2018年1月9日 (火)
ガンダムパワーワード 第20回「情けないモビルスーツと戦って勝つ意味があるのか?」
情けないモビルスーツと戦って勝つ意味があるのか?
―― シャア・アズナブル(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より)
サザビーとνガンダムで繰り広げられた、シャアとアムロの一騎打ち。その中でシャアが発した一言です。これは、サザビーに導入された「サイコフレーム」にまつわる情報を、シャアが連邦側に横流ししていたことを示唆しています。地球寒冷化作戦の成功とは別に、戦士としてアムロと正々堂々決着をつけようとするシャアの姿勢が窺えます。
ここがポジティブ!
相手を打ち負かすためには、少しでも自身が有利になるように環境を整えていくのが普通です。しかし、「ライバル」ともなると、敵であっても互いを認め合う立場にあるために、50/50の均衡した状態を求めてしまうもの。確かに、ボールに乗っているアムロに、サザビーで勝ったとしてもシャアは喜ばないでしょう。
とはいえ、サイコフレーム技術まで横流ししなくても……と思いますが、そこには、単に「情け」とは異なる、不思議な力学が働いていると言えます。ライバルとして張り合うなら、足を引っ張りあうのではなく互いを高めあう関係を築くべきなのです。
(ガンダムインフォ編集部)
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