2011年6月13日 (月)
「Q.いよいよ梅雨の季節。ガンダムで雨のシーンといえば?」はストライクvsイージスの死闘が1位!【2011年5月30日~2011年6月5日】
■第202回 2011年5月30日~2011年6月5日
Q.いよいよ梅雨の季節。ガンダムで雨のシーンといえば?
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いよいよ梅雨入りだ! と書こうと思っていたら、沖縄は梅雨明けを迎えた。どうも今年は、梅雨入りも梅雨明けも2週間ほど早いようである。じめじめとしてうっとおしく、ガンプラの塗装も乾きにくい。どちらかというと、この季節は嫌われる傾向にある。しかし、映像作品の中で雨のシーンは心情を表現するのにかかせない手段としてよく利用されてきた。ということで、ガンダムでの印象的な雨のシーンをピックアップしてみた。 |
第1位はストライクvsイージスの死闘が40ポイント弱の支持を得た。『SEED』の最初のヤマ場であるキラとアスランの激突だ。この直前にかけがえのない仲間であったニコルを殺されたアスラン。怒りにうちふるえるアスランの心情が嵐に近い演出で表現されていたのような気がする。ほぼ互角でなかなか勝負がつかなかったのだが、組み付いたイージスを自爆させてまで倒そうとしたアスランが勝ったかに見えた。しかし、このあと一命をとりとめたキラはラクスの看病を受け、ラクスの心とフリーダムを手に入れることになる。 | ||||
第2位はアムロとララァの出会いが30ポイント弱の支持を得た。『ガンダム』の後半にホワイトベースが立ち寄った中立コロニー「サイド6」での出会いである。コロニー内の天気はコントロールされているので人工的な雨だ。その雨が美しかった白鳥が年老いて死んでいく姿をより悲しげに飾っていた。雨が降ることでアムロは雨宿りをし、狭い空間に男女がふたりきりという非日常的な空間を演出していた。そういう状況を自然に作れるのも雨の魅力だろう。そして、チリが流されるおかげか、雨上がりはモノがより美しく見える気がする。 |
アニメでも、実写でも、雨のシーンは大変だ。どちらも意図的に雨を用意しなければならないからだ。なぜ面倒な雨のシーンを使うのかというと、雨を使って表現しようと思ったものがあるからであろう。「涙」「じめじめ」「濡れる」「冷たい」「流れ」「暗い」「潤い」などの雨で連想されるイメージを使って、「激しさ」「哀しみ」「悼み」「うらぎり」「非日常」「失望」「失恋」「疑念」などの心情を表現していたのではないだろうか。これらをうまく使えば「日常」の中で、ドラマチックな「非日常」を演出できそうな気がしてくる。デートや告白するタイミングも雨を狙ったほうが印象に残るかもしれない。ここぞという時に雨をうまく使ってみるのも手ではある。 |
ガンダムインフォ編集部
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