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2019年4月4日 (木)

機動戦士ガンダムII 哀・戦士編

機動戦士ガンダムII 哀・戦士編

【劇場】

1981年7月11日公開

ストーリー

サイド7からの難民船となったホワイトベースは、なし崩し的に地球連邦軍の実戦力とされ、アジアを抜けて地球連邦軍の一大反攻作戦が展開されるヨーロッパへと向かった。その道中、アムロはパイロットとしての増長と挫折、淡い恋心を抱いたマチルダ中尉や兄的存在のリュウ・ホセイの死を通じて成長していく。一方、ガルマ・ザビ戦死の責を負って一度はジオン公国軍を去ったシャアは戦線に復帰していた。戦争が地球連邦軍優位に傾いたことで、ジオン公国軍が連邦軍参謀本部ジャブローに大規模攻勢をしかける中、アムロとシャア、運命のふたりは熾烈なモビルスーツ戦を展開する。

スタッフ

[製作]岸本吉功

[企画]山浦栄二、伊藤昌典

[原作]矢立 肇、富野喜幸

[総監督]富野喜幸

[アニメーションディレクター]安彦良和

[脚本]星山博之、荒木芳久、山本 優、松崎健一

[キャラクターデザイン]安彦良和

[メカニカルデザイン]大河原邦男

[音楽]渡辺岳夫、松山祐士

[アートディレクター]中村光毅

[オーディオディレクター]浦上靖夫

[プロデューサー]渋江靖夫、岩崎正美

 

 

キャスト

[アムロ・レイ]古谷 徹

[ブライト・ノア]鈴置洋孝

[リュウ・ホセイ]飯塚昭三

[カイ・シデン]古川登志夫

[ハヤト・コバヤシ]鈴木清信

[ミライ・ヤシマ]白石冬美

[セイラ・マス]井上 瑤

[フラウ・ボゥ]鵜飼るみ子

[ミハル・ラトキエ]間嶋里美

[マチルダ・アジャン]戸田恵子

[ウッディ・マルデン]岡部政明

[レビル]村松康雄

[エルラン]仲木隆司

[スレッガー・ロウ] 井上真樹夫

[マ・クベ]塩沢兼人

[シャア・アズナブル]池田秀一

[ナレーター]永井一郎

 

 

キャラクター

アムロ・レイ

サイド7に住む15歳の少年。機械いじりが得意で、その腕前は近所でも評判であった。ジオン公国軍の襲撃に際し偶然からガンダムに搭乗、ザクを撃破する。元々は内向的な性格で、度重なる戦闘でノイローゼ状態になったこともある。親指の爪を噛むクセがあり、幼馴染のフラウ・ボゥに注意されていた。

シャア・アズナブル

ジオン公国軍のエースパイロット。赤くカラーリングされたザクを乗機とすることから「赤い彗星」の異名を持ち、敵に恐れられた。常にマスクを着用し、素性を隠しているが、その正体はジオン・ズム・ダイクンの遺児である。

ランバ・ラル

ジオン公国軍大尉で、ゲリラ戦を得意とするランバ・ラル隊の指揮官。ドズル・ザビ中将の命によりガルマの仇討ちのためホワイトベースを攻撃した。アムロの前に立ち塞がり、彼の人間的成長を促すこととなった人物のひとり。

マチルダ・アジャン

地球連邦軍のミデア輸送部隊の指揮官で、階級は中尉。レビル将軍の命令を受けて、ホワイトベースへの補給、整備、命令伝達を担った。アムロが恋心を抱いた女性で、ホワイトベース内での人気も高かった。

レビル将軍

地球連邦軍の実質的な最高指揮官で、階級は大将。オデッサ作戦を指揮し、戦局を地球連邦軍優位に導いた名将である。ホワイトベース隊にニュータイプの可能性を見出し、実戦部隊として重要任務に投入した。

この他、登場キャラクターは「公式サイト」をご覧ください。

 

 

メカニック

RX-78-2 ガンダム

「V作戦」の一環で完成した地球連邦軍の白兵戦用MS。あらゆる面でザクを圧倒する性能を持ち、ジオン公国軍からは「連邦の白いヤツ」と呼ばれ恐れられた。パイロットのアムロは素人だったが、サイド7で2機のザクを撃破した。

MS-09 ドム

ジオン公国軍の局地戦用重MS。高速移動を可能とする熱核ホバー、大火力のジャイアント・バズ、高度な耐弾性を示す重装甲が特徴。オデッサ戦でエースパイロットMS小隊"黒い三連星"が駆り、ガンダムと死闘を演じた。

MSM-03 ゴッグ

ジオン公国軍の水陸両用MSの1機種。地上・水中を問わず優れた戦闘力を発揮する。特殊装備として、機雷を無力化するフリージーヤードを備える。ベルファスト基地戦では水中戦を、ジャブロー攻略戦では上陸戦を展開した。

MSM-04 アッガイ

ジオン公国軍が配備した水陸両用MSの1機種で、隠密性や陸上での運動性などに優れる。ジャブロー攻略戦ではアカハナをはじめとする特殊部隊が運用し、シャアの指揮下でジャブローの地下空洞に潜入、ガンダムと交戦した。

MSM-07S ズゴック(シャア専用ズゴック)

ジオン公国軍の水陸両用MSズゴックを、シャア・アズナブル専用とした機体。ジャブロー攻略戦では、戦力化間もない地球連邦軍の主力MSジムを一撃で撃破したが、アムロのガンダムとの戦闘で損傷し撤退を余儀なくされた。

この他、登場モビルスーツは「公式サイト」をご覧ください。

 

 

作品解説

劇場版『機動戦士ガンダム』の記録的ヒットを受けて製作された3部作の2作目。TV版第16話から第31話を再編集した内容であり、第1弾同様、一部作画や台詞などが変更された。アムロの脱走、ランバ・ラル隊との死闘、重要キャラクターのマチルダとリュウの戦死、カイ・シデンと女スパイであるミハルの交流と別れ、劇的なシャアの復活など印象的エピソードが高密度で描かれている。井上大輔が歌う主題歌「哀 戦士」はファンに愛される名曲である。

 

 

TV版との相違

劇場版第1弾と同じく、TV版から一部エピソードの省略や統合、時系列の変更がなされた。具体的には第18話や第22話分がカットされ、TV版では連続していたラル戦死とリュウ戦死が、ラル戦死→マチルダ戦死→リュウ戦死という流れに変更された。ミリタリーテイストを重視しており、TV版のGファイターが新メカのコア・ブースターに変更されたほか、ガンダム用武装のハイパー・ハンマーやビーム・ジャベリンは登場しない。ホワイトベース隊員の階級も変更されている。

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