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日本芸術院は、美術、文芸、音楽、演劇等、芸術各分野の優れた芸術家を優遇顕彰するために設けられた国の栄誉機関。
新会員は、3月1日付けをもって文部科学大臣から発令される予定。今回の新会員の加入で総会員数は115人となる(定員120人)。
(本名
推薦理由
富野由悠季氏は、日本を代表するアニメーション監督の一人であり、ロボットアニメにリアルな戦争観・歴史観を導入してアニメ史に一時代を画した「機動戦士ガンダム」ほか、数多くのヒット作を手掛けるとともに、演出術を解説した著作などによっても、後進に絶大な影響を及ぼしている。手塚治虫の虫プロダクションで「鉄腕アトム」の各話演出からアニメ演出のキャリアをスタートさせ、虫プロ独立後も数多くの作品の演出に携わり、「ガンダム」の成功後も、近年にいたるまでコンスタントに優れた作品を作り続けており、日本のアニメ史そのものの重要な側面を体現する作家だと言える。
【略歴】
昭和16年11月5日 神奈川県生まれ 83歳
昭和39年 日本大学芸術学部映画学科卒業
平成28年 (一社)アニメツーリズム協会理事長(代表理事)(同29年会長兼理事、令和6年相談役、現在まで)
【賞歴】
昭和50年 児童福祉文化賞映画部門
平成15年 東京アニメアワード
平成17年 アニメーション神戸作品賞 劇場部門
平成18年 シカゴ国際映画祭アニメーション功労賞
平成21年 ロカルノ国際映画祭名誉豹賞
令和元年 文化庁長官表彰
令和3年 文化功労者
令和4年 神奈川文化賞芸術分野
(本名
推薦理由
倍賞千恵子氏は、昭和36年に映画でデビュー以来主演および準主演の映画、並びにテレビドラマ、舞台出演を経て現在に至る。長い間スターシステムによって膠着化していた映画演技のパターンを破り、彼女が開拓した独特の身体的表現の世界、特に民衆の日常的な生活感情を生き生きと全身で表現するリアリズムの演技法は、映画の世界に大きな影響を与えたと言える。日本における受賞歴は枚挙にいとまがないが、令和5年『PLAN75』でイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭でゴールデン・マルベリー賞を獲得している。歌手としても活躍。天才的ともいえる音感の鋭敏さと、広い音域を持つ声帯とシャープな感性でファンに感動を伝え続けている。
【略歴】
昭和16年6月29日 東京都生まれ 83歳
昭和35年 松竹歌劇団入団
令和4年 葛飾区名誉区民
【賞歴】
昭和46年 芸術選奨文部大臣賞
昭和55年 菊田一夫賞演劇賞
昭和56年 日本アカデミー賞最優秀主演女優賞
昭和58年 都民文化スポーツ栄誉章(現・都民文化栄誉章)
平成17年 紫綬褒章
平成24年 日本レコード大賞功労賞
平成25年 旭日小綬章
令和5年 ブルーリボン賞主演女優賞
令和5年 ウディネ・ファーイースト映画祭ゴールデン・マルベリー賞
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