後の作品で自室にその記念写真が飾られているシーンもあります。 つまり、マチルダさんはアムロの初恋の人であり、初めて憧れを抱いた大人の女性でもあったんですね(あうあう……マチルダさぁぁぁぁん!!)。
その2
ガンダムといえば、対抗する勢力の中にも魅力的な女性キャラクターが登場するのがお約束!?
今までは地球連邦軍側の主な女性キャラクターを紹介してきましたが、もちろん連邦に対するジオン軍側にだって魅力的な女性キャラクターが登場してますよ~!
で、まずは『機動戦士ガンダム』を語る上でなくてはならない人物であり、アムロと同じニュータイプの少女『ララァ・スン』。そう、ガンダムのファンならみーんな知ってる「ララァ」のことです。
一見して他のキャラクターとは違うエスニックなスタイルが印象的なララァですが、過酷な環境の中に身を投じていたところをシャアに見い出され、フラナガン機関(ニュータイプを研究する軍事機関)で育てられた後、戦争に参加(少尉)することになります。
ニュータイプとして覚醒したあとは、モビルアーマー・エルメスを操ってその非常に高い能力でオールレンジ(全方位からの多角)攻撃を行うなどして、連邦軍からは「ソロモンの亡霊」と呼ばれて恐れられるほどの強さを見せつけます。が、戦場でニュータイプとしてアムロと邂逅し、意識の共有をしたその直後、シャアを守ろうとして犠牲に……。
本当は戦うことなど好きではなかっただろうと思われる彼女は、自らを救ってくれたシャアの恩義と期待に報いるため、そしてシャアへの想いのためにその全てを投げ打って戦場に出ていたのでしょう。
「ああ……アムロ……刻が見える……」という台詞は、ガンダム史上に燦然と輝く名台詞のひとつでもありますね。
ジオン軍側で欠かせない人といえばこの人『キシリア・ザビ』。彼女はジオン公国の中枢を担うザビ家の長女で、ジオン軍の突撃機動軍司令・少将という大役を背負っている人です。しかも、秘密裏に資源を蓄えたり、事件を起こして宇宙攻撃軍から罷免、左遷されていたシャアを自らが率いる突撃機動軍に拾ったり、ララァをニュータイプとして育てたフラナガン機関を創設してみたりと、かなり広範囲に渡って素晴らしい才覚ぶりを見せてくれる女性なのですよ~。
最終的には父・デギンを謀殺したことを知って、長兄であるギレンを射殺、代わって総司令となるものの、早くからその正体を見抜いて部下としていたはずのシャアに撃たれてしまうことになります。
ちなみに彼女は「24歳」という設定なのですが(え!?)、いつも顔の下半分を覆う愛用のマスクと冷徹な印象も含めて、とてもそうは見えないところもポイントかもです……(←おい!)。
そして最後に紹介するのは『クラウレ・ハモン』さん! この人は「ランバ・ラル」(「青い巨星」と呼ばれるジオン軍のベテランパイロット)の内縁の妻です! って、いきなり“愛人”だとか“内縁の妻”とかいう設定もなんかリアルでディープな大人の世界っぽくてアレですが(汗)、アムロがマチルダさんと同じように憧れちゃったというこの姐さん、実際は軍人ではないにもかかわらず、ときには先頭に立ってランバラル隊を指揮したりもしちゃうスゴい人なんですよ~(最後は愛するパートナー・ラルの仇を取りに行って帰らぬ人に……)。
さて、そんなこんなで、今回は初代『機動戦士ガンダム』に登場する「女性キャラクター」をとりあげてきましたが、あらためて考えてみるとガンダムの中の女性キャラクターの役割って、他の要素が持っている魅力と同じようにものすごく重要なんですね~。
また機会があれば他のシリーズの女性キャラクターもいろいろと御紹介できるかも……と思います~。
ああ、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね!
さてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のつばめ返し、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)、第9回目も、前回に引き続き『~ガンダムのお約束・その9~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ~! というかんじの「アレ」に関する事柄です。
ガンダムと言えばまずはMS!(モビルスーツ)ということで、今までは主にモビルスーツにまつわる事柄を多く取り上げてきましたが、ガンダムという作品はそういう超カッコイイメカの数々や精緻な設定に加えて、ストーリーの完成度の高さやその中で広がるリアルな人間関係の深みなども他の作品とは違った大きな魅力を作り上げている要素となっています。
そんなわけで、今回は物語の「華」ともいうべき存在、主要な男性陣に負けじと活躍する『女性キャラクター』を第1作目『機動戦士ガンダム』からちょっとだけご紹介しちゃおうかな、と思います~!
その1
ガンダムといえば、魅力的な女性キャラクターたちが男性陣と同様に様々な形で活躍するのがお約束!?
まず、トップバッターとなるのは『フラウ・ボゥ』(カワイイかんじで「フラウ・ボゥ」ちゃん! とか呼んでいいのかどうかわからないので一応やめときます~(汗))。
彼女(フラウ)は主人公、アムロ・レイの幼馴染みで彼のガールフレンド(おっ!)。優しくてよく気がつく性格で、スペースコロニーのサイド7にいたときからアムロの世話をいつも甲斐甲斐しく焼いてたんですが、ジオン軍のシャアによる強襲攻撃から逃げている途中に爆発に巻き込まれて肉親を失い、アムロに励まされて地球連邦軍の戦艦・ホワイトベースに避難、そのまま一年戦争(宇宙世紀0079年)に参加していくことになります。以降は艦内で主にケガ人の手当てや、おなじ民間人(避難民)の世話(戦災孤児となったカツ・レツ・キッカのお守りも)、料理長の手伝いをするなどして同艦のクルーとして活躍します(のちに軍に編入)。後半ではホワイトベースの通信士(オペレータ-)としても活躍しますが、昔からアムロへずっと思いを寄せていた反面、その気持ちがなかなか伝わらずにマチルダさん(←後で出てきます)などに焼きもちを焼くというシーンなども多く見受けられましたね。
ちなみにこのフラウ・ボゥだけよ~くみると制服のデザインが他の人とはびみょーに違っていたりもするんですが、その本当の理由はいまだに謎のままということで……ん?
さて、次はガンダムの女性キャラクターといえば最初に思い浮かべるという人も多そうな『セイラ・マス』こと通称・セイラさんです~。
最初はサイド7で医療のボランティアをしていたセイラさん(医学生)も、やはりシャアからの強襲を受けてホワイトベースに避難することになります。艦の中では主に医療スタッフの補助や通信士(オペレーター)の役を的確にこなしていました。(中盤からはパイロットとしてGファイターに搭乗し、戦場に出撃します。)
セイラさんの名台詞といえば、最初に難民の収容に手を貸さずにぶつぶつ文句を言う「カイ・シデン」に、「それでも男ですか! 軟弱者!」といきなり平手打ちをくらわすシーンはいかにも彼女らしくてとても印象的! ですね~。
しかーし、実はこのセイラさん、本当はジオン共和国を建国し、首相となった「ジオン・ズム・ダイクン」の子供で、本名を「アルテイシア・ソム・ダイクン」といい、お兄さんはなんとあの「シャア・アズナブル」(キャスバル・レム・ダイクン)という過去があったんです!(ショック!!)
父・ジオン・ズム・ダイクンが亡くなったあと、幼い頃に地球に引き取られ、その後、兄であるシャアが復讐のためにジオン公国へ向けて旅立ったあとでアムロたちのいるサイド7へ移住したということになっています。「セイラ・マス」という名前は素性を隠すために付けられたとされていますが、セイラさんも色々と大変だったんですね~。
そして、フラウ・ボゥやセイラさんとはまったく別のタイプの魅力(!?)で迫る『ミライ・ヤシマ』こと、ミライさんもホワイトベース・クルーの中で欠かせない存在です!
ミライさんは地球連邦軍元高官の娘でサイド7に住んでいましたが、同じくシャアの強襲によりホワイトベースに避難することになります。良家の令嬢かつエリートなのに温和で優しい性格(裁縫も得意!)ということもあって、だんだんとクルー全体の「お母さん」的な存在となっていくんですね。そのためか意外(!?)に複数の男性から言い寄られたりもしてたみたいですが……。
実は彼女には「カムラン・ブルーム」という婚約者がすでにいて、後にサイド6に行った際にホワイトベース救援という彼からの申し出を断ってしまい、それが原因で同じクルーであるスレッガー・ロウ中尉にビンタされてしまいます(あらあら)。しかしその後はそんな男気のあるスレッガー中尉に恋心を抱いていたようで……。しかしその想いは叶わず、終戦後にはあの「ブライト・ノア」(ホワイトベース艦長)と結婚することになるんですね。
次は、地球連邦軍補給部隊の女性士官『マチルダ・アジャン』中尉ことマチルダさんです。
マチルダさんもガンダムシリーズの中ではとても人気の高い女性キャラクターで、最初から職業軍人として登場しているキャラクターです。
彼女が補給部隊で働く理由は「戦争という破壊の中でただ一つ、物を作っていく事ができるから」ということなのですが、輸送機のみで大胆にもホワイトベースに沢山の物資を送り込んだり、アムロを見て「エスパーかも」とその素養を見抜いたり、とかなり大きな意味のある活躍を見せてくれます。そんな心を癒してくれつつも凜として美しいマチルダさんの存在にアムロもはじめから好意以上の感情を寄せていたようですね。
そんなマチルダさんですが、アムロが黒い三連星のジェットストリーム・アタックを破る際に自らの輸送機でガンダムをかばったために……(がーん!)。マチルダさんはこの作戦が終わったら、同じ地球連邦軍技術士官のウッディ・マルデン大尉と結婚する予定だったんですよ~(涙)。
艦内で撮影した記念写真のコピーをみんなと争奪戦で取り合うほどににマチルダさんのことを想っていたアムロでしたが、後の作品で自室にその記念写真が飾られているシーンもあります。 つまり、マチルダさんはアムロの初恋の人であり、初めて憧れを抱いた大人の女性でもあったんですね(あうあう……マチルダさぁぁぁぁん!!)。
その2
ガンダムといえば、対抗する勢力の中にも魅力的な女性キャラクターが登場するのがお約束!?
今までは地球連邦軍側の主な女性キャラクターを紹介してきましたが、もちろん連邦に対するジオン軍側にだって魅力的な女性キャラクターが登場してますよ~!
で、まずは『機動戦士ガンダム』を語る上でなくてはならない人物であり、アムロと同じニュータイプの少女『ララァ・スン』。そう、ガンダムのファンならみーんな知ってる「ララァ」のことです。
一見して他のキャラクターとは違うエスニックなスタイルが印象的なララァですが、過酷な環境の中に身を投じていたところをシャアに見い出され、フラナガン機関(ニュータイプを研究する軍事機関)で育てられた後、戦争に参加(少尉)することになります。
ニュータイプとして覚醒したあとは、モビルアーマー・エルメスを操ってその非常に高い能力でオールレンジ(全方位からの多角)攻撃を行うなどして、連邦軍からは「ソロモンの亡霊」と呼ばれて恐れられるほどの強さを見せつけます。が、戦場でニュータイプとしてアムロと邂逅し、意識の共有をしたその直後、シャアを守ろうとして犠牲に……。
本当は戦うことなど好きではなかっただろうと思われる彼女は、自らを救ってくれたシャアの恩義と期待に報いるため、そしてシャアへの想いのためにその全てを投げ打って戦場に出ていたのでしょう。
「ああ……アムロ……刻が見える……」という台詞は、ガンダム史上に燦然と輝く名台詞のひとつでもありますね。
ジオン軍側で欠かせない人といえばこの人『キシリア・ザビ』。彼女はジオン公国の中枢を担うザビ家の長女で、ジオン軍の突撃機動軍司令・少将という大役を背負っている人です。しかも、秘密裏に資源を蓄えたり、事件を起こして宇宙攻撃軍から罷免、左遷されていたシャアを自らが率いる突撃機動軍に拾ったり、ララァをニュータイプとして育てたフラナガン機関を創設してみたりと、かなり広範囲に渡って素晴らしい才覚ぶりを見せてくれる女性なのですよ~。
最終的には父・デギンを謀殺したことを知って、長兄であるギレンを射殺、代わって総司令となるものの、早くからその正体を見抜いて部下としていたはずのシャアに撃たれてしまうことになります。
ちなみに彼女は「24歳」という設定なのですが(え!?)、いつも顔の下半分を覆う愛用のマスクと冷徹な印象も含めて、とてもそうは見えないところもポイントかもです……(←おい!)。
そして最後に紹介するのは『クラウレ・ハモン』さん! この人は「ランバ・ラル」(「青い巨星」と呼ばれるジオン軍のベテランパイロット)の内縁の妻です! って、いきなり“愛人”だとか“内縁の妻”とかいう設定もなんかリアルでディープな大人の世界っぽくてアレですが(汗)、アムロがマチルダさんと同じように憧れちゃったというこの姐さん、実際は軍人ではないにもかかわらず、ときには先頭に立ってランバラル隊を指揮したりもしちゃうスゴい人なんですよ~(最後は愛するパートナー・ラルの仇を取りに行って帰らぬ人に……)。
さて、そんなこんなで、今回は初代『機動戦士ガンダム』に登場する「女性キャラクター」をとりあげてきましたが、あらためて考えてみるとガンダムの中の女性キャラクターの役割って、他の要素が持っている魅力と同じようにものすごく重要なんですね~。
また機会があれば他のシリーズの女性キャラクターもいろいろと御紹介できるかも……と思います~。
ああ、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね!
さてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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