2010年5月3日 (月)
「Q.ガンダムUCのBGM(作曲:澤野弘之)カッコいいっすよ!ところで、ガンダム作品の音楽を手がけた作曲家といえば?」は菅野よう子が1位!【2010年4月19日~2010年4月25日】
■第145回 2010年4月19日~2010年4月25日
Q.ガンダムUCのBGM(作曲:澤野弘之)カッコいいっすよ!ところで、ガンダム作品の音楽を手がけた作曲家といえば?
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荘厳である。 一言でいえばそうなる。宇宙世紀100年の歴史をひも解こうという大河ドラマ的な音楽という印象だ。この『ガンダムUC』のBGM集が劇伴のCDとしては異例のヒットとなっているらしい。ということで、ガンダムの音楽を作ってきた作曲家を調査してみた。 |
第1位は『∀ガンダム』を手がけた菅野よう子だった。富野監督からのオファーは「男性と女性の裏に秘められた、そのレズとかホモとか、そういう危うさも含んだところでの、あの遺伝子の暗躍する感じ」ということで悩んだようである。だが出来上がった曲を聴くと、監督の性格や人間性も見た上で、監督とのバトルを楽しんでいるようにも感じた。音楽によって映像の印象も大きく変わると思うが、菅野自身は「映像があって初めて、私の曲が生まれる」と言っているように、曲が映像によって命を吹き込まれたように感じているようである。 | ||||
第2位は『Ζガンダム』などを手がけた三枝成彰(1989年までは三枝成章)だった。他にも『ガンダムΖΖ』『逆襲のシャア』『劇場版Ζ』の作品に参加し、Zシリーズ音楽の顔といえよう。第3位の『ガンダム00』の川井憲次、第4位の『SEED、SEED DESTINY』の佐橋俊彦までが2ポイント以内の僅差であった。三枝成彰、佐橋俊彦の両者は東京藝術大学音楽学部作曲科卒業で、オーケストラを使ったBGMが特徴だ。川井憲次は菅野よう子と同じくバンド活動を経て作曲家となり、女性コーラスを使った曲が印象的だ。 |
劇伴の依頼というのは、監督や音響監督から各シーンに合わせたオーダーリストが渡されて、それに合わせた音楽を作ることが多い。映像を見ることができない場合もあるし、時には1週間ほどという限られた時間にバリエーションも含めると200曲近くを作ることもあるという。そんな中、作品のイメージに合った曲を探るうちに、監督と音楽家の個性のぶつかり合いが音に表れているような気もする。そんな劇伴をBGMにしておくと、仕事もはかどりそうだと思ったのだが、、、ダメだ、聞き入ってしまう。 |
ガンダムインフォ編集部
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