2012年8月22日 (水)
ガンダムのお約束 ~その19~『SDガンダム【その3】』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第19回!
ガンダム界のビッグフットと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。
第19回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その19~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」、 第14回は「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2」、 第15回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その1」、 第16回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2」、 第17回は「SDガンダム・その1」、 第18回は「SDガンダム・その2」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
ガンダムの魅力+『SD』(スーパーディフォルメ)キャラクターならではの抱腹絶倒のパロディ作品や壮大なオリジナルストーリーの数々で、ガシャポン玩具からBB戦士(プラモデル)、そしてアニメーションの世界へと本家ガンダムシリーズと並んで人気を集め続けている『SDガンダム』シリーズの数々ですが、第19回の「SDガンダム・その3」は、前回(第18回)に引き続いて『SDガンダム』の映像作品+αの世界をご紹介しちゃいます~!
その1
SDガンダムといえば、本家ガンダムとはひと味違う世界観と個性あふれるキャラ&ストーリーが楽しめるのがお約束!?
カードダスで発売されて人気を集めていたSDガンダムシリーズを1990年の3月、5月、12月、1991年3月にOVA(オリジナルビデオアニメーション)としてリリースしたのが、この『機動戦士SDガンダム外伝 I、II、III、IV』の4作品です。
第1作目の『SDガンダム外伝I ラクロアの勇者』は、平和なスダ・ド・アカ・ワールドのラクロア王国を侵略しようとする魔王(サタンガンダム)と同じ名を持つ記憶喪失の勇敢な騎士(ナイト)ガンダムが、仲間たちとアイテムを集めながら戦いと冒険の旅を繰り広げるお話。
ジオンのモンスターからフラウ姫を救った騎士ガンダムは、騎士シャア(←敵か味方か正体不明の危険な男)に盗られた石版とその残り半分を探すため、同じく騎士アムロ、僧侶ガンタンク、戦士ガンキャノン、そして森の妖精ジム・スナイパーカスタムらと一緒に冒険の旅に出発。途中のダンジョンでスライムアッザムの大群に襲われたり、間一髪のところをペガサス(白い木馬)で脱出したりと、SDガンダムのキャラとRPGゲームが一体化(!?)した内容は今見てもとてもユニークで、古き良きファミコンゲームの時代を彷彿とさせてくれるようなわくわく感たっぷりの作品です。
『SDガンダム外伝II 伝説の巨人』は闇の皇帝ジークジオンが復活させた伝説の巨人と、巨人を倒すために再び旅に出た騎士ガンダムの仲間たちが戦うストーリー。砂漠を舞台に前作以上にシリアスで本格的な世界を展開します。
『SDガンダム外伝III アルガス騎士団』は、武者修行の旅に出たアムロが偶然立ち寄ったアルガス王国での話。団長不在のためにいがみ合って統制が取れなくなっていた三つの騎士団(騎馬隊・戦士隊・法術隊)とそのリーダーたち(もちろんみんなガンダム)を、臨時騎士団長となったアムロが率いて勇敢に戦います。
シリーズ完結編となる『SDガンダム外伝IV 光の騎士』は、復興したラクロア王国に騎士アムロを筆頭とするアルガス騎士団など、ガンダムの名を持つ勇者たちが勢揃いし、導きのハープの音色により異世界(スダ・ドアカ・ワールドの裏側にあるムーア界)で悪の根源であるジークジオンと最終決戦を挑むというお話。
この剣と魔法のファンタジー世界の中で繰り広げられる壮大なストーリーは『SDガンダム外伝』シリーズの中の「ラクロア四部作(ジークジオン編)」と呼ばれて人気を集めました。
『機動戦士SDガンダム劇場版 武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』の『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』は1991年3月に『機動戦士ガンダムF91』の併映作品として劇場公開された作品です。
宇宙大魔王の手による危機から世界を守るために、転送装置によって異世界から送られてきたコマンドガンダム、武者頑駄無、騎士ガンダムの三人のヒーローたち。みんなの命を凝縮した命の果実を奪還すべく、夢のガンダム界三大ヒーローが共に立ち上がる! という劇場版オリジナル作品にふさわしいこの設定(異世界で活躍するヒーローが集合)は、後の『SDガンダムフォース』(TVシリーズ)などのイメージに大きな影響を与えたとも言われてます。
『パパルの暁 第103話 スギナムの花嫁』は同年8月のOVA発売の際に新規で制作された作品。これまでの外伝シリーズとはまた違った雰囲気のファンタジー世界を旅する、というこの作品は、長いシリーズの中のひとつの話を抜き出したという体になっているものの、(←第103話となってますが)実際には前後の話は存在してませ~ん(謎)。
『機動戦士SDガンダムまつり』は武者頑駄無、騎士(外伝)ガンダム、コマンドガンダムと歴代SDガンダムヒーローキャラ総登場で送る、SDシリーズとしては初めて劇場で単独上映(1993年3月)された記念すべき作品です。
『SDコマンド戦記II』の「クラッシャーズ」と『SDコマンド戦記III』からの「スーパーGアームズ」の夢の共演+最強戦士ファイナルフォーミュラーも登場するという豪華な内容の『SDコマンド戦記 ガンダムフォース スーパーGアームズ ファイナルフォーミュラ-VSノウムギャザー』をはじめに戦乱の世が終わったのもつかの間、一族総出のお花見大宴会に巻き込まれた四代目大将軍にあやしい罠が迫る……という『SD戦国伝 天下太平編』、そして、幾多の戦乱をくぐり抜けたスダ・ド・アカ・ワールドにまたもや新たな戦いが、というカードダスで大人気だった『聖機兵物語』の重厚なストーリーをぐぐっと凝縮した『SDガンダム外伝 聖機兵物語 第1章、第2章』の三本立ては『SDガンダム』ファンにとってはまさしく最強×無敵の組み合わせ祭りっす~!
『GUNDAM EVOLVE../14 頑駄無 異歩流武..十四』は、『GUNDAM EVOLVE(ガンダム イボルブ)』シリーズのひとつで、『SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編』に登場する烈火武者頑駄無の設定を変えてオリジナルストーリーとしたCGアニメ作品。
三人の少年たちと旅先で出会った武者頑駄無が、休憩していた茶屋(←ハロの団子がカワイイ)に魔殺駆の軍団が現れたことで、刀と巻物を巡る戦いに巻き込まれる、という内容。
『GUNDAM EVOLVE』としては第二期の『GUNDAM EVOLVE../』(ダブルドットスラッシュ)のシリーズに含まれるこの作品は、ガンダムのプラモデル(“ガンプラ”)のプロモーションを意識したというシリーズコンセプトもあり、短編ながらもダイナミックな武者ガンダムのカッコいいアクションを存分に楽しむことができる作品になってます。
『SDガンダムフォース』は、ガンダム25周年記念の年に作られた、ガンダムのTVアニメシリーズとしては10作目の作品です(ガンダムシリーズ初の地上デジタル・アナログ同時放送作品)。
アメリカでの『SDガンダム』の展開を踏まえて企画された作品ということもあって、日本TVアニメ史上初のフル3DCGアニメーション+アメリカで先行放送(2003年~、日本では2004年1月から放送)となった本作は、随所に最先端の技術を取り入れたクオリティの高さでアニメ界に大きな話題を呼びました。
人とロボットが共存する未来都市ネオトピアを守るために別次元からやってきた総統ジェネラルジオング率いるダークアクシズと戦う特殊部隊ガンダムフォースの活躍と、主人公・シュウト少年とキャプテンガンダムとの友情がメインの軸として描かれていますが、世界設定としては従来の『SDガンダム』シリーズ(武者・騎士・コマンドといった各SDガンダム)からの踏襲、また、『SDガンダム』ならではの本家ガンダムシリーズのパロディといった部分も多く(次元防衛組織S.D.G.の最高責任者・ハロ長官の超人的な活躍ぶりにも大注目~!!)、さらには時間や空間、タイムパラドックスといった概念を多く取り入れるなど、独自の設定や世界観もそれぞれ複雑に練られたハードSF的な要素も感じられる作りになっており、比較的低年齢を対象にした作品ではありつつ、従来のガンダムファンからも大きな注目と人気を集めた作品です!
『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』(略称:BBW)は、2010年4月から放送されたTVアニメシリーズです。BB戦士20周年記念作品として、中国の古典小説『三国志演義』をベースにした『BB戦士三国伝』シリーズのアニメ化作品として、戦国時代で活躍していた武者頑駄無(ガンダム)とはまた違った鎧甲冑姿の力強いSDガンダムキャラたちが古代中国をモチーフとした“三璃紗”(みりしゃ)を舞台に大暴れしちゃいます~。
ガンダムシリーズのテレビアニメとしては通算第14作目となるこの作品は1話15分形式の放送で『ケロロ軍曹』とセット(後半15分)という時間枠で放送されました(サブタイトルが縦テロップというのもガンダムシリーズとしては唯一みたいです)。
廬植(ろしょく)ジムキャノンの軍が襲われ、伝説剣「龍帝剣」を覚醒させた劉備(りゅうび)ガンダムは、師匠の最後の言葉を胸に自分の正義を正義を見つけるための旅に出ることになるが、途中で張飛(ちょうひ)ガンダム、関羽(かんう)ガンダムという二人の豪傑に出会い、義兄弟として生涯を通じる運命的な絆を結ぶことに……という熱い侠(おとこ)たちの波瀾万丈のストーリー展開には、三国志や歴史物に詳しくなくても、ぐっと引き込まれちゃいますね~!
この『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』は、2010年2月に『超電影版 SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』として短編映画も公開されて人気を博しました。
その2
SDガンダムといえば、本家ガンダムとは別の形で新しい伝説&世代を作っていくのがお約束!?
そして2012年にBB戦士が25周年を迎えることを記念して作られたBB戦士25周年記念シリーズのプラモデルがこの『レジェンドBB』です。
『SDガンダム』の歴代人気シリーズである、武者ガンダムシリーズ、騎士ガンダムシリーズ、コマンド戦記シリーズなどの設定も一部見直し、さらに新エピソードを追加するなど、その構想にじっくりと時間を費やして独自のアレンジを施した商品シリーズになっています。
なんと、このシリーズのために丸一年間、実際にBB戦士シリーズが休止状態になっていたというからおだやかじゃありませんが(笑)、キットの方も肘可動が標準規格となり、目のパーツを変えることで二種類の表情を切り替えることができるなど、新しい工夫やギミックもいっぱいの記念シリーズらしいハイクオリティな仕上がりになってます。
パッケージやイメージイラストにSDガンダムの生みの親といわれる横井画伯をはじめとする三画伯も参加しており、新商品も次々と発売されているので、詳しいことは、 http://bandai-hobby.net/BB25/(BB戦士25周年記念公式サイト)を早速チェックしてくださいね~!
と、いうことで、第19回は「SDガンダム・その3」として独自の“SDワールド”を突き進んでいったその後の作品~最近のTVシリーズまでの『SDガンダム』の映像作品+『レジェンドBB』について少しだけご紹介してみました。
世に言う“SD”キャラクターの“SD”という言葉をばっちり定着させた『SDガンダム』シリーズの数々ですが、これからも本家ガンダムシリーズと並んで、世代や時代(シリーズも)を超えてクロスオーバーする新しい“SDガンダム”伝説を作り続けていってほしいと思います~。
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のビッグフットと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。
第19回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その19~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」、 第14回は「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2」、 第15回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その1」、 第16回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2」、 第17回は「SDガンダム・その1」、 第18回は「SDガンダム・その2」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
ガンダムの魅力+『SD』(スーパーディフォルメ)キャラクターならではの抱腹絶倒のパロディ作品や壮大なオリジナルストーリーの数々で、ガシャポン玩具からBB戦士(プラモデル)、そしてアニメーションの世界へと本家ガンダムシリーズと並んで人気を集め続けている『SDガンダム』シリーズの数々ですが、第19回の「SDガンダム・その3」は、前回(第18回)に引き続いて『SDガンダム』の映像作品+αの世界をご紹介しちゃいます~!
その1
SDガンダムといえば、本家ガンダムとはひと味違う世界観と個性あふれるキャラ&ストーリーが楽しめるのがお約束!?
カードダスで発売されて人気を集めていたSDガンダムシリーズを1990年の3月、5月、12月、1991年3月にOVA(オリジナルビデオアニメーション)としてリリースしたのが、この『機動戦士SDガンダム外伝 I、II、III、IV』の4作品です。
第1作目の『SDガンダム外伝I ラクロアの勇者』は、平和なスダ・ド・アカ・ワールドのラクロア王国を侵略しようとする魔王(サタンガンダム)と同じ名を持つ記憶喪失の勇敢な騎士(ナイト)ガンダムが、仲間たちとアイテムを集めながら戦いと冒険の旅を繰り広げるお話。
ジオンのモンスターからフラウ姫を救った騎士ガンダムは、騎士シャア(←敵か味方か正体不明の危険な男)に盗られた石版とその残り半分を探すため、同じく騎士アムロ、僧侶ガンタンク、戦士ガンキャノン、そして森の妖精ジム・スナイパーカスタムらと一緒に冒険の旅に出発。途中のダンジョンでスライムアッザムの大群に襲われたり、間一髪のところをペガサス(白い木馬)で脱出したりと、SDガンダムのキャラとRPGゲームが一体化(!?)した内容は今見てもとてもユニークで、古き良きファミコンゲームの時代を彷彿とさせてくれるようなわくわく感たっぷりの作品です。
『SDガンダム外伝II 伝説の巨人』は闇の皇帝ジークジオンが復活させた伝説の巨人と、巨人を倒すために再び旅に出た騎士ガンダムの仲間たちが戦うストーリー。砂漠を舞台に前作以上にシリアスで本格的な世界を展開します。
『SDガンダム外伝III アルガス騎士団』は、武者修行の旅に出たアムロが偶然立ち寄ったアルガス王国での話。団長不在のためにいがみ合って統制が取れなくなっていた三つの騎士団(騎馬隊・戦士隊・法術隊)とそのリーダーたち(もちろんみんなガンダム)を、臨時騎士団長となったアムロが率いて勇敢に戦います。
シリーズ完結編となる『SDガンダム外伝IV 光の騎士』は、復興したラクロア王国に騎士アムロを筆頭とするアルガス騎士団など、ガンダムの名を持つ勇者たちが勢揃いし、導きのハープの音色により異世界(スダ・ドアカ・ワールドの裏側にあるムーア界)で悪の根源であるジークジオンと最終決戦を挑むというお話。
この剣と魔法のファンタジー世界の中で繰り広げられる壮大なストーリーは『SDガンダム外伝』シリーズの中の「ラクロア四部作(ジークジオン編)」と呼ばれて人気を集めました。
『機動戦士SDガンダム劇場版 武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』の『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』は1991年3月に『機動戦士ガンダムF91』の併映作品として劇場公開された作品です。
宇宙大魔王の手による危機から世界を守るために、転送装置によって異世界から送られてきたコマンドガンダム、武者頑駄無、騎士ガンダムの三人のヒーローたち。みんなの命を凝縮した命の果実を奪還すべく、夢のガンダム界三大ヒーローが共に立ち上がる! という劇場版オリジナル作品にふさわしいこの設定(異世界で活躍するヒーローが集合)は、後の『SDガンダムフォース』(TVシリーズ)などのイメージに大きな影響を与えたとも言われてます。
『パパルの暁 第103話 スギナムの花嫁』は同年8月のOVA発売の際に新規で制作された作品。これまでの外伝シリーズとはまた違った雰囲気のファンタジー世界を旅する、というこの作品は、長いシリーズの中のひとつの話を抜き出したという体になっているものの、(←第103話となってますが)実際には前後の話は存在してませ~ん(謎)。
『機動戦士SDガンダムまつり』は武者頑駄無、騎士(外伝)ガンダム、コマンドガンダムと歴代SDガンダムヒーローキャラ総登場で送る、SDシリーズとしては初めて劇場で単独上映(1993年3月)された記念すべき作品です。
『SDコマンド戦記II』の「クラッシャーズ」と『SDコマンド戦記III』からの「スーパーGアームズ」の夢の共演+最強戦士ファイナルフォーミュラーも登場するという豪華な内容の『SDコマンド戦記 ガンダムフォース スーパーGアームズ ファイナルフォーミュラ-VSノウムギャザー』をはじめに戦乱の世が終わったのもつかの間、一族総出のお花見大宴会に巻き込まれた四代目大将軍にあやしい罠が迫る……という『SD戦国伝 天下太平編』、そして、幾多の戦乱をくぐり抜けたスダ・ド・アカ・ワールドにまたもや新たな戦いが、というカードダスで大人気だった『聖機兵物語』の重厚なストーリーをぐぐっと凝縮した『SDガンダム外伝 聖機兵物語 第1章、第2章』の三本立ては『SDガンダム』ファンにとってはまさしく最強×無敵の組み合わせ祭りっす~!
『GUNDAM EVOLVE../14 頑駄無 異歩流武..十四』は、『GUNDAM EVOLVE(ガンダム イボルブ)』シリーズのひとつで、『SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編』に登場する烈火武者頑駄無の設定を変えてオリジナルストーリーとしたCGアニメ作品。
三人の少年たちと旅先で出会った武者頑駄無が、休憩していた茶屋(←ハロの団子がカワイイ)に魔殺駆の軍団が現れたことで、刀と巻物を巡る戦いに巻き込まれる、という内容。
『GUNDAM EVOLVE』としては第二期の『GUNDAM EVOLVE../』(ダブルドットスラッシュ)のシリーズに含まれるこの作品は、ガンダムのプラモデル(“ガンプラ”)のプロモーションを意識したというシリーズコンセプトもあり、短編ながらもダイナミックな武者ガンダムのカッコいいアクションを存分に楽しむことができる作品になってます。
『SDガンダムフォース』は、ガンダム25周年記念の年に作られた、ガンダムのTVアニメシリーズとしては10作目の作品です(ガンダムシリーズ初の地上デジタル・アナログ同時放送作品)。
アメリカでの『SDガンダム』の展開を踏まえて企画された作品ということもあって、日本TVアニメ史上初のフル3DCGアニメーション+アメリカで先行放送(2003年~、日本では2004年1月から放送)となった本作は、随所に最先端の技術を取り入れたクオリティの高さでアニメ界に大きな話題を呼びました。
人とロボットが共存する未来都市ネオトピアを守るために別次元からやってきた総統ジェネラルジオング率いるダークアクシズと戦う特殊部隊ガンダムフォースの活躍と、主人公・シュウト少年とキャプテンガンダムとの友情がメインの軸として描かれていますが、世界設定としては従来の『SDガンダム』シリーズ(武者・騎士・コマンドといった各SDガンダム)からの踏襲、また、『SDガンダム』ならではの本家ガンダムシリーズのパロディといった部分も多く(次元防衛組織S.D.G.の最高責任者・ハロ長官の超人的な活躍ぶりにも大注目~!!)、さらには時間や空間、タイムパラドックスといった概念を多く取り入れるなど、独自の設定や世界観もそれぞれ複雑に練られたハードSF的な要素も感じられる作りになっており、比較的低年齢を対象にした作品ではありつつ、従来のガンダムファンからも大きな注目と人気を集めた作品です!
『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』(略称:BBW)は、2010年4月から放送されたTVアニメシリーズです。BB戦士20周年記念作品として、中国の古典小説『三国志演義』をベースにした『BB戦士三国伝』シリーズのアニメ化作品として、戦国時代で活躍していた武者頑駄無(ガンダム)とはまた違った鎧甲冑姿の力強いSDガンダムキャラたちが古代中国をモチーフとした“三璃紗”(みりしゃ)を舞台に大暴れしちゃいます~。
ガンダムシリーズのテレビアニメとしては通算第14作目となるこの作品は1話15分形式の放送で『ケロロ軍曹』とセット(後半15分)という時間枠で放送されました(サブタイトルが縦テロップというのもガンダムシリーズとしては唯一みたいです)。
廬植(ろしょく)ジムキャノンの軍が襲われ、伝説剣「龍帝剣」を覚醒させた劉備(りゅうび)ガンダムは、師匠の最後の言葉を胸に自分の正義を正義を見つけるための旅に出ることになるが、途中で張飛(ちょうひ)ガンダム、関羽(かんう)ガンダムという二人の豪傑に出会い、義兄弟として生涯を通じる運命的な絆を結ぶことに……という熱い侠(おとこ)たちの波瀾万丈のストーリー展開には、三国志や歴史物に詳しくなくても、ぐっと引き込まれちゃいますね~!
この『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』は、2010年2月に『超電影版 SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』として短編映画も公開されて人気を博しました。
その2
SDガンダムといえば、本家ガンダムとは別の形で新しい伝説&世代を作っていくのがお約束!?
そして2012年にBB戦士が25周年を迎えることを記念して作られたBB戦士25周年記念シリーズのプラモデルがこの『レジェンドBB』です。
『SDガンダム』の歴代人気シリーズである、武者ガンダムシリーズ、騎士ガンダムシリーズ、コマンド戦記シリーズなどの設定も一部見直し、さらに新エピソードを追加するなど、その構想にじっくりと時間を費やして独自のアレンジを施した商品シリーズになっています。
なんと、このシリーズのために丸一年間、実際にBB戦士シリーズが休止状態になっていたというからおだやかじゃありませんが(笑)、キットの方も肘可動が標準規格となり、目のパーツを変えることで二種類の表情を切り替えることができるなど、新しい工夫やギミックもいっぱいの記念シリーズらしいハイクオリティな仕上がりになってます。
パッケージやイメージイラストにSDガンダムの生みの親といわれる横井画伯をはじめとする三画伯も参加しており、新商品も次々と発売されているので、詳しいことは、 http://bandai-hobby.net/BB25/(BB戦士25周年記念公式サイト)を早速チェックしてくださいね~!
と、いうことで、第19回は「SDガンダム・その3」として独自の“SDワールド”を突き進んでいったその後の作品~最近のTVシリーズまでの『SDガンダム』の映像作品+『レジェンドBB』について少しだけご紹介してみました。
世に言う“SD”キャラクターの“SD”という言葉をばっちり定着させた『SDガンダム』シリーズの数々ですが、これからも本家ガンダムシリーズと並んで、世代や時代(シリーズも)を超えてクロスオーバーする新しい“SDガンダム”伝説を作り続けていってほしいと思います~。
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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