2012年5月9日 (水)
ガンダムのお約束 ~その4~『モビルスーツ』とは
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第4回!
あまりのゆるさにガンダム界から放置プレイ中(爆)と噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)、第4回目も、前回に引き続き『~ガンダムのお約束・その4~』についてお話しします。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、そして 第2回では「仮面の人」と「ハロ」。そして 第3回目では「宇宙世紀」について触れましたが、もちろん今回もガンダムといえば絶対にはずせない「アレ」に関する事柄です。
その1
ガンダムといえば、『モビルスーツ』が活躍するのがお約束!
さて、ガンダムの話といえば、なにかとよく聞くのがこの『モビルスーツ』という言葉。
「モビールスーツ!? ってかそれどこで売ってんの?」とかうっかり聞いちゃいそうなガンダムビギナー(さすがにいないと思うけど……)のあなたのために、ガンダムシリーズの世界観を知る上で欠せない大事なモノの一つ、『モビルスーツ』についてちょっとだけ詳しくなっちゃうようなお話をしちゃいますよ~!
まず最初に、ガンダムってロボットの一種じゃないの? と思った方に説明すると、「ガンダム」を含む『モビルスーツ』とは、ガンダムシリーズにおいて、初代の『機動戦士ガンダム』からすべての作品に登場する特徴的な兵器の一種のことを言います。
まあ、一般的には人間が乗れる大きさを持った「ロボット」と言われているものの一種と考えればいいと思いますが、主に人型(二足歩行する形)の人が乗ってる機体に対する呼称として「モビルスーツ」という言葉が使われてたりしますね。
その2
ガンダムといえば、『モビルスーツ』と、『モビルスーツ』以外の機体があるのがお約束!
と、いうことで、実はここからが今回の本題! もちろん、各作品の主役機である『ガンダム』は『モビルスーツ』なんですが、実はガンダムシリーズに登場する様々な機体は、そのすべてが「モビルスーツ」ということではないんですねー!
まずは上の図版を見てもらいたいのですが、ガンダムシリーズに出てくるロボット型兵器には、大きく分けて2つの種類があるって……知ってました?
その(1)は『モビルスーツ』。
これは先に説明した通り、主に人型に近いものを指します。「ガンダム」や「ザク」が代表的な機体で、大きさは大体18m程度のことが多いです。
その(2)は『モビルアーマー』。
その違いはなにかっていうと、ざっくり言って『モビルアーマー』はデカい! 大きい!
そしてなんだか鎧っぽい!(注:あくまで主観による)
そして、モビルスーツと違う大事なポイントとしては、“人型”じゃないことが多いということだったりします。
大きさも25m位からのものが多くて、モビルスーツに比べるとやっぱり大きいですね。
(あ、モビルスーツではないのですが「サイコガンダム」※は約40mあるんだそうです。こりゃデカいすなー!)
で、モビルアーマーの中にはやっぱりちょっと変わった機体もあったりして。
『モビルドール』は人が乗ってるやつじゃなく、遠隔操作するタイプのもの。
つまり、人の乗ってるやつと戦わせるために作られた無人のモビルスーツなんです。
『モビルスタンダード』は工業用(兵器でなく)の目的で作られたもの。中には『モビルホース』(馬型)なんてのもあったりするから、この道もなかなか奥が深いようですぞ。
さて、ここまででモビルスーツとモビルアーマーの違いをおさらいすると、ポイントとして、
○大きさ
○人型かそうでないか
の2点があるんですが、実は────────────────────────
この違いに明確な「定義」はないんです。
(一同:ええーーーーー!?)
と、いうか、正確に言うと、「作品によって定義が違う」というのが正しかったりします。
作品内の兵器としてはモビルスーツやモビルアーマーは戦車のようなもの? とも考えられますが、あくまで乗り物として、自動車とかの考え方でいくと、その作品の世界観の中での排気量と大きさ(サイズ)でまず区分が決まって、さらに税金が決まっちゃうとか(役所に届けを出しにいくような?)、そんな感じなのかも知れませんね。
ガンダムシリーズは、それまでのロボットもののように、主にメインの1体などが活躍する、といったパターンでなく、『量産型』(兵器や自動車のような)という概念を投入した初のロボットアニメだといえるでしょう。
その3
ガンダムといえば、モビルスーツそれぞれに魅力と人気があるのがお約束!
そして、モビルスーツの人気はナニで決まる? ナニが魅力!? と、これはこれでとても興味深い部分なんですが、主役機を含んだ新設定のモビルスーツの評価は概して賛否両論に意見が分かれることが多くて、特にテレビシリーズの場合、放送前と放送後では人気とランキングが変わってくることも多いんだとか。
主役機はいつも放送前から人気が高いんですが(目立つし)、初めはどうも今ひとつ、と言われていた機体が、後に人気が出ることもよくあるそうです。
つまり、デザインなどの見た目だけでなく、あくまで本編の中でどう活躍するか、その機体にどれだけ感情移入できるか、といった作品の中での扱われ方が、人気の出方に関わる大きな理由の一つになっている、ということみたいなんですね。
最近では『機動戦士ガンダムSEED』に登場した機体が、放送時よりさらに高く評価されて人気を集めているようですが、10年経っても当時観ていた人には思い出として、そして初めて観る人にも再評価されるというのはほんとにステキなことですよねー。
さてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
※「サイコガンダム」はNT用可変試作MAです。
文/馬場絵麻
あまりのゆるさにガンダム界から放置プレイ中(爆)と噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)、第4回目も、前回に引き続き『~ガンダムのお約束・その4~』についてお話しします。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、そして 第2回では「仮面の人」と「ハロ」。そして 第3回目では「宇宙世紀」について触れましたが、もちろん今回もガンダムといえば絶対にはずせない「アレ」に関する事柄です。
その1
ガンダムといえば、『モビルスーツ』が活躍するのがお約束!
さて、ガンダムの話といえば、なにかとよく聞くのがこの『モビルスーツ』という言葉。
「モビールスーツ!? ってかそれどこで売ってんの?」とかうっかり聞いちゃいそうなガンダムビギナー(さすがにいないと思うけど……)のあなたのために、ガンダムシリーズの世界観を知る上で欠せない大事なモノの一つ、『モビルスーツ』についてちょっとだけ詳しくなっちゃうようなお話をしちゃいますよ~!
まず最初に、ガンダムってロボットの一種じゃないの? と思った方に説明すると、「ガンダム」を含む『モビルスーツ』とは、ガンダムシリーズにおいて、初代の『機動戦士ガンダム』からすべての作品に登場する特徴的な兵器の一種のことを言います。
まあ、一般的には人間が乗れる大きさを持った「ロボット」と言われているものの一種と考えればいいと思いますが、主に人型(二足歩行する形)の人が乗ってる機体に対する呼称として「モビルスーツ」という言葉が使われてたりしますね。
その2
ガンダムといえば、『モビルスーツ』と、『モビルスーツ』以外の機体があるのがお約束!
と、いうことで、実はここからが今回の本題! もちろん、各作品の主役機である『ガンダム』は『モビルスーツ』なんですが、実はガンダムシリーズに登場する様々な機体は、そのすべてが「モビルスーツ」ということではないんですねー!
まずは上の図版を見てもらいたいのですが、ガンダムシリーズに出てくるロボット型兵器には、大きく分けて2つの種類があるって……知ってました?
その(1)は『モビルスーツ』。
これは先に説明した通り、主に人型に近いものを指します。「ガンダム」や「ザク」が代表的な機体で、大きさは大体18m程度のことが多いです。
その(2)は『モビルアーマー』。
その違いはなにかっていうと、ざっくり言って『モビルアーマー』はデカい! 大きい!
そしてなんだか鎧っぽい!(注:あくまで主観による)
そして、モビルスーツと違う大事なポイントとしては、“人型”じゃないことが多いということだったりします。
大きさも25m位からのものが多くて、モビルスーツに比べるとやっぱり大きいですね。
(あ、モビルスーツではないのですが「サイコガンダム」※は約40mあるんだそうです。こりゃデカいすなー!)
で、モビルアーマーの中にはやっぱりちょっと変わった機体もあったりして。
『モビルドール』は人が乗ってるやつじゃなく、遠隔操作するタイプのもの。
つまり、人の乗ってるやつと戦わせるために作られた無人のモビルスーツなんです。
『モビルスタンダード』は工業用(兵器でなく)の目的で作られたもの。中には『モビルホース』(馬型)なんてのもあったりするから、この道もなかなか奥が深いようですぞ。
さて、ここまででモビルスーツとモビルアーマーの違いをおさらいすると、ポイントとして、
○大きさ
○人型かそうでないか
の2点があるんですが、実は────────────────────────
この違いに明確な「定義」はないんです。
(一同:ええーーーーー!?)
と、いうか、正確に言うと、「作品によって定義が違う」というのが正しかったりします。
作品内の兵器としてはモビルスーツやモビルアーマーは戦車のようなもの? とも考えられますが、あくまで乗り物として、自動車とかの考え方でいくと、その作品の世界観の中での排気量と大きさ(サイズ)でまず区分が決まって、さらに税金が決まっちゃうとか(役所に届けを出しにいくような?)、そんな感じなのかも知れませんね。
ガンダムシリーズは、それまでのロボットもののように、主にメインの1体などが活躍する、といったパターンでなく、『量産型』(兵器や自動車のような)という概念を投入した初のロボットアニメだといえるでしょう。
その3
ガンダムといえば、モビルスーツそれぞれに魅力と人気があるのがお約束!
そして、モビルスーツの人気はナニで決まる? ナニが魅力!? と、これはこれでとても興味深い部分なんですが、主役機を含んだ新設定のモビルスーツの評価は概して賛否両論に意見が分かれることが多くて、特にテレビシリーズの場合、放送前と放送後では人気とランキングが変わってくることも多いんだとか。
主役機はいつも放送前から人気が高いんですが(目立つし)、初めはどうも今ひとつ、と言われていた機体が、後に人気が出ることもよくあるそうです。
つまり、デザインなどの見た目だけでなく、あくまで本編の中でどう活躍するか、その機体にどれだけ感情移入できるか、といった作品の中での扱われ方が、人気の出方に関わる大きな理由の一つになっている、ということみたいなんですね。
最近では『機動戦士ガンダムSEED』に登場した機体が、放送時よりさらに高く評価されて人気を集めているようですが、10年経っても当時観ていた人には思い出として、そして初めて観る人にも再評価されるというのはほんとにステキなことですよねー。
さてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
※「サイコガンダム」はNT用可変試作MAです。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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