音部さんは、ガンダムインフォの連載をもとに、2022年3月にSBクリエイティブから発売された書籍「Gundam Meets Business ガンダムでわかる現代ビジネス」で本文を担当。本書では、現場で悩むマーケターからの質問に答えるWEB連載企画「音部で『壁打ち』」を大幅に加筆してまとめている。
ガンダムインフォにもGundam Meets Business #0として転載された、「人はなぜガンダムを愛してしまうのか?」をはじめ、「上司の承認が得られないプラン、あなたに足りないもの」「大学で学んだマーケティングの知識は社会でも役立つか」「どうすれば売れるのかより『買いたくなる理由』を探せ」「仕事で大失敗した後輩にかける言葉」「意見が合わない相手と分かり合うためのテクニック」「マーケティングはアートかサイエンスか」など、マーケターから寄せられた質問に、語りかけるような文章で回答。実務ノウハウにとどまらず、音部さんによる優れた問題解決の力を学ぶことができる。
さらに、書籍化にあたり、マーケティングを学ぶ現役大学生からも質問を募集。「マーケティングという仕事の楽しさは?」「仕事をするうえで大切にしている軸は?」といった、仕事や生き方の原点に立ち返るような率直な疑問にも真正面から向き合っている。
全88項の大トリには、「積年の課題、『機動戦士ガンダム』を愛する理由」を収録。ブランドとしてのガンダムの秀逸さを語っている。一問一答形式で展開される本書は、その時々の悩みや迷いに合った項から開けるのも特徴。マーケティング分野にとどまらず、キャリアや人生の岐路に立つビジネスパーソンや、学生にもおすすめの一冊となっているので、ぜひチェックしてみよう。
なお、音部さんからガンダムインフォ読者へのメッセージも到着したので、あわせて紹介していこう。
音部大輔メッセージ
ガンダムインフォをお読みの皆さん、Gundam Meets Business担当の音部です。このたび4月24日(月)に日経BP社から「マーケティングの扉 経験を知識に変える一問一答」という書籍が刊行されます。
若手のビジネスパーソンや、マーケティングを学んでいる学生たちから寄せられた88の質問や悩みにおこたえしています。もし見かけたらお手に取ってみてください。皆さんのお役に立つことができれば、こんなにうれしいことはない、と思います。
書籍概要
発売日:2023年4月24日(月) ※Amazonでは4月20日(木)
価格:1,980円(税込)
ページ数・判型:380ページ・四六判
著者:音部大輔
出版社:日経BP
■目次概要
第1章 マーケティングの扉
・「いいマーケター」はマーケ以外から多くを学ぶ
・「ズレ」があるから、私はマーケティングに熱中する
・人間力か組織の輪か? 企画実現の合意形成に必要なもの
・大学で学んだマーケティングの知識は社会でも役立つか
・マーケティングはアートかサイエンスか、もちろん両方
・いいマーケティングの判断基準は「市場創造」にあり
・「令和のフィリップ・コトラー」は誰?
・競合相手が知らなければ優位に立てるお薦めの本
・上司の承認が得られないプラン、あなたに足りないもの
・プロは1発の成功より再現性を大事にする
第2章 キャリアの扉
・優秀なマーケターを目指す人に向けた転職の心得
・キャリアに迷ったら「給料アップ」を意識してみる
・P&G退社を決めた40歳 仕事に生き続ける大切な経験
・私が大学で教鞭を執るとしたら……
・それが目的ではないが、「広告賞」には意味がある
・外資系か日系か、マーケターが仕事をするならどっち?
・大学1年生で受けた「マーケティング論」の面白さ
・「非エリートマーケター」がのし上がっていくためには
・きっと訪れる、マーケターとして「心躍る瞬間」
・アイデアの優先順位は、動機と向き合えば見えてくる
第3章 戦略の扉
・誰でもできる、大きな視点から「戦略」を立てるコツ
・「戦略を練る」とはこういうことだと教えてくれる良書
・「顧客起点」は社会正義ではない
・フレームワークは「視点」よりも運用を意識
・あなたのフレームワーク数は時代遅れになっていないか?
・データは人間味がないのではなく、人間を表している
・ブランドに必要な「パーパス」を規定するための勘所
・ブランドマネジメントの文化は、善悪の判断基準の導入
・失敗を他人のせいにする人のカッコ悪いで済まない問題
・他社のマーケティング分析に役立つ「2つの質問」
第4章 リーダーの扉
・仕事で大失敗した後輩にかける言葉
・人材を育成する力がない…生まれつきそんな人はいない
・ナポレオンとモルトケでマーケターを分類してみた
・スタートアップのCMOが持つべきスキルセットとは
・抜きんでたエースがいなくても勝てる組織を目指せ
・組織や個人の成長に欠かせない「共通言語」のつくり方
・「経験を知識に変える」ための有効なアプローチ
・「マーケターの素養」を見抜く、とっておきの質問
・P&G人事リーダーから面接担当者へ3つのアドバイス
・最も喜んでもらえたプレゼントの話をしてください
第5章 スキルの扉
・「パーセプションフロー・モデル」が起点のモノづくり
・価格は機能なり、「値上げ」を消費者に伝える良い方法
・使用体験に依存しない腕利きマーケターが見ているもの
・どうすれば売れるのかより「買いたくなる理由」を探せ
・意見が合わない相手と分かり合うためのテクニック
・「差別化」とは、同じ問題を新しい課題で捉え直す作業
・クリエイティブ案を評価する「目的」と「基準」
・文化が異なる相手との仕事は、愛嬌と目的が物を言う
・SNSやオウンドメディアの成長をどう定義するか
・積年の課題、『機動戦士ガンダム』を愛する理由に挑む
ほか、全88題
⇒書籍の予約はこちら
関連書籍
※冒頭26ページの試し読み、ご購入もこちらから!
定価:1,650円(税込)
判型・ページ数:46判・208ページ
著者:音部大輔、田中準也、豊後祐紀、ガンダムインフォ編集部
出版社:SBクリエイティブ
■目次
はじめに
第1章 ビジネスで大事な「戦略」のコツをガンダムで考える〈目的編〉
第2章 ビジネスで大事な「戦略」のコツをガンダムで考える〈資源編〉
第3章 大きな環境変化のときこそ重要視される「パーパス」をガンダムで語る
第4章 リーダーであってもなくても必要な「リーダーシップ」をガンダムで語る
第5章 リーダーシップを構成する5つの要素をガンダムで例える
第6章 ブランドの理解に不可欠な機能とベネフィット
第7章 正しく意思決定するために「OODA(ウーダ)ループ」をガンダムで理解する
第8章 競合の動きに踊らされることなく目的を遂行するには
第9章 イノベーションで勝利の栄光をつかむ前に必要なこと
第10章 個人のブランディングに必要なキャリア力を考える
第11章 VUCA(ブーカ)ワールドにリーダーはどう立ち向かえばよいか
第12章 VUCA時代にも有効なコ・クリエーションを考える
第13章 BtoBビジネスにおけるマーケティングをガンダムで説明する
第14章 BtoBビジネス:ピッチ(競争入札)における備えと構え
第15章 サービス・ドミナント・ロジック(SDL)をガンダムで考える
第16章 新規事業開発を任された。どうしたら生き延びることができるか?
第17章 ダイバーシティとインクルーシブネスをガンダムで理解する
第18章 組織人として、組織の中での振る舞い方をガンダムで考える
第19章 デジタルトランスフォーメーション(DX)を促進させる3つの大事なこと
第20章 ジョブ型雇用は組織人としての“革新”に迫ることができるか
第21章 SDGsを達成するために大切なことを『逆シャア』で考える (書き下ろし)
【番外編】
・映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』から学ぶ、変容する時代の見方
・AWA2021セッション『ブランド形成における参加と二次創作の重要性』からブランド論を学ぶ
・BACKSTAGE2018『ヒントは宇宙世紀にあり!二手、三手先を読みながら考える』
・GUNPLA EXPO TOKYO 2020 feat.GUNDAM conference ガンダムカンファレンスステージ『ガンダムビジネス&ガンダムブランド論《トークセッション》』
■GMBとは
ガンダムをこよなく愛し、ガンダムでビジネスを語る、謎でもないマーケターユニット。
音部大輔
株式会社クー・マーケティング・カンパニー 代表取締役。
17年間の日米P&Gを経て、欧州系消費財メーカーや資生堂などで、マーケティング組織強化やビジネスの回復・伸長を、マーケティング担当副社長やCMOとして主導。2018年より独立し、現職。消費財や化粧品をはじめ、輸送機器、家電、放送局、電力、D2C、医薬品、IP、BtoBなど、国内外の多様なクライアントのマーケティング組織強化やブランド戦略を支援。博士(経営学・神戸大学)。著書に『なぜ「戦略」で差がつくのか。』(宣伝会議)、『マーケティングプロフェッショナルの視点』(日経BP)、『The Art of Marketing マーケティングの技法』(宣伝会議)。『The Art of Marketing マーケティングの技法』で日本マーケティング本大賞2022 大賞受賞。
田中準也
株式会社インフォバーン 代表取締役社長。
1990年クレディセゾン入社。その後ジェイアール東日本企画、電通、トランスコスモス、メトロアドエージェンシー、電通レイザーフィッシュを経て、2015年インフォバーン入社。2017年に取締役に就任。2021年より現職。マスからデジタルまで精通し、オンラインとオフラインを横断する総合的なマーケティング・コミュニケーションの設計から実行、及び新規事業開発・推進が得意。
豊後祐紀
株式会社JCG マーケティング部 部長。
1991年生まれ。主にゲーム・eスポーツ分野で活動。デジタルマーケティング支援会社、シンガポールの日系広告代理店、DMM GAMESでeスポーツのマーケティング、Lenovo でゲーミングPCのブランドマネージャーを経て、eスポーツ運営会社のJCGにて、会社全体のブランディングを行っている。
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