2025年1月27日 (月)
ガンダムパワーワード第369回「大人になるとね、いろいろと複雑になるのよ。素直に感情を表せないときもあるの」
第369回
大人になるとね、いろいろと複雑になるのよ。素直に感情を表せないときもあるの
――ユノア・アスノ
（『機動戦士ガンダムAGE』第35話より）
キオ・アスノは、行方不明となっていた父アセム・アスノが、宇宙海賊ビシディアンのメンバーとして生存していることを知ります。キオはそれを喜びますが、祖父のフリットは「お前の父親は死んだのだ……」とそのニュースを受け入れようとしませんでした。息子の生存を喜ばない姿勢に憤慨するキオですが、アセムの妹であるユノアは、アセムと軋轢を抱えていたフリットの気持ちを慮り、このように説明したのです。
ここがポジティブ！
フリットだって、もちろん息子の生存は嬉しかったはず。ただ、それを素直に喜ぶことはこれまでの行動に示しがつかないと、感情の発露にブレーキをかけていたのでしょう。現代社会に置き換えても、喜怒哀楽をそのまま表に出すことのできる環境は大切ですが、社会生活においては、感情を抑えたり、本音と建前をうまく使い分けたりすることが重要な場面も多々あります。一方で、そうした素直になれない気持ちを慮ることもまた「大人」であることを、ユノアのセリフは教えてくれるのです。
（ガンダムインフォ編集部）
※本連載は筆者独自の見解です。
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