富野由悠季監督が築き上げたガンダムの新世界『Ring of Gundam』とは?
機動戦士ガンダム30周年大博覧会「GUNDAM BIG EXPO」の1日目。東京ビッグサイト会議棟7Fの国際会議場では、ファンを招待してのスペシャルステージが行われ、富野由悠季監督が手がけたショートフィルム『Ring of Gundam』が初めて公開された。
冒頭でクリエイターたちのインタビュー映像が流れた後、富野監督がステージに登場。「東京のウォーターフロントに実寸大のガンダムが立ったとき、時代が変わってきたことを実感するようになりました」と富野監督。「現実がフィクションの世界に近づいてきているかも知れない」不安を実感しつつも、ガンダムを「何かがあるかも知れない」シンボルとしてとらえていくのは間違いではないと。ガンダムは希望を与える存在として、これからもみずから手がけていきたいと気概を示しつつも、「若い世代が継承していく姿を見せていただきたい」とエールを送っていた。この挨拶の最後を締めくくることばも30周年にふさわしいセレクション。新しい時代に直面した私たちに贈られたことばとは 「君は生き延びることができるか?」
引き続き、富野監督と映画監督の本広克行さんとのトーク・セッションが行われ、いよいよ『Ring of Gundam』が上映。スクリーンに映しだされたフィルムには未体験の「ガンダム」ワールドが描かれていた。
月を取り囲むリング型のスペース・コロニー、青年エイジィの前に現われる金髪の美女ビューティ、「しっぽ」が生えたモビルスーツと戦闘を繰り広げるガンダム、そしてビューティが告げた謎のことば「アムロの遺産」……見る者を引き込む物語の宝石の数々。本作は最新のCG技術とアニメーションが融合した作品で、サンライズと映像制作会社ロボットのコラボレーションにより完成。新機軸の映像で表現された、新しい世界観とモビルスーツ、キャラクターたち。そこに息づく世界は、見る者に「新しいガンダム」の誕生を想起させてくれた。
上映後のステージには、主人公のエイジィ役を務めた川岡大次郎さん、ユリア役の平田裕香さんも駆けつけ、さらに映画監督の本広克行さんも交えての制作秘話にトークは移っていく。川岡さんから「声を演じたほかにも実は動き・表情もトレースされて、キャラクターのベースとなっているんです」というお話も。この日初めて完成フィルムを見た2人はその再現度に驚き、興奮ぎみに監督に語りかけていた。
最後に富野監督による「Always Beginningいつだって始まりだ。」の宣誓でステージは幕を閉じた。
「今回の『Always Beginning』ということばは僕にとって、もっと大きな『ガンダムの輪(Ring of Gundam)』をつくるための足場になっています。この足場を皆さん方が支えていただければ、ひょっとしたらステキな夢を見ることができるかもしれないし、地球を使うことをあと千年、二千年は伸ばすことができるかもしれない。そのような夢に向かって進んでいくために我々は『Always Beginning』であるべきだと思うのです」
機動戦士ガンダム30周年大博覧会「GUNDAM BIG EXPO」の1日目。東京ビッグサイト会議棟7Fの国際会議場では、ファンを招待してのスペシャルステージが行われ、富野由悠季監督が手がけたショートフィルム『Ring of Gundam』が初めて公開された。
冒頭でクリエイターたちのインタビュー映像が流れた後、富野監督がステージに登場。「東京のウォーターフロントに実寸大のガンダムが立ったとき、時代が変わってきたことを実感するようになりました」と富野監督。「現実がフィクションの世界に近づいてきているかも知れない」不安を実感しつつも、ガンダムを「何かがあるかも知れない」シンボルとしてとらえていくのは間違いではないと。ガンダムは希望を与える存在として、これからもみずから手がけていきたいと気概を示しつつも、「若い世代が継承していく姿を見せていただきたい」とエールを送っていた。この挨拶の最後を締めくくることばも30周年にふさわしいセレクション。新しい時代に直面した私たちに贈られたことばとは 「君は生き延びることができるか?」
引き続き、富野監督と映画監督の本広克行さんとのトーク・セッションが行われ、いよいよ『Ring of Gundam』が上映。スクリーンに映しだされたフィルムには未体験の「ガンダム」ワールドが描かれていた。
月を取り囲むリング型のスペース・コロニー、青年エイジィの前に現われる金髪の美女ビューティ、「しっぽ」が生えたモビルスーツと戦闘を繰り広げるガンダム、そしてビューティが告げた謎のことば「アムロの遺産」……見る者を引き込む物語の宝石の数々。本作は最新のCG技術とアニメーションが融合した作品で、サンライズと映像制作会社ロボットのコラボレーションにより完成。新機軸の映像で表現された、新しい世界観とモビルスーツ、キャラクターたち。そこに息づく世界は、見る者に「新しいガンダム」の誕生を想起させてくれた。
上映後のステージには、主人公のエイジィ役を務めた川岡大次郎さん、ユリア役の平田裕香さんも駆けつけ、さらに映画監督の本広克行さんも交えての制作秘話にトークは移っていく。川岡さんから「声を演じたほかにも実は動き・表情もトレースされて、キャラクターのベースとなっているんです」というお話も。この日初めて完成フィルムを見た2人はその再現度に驚き、興奮ぎみに監督に語りかけていた。
最後に富野監督による「Always Beginningいつだって始まりだ。」の宣誓でステージは幕を閉じた。
「今回の『Always Beginning』ということばは僕にとって、もっと大きな『ガンダムの輪(Ring of Gundam)』をつくるための足場になっています。この足場を皆さん方が支えていただければ、ひょっとしたらステキな夢を見ることができるかもしれないし、地球を使うことをあと千年、二千年は伸ばすことができるかもしれない。そのような夢に向かって進んでいくために我々は『Always Beginning』であるべきだと思うのです」
数々のヒット作を手がけた本広監督。富野監督とのトーク・セッションでは、ヒットを生みだしたクリエイターならではのジレンマが話題になっていた。
宇宙を駆けるガンダムも最新CGで表現されていた。新しいコンセプトによってデザインされたモビルスーツたちとガンダムとの激闘はCG映像ならではのスピーディーさ。
川岡さん演じる主人公のエイジィ。冒頭で崖をよじ登るエイジィの動きや表情も、川岡さん自身の演技を撮影してトレースした。最新のCG技術でエイジィの動きは川岡さんそのもの。
エイジィとガンダムに乗り込む少女ユリアを、声・動き・表情までも演じることになった平田さん。アップになったユリアの表情なども実は会議室で撮影されていたとか。
撮影では富野監督の演技指導が入り、熱心で細やかな指示に両人とも驚いたという。それは「絵コンテ上でコンマ何秒までキャラの演技をつけなければならないアニメ監督ゆえ」と富野監督。
ガンダムインフォ編集部
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