「アニメフィルムフェスティバル東京2019(AFFT2019)」では、9月28日(土)に新宿ピカデリーにて『機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスター』のトークショー付き上映会が開催された。
トークショーには、ラクス・クライン役の田中理恵さんと福田己津央監督が登壇。また、ニッポン放送アナウンサー・吉田尚記さんが司会を務め、放送当時と現在との作品へ対する心境の変化や、制作裏話などが語られた。
福田監督は『ガンダムSEED』の総集編3部作を制作するにあたり、富野由悠季監督に「『ガンダムSEED』で3本くらいの総集編を作りたいんですがどんなやり方がいいですか?」と質問したところ、アドバイスが記載されたマニュアルを渡されたとのこと。
富野監督からは「編集をする時は、クライマックスとクライマックスを繋ぎなさい」とアドバイスをもらったそうで、「アプローチと余韻はカットしてもいい、クライマックスとクライマックスを繋ぐことによってフイルムは流れていくから」と説明され、新作カットを入れ、編集し直したと語った。
また、田中さんは「20代の時にラクスを演じられて良かった」と当時から10年以上もの時間が経った現在を振り返り、「あの時に演じているラクスは、今は演じられないと思います。ラクスは考えさせられるセリフが多いので、今の私では色々考えてしまい、それが芝居に出てきちゃいそうな気がします」と胸中を明かした。
また、キャラクターの好みや作品の内容についても心に響く部分が変化したそうで、「当時はアスランやキラにときめいていましたが、今はムウやラウが素敵だなと思います」とコメントすると、客席からも同意の声が上がった。
続いて、本作の登場キャラクターの話題に。いまでも人気の高い”イザーク”について福田さんは「あれは関(智一)さんの力」と断言し、客席から笑い声が上がる。続けて、「キャラクターの最初のプロフィールと出来上がったキャラクターがだいぶ違った。1話で関さんの声を聞いて“イザークってこういう子なんだ”と僕らが改めて知りました。ニコルやディアッカなども含め、役者さんと一緒にキャラクターを作っていけることが、オリジナルの強みだったと思いますね」と、スタッフ一丸となって本作を作り上げてきた思い出を語った。
田中さんは「当時はわからなかったけど、今ではフレイが素直ですごく好き。家族を大切にしていてるところなど、すごく人間臭くて好きです」と、自身が成長したことによって共感できたことを明かした。
最後は、「新しくなったところも探しながら、楽しんでいただけるとありがたいです」(田中)、「細かいところまでこだわって修正を入れたりしているので、ぜひご覧ください」(福田)とコメントがあり、大盛況となったトークショーは幕を下ろした。
なお、『SEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスター』は、10月25日(金)より「ガンダム映像新体験TOUR」でのULTIRA上映を実施。
さらに、「『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター』新作カット原画集 PHASE TWO ~平井久司 記念描き下ろし表紙~」が、プレミアムバンダイおよびムービックほかにて好評予約受付中となっている。購入特典も付属するので、この機会をお見逃しなく。
(ガンダムインフォ編集部)
アニメフィルムフェスティバル東京2019
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスター
[日程]2019年9月28日(土)
[会場]新宿ピカデリー
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