2012年5月23日 (水)
ガンダムのお約束 ~その6~『ザク』と『ジム』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第6回!
ガンダム界の後ろ向き下克上、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)、第6回目も、前回に引き続き『~ガンダムのお約束・その6~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、そして 第5回は「MSV」について触れましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! というかんじの「アレ」に関する事柄です。
その1
ガンダムといえば、ほとんどの作品に「ジム」と「ザク」のようなモビルスーツが出てくるのがお約束!
今回は、ガンダムに出てくるモビルスーツの『ジム』と『ザク』のことについてお話ししたいと思います。
ここで『ジム』と『ザク』と聞いて、すぐ「あー、自分は○×型ジムが一番シブいと思うっす!」とか「フフッ、ザクはやっぱり○×型ザクしかありえないのだよ! 諸君!」といった会話に即時突入してしまう違いのわかりすぎる方々にはちょっと休憩していて頂いて(!)、ガンダム世界を語る上で欠かせない『ジム』と『ザク』って一体なんなんでしょ? というのが今回のテーマです。
各シリーズの中に登場する多種多様なモビルスーツ。その中でも、なんと全シリーズじゃないけどほぼすべての作品に出てくるガンダム以外の超有名なモビルスーツ、それが『ジム』と『ザク』(のようなもの)です。
といってもガンダムと同じく、正確にいえば毎回その名前やデザインが変わったりしてるんですが、ま-、とにかくこの2つのようなかんじのモビルスーツが出てくると思っておけばほぼ間違いなし!
でも、どうしてこの2つみたいなモビルスーツがいつも出てくるの? って……。
それはこの2つのモビルスーツが生まれたきっかけに、ある理由があるからなんです。
その2
ガンダムといえば「ジム」と「ザク」は「量産機」なのがお約束!
「量産機」といえば、これまたどこかで耳にした方も多いと思いますが、この言葉、アニメの中で出てきたのはガンダムが最初なのではないでしょうか。
そして、その「量産機」の記念すべき(?)第一号は、連邦軍の敵であるジオン軍の量産機『ザク』ということになるようです。
一方、『ジム』はガンダムのいる連邦軍側の量産機ということで、ようするにこの2つはそれぞれの勢力の主力となる量産型モビルスーツ、ということなんですね。
で、中でもガンダムシリーズの中では主役機であるガンダムと並んじゃうぐらいによく耳にする名前のザクなんですが、初代『機動戦士ガンダム』のアニメ本編の中で登場するザクには「ザクI」、「ザクII」の2種類があったりします。
「ザクI」は通称、旧ザクと呼ばれているもので、さっぱりシンプル(!?)な外観が特徴。メインとなる「ザクII」はいわゆる一般的なザクと呼ばれているもので、いちばん量産されたザクです。見たところ首の周りにホース(笑)のようなものがあったり、少し身体がゴツくなっているのが見分ける上での特徴ですかね。
例の大人気で売り切れまくっちゃってるお豆腐はおそらくザクIIでしょう(笑)。
でも、いつも新しいバージョンのものが人気とは限らないのがまた面白いところで、ザクI(旧ザク)がものすご~く好きだっ! っていう熱狂的なファンの方もいっぱいいるのがガンダムの魅力のこれまた奥深いところかもですねー。
その3
ガンダムといえば、「ジム」と「ザク」に専用機や特殊な機体があるのがお約束!
最初の方でも少し触れましたが、なにしろ量産機というだけあって、「ジム」と「ザク」はアニメ本編でも随所で大活躍! なもんで、この「ジム」と「ザク」、まさにMSVにもうってつけの機種だったりします。たとえばジムなら、ジム・スナイパーカスタム、ジム・キャノン、ザクならザクタンク、ザク・デザートタイプetc.と、その数はまさに枚挙にいとまがありません。
いろいろとカスタム化されているものも多くて、そのバリエーションの多さといったら、各作品中はもちろん、プラモデルや玩具の類でもこの2つをベースにしたものがガンダムと並んで一番種類が多いんじゃないでしょうかねー?
カスタムされた機体で一番有名なものとしては、誰もが知ってる、ちょ~カッコいい“シャア専用ザク”があったりしますが、隊長機と呼ばれているものには識別のためにツノ(?)みたいなものがあったり、他のものとは色が違ったりしているのがポイントですねー。
その4
ガンダムといえば、「ジム」と「ザク」に主役機とはまたちがった魅力があるのがお約束!
『Vガンダム』のジェムズガン(ジム)、ゾロアット(ザク)のように、宇宙世紀シリーズには基本的に量産機として同じ役割のものが出てくるのは当然ですが、それ以外のシリーズでもこれに近い役割を持ったモビルスーツが活躍することが多いです。『ガンダムAGE』だとジェノアス(ジム)、ガフラン(ザク)といった機体が出てきます。
そうそう、宇宙世紀と言えば『ガンダムUC』ではジェガン(ジム)、ギラ・ズール(ザク)という機体が出てきますが、こちらは宇宙世紀の歴史の上では3年しか経ってないということもあって、この場合のザク(のようなもの)は『逆襲のシャア』に出てきたギラ・ドーガと名前が似てたりするところにもご注目!
(※「逆襲のシャア」→0093年、「ガンダムUC」→0096年)
と、いうように「ジム」「ザク」はガンダムシリーズの中において、ガンダムの次に(?)なくてはならないものとして、主役機とはまた意味の違った魅力を充分に発揮してくれちゃってます!
強くて目立つモビルスーツのほかにも、こうした「量産機」や、そのデザインの違いと進化を細かく追っていくのもガンダムの楽しみ方の一つかもしれませんね。
さてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界の後ろ向き下克上、と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)、第6回目も、前回に引き続き『~ガンダムのお約束・その6~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、そして 第5回は「MSV」について触れましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! というかんじの「アレ」に関する事柄です。
その1
ガンダムといえば、ほとんどの作品に「ジム」と「ザク」のようなモビルスーツが出てくるのがお約束!
今回は、ガンダムに出てくるモビルスーツの『ジム』と『ザク』のことについてお話ししたいと思います。
ここで『ジム』と『ザク』と聞いて、すぐ「あー、自分は○×型ジムが一番シブいと思うっす!」とか「フフッ、ザクはやっぱり○×型ザクしかありえないのだよ! 諸君!」といった会話に即時突入してしまう違いのわかりすぎる方々にはちょっと休憩していて頂いて(!)、ガンダム世界を語る上で欠かせない『ジム』と『ザク』って一体なんなんでしょ? というのが今回のテーマです。
各シリーズの中に登場する多種多様なモビルスーツ。その中でも、なんと全シリーズじゃないけどほぼすべての作品に出てくるガンダム以外の超有名なモビルスーツ、それが『ジム』と『ザク』(のようなもの)です。
といってもガンダムと同じく、正確にいえば毎回その名前やデザインが変わったりしてるんですが、ま-、とにかくこの2つのようなかんじのモビルスーツが出てくると思っておけばほぼ間違いなし!
でも、どうしてこの2つみたいなモビルスーツがいつも出てくるの? って……。
それはこの2つのモビルスーツが生まれたきっかけに、ある理由があるからなんです。
その2
ガンダムといえば「ジム」と「ザク」は「量産機」なのがお約束!
「量産機」といえば、これまたどこかで耳にした方も多いと思いますが、この言葉、アニメの中で出てきたのはガンダムが最初なのではないでしょうか。
そして、その「量産機」の記念すべき(?)第一号は、連邦軍の敵であるジオン軍の量産機『ザク』ということになるようです。
一方、『ジム』はガンダムのいる連邦軍側の量産機ということで、ようするにこの2つはそれぞれの勢力の主力となる量産型モビルスーツ、ということなんですね。
で、中でもガンダムシリーズの中では主役機であるガンダムと並んじゃうぐらいによく耳にする名前のザクなんですが、初代『機動戦士ガンダム』のアニメ本編の中で登場するザクには「ザクI」、「ザクII」の2種類があったりします。
「ザクI」は通称、旧ザクと呼ばれているもので、さっぱりシンプル(!?)な外観が特徴。メインとなる「ザクII」はいわゆる一般的なザクと呼ばれているもので、いちばん量産されたザクです。見たところ首の周りにホース(笑)のようなものがあったり、少し身体がゴツくなっているのが見分ける上での特徴ですかね。
例の大人気で売り切れまくっちゃってるお豆腐はおそらくザクIIでしょう(笑)。
でも、いつも新しいバージョンのものが人気とは限らないのがまた面白いところで、ザクI(旧ザク)がものすご~く好きだっ! っていう熱狂的なファンの方もいっぱいいるのがガンダムの魅力のこれまた奥深いところかもですねー。
その3
ガンダムといえば、「ジム」と「ザク」に専用機や特殊な機体があるのがお約束!
最初の方でも少し触れましたが、なにしろ量産機というだけあって、「ジム」と「ザク」はアニメ本編でも随所で大活躍! なもんで、この「ジム」と「ザク」、まさにMSVにもうってつけの機種だったりします。たとえばジムなら、ジム・スナイパーカスタム、ジム・キャノン、ザクならザクタンク、ザク・デザートタイプetc.と、その数はまさに枚挙にいとまがありません。
いろいろとカスタム化されているものも多くて、そのバリエーションの多さといったら、各作品中はもちろん、プラモデルや玩具の類でもこの2つをベースにしたものがガンダムと並んで一番種類が多いんじゃないでしょうかねー?
カスタムされた機体で一番有名なものとしては、誰もが知ってる、ちょ~カッコいい“シャア専用ザク”があったりしますが、隊長機と呼ばれているものには識別のためにツノ(?)みたいなものがあったり、他のものとは色が違ったりしているのがポイントですねー。
その4
ガンダムといえば、「ジム」と「ザク」に主役機とはまたちがった魅力があるのがお約束!
『Vガンダム』のジェムズガン(ジム)、ゾロアット(ザク)のように、宇宙世紀シリーズには基本的に量産機として同じ役割のものが出てくるのは当然ですが、それ以外のシリーズでもこれに近い役割を持ったモビルスーツが活躍することが多いです。『ガンダムAGE』だとジェノアス(ジム)、ガフラン(ザク)といった機体が出てきます。
そうそう、宇宙世紀と言えば『ガンダムUC』ではジェガン(ジム)、ギラ・ズール(ザク)という機体が出てきますが、こちらは宇宙世紀の歴史の上では3年しか経ってないということもあって、この場合のザク(のようなもの)は『逆襲のシャア』に出てきたギラ・ドーガと名前が似てたりするところにもご注目!
(※「逆襲のシャア」→0093年、「ガンダムUC」→0096年)
と、いうように「ジム」「ザク」はガンダムシリーズの中において、ガンダムの次に(?)なくてはならないものとして、主役機とはまた意味の違った魅力を充分に発揮してくれちゃってます!
強くて目立つモビルスーツのほかにも、こうした「量産機」や、そのデザインの違いと進化を細かく追っていくのもガンダムの楽しみ方の一つかもしれませんね。
さてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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