2012年5月30日 (水)
ガンダムのお約束 ~その7~『装備』と『換装』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第7回
ガンダム界のゲリラ豪雨(?)、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)、第7回目も、前回に引き続き『~ガンダムのお約束・その7~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、そして 第6回は「ザク」と「ジム」について触れましたが、またもガンダムといえばやっぱこれでしょ! というかんじの「アレ」に関する事柄です。
その1
ガンダムといえば、最近の流行(トレンド)として主役機の「装備」を「換装」するのがお約束!?
今回は、最近のガンダムではおなじみとなった主役機(ガンダム)の『装備』と『換装』についてのお話しです。
急に『装備』と『換装』なんていうと、いきなりどこかの試験問題かなんかの設問みたいで小難しくも思えてきたりしますが、まーなんとか大丈夫でしょう(笑)!
簡単に説明すると「装備」と「換装」というのは、自動車などで冬場に雪道を走行するときに、タイヤにチェーンを撒いたり、とかそういうかんじのあれです(笑)。
つまり、機体の持っている機能・性能といったものをアップさせたい場合に、本体(モビルスーツ)を別のタイプのものや新しいものと入れ替えて交換してしまうということではなく、あくまでも元の本体にその他の部品(パーツ)をつけて、どんどんパワーアップ、チューンナップしていくような感覚ですね。
まー、言ってみればモビルスーツも兵器の一種だし、ひとつの乗り物(!?)ということにもなりますから、こういったことがあっても不思議じゃありません。
特に最近の作品である『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、そして『機動戦士ガンダムAGE』では、こうした「装備」と「換装」によるパワーアップといった傾向が顕著です。
しかし、この「装備」と「換装」も、各ガンダムのシリーズによってその内容に大きな違いがあるんですよ~。
その2
『ガンダムSEED』『ガンダムSEED DESTINY』のガンダムは、用途に合わせて換装していくのがお約束!
「ガンダムSEED」に登場するガンダムには大きく分けて次の形があります。
まず、基本形となる「ストライクガンダム」に、機動性の高い「エールストライクガンダム」、射撃型の「ランチャーストライクガンダム」、そして格闘型の「ソードストライクガンダム」の3つです。
これはガンダムそのものが進化していくというのではなくて、独自の機構によって用途や状況に応じて武装やパーツを変えていく、という形のことです(装備換装機構=ストライカーパックシステム)。
具体的には、基本形のストライクガンダムにエールストライカーを装着すると、高機動型のエールストライクガンダムになるというものですが、同じようにソードストライカーを装着すると、近接戦闘用のソードストライクガンダムに変わるというかんじですね。
「ガンダムSEED DESTINY」のガンダムも、今お話しした「ガンダムSEED」のガンダムと同じように、基本形となる「インパルスガンダム」から、機動性を強化した高機動型「フォースインパルスガンダム」、砲撃型の「ブラストインパルスガンダム」、近接格闘型の「ソードインパルスガンダム」という3つのタイプがあります。
このように、この2つのシリーズでは戦術ごとに用途に合わせて、武器そのものではなく地上及び宇宙で脱着できるパーツを「換装」していくことにより、「武装の変化」を可能にしているんですね。
その3
「ガンダムAGE」のガンダムといえば、能力を特化させるために換装していくのがお約束!
一方、「ガンダムAGE」のガンダムはというと、これも色々なタイプがあります。
フリット編に登場するガンダムAGE-1では、基本形となる「AGE-1 ノーマル」、パワー型の「AGE-1 タイタス」、スピード型の「AGE-1 スパロー」が出てきますが、これはAGEシステムによって自動設計された「ウェア」と呼ばれるパーツをそれぞれ換装することで様々な戦況に対応していくというものです。
アセム編のガンダムAGE-2では、飛行形態への変形が可能な基本形「AGE-2 ノーマル」、その対複数戦用の「AGE-2 ダブルバレット」。キオ編のガンダムAGE-3では、分離変形して合体する基本形「AGE-3 ノーマル」、地上戦の走破能力を強化した重砲撃タイプの「AGE-3 フォートレス」、宇宙での機動性を重視した高速移動タイプ「AGE-3 オービタル」などの機体が登場します。
「ガンダムAGE」の場合は、パーツを「換装」することによってそれぞれの機体の持つ「基本的な形態や能力」を更に特化させているわけです。
「ガンダムSEED」、「ガンダムSEED DESTINY」、そして「機動戦士ガンダムAGE」といった最近のガンダムでは、こうした換装を行うことにより、ひとつの主役機を応用して乗り続けていく、というのがそれまでのシリーズと違うポイントといえるでしょうね。
ちなみにシャアの場合は違う機体にもがんがん乗ってますが、専用機(もちろんシャア専用!)のものが多いというこだわりがあったりします。とまあ、これはこれでまた別の機会にでも(笑)。
と、いうように、同じ「換装」といってもそれぞれのシリーズで特化させているところが違う! というのもガンダムの世界ならではの深~い魅力です!
その4
ガンダムといえば、実は「Vガンダム」の時代から装備を換装していたというのがお約束!
と、ここまできて、いきなり言うのもなんですが、いかにも最近のトレンドっぽいこの「換装」、
実は――『機動戦士Vガンダム』の時からすでにやってたんですよ~(どーん!)。
で、こちらの「換装」はというと……基本形の「V2ガンダム」に破壊力重視の重武装用オプションを装備した「V2バスターガンダム」、突撃戦を目的とする増加装甲を装着した「V2アサルトガンダム」、そしてバスターとアサルトの各追加パーツを同時に装備した最強形態の「V2アサルトバスターガンダム」、とこれまた派手にやっちゃってくれてます。
というわけで、その辺なんかも最近の作品に出てくる「換装」タイプの機体と見比べてみるとまた面白いかも!
さてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のゲリラ豪雨(?)、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)、第7回目も、前回に引き続き『~ガンダムのお約束・その7~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、そして 第6回は「ザク」と「ジム」について触れましたが、またもガンダムといえばやっぱこれでしょ! というかんじの「アレ」に関する事柄です。
その1
ガンダムといえば、最近の流行(トレンド)として主役機の「装備」を「換装」するのがお約束!?
急に『装備』と『換装』なんていうと、いきなりどこかの試験問題かなんかの設問みたいで小難しくも思えてきたりしますが、まーなんとか大丈夫でしょう(笑)!
簡単に説明すると「装備」と「換装」というのは、自動車などで冬場に雪道を走行するときに、タイヤにチェーンを撒いたり、とかそういうかんじのあれです(笑)。
つまり、機体の持っている機能・性能といったものをアップさせたい場合に、本体(モビルスーツ)を別のタイプのものや新しいものと入れ替えて交換してしまうということではなく、あくまでも元の本体にその他の部品(パーツ)をつけて、どんどんパワーアップ、チューンナップしていくような感覚ですね。
まー、言ってみればモビルスーツも兵器の一種だし、ひとつの乗り物(!?)ということにもなりますから、こういったことがあっても不思議じゃありません。
特に最近の作品である『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、そして『機動戦士ガンダムAGE』では、こうした「装備」と「換装」によるパワーアップといった傾向が顕著です。
しかし、この「装備」と「換装」も、各ガンダムのシリーズによってその内容に大きな違いがあるんですよ~。
その2
『ガンダムSEED』『ガンダムSEED DESTINY』のガンダムは、用途に合わせて換装していくのがお約束!
「ガンダムSEED」に登場するガンダムには大きく分けて次の形があります。
まず、基本形となる「ストライクガンダム」に、機動性の高い「エールストライクガンダム」、射撃型の「ランチャーストライクガンダム」、そして格闘型の「ソードストライクガンダム」の3つです。
これはガンダムそのものが進化していくというのではなくて、独自の機構によって用途や状況に応じて武装やパーツを変えていく、という形のことです(装備換装機構=ストライカーパックシステム)。
具体的には、基本形のストライクガンダムにエールストライカーを装着すると、高機動型のエールストライクガンダムになるというものですが、同じようにソードストライカーを装着すると、近接戦闘用のソードストライクガンダムに変わるというかんじですね。
「ガンダムSEED DESTINY」のガンダムも、今お話しした「ガンダムSEED」のガンダムと同じように、基本形となる「インパルスガンダム」から、機動性を強化した高機動型「フォースインパルスガンダム」、砲撃型の「ブラストインパルスガンダム」、近接格闘型の「ソードインパルスガンダム」という3つのタイプがあります。
このように、この2つのシリーズでは戦術ごとに用途に合わせて、武器そのものではなく地上及び宇宙で脱着できるパーツを「換装」していくことにより、「武装の変化」を可能にしているんですね。
その3
「ガンダムAGE」のガンダムといえば、能力を特化させるために換装していくのがお約束!
一方、「ガンダムAGE」のガンダムはというと、これも色々なタイプがあります。
フリット編に登場するガンダムAGE-1では、基本形となる「AGE-1 ノーマル」、パワー型の「AGE-1 タイタス」、スピード型の「AGE-1 スパロー」が出てきますが、これはAGEシステムによって自動設計された「ウェア」と呼ばれるパーツをそれぞれ換装することで様々な戦況に対応していくというものです。
アセム編のガンダムAGE-2では、飛行形態への変形が可能な基本形「AGE-2 ノーマル」、その対複数戦用の「AGE-2 ダブルバレット」。キオ編のガンダムAGE-3では、分離変形して合体する基本形「AGE-3 ノーマル」、地上戦の走破能力を強化した重砲撃タイプの「AGE-3 フォートレス」、宇宙での機動性を重視した高速移動タイプ「AGE-3 オービタル」などの機体が登場します。
「ガンダムAGE」の場合は、パーツを「換装」することによってそれぞれの機体の持つ「基本的な形態や能力」を更に特化させているわけです。
「ガンダムSEED」、「ガンダムSEED DESTINY」、そして「機動戦士ガンダムAGE」といった最近のガンダムでは、こうした換装を行うことにより、ひとつの主役機を応用して乗り続けていく、というのがそれまでのシリーズと違うポイントといえるでしょうね。
ちなみにシャアの場合は違う機体にもがんがん乗ってますが、専用機(もちろんシャア専用!)のものが多いというこだわりがあったりします。とまあ、これはこれでまた別の機会にでも(笑)。
と、いうように、同じ「換装」といってもそれぞれのシリーズで特化させているところが違う! というのもガンダムの世界ならではの深~い魅力です!
その4
ガンダムといえば、実は「Vガンダム」の時代から装備を換装していたというのがお約束!
と、ここまできて、いきなり言うのもなんですが、いかにも最近のトレンドっぽいこの「換装」、
実は――『機動戦士Vガンダム』の時からすでにやってたんですよ~(どーん!)。
で、こちらの「換装」はというと……基本形の「V2ガンダム」に破壊力重視の重武装用オプションを装備した「V2バスターガンダム」、突撃戦を目的とする増加装甲を装着した「V2アサルトガンダム」、そしてバスターとアサルトの各追加パーツを同時に装備した最強形態の「V2アサルトバスターガンダム」、とこれまた派手にやっちゃってくれてます。
というわけで、その辺なんかも最近の作品に出てくる「換装」タイプの機体と見比べてみるとまた面白いかも!
さてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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