2007年11月13日 (火)
第18話「灼熱のアッザム・リーダー」
【キシリア視察】
第16話で触れられたマ・クベとキシリアの関係が正面から描かれている。ザビ家内部の権勢争いで、キシリアの発言権は採掘資源をもたないコロニーに対する物資補給の功績をバックにしていたらしい。そんな大きな関係が、鉱山とマ・クベを重視する彼女の態度に明確に現れている。それはオデッサ作戦の重要性をも浮かび上がらせる。
【脱走したアムロの糧食】
逃亡するだけでも、腹は減る……そういう人間の根底に関わる部分がおろそかにされていない。追いかけてきたフラウ・ボゥも空き缶でアムロを発見。
【モビルアーマーの元祖】
第28話からのモビルアーマーの登場を唐突に感じないよう「前振り」が置かれている。それが今回、大型移動砲台として使われたアッザムだ。ここでキシリアが自ら対戦しガンダムの性能を目の当たりにした結果、機動兵器の開発が活性化。水陸両用モビルスーツやモビルアーマーの出現に結びつくわけだ。これは第26話のレビル将軍の発言で裏づけられるが、そんな因果の断片が随所に置かれている。
【電子レンジの原理?】
金属粉リーダーを磁場で超高温の熱源体に変えるアイデアは、おそらく電子レンジ内に金属片を入れたときに放電する現象から得たものだろう。電子レンジはレーダーの原理を応用して発明されているため、この攻撃はレーダー同様にミノフスキー粒子散布でキャンセルできるのでは? という素朴な疑問もわいてしまうが……。
【しゃべるガンダム】
異常高温に包まれたガンダムの操縦席! コンピュータが警告メッセージとして言葉を初めて発するが、それは往年のSF映画の定番「甲高く抑揚のない声」なのだ! こうした瞬間に、70年代アニメであることを再確認させられてしまう。
【良かれと思ったことが……】
物語ラスト、アムロが「良かれ」と思った攻撃が、逆の結果を招いてしまったと判明する。必ずしも思ったとおりには事が進まないという展開は、ガンダムらしい現実味あふれたものだ。
第16話で触れられたマ・クベとキシリアの関係が正面から描かれている。ザビ家内部の権勢争いで、キシリアの発言権は採掘資源をもたないコロニーに対する物資補給の功績をバックにしていたらしい。そんな大きな関係が、鉱山とマ・クベを重視する彼女の態度に明確に現れている。それはオデッサ作戦の重要性をも浮かび上がらせる。
逃亡するだけでも、腹は減る……そういう人間の根底に関わる部分がおろそかにされていない。追いかけてきたフラウ・ボゥも空き缶でアムロを発見。
【モビルアーマーの元祖】
第28話からのモビルアーマーの登場を唐突に感じないよう「前振り」が置かれている。それが今回、大型移動砲台として使われたアッザムだ。ここでキシリアが自ら対戦しガンダムの性能を目の当たりにした結果、機動兵器の開発が活性化。水陸両用モビルスーツやモビルアーマーの出現に結びつくわけだ。これは第26話のレビル将軍の発言で裏づけられるが、そんな因果の断片が随所に置かれている。
【電子レンジの原理?】
金属粉リーダーを磁場で超高温の熱源体に変えるアイデアは、おそらく電子レンジ内に金属片を入れたときに放電する現象から得たものだろう。電子レンジはレーダーの原理を応用して発明されているため、この攻撃はレーダー同様にミノフスキー粒子散布でキャンセルできるのでは? という素朴な疑問もわいてしまうが……。
【しゃべるガンダム】
異常高温に包まれたガンダムの操縦席! コンピュータが警告メッセージとして言葉を初めて発するが、それは往年のSF映画の定番「甲高く抑揚のない声」なのだ! こうした瞬間に、70年代アニメであることを再確認させられてしまう。
【良かれと思ったことが……】
物語ラスト、アムロが「良かれ」と思った攻撃が、逆の結果を招いてしまったと判明する。必ずしも思ったとおりには事が進まないという展開は、ガンダムらしい現実味あふれたものだ。
氷川竜介(アニメ評論家)
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