スタジオカラー×サンライズの初タッグでお届けするガンダムシリーズ最新作、劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の 大ヒットを受け、アニメ新世紀宣言から44周年を記念した、トークショー付き『機動戦士ガンダム』セレクション上映会を実施いたしました!
「アニメ新世紀宣言」44周年記念
トークショー付き『機動戦士ガンダム』セレクション上映会 実施概要
■日時:2025年2月22日(土) 19:05~19:55/上映後イベント
■場所:新宿バルト9 スクリーン9
(〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目1−26 三丁目イーストビル 9階)
■登壇者(敬称略):
- 庵野秀明(監督・プロデューサー)
- 出渕裕(メカニックデザイナー・監督)
- 氷川竜介(アニメ・特撮研究家)
※アニメ新世紀宣言
…劇場版『機動戦士ガンダム』公開直前の1981年2月22日に、新宿駅東口のアルタ前広場で行われた公開イベント。会場では富野由悠季総監督らが挨拶したほか、「私たちは、アニメによって拓かれる私たちの時代と、アニメ新世紀の幕開けをここに宣言する」とアニメに新しい時代が訪れたことを告げる宣言文が読み上げられた。
※「日本アニメ(ーター)見本市」
…スタジオカラー・ドワンゴが贈る短編映像シリーズ。2014年11月~約1年にわたり、様々なディレクター陣による、オリジナル企画・スピンオフ企画・プロモーション映像・MusicPVなど、ジャンルを問わず愛と勢いで創りきる数々のオムニバスアニメーション作品を毎週1話ずつ公開した。
本イベントでは、TV版『機動戦士ガンダム』第1話、第2話、第14話、そして2014年12月に「日本アニメ(ーター)見本市」サイトにて配信された『安彦良和・板野一郎原撮集』を上映。さらに、監督・プロデューサーでもあり株式会社カラー代表取締役の庵野秀明さん、メカニックデザイナー・監督の出渕裕さん、アニメ・特撮研究家の氷川竜介さんが登壇。庵野さんをMCとして、トークショーが開催された。
冒頭から「いつものメンバーです(笑)」と庵野さんが出渕さん、氷川さんを紹介すると、「昨年からこの座組」(出渕さん)、「一座のような」(氷川さん)とツッコミが入りつつトークショーはスタート。まずは氷川さんから、当時『アニメック』用に描き下ろされたという出渕さんのイラストが紹介される。出渕さんは「安彦(良和)さんっぽく描こうとした」と、自身の絵を評するなど、ここでしか聞けない貴重なトークから早くも行われた。
冒頭から「いつものメンバーです(笑)」と庵野さんが出渕さん、氷川さんを紹介すると、「昨年からこの座組」(出渕さん)、「一座のような」(氷川さん)とツッコミが入りつつトークショーはスタート。まずは氷川さんから、当時『アニメック』用に描き下ろされたという出渕さんのイラストが紹介される。出渕さんは「安彦(良和)さんっぽく描こうとした」と、自身の絵を評するなど、ここでしか聞けない貴重なトークから早くも行われた。
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上映作品について
今回上映されたのは、第1話「ガンダム大地に立つ!!」、第2話「ガンダム破壊命令」、第14話「時間よ、とまれ」の3話。上映作のセレクトをした庵野さんは、「第1話~第3話だと、普通かなと思って」とその理由を明かす。氷川さんからは、『ジークアクス』とも関連する「第39話の「ニュータイプ、シャリア・ブル」は選ばなかったの?」と疑問を投げかけたところから、第39話に関するトークにも発展。まさか45年以上の時を経て、「“緑のおじさん”として人気になるとは」と、氷川さんも驚きは隠せなかったようだ。
第1話、第2話に関しては、「特に第3話までは、よく出来ていてツッコミようがない」と庵野さんは語り、出渕さん、氷川さんもその意見に同意。
第14話については、「短編で、ガンダムらしい、富野(由悠季。当時は喜幸名義)さんらしいものが入っている」と庵野さんは評価。王道のプロットであることもセレクトの理由としていた。出渕さん、氷川さんは、担当した作画監督の絵の「個性」があることを指摘。当時のアニメ制作事情についても言及していた。
第1話、第2話に関しては、「特に第3話までは、よく出来ていてツッコミようがない」と庵野さんは語り、出渕さん、氷川さんもその意見に同意。
第14話については、「短編で、ガンダムらしい、富野(由悠季。当時は喜幸名義)さんらしいものが入っている」と庵野さんは評価。王道のプロットであることもセレクトの理由としていた。出渕さん、氷川さんは、担当した作画監督の絵の「個性」があることを指摘。当時のアニメ制作事情についても言及していた。
『安彦良和・板野一郎原撮集』について
まず、スタジオカラーが『原撮集』を映像化するまでの経緯に関して、庵野さん、氷川さんから説明が行われ、その発端が2000年前後に氷川さんが進めていた企画であることが明かされた。
映像について出渕さんは、「安彦さんの線、鉛筆のタッチはダイナミックでなまめかしい。どうしても動画だときちっと描かなくてはいけなくなるから、『原撮集』を観ないとそれは感じてもらえない」とその希少性と高い価値を語る。
そこからは、80年代の雑誌で安彦さんの原画が表紙になった理由や、出渕さん、氷川さんが、鉛筆の線をできるだけそのまま生かすために当時奔走したエピソードなど、ファンにはたまらない内容が続出。会場もその内容に聞き入っていた。
映像について出渕さんは、「安彦さんの線、鉛筆のタッチはダイナミックでなまめかしい。どうしても動画だときちっと描かなくてはいけなくなるから、『原撮集』を観ないとそれは感じてもらえない」とその希少性と高い価値を語る。
そこからは、80年代の雑誌で安彦さんの原画が表紙になった理由や、出渕さん、氷川さんが、鉛筆の線をできるだけそのまま生かすために当時奔走したエピソードなど、ファンにはたまらない内容が続出。会場もその内容に聞き入っていた。
アニメ新世紀宣言について
アニメ新世紀宣言は、もうすぐ閉館になるスタジオアルタ前に多数のガンダムファン、アニメファンが集った伝説的なイベント。44年前の2・22に開催されたが、当時、現場にいたのは出渕さんだけだったという。
出渕さんはイベントの様子について「遠くの喫茶店かどこかで見ていた。すごい人で、当時、『アニメック』の編集長だった小牧(雅伸)さんが、進行台本を書いていた」と回想。
氷川さんも、「野辺(忠彦)さんがイベントを企画したもの。『宇宙戦艦ヤマト』によって青年層がアニメを観るということが周知できたけれど、よりモニュメント(記念碑)的なイベントにしたかった」と当時の時代背景を解説。また、現場は混乱状態であったが、富野監督のある一声が、大きな事故を防いだのではないかという伝説についても言及していた。
庵野さんも「81年の2・22なので、ちょうど劇場版『機動戦士ガンダム』の公開の一ヶ月前。この頃からガンプラブームにすでになっていた」と説明。それぞれの視点から「アニメ新世紀宣言」が語られた。
また、アニメ新世紀宣言の文章を引き合いにしつつ、話題は『ジークアクス』に。出渕さんが『ジークアクス』冒頭パートにおけるセリフ回しを「覚えちゃうんだよね」と、富野節を感じると話を切り出すと、庵野さんは「頑張りました」と回答。大きなこだわりのポイントであることが窺えた。
出渕さんはイベントの様子について「遠くの喫茶店かどこかで見ていた。すごい人で、当時、『アニメック』の編集長だった小牧(雅伸)さんが、進行台本を書いていた」と回想。
氷川さんも、「野辺(忠彦)さんがイベントを企画したもの。『宇宙戦艦ヤマト』によって青年層がアニメを観るということが周知できたけれど、よりモニュメント(記念碑)的なイベントにしたかった」と当時の時代背景を解説。また、現場は混乱状態であったが、富野監督のある一声が、大きな事故を防いだのではないかという伝説についても言及していた。
庵野さんも「81年の2・22なので、ちょうど劇場版『機動戦士ガンダム』の公開の一ヶ月前。この頃からガンプラブームにすでになっていた」と説明。それぞれの視点から「アニメ新世紀宣言」が語られた。
また、アニメ新世紀宣言の文章を引き合いにしつつ、話題は『ジークアクス』に。出渕さんが『ジークアクス』冒頭パートにおけるセリフ回しを「覚えちゃうんだよね」と、富野節を感じると話を切り出すと、庵野さんは「頑張りました」と回答。大きなこだわりのポイントであることが窺えた。
『ジークアクス』について
その後、話題は本格的に『ジークアクス』に移行。庵野さんの担当パートについても触れられ「基本的には脚本担当ですから、僕がやった脚本にも当然、鶴巻監督のチェックが入っていて、まるごと却下されたところも」あったという。
一方、庵野さんとは長い付き合いである氷川さんはまったく作品について知らされていなかったそうで、「僕は1ミリも知らなかった。映画館で、“何がはじまったんだ!”と思った」と劇場で得た衝撃を振り返る。スタッフ(デザインワークス)として入っていたこともあり、事前に情報は知っていたという出渕さんも、「それは幸せなことですよ」とネタバレなしで鑑賞できたことの意義を語っていた。
「『ジークアクス』は、“聞いてないよ!”、“どういうこと?”、“どこまで行くの?”の三段活用」と、その冒頭部分について氷川さんは説明。さらに話は、『ジークアクス』の舞台であるイズマ・コロニーについても。出渕さんから作品に「日本語表記」が出てくることを問われ、庵野さんの視点から解説が行われるなど、本編の内容についても触れられたのち、トークショーは終了となった。
一方、庵野さんとは長い付き合いである氷川さんはまったく作品について知らされていなかったそうで、「僕は1ミリも知らなかった。映画館で、“何がはじまったんだ!”と思った」と劇場で得た衝撃を振り返る。スタッフ(デザインワークス)として入っていたこともあり、事前に情報は知っていたという出渕さんも、「それは幸せなことですよ」とネタバレなしで鑑賞できたことの意義を語っていた。
「『ジークアクス』は、“聞いてないよ!”、“どういうこと?”、“どこまで行くの?”の三段活用」と、その冒頭部分について氷川さんは説明。さらに話は、『ジークアクス』の舞台であるイズマ・コロニーについても。出渕さんから作品に「日本語表記」が出てくることを問われ、庵野さんの視点から解説が行われるなど、本編の内容についても触れられたのち、トークショーは終了となった。
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最後に、この日の登壇者から挨拶。
氷川さん「ヤマト、ガンダムと、放送から40年~50年を超えた作品について語ることができる場にいられて幸せです。次の40年、50年に語り継いでもらえればと思います」
出渕さん「『機動戦士ガンダム』に関しては放送前から期待していました。ちゃんと宇宙もの、それもシリアスな形でやるというのを小耳に挟んでいたし、雑誌『アニメック』に出入りしていたので、“この作品は絶対に来るから特集しようよ”と小牧編集長にも伝えていた。当時、自分はセミプロの立場だったが、その後『機動戦士ガンダムZZ』からいろいろやらせていただけるようになった。今も作品がこういう形で脚光を浴び続けていて、庵野さん、氷川さんとこうして登壇してお話できるのは嬉しいし、光栄です。僕の立場からよろしく、というのは変ですけど(笑)、『パトレイバー』共々、よろしくお願いします」
庵野さん「『宇宙戦艦ヤマト』があって、その後に、『ヤマト』っぽいものがなかった。浪人していて、アニメもそろそろ卒業かなと思っていた矢先に、『無敵鋼人ダイターン3』の最終回で『ガンダム』の予告が流れたんです。ガンダムの顔のアップで、ちょっと顔を上げて目が透過光で光るカット。あれでやられて、これは毎週観なきゃいけないなと。そのときの自分の勘は正しかったし、もし第1話を見逃していたら自分の人生は変わっていたかもしれない。僕をアニメーションに戻してくれた恩があるので、陰ながら応援できればと思います。このあと、『宇宙戦艦ヤマト』もあるので(笑)、よろしくお願いいたします」
氷川さん「ヤマト、ガンダムと、放送から40年~50年を超えた作品について語ることができる場にいられて幸せです。次の40年、50年に語り継いでもらえればと思います」
出渕さん「『機動戦士ガンダム』に関しては放送前から期待していました。ちゃんと宇宙もの、それもシリアスな形でやるというのを小耳に挟んでいたし、雑誌『アニメック』に出入りしていたので、“この作品は絶対に来るから特集しようよ”と小牧編集長にも伝えていた。当時、自分はセミプロの立場だったが、その後『機動戦士ガンダムZZ』からいろいろやらせていただけるようになった。今も作品がこういう形で脚光を浴び続けていて、庵野さん、氷川さんとこうして登壇してお話できるのは嬉しいし、光栄です。僕の立場からよろしく、というのは変ですけど(笑)、『パトレイバー』共々、よろしくお願いします」
庵野さん「『宇宙戦艦ヤマト』があって、その後に、『ヤマト』っぽいものがなかった。浪人していて、アニメもそろそろ卒業かなと思っていた矢先に、『無敵鋼人ダイターン3』の最終回で『ガンダム』の予告が流れたんです。ガンダムの顔のアップで、ちょっと顔を上げて目が透過光で光るカット。あれでやられて、これは毎週観なきゃいけないなと。そのときの自分の勘は正しかったし、もし第1話を見逃していたら自分の人生は変わっていたかもしれない。僕をアニメーションに戻してくれた恩があるので、陰ながら応援できればと思います。このあと、『宇宙戦艦ヤマト』もあるので(笑)、よろしくお願いいたします」
2月22日(土)より本編映像上映後に“特別映像”が公開中!
MX4D™、4DX®の上映が始まる2月22日(土)より、本編映像上映後に“特別映像”が追加され公開中。劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』のその先の物語が垣間見える内容となっています。是非劇場でお楽しみください!
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※通常上映、IMAX、MX4D™、4DX®すべての上映が対象となります
※MX4D™、4DX®は映像に連動した動きはありません
※MX4D™、4DX®は映像に連動した動きはありません
入場者プレゼント第5弾「アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督 池田由美による描き下ろしイラストカード」2月22日(土)より配布中!
入場者プレゼント第5弾として「アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督 池田由美による描き下ろしイラストカード」が、2月22日(土)より配布中。本作のアニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督を務めた池田由美氏が描き下ろしたマチュとニャアンのイラストカードとなっています!
■入場者プレゼント第5弾内容
「アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督 池田由美による描き下ろしイラストカード」
■配布期間
2025年2月22日(土)~
■入場者プレゼント第5弾内容
「アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督 池田由美による描き下ろしイラストカード」
■配布期間
2025年2月22日(土)~
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