▲U-14コース第1位 Passakorn Phosaingamさん、U-20コース第1位 haruさん、OVER-21コース第1位 Simon Lamさん
BANDAI SPIRITSが主催する公式ガンプラ世界大会「ガンプラビルダーズワールドカップ 11thトーナメント」(GBWC11th)の世界一を決める「世界大会決勝戦・表彰式」が、12月16日(土)、ガンダムベース東京で開催された。
GBWC11thは、「U-14コース」「U-20コース」「OVER-21コース」の3コースで開催。世界大会決勝戦には、「U-14コース」12作品、「U-20コース」と「OVER-21コース」各16作品ずつ、計44作品が進出した。
表彰式では、各コースの上位3位が発表されたほか、審査委員を務めた月刊ホビージャパン編集長の木村 学さん、月刊モデルグラフィックス編集長の古屋智康さん、BANDAI SPIRITSホビーディビジョンの安永亮彦さんが入賞作品への講評を行った。
また、サプライズゲストとして、「ガンダムビルドシリーズ」にて主題歌を手掛けてきたBACK-ONが登場し、『ガンダムビルドメタバース』オープニングテーマ「ヒカリトカゼ」と『ガンダムビルドファイターズ』オープニングテーマの「ニブンノイチ」を披露。メンバーのTEEDAさんは英語で、KENJI03さんは中国語で各国の代表へのエールを送り、会場は興奮に包まれた。
それではさっそく、各受賞作と講評に加え、チャンピオンへのインタビューを紹介していこう。
なお、世界大会決勝戦に参加した作品は、2024年1月中旬頃までガンダムベース東京で展示されている。足を運んだ際はぜひチェックしてみよう。
GBWC11thは、「U-14コース」「U-20コース」「OVER-21コース」の3コースで開催。世界大会決勝戦には、「U-14コース」12作品、「U-20コース」と「OVER-21コース」各16作品ずつ、計44作品が進出した。
表彰式では、各コースの上位3位が発表されたほか、審査委員を務めた月刊ホビージャパン編集長の木村 学さん、月刊モデルグラフィックス編集長の古屋智康さん、BANDAI SPIRITSホビーディビジョンの安永亮彦さんが入賞作品への講評を行った。
また、サプライズゲストとして、「ガンダムビルドシリーズ」にて主題歌を手掛けてきたBACK-ONが登場し、『ガンダムビルドメタバース』オープニングテーマ「ヒカリトカゼ」と『ガンダムビルドファイターズ』オープニングテーマの「ニブンノイチ」を披露。メンバーのTEEDAさんは英語で、KENJI03さんは中国語で各国の代表へのエールを送り、会場は興奮に包まれた。
それではさっそく、各受賞作と講評に加え、チャンピオンへのインタビューを紹介していこう。
なお、世界大会決勝戦に参加した作品は、2024年1月中旬頃までガンダムベース東京で展示されている。足を運んだ際はぜひチェックしてみよう。
U-14コース
<第1位>
作品:The Dragon Horse [Manil Mangkorn]
エリア:タイ
作者:Passakorn Phosaingam
講評:タイの神獣をモチーフに作ったという作品。ミキシングのセンスの良さを評価した。また、宇宙世紀を題材にしている中に、宇宙世紀以外のパーツを違和感なく組み込んでいるところも高評価。
作品:The Dragon Horse [Manil Mangkorn]
エリア:タイ
作者:Passakorn Phosaingam
講評:タイの神獣をモチーフに作ったという作品。ミキシングのセンスの良さを評価した。また、宇宙世紀を題材にしている中に、宇宙世紀以外のパーツを違和感なく組み込んでいるところも高評価。
<第2位>
作品:The Beginning of Love
エリア:韓国
作者:Oh Jihoon
講評:授業で初めてガンプラを作ったときの思い出を込めて作ったということで、それが感じられた。近年のトレンドであるアニメ塗りをうまく取り入れているだけでなく、ジオラマの構図にストーリー性があるのが良い。
作品:The Beginning of Love
エリア:韓国
作者:Oh Jihoon
講評:授業で初めてガンプラを作ったときの思い出を込めて作ったということで、それが感じられた。近年のトレンドであるアニメ塗りをうまく取り入れているだけでなく、ジオラマの構図にストーリー性があるのが良い。
<第3位>
作品:Kamille to space...
エリア:日本
作者:Kojima Yuzuki
講評:アニメを見て感動して模型を作りたいと思うのは誰もが思うこと。しかしこの作品はそのシーンをそのまま作るのではなく、キャラクターの心象風景を作っているのが面白いポイントで、誰も見たことのない風景を作っているにも関わらず、どのシーンかわかるのがすごい。技術的には、サイコガンダムの足や盾を切り取ることで、MSの大きさのバランスを上手くとっているところが素晴らしい。
作品:Kamille to space...
エリア:日本
作者:Kojima Yuzuki
講評:アニメを見て感動して模型を作りたいと思うのは誰もが思うこと。しかしこの作品はそのシーンをそのまま作るのではなく、キャラクターの心象風景を作っているのが面白いポイントで、誰も見たことのない風景を作っているにも関わらず、どのシーンかわかるのがすごい。技術的には、サイコガンダムの足や盾を切り取ることで、MSの大きさのバランスを上手くとっているところが素晴らしい。
U-20コース
<第1位>
作品:The Blessing
エリア:台湾
作者:haru
講評:『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を題材にしており、最新の作品からガンプラを作るというスピード感が素晴らしい。劇中のエリクトの表現を立体を使ってうまく再現している。また、背面側にも家族の絆が描かれており、どこから見ても楽しめる作品ということで高く評価した。
作品:The Blessing
エリア:台湾
作者:haru
講評:『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を題材にしており、最新の作品からガンプラを作るというスピード感が素晴らしい。劇中のエリクトの表現を立体を使ってうまく再現している。また、背面側にも家族の絆が描かれており、どこから見ても楽しめる作品ということで高く評価した。
<第2位>
作品:valiant
エリア:日本
作者:kosei
講評:この作品は、「シャドーボックス」という、見る方向を限定するスタイルに近い作品。下から見上げたときの画作りのうまさが素晴らしい。誰が見てもかっこよく仕上がっていると思う。大きめのジオラマは初挑戦とのことだが、すごくうまい。アニメの中にはない予備の武器や装甲も散りばめられていて、見どころもたくさんある。作業員とパイロットも作り込まれていてドラマが作られているところも高評価。
作品:valiant
エリア:日本
作者:kosei
講評:この作品は、「シャドーボックス」という、見る方向を限定するスタイルに近い作品。下から見上げたときの画作りのうまさが素晴らしい。誰が見てもかっこよく仕上がっていると思う。大きめのジオラマは初挑戦とのことだが、すごくうまい。アニメの中にはない予備の武器や装甲も散りばめられていて、見どころもたくさんある。作業員とパイロットも作り込まれていてドラマが作られているところも高評価。
<第3位>
作品:The Curse of Gund-Arm
エリア:シンガポール
作者:Leon Tan Hong Ren
講評:ウェザリング、岩の表現、水の飛沫が素晴らしい完成度。それに加えて、ベースをすべて作ってからクリアレジンを流し込んで制作しており、水面下の岩がちゃんと透けて見えている。ここまで考えて完成させた後にレジンを流し込んでいるのが素晴らしい。
作品:The Curse of Gund-Arm
エリア:シンガポール
作者:Leon Tan Hong Ren
講評:ウェザリング、岩の表現、水の飛沫が素晴らしい完成度。それに加えて、ベースをすべて作ってからクリアレジンを流し込んで制作しており、水面下の岩がちゃんと透けて見えている。ここまで考えて完成させた後にレジンを流し込んでいるのが素晴らしい。
OVER-21コース
<第1位>
作品:Bond From Above
エリア:カナダ
作者:Simon Lam
講評:このサイズのトロハチは商品として存在せず、どうやって作ったのか全く分からなかったくらい工作レベルが高い。よく見ると「PG ガンダム」のパーツや「MG ガンタンク」のキャタピラを使用しており、ミキシングのセンスが高い。
コックピットの作り込みやバナージとミネバが手をとる瞬間を切り取って造形に落とし込む力量と、アニメのワンシーンを見ているかのような作りに感動した。
作品:Bond From Above
エリア:カナダ
作者:Simon Lam
講評:このサイズのトロハチは商品として存在せず、どうやって作ったのか全く分からなかったくらい工作レベルが高い。よく見ると「PG ガンダム」のパーツや「MG ガンタンク」のキャタピラを使用しており、ミキシングのセンスが高い。
コックピットの作り込みやバナージとミネバが手をとる瞬間を切り取って造形に落とし込む力量と、アニメのワンシーンを見ているかのような作りに感動した。
<第2位>
作品:A Battle of A Baoa Qu
エリア:中国内地
作者:WU JINMING
講評:工作、塗装、構図の3つでトップレベルだと思う。一年戦争に登場したメカをモチーフにしているが、『00』や『SEED』など宇宙世紀以外のガンプラからパーツを流用して制作している。サブフライトシステムもいろいろなガンプラをミキシングして作られているが、ひと目見ても違和感がないのがすごい。全てにおいてレベルが高いと感じた。
作品:A Battle of A Baoa Qu
エリア:中国内地
作者:WU JINMING
講評:工作、塗装、構図の3つでトップレベルだと思う。一年戦争に登場したメカをモチーフにしているが、『00』や『SEED』など宇宙世紀以外のガンプラからパーツを流用して制作している。サブフライトシステムもいろいろなガンプラをミキシングして作られているが、ひと目見ても違和感がないのがすごい。全てにおいてレベルが高いと感じた。
<第3位>
作品:Fully Activate G-Self
エリア:台湾
作者:EVO MODELER
講評:1/100のGセルフをベースに作られているが、そもそもそんな商品はないので、他のガンプラのパーツを流用して制作されている。普通は違和感が出てしまうが、そうとは感じさせない技術が見どころ。G-セルフが完成してガンプラバトルに入っていく瞬間をうまく切り取っていて、緊張感と興奮を再現している。また、カッターマットのような模様を下に敷いて6角形を展開させることで、自分の机の上からデジタル空間への展開を感じさせているのが素晴らしい。
作品:Fully Activate G-Self
エリア:台湾
作者:EVO MODELER
講評:1/100のGセルフをベースに作られているが、そもそもそんな商品はないので、他のガンプラのパーツを流用して制作されている。普通は違和感が出てしまうが、そうとは感じさせない技術が見どころ。G-セルフが完成してガンプラバトルに入っていく瞬間をうまく切り取っていて、緊張感と興奮を再現している。また、カッターマットのような模様を下に敷いて6角形を展開させることで、自分の机の上からデジタル空間への展開を感じさせているのが素晴らしい。
表彰式の最後には、GBWC実行委員長の川口名人からのビデオメッセージを上映。「リアル開催は4年ぶりなので、初めて参加した人もいると思う。順位や結果は詳細が出ているが、それを参考に次回の大会も頑張って貰いたい。今日は実際に多くの制作者が集まっているので、お互いにいろいろなことを聞いて、コミュニケーションを取ってほしい」と、久々のリアル開催となったこの機会に、ファイナリスト同士で情報交換することを勧めた。
また、審査委員長の安永さんは、大会を振り返って「久々のリアル開催ということで実際の作品が見れてテンションが上っている。『水星の魔女』の作品も多数参加していて、新しいガンダム作品をいち早くガンプラ作品にしようという、モデラーの熱量を感じた大会だった。工作や塗装のレベルも各エリアで高くなっているうえに、アイデアも素晴らしい。ガンプラの表現は無限にあるんだと感じた」と、今大会を通して感じた熱量の高さ語った。
世界大会決勝戦の様子はBANDAI SPIRITS公式 YouTube チャンネルにてアーカイブ配信中。
なお、次回大会となる第12回大会の詳細は後日発表予定となっているので、続報をお楽しみに。
また、審査委員長の安永さんは、大会を振り返って「久々のリアル開催ということで実際の作品が見れてテンションが上っている。『水星の魔女』の作品も多数参加していて、新しいガンダム作品をいち早くガンプラ作品にしようという、モデラーの熱量を感じた大会だった。工作や塗装のレベルも各エリアで高くなっているうえに、アイデアも素晴らしい。ガンプラの表現は無限にあるんだと感じた」と、今大会を通して感じた熱量の高さ語った。
世界大会決勝戦の様子はBANDAI SPIRITS公式 YouTube チャンネルにてアーカイブ配信中。
なお、次回大会となる第12回大会の詳細は後日発表予定となっているので、続報をお楽しみに。
世界チャンピオンインタビュー
Q. 制作期間と注目してほしいポイントを教えてください
Passakorn Phosaingam(U-14コース第1位)「制作期間は3~4ヶ月。どうやって飛んでいるように見せるか苦労した」
haru(U-20コース第1位)「制作期間は4ヶ月。一番見てほしいのは視覚的なインパクト。見た目がダイナミックなだけでなく、キャラクターの気持ちのやり取りも感じてほしい」
Simon Lam(OVER-21コース第1位)「制作期間は4年。コロナ前から作っていて一度コロナで中断した後、また作り始めた。トロハチの1/20は存在せず、デカールもないので、そういったところで苦労した」
Q. ガンプラ歴とガンプラ作りを始めたきっかけ
Passakorn Phosaingam(U-14コース第1位)「4~5年前に作り始めた。ガンプラを作り始めたのは、やっぱりガンダムが好きだから」
haru(U-20コース第1位)「10年前に作り始めた。ちょうど『ガンダムビルドファイターズ』が始まった頃。視聴しながら作るのが楽しかった」
Simon Lam(OVER-21コース第1位)「12年くらい。そのとき香港にいたが、素晴らしいキャラクターに魅了された」
Passakorn Phosaingam(U-14コース第1位)「制作期間は3~4ヶ月。どうやって飛んでいるように見せるか苦労した」
haru(U-20コース第1位)「制作期間は4ヶ月。一番見てほしいのは視覚的なインパクト。見た目がダイナミックなだけでなく、キャラクターの気持ちのやり取りも感じてほしい」
Simon Lam(OVER-21コース第1位)「制作期間は4年。コロナ前から作っていて一度コロナで中断した後、また作り始めた。トロハチの1/20は存在せず、デカールもないので、そういったところで苦労した」
Q. ガンプラ歴とガンプラ作りを始めたきっかけ
Passakorn Phosaingam(U-14コース第1位)「4~5年前に作り始めた。ガンプラを作り始めたのは、やっぱりガンダムが好きだから」
haru(U-20コース第1位)「10年前に作り始めた。ちょうど『ガンダムビルドファイターズ』が始まった頃。視聴しながら作るのが楽しかった」
Simon Lam(OVER-21コース第1位)「12年くらい。そのとき香港にいたが、素晴らしいキャラクターに魅了された」
(ガンダムインフォ編集部)
世界大会決勝戦 アーカイブ配信中!
ガンプラビルダーズワールドカップ 11thトーナメント 世界大会決勝戦・表彰式
開催日:2023年12月16日(土)
会場:ガンダムベース東京
開催日:2023年12月16日(土)
会場:ガンダムベース東京
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