2024年12月16日 (月)
ガンダムパワーワード第364回「あれは……必要悪とでも言うべき機械で人を幸せにする為のものではない」
第364回
あれは……必要悪とでも言うべき機械で人を幸せにする為のものではない
――ガディック・ルムンバ
(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』第4話より)
ガンダムNT-1の開発責任者であったディック・ルムンバが、モビルスーツという軍用兵器の存在について語った本音です。モビルスーツに憧れを抱く少年アルフレッド・イズルハ(アル)から「モビルスーツは役に立ってるよ」と言われましたが、技術の革新には繋がっても、結局は人を殺めるための機械であるモビルスーツを、ルムンバは手放しで肯定できなかったのです。
ここがポジティブ!
モラルやルールに抵触するところはあるが、組織や社会を構築するためには受け入れざるを得ないもの――それが必要悪という考え方です。言い方を変えれば、一時的には必要だが、最終的には排除すべきものでもあります。モビルスーツという戦闘兵器もそうですが、その強大な力に頼りすぎ、依存してしまうと、システムそのものが根腐れしてしまう可能性があります。必要悪は本来存在してはならぬ「悪」としてしっかりと認識し、その力が過度にならぬよう制御しなければいけないのです。
(ガンダムインフォ編集部)
※本連載は筆者独自の見解です。
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