
劇場先行版である『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が今年1月に公開され、4月8日からTVシリーズがスタートする『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。ガンダムファンに大きな衝撃を与えた物語であると同時に、マチュ(アマテ・ユズリハ)、ニャアン、シュウジ・イトウという3人の運命を描いた物語でもある。ここでは、マチュ役の黒沢さん、ニャアン役の石川さん、シュウジ役の土屋さんに集まっていただき、3人のキャラクターから『GQuuuuuuX』を紐解いていただいた。
シャリアが何を背負っているのか、私たちは知らなかった
――みなさんは、『Beginning』の序盤で描かれた内容を、ほとんど知らないまま収録をしていたそうですね。
黒沢 そうなんです。舞台となるU.C.0085の過去に触れるということや、『機動戦士ガンダム』で描かれた一年戦争からは内容が変わっている、という話自体は聞いていました。ただ、それがどのように変わって、どのようにU.C.0085に繋がるのか、というのはまったく知らない状態でアフレコをしていました。
――では、『Beginning』を観てはじめて知ったと。
黒沢 そうです。なので、シャリア・ブルが何を背負っているのかという部分は、私たちが参加した台本に描かれていること以上のものは何も分かっていませんでした。つまり、シャリアがなぜあれだけシャアに執着しているのか、最後まで私たちも分かっていなくて。
――なるほど。
黒沢 私たちは『Beginning』を観てようやく、その繋がりを理解しました。
石川 シャリアの経歴を知って、「そうなんだ!」と。
土屋 とても腑に落ちることばかりでしたね。この『Beginning』を観たあとにTVシリーズがはじまるというのは、視聴者さんにとっても優しいと思います。
黒沢 うん、そうだね。
土屋 だけど、重要なところはちゃんとTVシリーズの本編に隠されていて。まだまだいろいろあるぞ、というフリは先にしておきたいと思います(笑)。
黒沢 そうなんです。舞台となるU.C.0085の過去に触れるということや、『機動戦士ガンダム』で描かれた一年戦争からは内容が変わっている、という話自体は聞いていました。ただ、それがどのように変わって、どのようにU.C.0085に繋がるのか、というのはまったく知らない状態でアフレコをしていました。
――では、『Beginning』を観てはじめて知ったと。
黒沢 そうです。なので、シャリア・ブルが何を背負っているのかという部分は、私たちが参加した台本に描かれていること以上のものは何も分かっていませんでした。つまり、シャリアがなぜあれだけシャアに執着しているのか、最後まで私たちも分かっていなくて。
――なるほど。
黒沢 私たちは『Beginning』を観てようやく、その繋がりを理解しました。
石川 シャリアの経歴を知って、「そうなんだ!」と。
土屋 とても腑に落ちることばかりでしたね。この『Beginning』を観たあとにTVシリーズがはじまるというのは、視聴者さんにとっても優しいと思います。
黒沢 うん、そうだね。
土屋 だけど、重要なところはちゃんとTVシリーズの本編に隠されていて。まだまだいろいろあるぞ、というフリは先にしておきたいと思います(笑)。
マニッシュでコケティッシュな少女、マチュ
――さて、演じられているキャラクターについても伺いたいと思いますが、黒沢さんは、マチュをどのようなキャラクターと捉えていましたか?
黒沢 サイド6にあるイズマ・コロニーで暮らしていて、比較的裕福な家庭で育った子です。母親は政府関係の官僚で、高校もお嬢様学校に通っている女子高生。性格としては、「自由や真実を知りたい」という気持ちがすごく強い。サイド6も言ってみれば人工都市なので、作られた環境、平和の中で生きている感覚がある。冒頭から「本当の空」とか「本当の海」とか言っていますが、そういうものにアンテナが立ってしまう女の子だなと思います。
――オーディション時の資料には“マニッシュでコケティッシュな少女”という言葉があったようですが、彼女の特徴をどのように意識して臨まれましたか?
黒沢 マニッシュでコケティッシュって、言葉の矛盾があるじゃないですか。マニッシュに見えるがコケティッシュなのか、コケティッシュに見えるがマニッシュなのか――それをオーディションのときに聞いたのですが、「いや、マニッシュでコケティッシュです」と言われて(笑)。アフレコを重ねるうちに鶴巻監督の人間性を徐々に理解して、ようやくマチュが見えてきました。監督の趣味・趣向が演出に反映されているキャラクターだと思っています。
――黒沢さんの意見に頷いている石川さんですが、ニャアンの立場としてはどのようにマチュを見ていましたか?
石川 マチュはとにかく刺激に飢えていますよね。それに対して、ニャアンは愛に飢えているんです。マチュやシュウジとの出会いって、ニャアンからすると、これまでにない友達との出会いのようであって、「みんなと一緒にいたい」という気持ちが芽生えるのだと思います。
――境遇は違うけれど、マチュに対して興味を持って惹かれてしまう部分はあると。
石川 そこには、恵まれて普通に生きてきた子への憧れもきっとあったと思います。最終的にふたりの関係がどうなるのか――。
黒沢 ふふふ。
――土屋さんの視点から見たマチュはいかがですか?
土屋 僕の視点から言えば、第一印象はセミです(笑)。
黒沢・石川 セミ(笑)?
土屋 はい。地中に眠るセミ。長い間、地中で過ごしていて、だけど外の世界に何かあるかもしれないとずっと思っている。
黒沢 それは外の世界に出たら一~二週間で死んじゃう? 悲しいなぁ~(笑)。
土屋 いやいや(笑)。それくらい、社会に対する疑問というか、マチュの年齢だったら感じる社会や生活への違和感を急激に自覚していったのかなって。
黒沢 サイド6にあるイズマ・コロニーで暮らしていて、比較的裕福な家庭で育った子です。母親は政府関係の官僚で、高校もお嬢様学校に通っている女子高生。性格としては、「自由や真実を知りたい」という気持ちがすごく強い。サイド6も言ってみれば人工都市なので、作られた環境、平和の中で生きている感覚がある。冒頭から「本当の空」とか「本当の海」とか言っていますが、そういうものにアンテナが立ってしまう女の子だなと思います。
――オーディション時の資料には“マニッシュでコケティッシュな少女”という言葉があったようですが、彼女の特徴をどのように意識して臨まれましたか?
黒沢 マニッシュでコケティッシュって、言葉の矛盾があるじゃないですか。マニッシュに見えるがコケティッシュなのか、コケティッシュに見えるがマニッシュなのか――それをオーディションのときに聞いたのですが、「いや、マニッシュでコケティッシュです」と言われて(笑)。アフレコを重ねるうちに鶴巻監督の人間性を徐々に理解して、ようやくマチュが見えてきました。監督の趣味・趣向が演出に反映されているキャラクターだと思っています。
――黒沢さんの意見に頷いている石川さんですが、ニャアンの立場としてはどのようにマチュを見ていましたか?
石川 マチュはとにかく刺激に飢えていますよね。それに対して、ニャアンは愛に飢えているんです。マチュやシュウジとの出会いって、ニャアンからすると、これまでにない友達との出会いのようであって、「みんなと一緒にいたい」という気持ちが芽生えるのだと思います。
――境遇は違うけれど、マチュに対して興味を持って惹かれてしまう部分はあると。
石川 そこには、恵まれて普通に生きてきた子への憧れもきっとあったと思います。最終的にふたりの関係がどうなるのか――。
黒沢 ふふふ。
――土屋さんの視点から見たマチュはいかがですか?
土屋 僕の視点から言えば、第一印象はセミです(笑)。
黒沢・石川 セミ(笑)?
土屋 はい。地中に眠るセミ。長い間、地中で過ごしていて、だけど外の世界に何かあるかもしれないとずっと思っている。
黒沢 それは外の世界に出たら一~二週間で死んじゃう? 悲しいなぁ~(笑)。
土屋 いやいや(笑)。それくらい、社会に対する疑問というか、マチュの年齢だったら感じる社会や生活への違和感を急激に自覚していったのかなって。
ニャアンは一番普通の子だけど、一番臆病な子
――続いてニャアンについても聞いていきたいと思います。彼女は、危ないバイトに手を出して日銭を稼ぐ生活を送っています。
石川 彼女は環境的にそうならざるを得ない状態でしたが、なんだかんだで生き抜いて来られた運の良さはある人間だと思います。すごく勇気があるわけじゃないけれど、意外と何でもできてしまう。そんな強さの反面、マチュとの関係もそうですが、じつは臆病で人とかかわることには慣れていない。アフレコでもそうした性格を反映して、「人と会話するときには、ちょっと噛み合っていない形で会話することを意識してほしい」と言われていましたね。
――マチュの視点からはどのようにニャアンを捉えていましたか?
黒沢 育ってきた環境が違いすぎて、マチュにとっての建前と、ニャアンにとっての建前のズレや乖離がすごく大きいのを感じます。一瞬「あ、今、通じ合ったね!」という感覚が両者にあっても、その次の行動がまったく違ったものになるから「えぇ……」みたいな。「うちら、仲良くなってなかったっけ?」とどちらも思っている。このまま順調に仲良くなれそうかなと思ったけれど――。
石川 なかなか噛み合わなかったね(笑)。
黒沢 そう(笑)。でも、一緒にいたいところもあって。
石川 ニャアンからしたら、もっとこっちのことも見てくれれば示し合わせられるじゃん! となるのですが、マチュは「もう通じ合ったから大丈夫!」な人だから、隣を見ると「あれ、いない!?」となってしまう。
――土屋さんはニャアンをどう見ていましたか?
土屋 表面上はすごくクールだけど、心の中はマグマのように熱い人なんですよね、ニャアンって。それがシュウジにとっては印象的で、面白い存在なのだと思います。
石川 彼女は環境的にそうならざるを得ない状態でしたが、なんだかんだで生き抜いて来られた運の良さはある人間だと思います。すごく勇気があるわけじゃないけれど、意外と何でもできてしまう。そんな強さの反面、マチュとの関係もそうですが、じつは臆病で人とかかわることには慣れていない。アフレコでもそうした性格を反映して、「人と会話するときには、ちょっと噛み合っていない形で会話することを意識してほしい」と言われていましたね。
――マチュの視点からはどのようにニャアンを捉えていましたか?
黒沢 育ってきた環境が違いすぎて、マチュにとっての建前と、ニャアンにとっての建前のズレや乖離がすごく大きいのを感じます。一瞬「あ、今、通じ合ったね!」という感覚が両者にあっても、その次の行動がまったく違ったものになるから「えぇ……」みたいな。「うちら、仲良くなってなかったっけ?」とどちらも思っている。このまま順調に仲良くなれそうかなと思ったけれど――。
石川 なかなか噛み合わなかったね(笑)。
黒沢 そう(笑)。でも、一緒にいたいところもあって。
石川 ニャアンからしたら、もっとこっちのことも見てくれれば示し合わせられるじゃん! となるのですが、マチュは「もう通じ合ったから大丈夫!」な人だから、隣を見ると「あれ、いない!?」となってしまう。
――土屋さんはニャアンをどう見ていましたか?
土屋 表面上はすごくクールだけど、心の中はマグマのように熱い人なんですよね、ニャアンって。それがシュウジにとっては印象的で、面白い存在なのだと思います。
ミステリアスなシュウジ
――続いてシュウジについてもお伺いしたいのですが、赤いガンダムに乗っている謎の青年、という立ち位置です。
土屋 オーディションのときにあるセリフがあったのですが、シュウジを演じる上での指針や、彼の持つ資質に対する解釈が、鶴巻監督とほぼ一致していました。なので、実際のアフレコでもそれを手がかりに収録していきました。ただ、劇場先行版の内容だけでも、僕が鶴巻監督に質問して答えてくださる情報と、後から明かされる情報の量が大きく違いました(笑)。
――そのあたりもコントロールされていたわけですね。
土屋 それはさじ加減、と言える量ではなかったように思います(笑)。
――ちなみにマチュとニャアンからしたら、どういう風に捉えられているのでしょうか、シュウジは。
黒沢 どう? あの男?
石川 あの男ね……。
黒沢 女の子が一番好きな沼タイプでもある。
土屋 でも危険な香りしかしない(笑)。
――そんな人が赤いガンダムに乗っているわけですからね。
土屋 なんで乗っているんでしょうかね……(笑)。
黒沢 シャリア・ブルも、それが気になっていましたから。
土屋 オーディションのときにあるセリフがあったのですが、シュウジを演じる上での指針や、彼の持つ資質に対する解釈が、鶴巻監督とほぼ一致していました。なので、実際のアフレコでもそれを手がかりに収録していきました。ただ、劇場先行版の内容だけでも、僕が鶴巻監督に質問して答えてくださる情報と、後から明かされる情報の量が大きく違いました(笑)。
――そのあたりもコントロールされていたわけですね。
土屋 それはさじ加減、と言える量ではなかったように思います(笑)。
――ちなみにマチュとニャアンからしたら、どういう風に捉えられているのでしょうか、シュウジは。
黒沢 どう? あの男?
石川 あの男ね……。
黒沢 女の子が一番好きな沼タイプでもある。
土屋 でも危険な香りしかしない(笑)。
――そんな人が赤いガンダムに乗っているわけですからね。
土屋 なんで乗っているんでしょうかね……(笑)。
黒沢 シャリア・ブルも、それが気になっていましたから。
アフレコにかかった一年以上の時間は、絶対に必要なものだった
――アフレコ現場を通して、ガンダムシリーズへの思いは変わっていきましたか?
黒沢 だいたい月に一度アフレコがあって、ときには一ヶ月空いたりしたこともあったので、結果的に一年以上、録音に時間がかかっているんです。でも、この謎の多い作品を、毎週サッと収録するスケジュールだったら、本当にちょっとわけがわからないまま終わっていたかもしれない。逆に時間を置いてみんなと会えたからこそ、現場でのコミュニケーションも積極的に生まれたというか。それがすごく良かったと思います。
石川 それはありますね。通常のアフレコスケジュールだったとしたら、分からないことが分からないまま、記憶されずにスルスルっと抜けていったかも。一年以上かけて録ることができたので、アフレコしながら気づいたこともありますし、その分、台本を読み込んで分かった感情も多かったので、絶対に必要な時間だったなと今になっては思います。一回のアフレコにかける時間も長かったよね?
黒沢 うん。最初のアフレコは、てっぺん(午前0時)を回りそうなくらいで。
石川 そんな感じだったので、キャラクターを捉えたり、作品を捉えたりすることにも苦労しましたが、その苦労をひとりではなく、スタッフのみなさんと共有しながら進むことができる現場でした。
――長く関わる作品だったからこそ、自身の成長に繋がるようなことも?
石川 そうですね……ありました(土屋さんに)?
黒沢 シュウジはセリフ数が少なかったもんね。
土屋 確かに彼はセリフがすごく少ないので。シュウジは不思議ちゃんじゃないですけど、なぜここにいて、どこから来たのかがわからないキャラだし、自分の中で(彼を捉えようと)焦りも生まれていきました。でも、そういう焦りがあるから、日々の中でいろんなことにアンテナを巡らせるようになりましたね。
黒沢 鶴巻監督にも一番、質問していたよね。でも、鶴巻監督の指示はすごく斬新なんです。疑問に応えてくれるのですが、最後に「かもしれない」って笑顔で(笑)。完璧な正解をくれるわけじゃないので、一旦やってみて、違ったら別のパターンににします、という対応を私たちはしていました。
――「●●と、監督が言っている」みたいな捉え方で。
土屋 それです(笑)!
黒沢 シュウジの「と、言っている」と同じくらい、監督の「かもしれない」という返答が記憶の中に強く残っていますね(笑)。
石川 実際、何パターンか録音したものの、最終的にどれを使うか今も分からない部分もあります。
土屋 それはたくさんあります。
石川 そのパターンもすごく細かくて。キャラ同士の距離感だけじゃなくて、直接目を見て言っているバージョンとか、背中合わせのバージョンとか。
黒沢 私だけニャアンを認識している形で話すのか、ニャアンも認識している状態で話すのか、とかも。だから、役者としては、TVシリーズを観て「こっちのパターンになったんだ」と常に気になりそうです(笑)。
――最後に、『GQuuuuuuX』を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。
黒沢 ガンダムに詳しい業界の先輩方から、シリアスでヘビーな物語なんじゃないかと、予想されたり心配されたりしていますね。でも、『GQuuuuuuX』はどうだろう?
土屋 そうだね……シュウジからは、本当に何も言えない作品ではあるけれど――(笑)。
黒沢 ただ、私たちは、そんなに苦労って、ないかもしれませんね。
石川 うん。いや、ちょっとだけ、あるかも。
黒沢 あとは、とにかく見ていただければと思います。
黒沢 だいたい月に一度アフレコがあって、ときには一ヶ月空いたりしたこともあったので、結果的に一年以上、録音に時間がかかっているんです。でも、この謎の多い作品を、毎週サッと収録するスケジュールだったら、本当にちょっとわけがわからないまま終わっていたかもしれない。逆に時間を置いてみんなと会えたからこそ、現場でのコミュニケーションも積極的に生まれたというか。それがすごく良かったと思います。
石川 それはありますね。通常のアフレコスケジュールだったとしたら、分からないことが分からないまま、記憶されずにスルスルっと抜けていったかも。一年以上かけて録ることができたので、アフレコしながら気づいたこともありますし、その分、台本を読み込んで分かった感情も多かったので、絶対に必要な時間だったなと今になっては思います。一回のアフレコにかける時間も長かったよね?
黒沢 うん。最初のアフレコは、てっぺん(午前0時)を回りそうなくらいで。
石川 そんな感じだったので、キャラクターを捉えたり、作品を捉えたりすることにも苦労しましたが、その苦労をひとりではなく、スタッフのみなさんと共有しながら進むことができる現場でした。
――長く関わる作品だったからこそ、自身の成長に繋がるようなことも?
石川 そうですね……ありました(土屋さんに)?
黒沢 シュウジはセリフ数が少なかったもんね。
土屋 確かに彼はセリフがすごく少ないので。シュウジは不思議ちゃんじゃないですけど、なぜここにいて、どこから来たのかがわからないキャラだし、自分の中で(彼を捉えようと)焦りも生まれていきました。でも、そういう焦りがあるから、日々の中でいろんなことにアンテナを巡らせるようになりましたね。
黒沢 鶴巻監督にも一番、質問していたよね。でも、鶴巻監督の指示はすごく斬新なんです。疑問に応えてくれるのですが、最後に「かもしれない」って笑顔で(笑)。完璧な正解をくれるわけじゃないので、一旦やってみて、違ったら別のパターンににします、という対応を私たちはしていました。
――「●●と、監督が言っている」みたいな捉え方で。
土屋 それです(笑)!
黒沢 シュウジの「と、言っている」と同じくらい、監督の「かもしれない」という返答が記憶の中に強く残っていますね(笑)。
石川 実際、何パターンか録音したものの、最終的にどれを使うか今も分からない部分もあります。
土屋 それはたくさんあります。
石川 そのパターンもすごく細かくて。キャラ同士の距離感だけじゃなくて、直接目を見て言っているバージョンとか、背中合わせのバージョンとか。
黒沢 私だけニャアンを認識している形で話すのか、ニャアンも認識している状態で話すのか、とかも。だから、役者としては、TVシリーズを観て「こっちのパターンになったんだ」と常に気になりそうです(笑)。
――最後に、『GQuuuuuuX』を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。
黒沢 ガンダムに詳しい業界の先輩方から、シリアスでヘビーな物語なんじゃないかと、予想されたり心配されたりしていますね。でも、『GQuuuuuuX』はどうだろう?
土屋 そうだね……シュウジからは、本当に何も言えない作品ではあるけれど――(笑)。
黒沢 ただ、私たちは、そんなに苦労って、ないかもしれませんね。
石川 うん。いや、ちょっとだけ、あるかも。
黒沢 あとは、とにかく見ていただければと思います。
《プロフィール》
黒沢ともよ
くろさわ・ともよ KUROSAWA TOMOYO
東宝芸能所属。埼玉県出身。
石川由依
いしかわ・ゆい ISHIKAWA YUI
mitt management所属。兵庫県出身。
土屋神葉
つちや・しんば TSUCHIYA SIMBA
フリー。東京都出身。
あなたへのオススメ
編集部イチオシ
PREMIUM BANDAI
プレミアムバンダイ