2025年2月12日 (水)
ガンダムパワーワード第371回「地球圏の人たちも、火星圏の人たちも、精一杯生きてるんだ!」
第371回

地球圏の人たちも、火星圏の人たちも、精一杯生きてるんだ!
――キオ・アスノ
(『機動戦士ガンダムAGE』第49話より)
ヴェイガンの最高指導者、フェザール・イゼルカントが目指す変革に対し、キオ・アスノが反対の意志を込めて言い放った言葉です。イゼルカントとの交流によって劣悪な火星環境を把握し、彼らに同情すら抱いていたキオですが、地球民を抹殺して自らの理想郷を建設しようとする態度には異を唱えました。両勢力が和解して未来を探る道を、キオは最後まで追求したのです。
ここがポジティブ!
ある立場から見れば悪であっても、また別の立場から見れば善である――そのような立場の違いから争いごとというのは起きます。そこで重要なのは、キオのように、敵と見なしている人にも家族があり、守るべき生活があることを想像し、考える姿勢です。自分たちが対立相手から攻撃を受けている状況ではなかなか難しいことですが、他者を思いやる気持ちがその後の世界を変える可能性もあるのです。
(ガンダムインフォ編集部)
※本連載は筆者独自の見解です。
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