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2019年4月4日 (木)

機動戦士ガンダム

機動戦士ガンダム

【劇場】

1981年3月14日公開

ストーリー

U.C.0079、スペース・コロニー群サイド3に興ったジオン公国が、地球圏全域を統治する地球連邦に独立戦争を仕掛けた。ジオン公国有利で始まった戦争が膠着状態に陥ってから11ヶ月後、地球連邦軍の「V作戦」を察知したジオン公国軍は、V作戦に関与する地球連邦軍艦艇ホワイトベースが入港したサイド7を攻撃。奇襲による混乱の中、民間の少年アムロ・レイは地球連邦軍のモビルスーツ「ガンダム」に偶然乗り込み、ジオン公国軍の「ザク」を撃破する。しかし戦闘で正規軍人のほとんどを失ったホワイトベースは訓練生と民間の少年少女に委ねられ、難民を乗せての出航を余儀なくされた。アムロもなし崩し的にガンダムのパイロットとなり、戦争に巻き込まれていった。

スタッフ

[製作]岸本吉功

[企画]山浦栄二、伊藤昌典

[原作]矢立 肇、富野喜幸

[総監督]富野喜幸

[アニメーションディレクター]安彦良和

[脚本]星山博之、荒木芳久、山本 優、松崎健一

[キャラクターデザイン]安彦良和

[メカニカルデザイン]大河原邦男

[音楽]渡辺岳夫、松山祐士

[美術監督]中村光毅

[監督]藤原良二

[プロデューサー]渋江靖夫、岩崎正美

 

 

キャスト

[アムロ・レイ]古谷 徹

[ブライト・ノア]鈴置洋孝

[リュウ・ホセイ]飯塚昭三

[カイ・シデン]古川登志夫

[ハヤト・コバヤシ]鈴木清信

[ミライ・ヤシマ]白石冬美

[セイラ・マス]井上 瑤

[フラウ・ボゥ]鵜飼るみ子

[シャア・アズナブル]池田秀一

[ガルマ・ザビ]森 功至

[デギン・ザビ]藤本 譲

[キシリア・ザビ]小山茉美

[ギレン・ザビ]田中 崇

[ドズル・ザビ]長堀芳夫

[ランバ・ラル]広瀬正志

[クラウレ・ハモン]中谷ゆみ

[テム・レ]イ 清川元夢

[マチルダ・アジャン]戸田恵子

[ナレーター]永井一郎

[カマリア・レイ]倍賞千恵子(特別出演)

 

 

キャラクター

アムロ・レイ

サイド7に住む15歳の少年。機械いじりが得意で、その腕前は近所でも評判であった。ジオン公国軍の襲撃に際し偶然からガンダムに搭乗、ザクを撃破する。元々は内向的な性格で、度重なる戦闘でノイローゼ状態になったこともある。親指の爪を噛むクセがあり、幼馴染のフラウ・ボゥに注意されていた。

シャア・アズナブル

ジオン公国軍のエースパイロット。赤くカラーリングされたザクを乗機とすることから「赤い彗星」の異名を持ち、敵に恐れられた。常にマスクを着用し、素性を隠しているが、その正体はジオン・ズム・ダイクンの遺児である。

セイラ・マス

サイド7に住む医学生。避難民としてホワイトベースに乗り込んだ後は、医療スタッフの手助けやオペレーターなど、様々な役職をこなした。ジオン公国軍のシャア・アズナブルは彼女の実兄であり、その事実は長く彼女を苦しめることとなった。

ガルマ・ザビ

弱冠20歳ながら地球方面軍司令を務めるジオン公国軍大佐で、ザビ家の四男。学生時代からのシャアの友人でもある。そのアイドル性から国民的人気を誇るが軍人としては甘い性格で、恋人との結婚のため戦果を焦ってしまう。

ブライト・ノア

ホワイトベースに搭乗していた地球連邦軍の士官候補生。パオロ艦長がザクの襲撃時に受けた傷によって死亡してからは、若干19歳でありながらもホワイトベースの艦長として指揮を執った。

この他、登場キャラクターは「公式サイト」をご覧ください。

 

 

メカニック

RX-78-2 ガンダム

「V作戦」の一環で完成した地球連邦軍の白兵戦用MS。あらゆる面でザクを圧倒する性能を持ち、ジオン公国軍からは「連邦の白いヤツ」と呼ばれ恐れられた。パイロットのアムロは素人だったが、サイド7で2機のザクを撃破した。

RX-77 ガンキャノン

ガンダムと並行して開発された、地球連邦軍の中距離支援用MS。両肩のキャノン砲による支援砲撃を得意とする。カイ・シデンに任され、北米戦以後、長距離支援用のガンタンクと共にガンダムの支援を担うことが多かった。

RX-75 ガンタンク

ガンダム、ガンタンクと互換性を持つ、地球連邦軍の長距離支援用MS。他のMSのように二足歩行タイプではなく、無限軌道を移動手段としている。ホワイトベースに搭載された機体は、リュウ・ホセイとハヤト・コバヤシが主に運用した。

MS-06 ザクII

ジオン公国軍の主力MS。宇宙、地球上を問わず多数が投入されている。ミノフスキー粒子散布環境での戦闘能力に特に優れ、ガンダムが登場するまでは地球連邦軍相手に無敵を誇った。主なパイロットはジーン、デニム。

MS-06S シャア専用ザク

シャア・アズナブル専用にカスタマイズされたザク。頭部の角飾りと赤いカラーリングが外見上の特徴である。シャアの操縦技術により通常のザクの3倍の移動速度を実現しており、戦闘では性能に勝るガンダムを苦戦させた。

MS-07B グフ

ジオン公国軍の局地戦用MSの1機種で、ザク以上の陸戦能力を持つ。ガルマの仇討ちの命を受けたランバ・ラルが搭乗し、電磁鞭ヒート・ロッドや優れた格闘能力を駆使した戦術でホワイトベース隊を苦しめた。

この他、登場モビルスーツは「公式サイト」をご覧ください。

 

 

作品解説

TV放送の終了後、『機動戦士ガンダム』の爆発的な人気上昇を受けて製作された劇場版ガンダム3部作の1作目。完全新作ではなく、TV版『機動戦士ガンダム』の第1話から第14話を再編集した内容であるが、作画や台詞の変更なども行われている。特別出演に倍賞千恵子(アムロの母親=カマリア・レイ役)、主題歌「砂の十字架」は作詞・作曲:谷村新司、歌:やしきたかじんという豪華な顔ぶれであった。

 

 

TV版との相違

TVシリーズ14話分を2時間強にまとめるため、大幅な編集が行われている。一部エピソードの省略(ルナツー戦が描かれた第3・4話や北米戦の中間段階にあたる第7・8話の大部分など)、時系列の変更(ガルマ国葬の第12話、アムロと母親の関係が描かれた第13話の入れ替えなど)、それに伴うキャラクターの行動の変更(パオロ艦長の生存)などがなされた。台詞も一部変更され、一例としてガルマ国葬でギレン・ザビが行った演説が選民思想的側面を強くしたものになっている。

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