古来日本人は、自然に畏怖の念を覚えて、折々に感謝の意を捧げてきた。その対象で大きいのは、海と山の二つである。特に夏の暑さをしのぐ手段として、夏場の海と山は避暑地として親しまれてきた。その感謝の気持ちを忘れないために、「平成」になって制定されたのが「海の日」と「山の日」である。特に「山の日」に至っては施行が2016年。つい2年前に始まった祝日なので、まだ馴染んでない方も多い。そのためか、ガンダムキャラで「山（ヤマ）」がつくキャラを探すのに苦労してしまった。とかなんとか、強引な選択肢になってしまった言いわけはおいておいて、調査結果を見てみよう。

が過半数の支持を得た。ヤマギは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場した鉄華団の整備士である。整備士であるため最前線に出ることは少なかったが、彼の知名度を上げた要因はノルバ・シノとの関係であろう。体格的に恵まれず、少年兵として苦労してたヤマギ。だが、なにかと気遣ってくれたシノに対して、いつしか特別な感情を抱くようになっていった。仲間を弔う際にはお手製の花火を考案してみたり、心優しいヤマギ。むさ苦しい鉄華団の中で、ほのかなロマンスを感じる繊細な彼に対して、共感する女性ファンも多かったようだ。

が3分の1の支持を得た。いわずと知れた『機動戦士ガンダムSEED / SEED DESTINY』の主人公の1人である。彼がストライクフリーダムガンダムに乗ると、その能力をいかんなく引き出し、敵を殺さずに戦闘不能にするという高度な戦闘方法を行っていた。さらには、ミーティアユニットを装備すれば、戦艦数隻分の火力を有すともいわれ、特にゲームの世界では“最強のモビルスーツを運用できる最強のパイロット”と男子には認識されている。一方、性格は心優しく、周りの人に翻弄されつつ、経験を積んで成長していった。そして、ラクスと出会い、心の平安を得るのである。私が見た感じはまるで「世を達観した修験者」のようなであった。そんな強くて優しいキラは女性にも人気が高い。

第3位ではあったがラライヤ・マンディや、4位のトニヤ・マームはちょっとムリがあったようだ。「ヤマ」ではなく、続けて読まないと「ヤ・マ」にならないからである。そういった意味で2位との差が開いてしまったのは仕方ないのであろう。そんな中、5位にダブルスコアの差を付けたラライヤ・マンディは認知度が高かった。明るく元気な『ガンダム Gのレコンギスタ』の中でも、特にミステリアスで天真爛漫な雰囲気の彼女は作品を超えた人気があるようだ。ふ～む。どうやら「ヤマ」がつく人は、心優しい性格になるのかもしれないな。

（ガンダムインフォ編集部）