2013年3月6日 (水)
ガンダムのお約束 ~その46~『オールレンジ攻撃機(その2)』
“ガンダムってなんだ!?”という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第46回!
ガンダム界のキノボリウオ(←けっこうかわいい)と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第46回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その46~』についてお話ししたいと思います。
これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の魅力として欠かせないもののひとつがモビルスーツ(MS)ですが、遠隔操作兵器を有するMSのことをオールレンジ攻撃機と呼んだりします。名前からして、「どこからでもかかってこーい!」というかんじでいかにも頼もしいですよね。
ということで第46回目は「ガンダムのオールレンジ攻撃機」(その2)をご紹介しちゃいます~。
●●●
ガンダムに登場するオールレンジ攻撃機は、個性的なデザインの機体に名家の当主が乗っちゃう(?)のがお約束!?
前回は『機動戦士ガンダム』の劇場作品『逆襲のシャア』で活躍したνガンダムとサザビーについてお話をしましたが、今回はまた一味違う個性的なモビルスーツ(MS)とモビルファイター(MF)を2機ご紹介します。
■ターンX(『∀ガンダム』)
ターンXは『∀ガンダム』に登場するMSで、ムーンレィス(月面に住む人類)の名門の一つ、ギンガナム家率いる私設艦隊が月のロストマウンテンの中から、えんやこら~とはりきって発掘してきたモビルスーツです。噂によると、新天地を求めて外宇宙に旅立っていった人たちの文明が残していったモノかも? とか言われてるあたり(真偽は不明)、なんだかどこかにある遺跡みたいですね(←卑弥呼さま~!)
型式番号はConcept-X 6-1-2で、ギンガナム家当主のギム・ギンガナムが搭乗します(補修して起動させたのもこの人)。このギム・ギンガナムというお方(御大将)もターンXが持つパワーに負けず劣らず、話題には事欠かない見た目も含めて非常に個性のカタマリのようなお方なのですが、ここで説明していると字数が尽きてしまうため、こちらはまた改めて別の機会にお話しできればと思います~。
ぱっと見、左右非対称のデザインが印象的なターンXですが、ビームライフルやバズーカといった基本的な装備に加えて右手(?)の溶断破砕マニピュレーター(ワイヤークロー&3連装ビーム投射システム)などの武器も満載してます。そして肝心のオールレンジ攻撃システムはというと、機体を9個のパーツに分離して頭部(Xトップ)以外のすべてのパーツからビームを撃つ、という激しい攻撃を行うことができるんです。
さらにこのシステム、なんと回避や脱出、そして敵機の拘束にだっていろいろと使えちゃう、というまるで通販の便利グッズのようにマルチな使い勝手の良さとなっております(←ご家庭の奥さん方、これはぜひ手に入れなくっちゃ~ですよ!!)。今なら過去に地球上の文明をすべて崩壊させたという月光蝶システム(人工の物質を分解してしまう無数のナノマシンを散布する)もおまけについてますよ~!(←ってこれがいちばんコワいような気が)
と、ここまででもそのゆるぎない強さっぷりにかなり驚いちゃいますが、このターンXのスゴさはそれだけじゃ~ありません。一番びっくりなのはなんと致命的なダメージを受けてもナノマシンでがっつり自己修復(?)するというじゃありませんか!
胸部のX型の傷はかつて∀ガンダムと戦った時についたという話もあるだけに、この2機の因縁は深くて、最期はやはり∀ガンダムと同時に月光蝶システムを発動させて、双方身動きのできないままに落下、その後は(なぜか)パイロット同士が日本刀で切り合いになるというスゴい展開になっていくのですが……。
その性能も、乗ってる人物の個性も含めていろんな意味で規格外(!?)なのがターンXの魅力なんでしょうね~。
■ガンダムローズ(『機動武闘伝Gガンダム』)
お次はフランスの騎士をイメージしたようなデザインと、マントの様な左肩のシールドが印象的な「ガンダムローズ」(GF13-009NF)。思わず手に取ってくるりんぱ! としたくなるナポレオンの帽子(←二角帽子と言います)を乗っけた(!?)ような頭部のデザインもキュートですね~。
これはガンダムファイターの試合によってコロニー国家連合の主導権をかけて戦うガンダムファイトの第13回大会用にネオフランスが開発したモビルファイター(MF)なんですが、これに乗るのがこれまたおフランスらしいムードでいっぱいのジョルジュ・ド・サンド。
同国の名門、サンド家の若き当主で、歴史上最強の武闘集団ことシャッフル同盟の継承者でもある彼はいかにもバラの花束が似合いそうな貴族っぽいお方&ファイティングスーツ姿も華麗なオシャレぶり(!?)だったりとなかなか癖のある人物ですが、こちらもここで説明していると字数が尽きてしまうため、また改めて別の機会にお話しできればと~(←ってさっきも言ったし)。
さて搭乗者といい、機体といい、その全身からおフランスのエスプリ溢れる(!?)このガンダムローズ、各国代表のガンダムを相手に主武装のシュバリエサーベルを使っておフランスのフェンシングを意識した優雅な戦いぶりを存分に見せてくれちゃいます(接近戦が得意です)。
この機体の最強の武器はローゼスビット(薔薇の花弁型ビット)。これはどういうものかというと、オールレンジ攻撃システムでの遠隔攻撃に加えて、独自のエネルギーフィールドを展開して敵を中に閉じ込めたり、また敵を直接撃つこともできるというスグレもの。
必殺技もいくつかあって、そのひとつ、ローゼススクリーマーは、四方八方に飛ばしたローゼスビットで結界を作り、電撃でビリビリと相手を痛めつけるという技です(でも一つのビットが破壊されると他のビットも次々と誘爆しちゃうの……)。続く新・必殺技のローゼスハリケーンは、ローゼスビットを敵の周囲でぐるんぐるんと回転させて、これでもか! というほどの大きなエネルギーの奔流で相手を巻き込んでしまうというもの。これはギアナ高地での修行(!?)でジョルジュが得たという明鏡止水の境地(機体が金色に光り輝く)を経てからの攻撃方法ですが、残念ながら主人公のドモンにはあんまり効果がなかったようです(最初は圧倒してたのに……無念)。
とはいえ、ネオフランスを代表する貴公子・ジョルジュの愛機らしく、祖国の伝統的な雰囲気を漂わせた機体でありながら、同時にオールレンジ攻撃システムもばっちり搭載しているガンダムローズは新旧いいとこどり! のとってもステキな機体ですよね~。
というわけで、以上「ガンダムのオールレンジ攻撃機」(その2)、いかがでしたでしょうか~?
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のキノボリウオ(←けっこうかわいい)と巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。第46回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その46~』についてお話ししたいと思います。
これまでガンダムにまつわる様々なお約束について触れてきましたが (バックナンバーはこちら!)、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
「ガンダム」の魅力として欠かせないもののひとつがモビルスーツ(MS)ですが、遠隔操作兵器を有するMSのことをオールレンジ攻撃機と呼んだりします。名前からして、「どこからでもかかってこーい!」というかんじでいかにも頼もしいですよね。
ということで第46回目は「ガンダムのオールレンジ攻撃機」(その2)をご紹介しちゃいます~。
ガンダムに登場するオールレンジ攻撃機は、個性的なデザインの機体に名家の当主が乗っちゃう(?)のがお約束!?
前回は『機動戦士ガンダム』の劇場作品『逆襲のシャア』で活躍したνガンダムとサザビーについてお話をしましたが、今回はまた一味違う個性的なモビルスーツ(MS)とモビルファイター(MF)を2機ご紹介します。
■ターンX(『∀ガンダム』)
ターンXは『∀ガンダム』に登場するMSで、ムーンレィス(月面に住む人類)の名門の一つ、ギンガナム家率いる私設艦隊が月のロストマウンテンの中から、えんやこら~とはりきって発掘してきたモビルスーツです。噂によると、新天地を求めて外宇宙に旅立っていった人たちの文明が残していったモノかも? とか言われてるあたり(真偽は不明)、なんだかどこかにある遺跡みたいですね(←卑弥呼さま~!)
型式番号はConcept-X 6-1-2で、ギンガナム家当主のギム・ギンガナムが搭乗します(補修して起動させたのもこの人)。このギム・ギンガナムというお方(御大将)もターンXが持つパワーに負けず劣らず、話題には事欠かない見た目も含めて非常に個性のカタマリのようなお方なのですが、ここで説明していると字数が尽きてしまうため、こちらはまた改めて別の機会にお話しできればと思います~。
ぱっと見、左右非対称のデザインが印象的なターンXですが、ビームライフルやバズーカといった基本的な装備に加えて右手(?)の溶断破砕マニピュレーター(ワイヤークロー&3連装ビーム投射システム)などの武器も満載してます。そして肝心のオールレンジ攻撃システムはというと、機体を9個のパーツに分離して頭部(Xトップ)以外のすべてのパーツからビームを撃つ、という激しい攻撃を行うことができるんです。
さらにこのシステム、なんと回避や脱出、そして敵機の拘束にだっていろいろと使えちゃう、というまるで通販の便利グッズのようにマルチな使い勝手の良さとなっております(←ご家庭の奥さん方、これはぜひ手に入れなくっちゃ~ですよ!!)。今なら過去に地球上の文明をすべて崩壊させたという月光蝶システム(人工の物質を分解してしまう無数のナノマシンを散布する)もおまけについてますよ~!(←ってこれがいちばんコワいような気が)
と、ここまででもそのゆるぎない強さっぷりにかなり驚いちゃいますが、このターンXのスゴさはそれだけじゃ~ありません。一番びっくりなのはなんと致命的なダメージを受けてもナノマシンでがっつり自己修復(?)するというじゃありませんか!
胸部のX型の傷はかつて∀ガンダムと戦った時についたという話もあるだけに、この2機の因縁は深くて、最期はやはり∀ガンダムと同時に月光蝶システムを発動させて、双方身動きのできないままに落下、その後は(なぜか)パイロット同士が日本刀で切り合いになるというスゴい展開になっていくのですが……。
その性能も、乗ってる人物の個性も含めていろんな意味で規格外(!?)なのがターンXの魅力なんでしょうね~。
■ガンダムローズ(『機動武闘伝Gガンダム』)
お次はフランスの騎士をイメージしたようなデザインと、マントの様な左肩のシールドが印象的な「ガンダムローズ」(GF13-009NF)。思わず手に取ってくるりんぱ! としたくなるナポレオンの帽子(←二角帽子と言います)を乗っけた(!?)ような頭部のデザインもキュートですね~。
これはガンダムファイターの試合によってコロニー国家連合の主導権をかけて戦うガンダムファイトの第13回大会用にネオフランスが開発したモビルファイター(MF)なんですが、これに乗るのがこれまたおフランスらしいムードでいっぱいのジョルジュ・ド・サンド。
同国の名門、サンド家の若き当主で、歴史上最強の武闘集団ことシャッフル同盟の継承者でもある彼はいかにもバラの花束が似合いそうな貴族っぽいお方&ファイティングスーツ姿も華麗なオシャレぶり(!?)だったりとなかなか癖のある人物ですが、こちらもここで説明していると字数が尽きてしまうため、また改めて別の機会にお話しできればと~(←ってさっきも言ったし)。
さて搭乗者といい、機体といい、その全身からおフランスのエスプリ溢れる(!?)このガンダムローズ、各国代表のガンダムを相手に主武装のシュバリエサーベルを使っておフランスのフェンシングを意識した優雅な戦いぶりを存分に見せてくれちゃいます(接近戦が得意です)。
この機体の最強の武器はローゼスビット(薔薇の花弁型ビット)。これはどういうものかというと、オールレンジ攻撃システムでの遠隔攻撃に加えて、独自のエネルギーフィールドを展開して敵を中に閉じ込めたり、また敵を直接撃つこともできるというスグレもの。
必殺技もいくつかあって、そのひとつ、ローゼススクリーマーは、四方八方に飛ばしたローゼスビットで結界を作り、電撃でビリビリと相手を痛めつけるという技です(でも一つのビットが破壊されると他のビットも次々と誘爆しちゃうの……)。続く新・必殺技のローゼスハリケーンは、ローゼスビットを敵の周囲でぐるんぐるんと回転させて、これでもか! というほどの大きなエネルギーの奔流で相手を巻き込んでしまうというもの。これはギアナ高地での修行(!?)でジョルジュが得たという明鏡止水の境地(機体が金色に光り輝く)を経てからの攻撃方法ですが、残念ながら主人公のドモンにはあんまり効果がなかったようです(最初は圧倒してたのに……無念)。
とはいえ、ネオフランスを代表する貴公子・ジョルジュの愛機らしく、祖国の伝統的な雰囲気を漂わせた機体でありながら、同時にオールレンジ攻撃システムもばっちり搭載しているガンダムローズは新旧いいとこどり! のとってもステキな機体ですよね~。
というわけで、以上「ガンダムのオールレンジ攻撃機」(その2)、いかがでしたでしょうか~?
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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