2016年11月11日 (金)
ガンダムクロスウォー初代日本王者を決定する国内最大のイベント「JAPAN CHAMPIONSHIP 2016」レポート
11月25日に最新ブースターパック「鉄華演舞」が発売!
リアルでもスマホでも遊べるカードゲーム「ガンダムクロスウォー」(以下GCW)では、初代日本王者を決定する国内最大のイベント「JAPAN CHAMPIONSHIP 2016」が、10月23日(日)に東京流通センターにて開催された。
イベントは、これまで各地で開かれた大会の上位入賞者だけが予選に参加できる、エースプレイヤー限定の大会。12月に開催予定の世界大会に向け、日本代表を決める大会でもあり、予選はスイスドロー形式による4回戦の成績上位者12名と、これまでに4ヶ所、浅草バンダイ本社・横浜・名古屋・京都で開かれたクロスウォーフェスタの優勝者4名の、あわせて16名が決勝トーナメントでしのぎを削る、ハードな戦いとなった。
それではさっそく、大会決勝戦の模様をレポートしていこう。
驚いたことに、決勝1回戦・2回戦を終えてベスト4に残った4名は、すべてクロスウォーフェスタ優勝者。当日枠の決勝進出者も、130名以上の予選を突破した相当の猛者だったが、それらを寄せ付けない強さを見せつけた。
そして、準決勝を勝ち抜いて日本最強を決定する最後の戦いに挑むのは、バンダイ本社大会の優勝者「フジムラ」さんと、名古屋大会の優勝者「キヨ」さん。
1戦目、先攻はフジムラさん。
しかし先制ダメージを与えたのは、後攻ながら緑赤速攻デッキのキヨさん。2ターン目に早くも「BT01-040 マゼラアタック」で攻撃し、2ダメージを与える。
しかしフジムラさんは、返す3ターン目にイベントカード「BT03-099 オペレーション・デイブレイク」で「マゼラアタック」を-2/-2し、すかさず破壊する。
すると4ターン目にはキヨさんが攻勢を仕掛ける。「BT04-029 イフリート」を出撃させ、相手母艦に2ダメージ。序盤から激しい攻防が展開される。
▲出撃時、行動済になるものの3コストでATK5、DEF5という序盤のキーカードとなる強力ユニット。さらに特徴に<NT>を持つパイロットか<EXAMシステム>をもつユニットがいれば行動済にならず、一気に攻撃できる!
5ターン目、フジムラさんは「BT04-075 TR-4[ダンディライアン]」を出撃。パイロットのいない、コスト2から4のユニットを攻撃不可にする【制圧:コスト2~4】を持つので、速攻タイプのキヨさんにとって非常にイヤな敵。
後攻だとDEF+3される【インターセプト:3】を持つ「イフリート」は、この状態では2/4のユニットになるため、「TR-4[ダンディライアン]」で攻撃しても破壊できない。そこでユニットを無視して母艦を攻撃して2ダメージを与える。
6ターン目、キヨさんは「ST01-007 リック・ドム」を出撃させるが、フジムラさんの「TR-4[ダンディライアン]」によって攻撃できず、そのままターンエンド。
7ターン目、フジムラさんは「BT03-065 ガンダムナドレ」を出し、出撃時に敵のユニット全てに2ダメージ与える効果により、キヨさんの「リック・ドム」を破壊する。
フジムラさんは「ガンダムナドレ」で「イフリート」を攻撃し、破壊。さらに「BT03-084 グーン」を出撃させ、「TR-4[ダンディライアン]」とともに母艦を攻撃して合計5ダメージを与える。
8ターン目、キヨさんは「SP01-057 ヤクト・ドーガ(クェス機)」を出撃。出撃時効果で、「TR-4[ダンディライアン]」をフジムラさんの手札に戻す。さらに「グーン」を攻撃し、破壊。追い込まれ気味だった盤面を、一気に同等まで引き戻した。
しかし続く9ターン目、フジムラさんの手札から出てきたのは、切り札の「BT03-095 トールギス」。バンダイ本社大会で旋風を巻き起こしたユニットに、パイロットの「BT01-159 三日月・オーガス」を搭乗させ、出撃時効果でデッキから「BT01-103 光の翼」を手に入れる。
そして、まずは「ガンダムナドレ」で母艦に4ダメージ。そして「トールギス」の攻撃と「光の翼」による未行動を3回繰り返し、なんと一気に20ダメージを母艦に与えて撃沈。
5回目の手番がキヨさんに回ることはなく、1戦目はフジムラさんが勝利した。
▲大会で見ない日は無い、作戦デッキの定番カード。「BT01-103 光の翼」や「BT03-128 シャアの亡霊」と相性が良く、強力なコンボを展開できる。
2戦目、今回は先攻キヨさん。
1戦目と違って、2戦目は静かな立ち上がり。お互いブリッジにカードを置いてはターンエンドを繰り返す。
5ターン目になってようやく、キヨさんが「SP02-017 イフリート改」を出撃させるが、出撃時に戦場に特徴<NT>を持つパイロットか<EXAMシステム>を持つユニットがいないと行動済になってしまう自身の効果により、行動済に。結局まだ攻撃はできず、キヨさんはそのままターンエンド。
続く6ターン目、静観していたフジムラさんも動く。「BT04-078 ゼク・アイン」を出撃させ、母艦へ攻撃。2ダメージを先制する。
7ターン目、キヨさんは動けるようになった「イフリート改」で母艦を攻撃し5ダメージ。そしてなんと、2機目の「イフリート改」を出撃させ、パイロットの「SP02-058 ニムバス・シュターゼン」を搭乗させる。
すでに<EXAMシステム>を持つ1機目の「イフリート改」がいるので、出撃した「イフリート改」はすぐに攻撃が可能。フジムラさんの「ゼク・アイン」を攻撃し、破壊する。
肩を並べる2機の「イフリート改」に対し、フジムラさんのユニットは全滅状態とピンチに。
8ターン目、フジムラさんは「ガンダムナドレ」を出撃。出撃時効果によってキヨさんの「イフリート改」2機にそれぞれ2ダメージずつ与えるが、破壊には至らない。さらに「グーン」に「三日月・オーガス」を乗せて出撃。
フジムラさんは「ガンダムナドレ」でパイロットの搭乗していない方の「イフリート改」を攻撃し、相打ちに。「グーン」は母艦を攻撃して4ダメージを与える。お互いユニットを1機ずつ残してターンエンド。
9ターン目、キヨさんは「イフリート改」で「グーン」を攻撃し、破壊。「グーン」に搭乗していた「三日月・オーガス」がブリッジに戻ったところで「BT03-116 シェンロンガンダム」を出撃させ、ブリッジのパイロットを行動済にする【破壊工作】によって帰還したばかりの「三日月・オーガス」を行動済にするという、巧妙なプレイングを見せる。「シェンロンガンダム」はそのまま母艦に攻撃し、4ダメージ。
▲相手のブリッジを行動済にする効果【破壊工作】を持つユニット。序盤から中盤にかけて相手のテンポを乱し、アドバンテージを取れる。
10ターン目、フジムラさんは「BT03-089 エアリーズ」を出撃。ブリッジで行動済になっていた「三日月・オーガス」を搭乗させる。
「エアリーズ」の持つ、コスト4以下のイベントカードを使用できる【作戦:4】の効果で、フジムラさんは「オペレーション・デイブレイク」をキヨさんの「イフリート改」に使用し、「イフリート改」は-4/-4されて2/2に弱体化。すかさず「エアリーズ」で攻撃して撃破する。
しかしもう1機のユニット「シェンロンガンダム」は手を出せず、ターンエンド。
11ターン目、キヨさんは「BT03-031 ラムズゴック(プロンジュール隊機)」、サイドボードから投入の「BT02-040 アプサラスI」を立て続けに出撃。「シェンロンガンダム」とあわせて3機でフジムラさんの母艦に総攻撃を仕掛ける。一気に9ダメージを与え、フジムラさんの残り耐久値は8点に。
12ターン目、フジムラさんは「エアリーズ」で【防衛】を持つ「アプサラスI」に攻撃。パイロットが搭乗しているので「アプサラスI」に4ダメージを与えるが、DEFが1残り破壊には至らず。フジムラさんのブリッジには他にパイロットはなく、【MA】を持つ「アプサラスI」にダメージを与える手段がない。万事休すか?
しかしフジムラさんはあわてず「ゼク・アイン」を出撃させ、出撃時の効果でコスト2の「ラムズゴック(プロンジュール隊機)」を破壊する。そしてイベントカード、2枚目となる「オペレーション・デイブレイク」を「アプサラスI」に使用。このカードによるマイナス効果はダメージではないため、【MA】を持つユニットにも有効となる。これでDEF0まで下げられた「アプサラスI」は破壊され、最後に「ゼク・アイン」で「シェンロンガンダム」を相打ちで破壊。華麗なテクニックでピンチを脱した。
しかし続く13ターン目、キヨさんは「SP02-012 ザクII改(バーニィ機)」と2機目の「シェンロンガンダム」を出撃させる。
素のATKであれば、フジムラさんの母艦は両機のダメージに耐えられたのだが、特徴<ガンダム>を持つユニットがいる間ATK+4される「ザクII改(バーニィ機)」の効果が「シェンロンガンダム」により発揮。計9ダメージが母艦に入り、フジムラさん撃沈。
2戦目はキヨさんが取り返すことに成功する。
▲特徴<ガンダム>を持つカードがいる時、ATK+5となってパワーアップ。さらにこのユニットにダメージを与えたユニットは破壊されるという厄介な効果を持ったカード。
最終ラウンドとなる3戦目、先攻はキヨさん。
3ターン目、早くもキヨさんは「イフリート」を出撃させ、先制の2ダメージ。
しかしフジムラさんも負けてはいない。4ターン目に「グーン」を出し、母艦を殴り返して3ダメージを与える。
5ターン目、キヨさんは最速で「イフリート改」を出撃させるが、<NT>を持つパイロットや<EXAMシステム>を持つユニットがいないため、行動済に。「イフリート」ではDEF4で【防衛】を持つ「グーン」を貫けず、このターンはそのままエンド。
6ターン目、フジムラさんは【制圧:コスト0~4】を持つ優秀なユニット「BT03-087 マラサイ(ジェリド機)」を出撃させる。これにより、キヨさんのコスト2の「イフリート」、コスト3の「イフリート改」は、どちらも攻撃不能となってしまう。
動けなくなった2機を尻目に「マラサイ(ジェリド機)」は母艦を攻撃し、2ダメージ。
7ターン目、キヨさんは「リック・ドム」を出撃させるが、これも【制圧】によって攻撃できず。フジムラさんの【防衛】と【制圧】の2段構えに、パイロットの引けないキヨさんは突破口を見出せない。
逆にフジムラさんは8ターン目に「ガンダムナドレ」を出撃させ、出撃時の効果で「イフリート」と「リック・ドム」をあっさりと破壊してしまう。さらにユニット1機に5ダメージ与えるイベントカード「BT04-067 『カッコ悪い』ってんじゃね、そういうの!」を残った「イフリート改」に使用し、破壊。
キヨさんのユニットは全滅し、「ガンダムナドレ」と「マラサイ(ジェリド機)」の攻撃で母艦に痛恨の6ダメージが叩き込まれる。
▲相手のユニットに5ダメージを与えるイベントカード。後攻の場合、1コストで発動できる強力なカードだ。
9ターン目、キヨさんはようやく【制圧】されないコスト5ユニット「SP02-051 アルトロンガンダム」を出撃させ、「マラサイ(ジェリド機)」を攻撃して破壊する。
だが、ブリッジのカードをすべて使い切ってしまったために、その一撃でターンエンド。ダメージレースのビハインドを取り戻せない。
10ターン目、フジムラさんは「エアリーズ」を出撃させ、【作戦】の効果で再び「オペレーション・デイブレイク」を「アルトロンガンダム」に放ち、撃破する。
そして「エアリーズ」と「ガンダムナドレ」で母艦へ攻撃し、計7ダメージ。キヨさんは残り耐久値8に追い込まれた。
11ターン目、キヨさんは思い切ったプランを実行する。2戦目ではフィニッシュ役を担った「ザクII改(バーニィ機)」をなんと3機連続で出撃。フジムラさん側に特徴<ガンダム>を持つ「ガンダムナドレ」がいるため、それぞれATK+4されてATK5にパンプアップ。
「グーン」、「エアリーズ」、「ガンダムナドレ」の順に攻撃して破壊し、「グーン」を攻撃した1機だけが残り、後は相打ちとなって、戦場を更地にした。
しかし、キヨさんの反撃もここまで。続く12ターン目、フジムラさんは「ゼク・アイン」を2機出撃させ、うち1機に「三日月・オーガス」を搭乗。前のターンに2色クルーカードによって1ダメージ受けていたキヨさんの残り耐久値7を、2機の攻撃でピッタリ0にして撃沈。
「トールギス」メインのデッキながら、3戦目は「トールギス」に頼らずともきっちり戦える完成度の高いデッキであることを証明するかのように見せつけ、フジムラさんがセットカウント2-1で勝利。初代日本王者の座についた。
フジムラさんは日本代表として、シンガポールで開催されるGCW世界大会「WORLD CHAMPIONSHIP 2016」に進出。12月11日(日)にはGCW初代世界チャンピオンがついに決定する。
■ 「究極の混色」VS「至高の単色」!最新ブースター「鉄華演舞」11月25日発売!
GCWでは、11月25日(金)に最新ブースターパック「鉄華演舞」が発売される。
コンセプトは「究極の混色」VS「至高の単色」。「混色デッキ」、「単色デッキ」ともに、新たなレベルへと昇華させることができる。
本弾から『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期が本格参戦するほか、『機動武闘伝Gガンダム』と『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』が新規参戦。『機動武闘伝Gガンダム』のイラストは全て森下直親氏の描き下ろしとなっている。
▲ガンダム・バルバトスルプスなど『鉄血のオルフェンズ』第2期が本格参戦!
▲『機動武闘伝Gガンダム』森下直親氏の描き下ろしイラスト
GCW 最新ブースターパック「鉄華演舞」
【発売日】
2016年11月25日(金)
【価格】
自販機ブースター1セット4枚: 200円(税込)
ブースターパック1パック6枚: 300円(税抜)
【全120種+5種+2種】
ノーマル60種、レア35種、ダブルレア20種、クロスレア5種、スペシャルレア2種
※カード全120種+スペシャルレア2種はパックと自販機で共通です。
※イラスト違いのパラレル5種(コレクションレア)はパックと自販機で異なります。
【発売日】
2016年11月25日(金)
【価格】
自販機ブースター1セット4枚: 200円(税込)
ブースターパック1パック6枚: 300円(税抜)
【全120種+5種+2種】
ノーマル60種、レア35種、ダブルレア20種、クロスレア5種、スペシャルレア2種
※カード全120種+スペシャルレア2種はパックと自販機で共通です。
※イラスト違いのパラレル5種(コレクションレア)はパックと自販機で異なります。
さらに、12月開催の世界大会後、2017年春には新弾の発売も決定。新たなギミックの追加でより戦略性の高いバトルが楽しめる環境へと変化するとのことなので、さらなる盛り上がりを見せるGCWの今後の展開に期待しよう。
ガンダムクロスウォー「JAPAN CHAMPIONSHIP 2016」
[開催日] 2016年10月23日(日)
[開催場所] 東京流通センター
[開催日] 2016年10月23日(日)
[開催場所] 東京流通センター
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