リアルでもスマホでも遊べるカードゲーム「ガンダムクロスウォー」(以下GCW)では、「ハイパー・メガ粒子砲発射!!」地域No.1決定戦が、5月14日(日)に大阪で、5月20日(土)に東京で開催された。
イベントは、戦艦カードの登場によって大きく環境が変わったGCW初の地域No.1を決める大会で、多くの人が試行錯誤して組み上げたデッキを手に参戦。大きな盛り上がりを見せた。
それではさっそく、各地の模様をレポートしていこう。
■大阪会場「カードボックス日本橋店」(5/14開催)
千葉、名古屋での大会から1日を経て舞台はさらに西、大阪のカードボックス日本橋店での開催となった。
決勝に挑むのは、プロモの戦艦カード「PR-W001 エターナル」を使用し、ソレスタルビーイングのユニットを中心に「BT06-097 メッサーラ」、「BT06-099 セイバーガンダム」などを盛り込んだ黄黒デッキ使いの「くりんく」さんと、青の戦艦カード「BT06-029 ハーフビーク級戦艦」を採用し、ガンダム系のユニットで固めた青タッチ赤デッキ使いの「すまほー」さん。
前日の名古屋では同系統のガンダムデッキが惜しくも決勝で敗れたが、大阪ではどのような結果になるのか?
<一進一退、大激戦!>
1戦目、先攻はすまほーさん。
4ターン目までお互い戦艦にストックを貯め、5ターン目にすまほーさんがDEFが高く、母艦回復能力も持つ「SP02-003 ガンキャノン」を出撃。母艦に攻撃して、わずかながらくりんくさんに先制ダメージを与える。
6ターン目、くりんくさんも動く。【制圧:コスト0~4】を持つ「BT03-087 マラサイ(ジェリド機)」を出撃させ、さらに戦艦「エターナル」の【起動】効果を使用。Lv1なので、「マラサイ(ジェリド機)」が次の相手ターン終了時までATK+1/DEF+1される。
強化された「マラサイ(ジェリド機)」ですまほーさんの母艦にアタック。3ダメージを与えてターンエンド。わずかにリードを奪った。
7ターン目、すまほーさんは「ハーフビーク級戦艦」の【起動】効果を使用し、「マラサイ(ジェリド機)」を行動済にしてターンエンド。
一方のくりんくさん、8ターン目に攻撃はできなかったが、ユニット1機に5ダメージを与えるイベントカード「BT04-067 「カッコ悪い」ってんじゃね、そういうの!」を使用してすまほーさんの「ガンキャノン」を破壊。そしてカウンターカードを1枚セットし、ターンエンド。
9ターン目、すまほーさんは【死守】を持つ防御の要、「BT04-013 ガンダム(星一号作戦)」にパイロット「BT01-159 三日月・オーガス」を乗せて出撃。出撃時の効果で、「マラサイ(ジェリド機)」が再び行動済になってしまう。
「ガンダム(星一号作戦)」で「マラサイ(ジェリド機)」に攻撃。しかしここでくりんくさんの仕掛けたカウンターカード「BT05-076 その名はエピオン」が発動し、「ガンダム(星一号作戦)」がATK-3されてしまう。結果、お互い破壊されずに攻撃は終了。すまほーさんはターンエンド。
10ターン目、くりんくさんは強力な出撃時効果を持つ「BT03-065 ガンダムナドレ」を出撃させ、「ガンダム(星一号作戦)」に2ダメージを与える。さらに2枚目の「『カッコ悪い』ってんじゃね、そういうの!」で「ガンダム(星一号作戦)」にダメ押しの5ダメージを追加し、破壊する。
すまほーさんの場が更地になったところで、くりんくさんは相手母艦に攻撃し、4ダメージ。すまほーさんの母艦耐久値は21まで低下する。
11ターン目、すまほーさんはプロモカード「PR-U013 ユニコーンガンダム(覚醒)」を出撃させ、出撃時効果で母艦を5点回復。先ほどのダメージを取り返す。さらに「ガンダムナドレ」を攻撃して破壊し、さらに攻撃時の効果によって3たび「マラサイ(ジェリド機)」が行動済にさせられる。ジェリド中尉の悲痛な叫び声が聞こえてきそうな生殺し状態のまま、ターンエンド。
12ターン目、くりんくさんは2機目の「ガンダムナドレ」を出撃させ、3枚目の「『カッコ悪い』ってんじゃね、そういうの!」のダメージを重ねて、前の手番に使用したのと同じコンボで「ユニコーンガンダム(覚醒)」を破壊する。「ガンダムナドレ」で母艦に攻撃し、4ダメージ。回復分をふたたび8割がた削り落としてしまう。さらにカウンターカードをセットして、ターンエンド。
13ターン目、すまほーさんは「BT06-016 ガンダム・バエル」を出撃。こちらのターンで行動済になった敵ユニットを問答無用で破壊する、非常に強力なユニットカード。
さっそく「ハーフビーク級戦艦」の【起動】効果を使用し、「マラサイ(ジェリド機)」を行動済にして、「ガンダム・バエル」の効果で破壊。続けて「ガンダムナドレ」に攻撃を仕掛ける。
くりんくさんのカウンターは、攻撃してきたユニットに搭乗しているパイロットを取り除く「BT01-142 戦場ではビビッた者が死ぬんだ」。残念ながら「ガンダム・バエル」にはパイロットがおらず、効果は不発に。そのままバトルで「ガンダムナドレ」が破壊されて、ターンエンド。
14ターン目、くりんくさんは【防衛】持ちのユニット「SP01-037 ガンダムヴァーチェ」を出撃。そのまま母艦に攻撃して、6ダメージを与える。すまほーさんの母艦耐久値はこれで15。
15ターン目、すまほーさんは2機目の「ガンダム(星一号作戦)」にウェポンカード「BT05-117 風雲再起」を乗せて出撃。ガンダムが馬に乗るのか、馬がガンダムに乗るのかはさておくとして、出撃時の効果によって「ガンダムヴァーチェ」が行動済になり、「ガンダム・バエル」の効果でそのまま破壊となる。
「ガンダム(星一号作戦)」と「ガンダム・バエル」のツインガンダムで母艦を攻撃し、合計10の大ダメージ。くりんくさんの母艦耐久値がこれで16となり、2人ともほぼ横並びとなる。
16ターン目、くりんくさんは切り札の1つ、「BT06-099 セイバーガンダム」を出撃させる。このユニットは、ATK5以上の味方ユニットが【防衛】【死守】を無視して母艦に攻撃できるようになるという、青が主力のすまほーさんのデッキに対しては強烈なメタになる効果を持っている。
さらに「SP01-034 ガンダムエクシア」を出撃させ、2機で母艦に直接アタック。合計13ダメージを与え、すまほーさんの母艦耐久値は残り2点と、撃沈寸前にまで追い込まれる。
しかし17ターン目、すまほーさんは行動済にする効果と回復をあわせ持つ切り札ユニット、「BT05-014 ゴッドガンダム」に「三日月・オーガス」を乗せて出撃。
出撃時の効果で「セイバーガンダム」を行動済にし、母艦を5点回復。さらに「ガンダム・バエル」とのコンボで破壊する。
母艦回復によりATK+2/DEF+2を得て10/10の巨大ユニットとなった「ゴッドガンダム」と、7/8になった「ガンダム・バエル」の2機で母艦を攻撃し、驚異の17ダメージ。
残り2点からのまさかの逆転劇により、1戦目はすまほーさんが先取した。
<ガンダムを迎え撃て!カウンター地獄を生き延びることができるか!?>
2戦目、今度の先攻はくりんくさん。
今回はなかなか動きがなく、お互い戦艦にストックだけが貯まっていくターンがしばらく続く。
7ターン目、くりんくさんは手札からカウンターカードをセット。
8ターン目、すまほーさんは「BT05-085 ガンダムローズ」を出撃させ、すかさずイベントカード「BT05-094 ローゼスハリケーン」を使用する。ローゼス・ビット・ユニット・トークン×4機が出撃し、いままで何もなかった戦場が瞬く間に埋め尽くされる。
すまほーさんは「ガンダムローズ」でくりんくさんの母艦を攻撃、カウンターカードが発動する。
発動したのは、サイドボードから組み替えた「BT01-143 ジャブローの風」。すまほーさんのユニットがすべてATK-2/DEF-2され、DEF0になったローゼス・ビットがすべて破壊される。
「ガンダムローズ」の攻撃時の効果で出撃したものを合わせて5機のローゼス・ビットが破壊されたが、「ガンダムローズ」の効果によって破壊されたローゼス・ビット1機につきくりんくさんの母艦に1ダメージが入り、合計5ダメージが発生する。
破壊されつつもダメージを与え、このターンは痛み分けといったところ。
9ターン目、くりんくさんは「セイバーガンダム」を出撃。「ガンダムローズ」を攻撃して破壊する。さらに戦艦カード「エターナル」の【起動】効果を「セイバーガンダム」に使用して、次のターン終了時までATK+1/DEF+1。これでやや破壊されづらくなった。
10ターン目、すまほーさんは「ガンダム・バエル」+「三日月・オーガス」を出撃。母艦に攻撃し、6ダメージを与える。これでくりんくさんの母艦耐久値は19にまで減少した。
11ターン目、くりんくさんは「ガンダムナドレ」を出撃、出撃時の効果ですまほーさんの「ガンダム・バエル」に2ダメージを与える。すかさず「セイバーガンダム」で「ガンダム・バエル」を攻撃し、相打ちで破壊する。
さらに「エターナル」の【起動】効果を今度は「ガンダムナドレ」に使用してATK+1/DEF+1し、すまほーさんの母艦を叩いて5ダメージを与える。すまほーさんの母艦耐久値は23に。さらにカウンターを1枚セットしてターンエンド。
12ターン目、すまほーさんが手札の特徴《ガンダム》を持つユニットのコストを下げる「BT06-005 プロトタイプガンダム」を出撃させ、その効果でさらに「ガンダム(星一号作戦)」を出撃。「ガンダムナドレ」が行動済になる。
そのまま「ガンダム(星一号作戦)」で母艦を攻撃するが、カウンター「BT05-076 その名はエピオン」が発動、すまほーさんのユニット全てがATK-3されてしまう。
結局微ダメージを母艦に与えたのみでターンエンド。
13ターン目、くりんくさんが「ガンダムヴァーチェ」+「三日月・オーガス」を出撃。「エターナル」の【起動】効果でブーストし、「ガンダム(星一号作戦)」を攻撃して破壊する。カウンターをさらに追加してターンエンド。
14ターン目、すまほーさんは切り札の「ゴッドガンダム」+「三日月・オーガス」を出撃させ、「ガンダムヴァーチェ」を行動済にして母艦を6点回復する。これで残り耐久値が28に上昇。
「ゴッドガンダム」で「ガンダムナドレ」に対して攻撃を仕掛けるが、くりんくさんのカウンター「BT01-142 戦場ではビビッた者が死ぬんだ」がヒット。パイロットの「三日月・オーガス」がゲームから取り除かれてしまう。パイロットがいなくなったことで「ゴッドガンダム」が弱体化するが、それでも「ガンダムナドレ」の破壊には成功した。
<神かモンスターか!?限界突破のガンダムたち!>
15ターン目、くりんくさんが「BT03-096 ガンダムスローネドライ」を出撃。「プロトタイプガンダム」を攻撃して破壊する。カウンターをさらにセットしてターンエンド。
16ターン目、すまほーさんに2機目となる「ゴッドガンダム」が出撃し、1機目と同じく「ガンダムヴァーチェ」を行動済にする。これによりすまほーさんの母艦が30までフル回復。さらに2機の「ゴッドガンダム」がそれぞれ《ガンダム》を持つ味方全てをATK+2/DEF+2するため、合計+4されて「ゴッドガンダム」が11/11までスーパーパワーアップ。
「ゴッドガンダム」で「ガンダムスローネドライ」を攻撃し、カウンター「その名はエピオン」が発動してATK-3されるが、ものともしないパワーで「ガンダムスローネドライ」を粉砕する。さらにもう1機の「ゴッドガンダム」は「ガンダムヴァーチェ」を破壊。
17ターン目、再び「ガンダムヴァーチェ」+「三日月・オーガス」で壁を作るくりんくさん。「エターナル」で強化してすまほーさんの母艦に攻撃し、8ダメージを与えるが、後が続かず。カウンターセットして逆転のチャンスをうかがう。
しかし18ターン目、ダメ押しともいえる、まさかの「ゴッドガンダム」3機目が出撃。3たび「ガンダムヴァーチェ」が行動済になり、すまほーさんの母艦も回復。そして今度は3機の「ゴッドガンダム」がそれぞれ+6ずつパワーアップして、13/13のモンスター×3に。
1機目の「ゴッドガンダム」で「ガンダムヴァーチェ」を攻撃、カウンターカード「戦場ではビビッた者が死ぬんだ」が発動するが、パイロットがいないため不発。
「ガンダムヴァーチェ」が破壊され、盾がなくなったところで、残りの「ゴッドガンダム」2機で母艦に10点以上のオーバーキルでとどめを刺し、撃沈させた。
これにより2戦目もすまほーさんが勝利し、セットカウント2-0で、すまほーさんが優勝の栄光をつかみ取った。
優勝者 すまほーさんのデッキ
MSデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
BT03-020 | フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒) | 1枚 |
SP02-001 | ガンタンク | 1枚 |
SP02-003 | ガンキャノン | 4枚 |
BT04-013 | ガンダム(星一号作戦) | 3枚 |
BT05-007 | シャイニングガンダム | 1枚 |
BT05-014 | ゴッドガンダム | 4枚 |
BT05-085 | ガンダムローズ | 4枚 |
BT05-091 | ウイングガンダムゼロ(EW) | 2枚 |
BT06-005 | プロトタイプガンダム | 4枚 |
BT06-016 | ガンダム・バエル | 4枚 |
PR-U013 | ユニコーンガンダム(覚醒) | 2枚 |
イベントカード | ||
BT05-094 | ローゼスハリケーン | 4枚 |
カウンターカード | ||
BT01-031 | 第1戦闘配置 | 2枚 |
BT04-120 | 奇跡もまた…繰り返す | 1枚 |
BT05-017 | 受けて立つさ、真っ向からな! | 2枚 |
戦艦カード | ||
BT06-029 | ハーフビーク級戦艦 | 1枚 |
キャラデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
パイロットカード | ||
BT01-159 | 三日月・オーガス | 2枚 |
BT05-117 | 風雲再起 | 4枚 |
クルーカード | ||
BT03-133 | ミネバ・ラオ・ザビ | 4枚 |
BT03-134 | セシリー・フェアチャイルド | 4枚 |
BT05-019 | ホシノ・フミナ | 5枚 |
BT06-146 | スベロア・ジンネマン | 1枚 |
サイドボード | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
SP02-001 | ガンタンク | 2枚 |
BT05-088 | ガンダムシュピーゲル | 4枚 |
イベントカード | ||
BT04-116 | ガランシェール隊 | 2枚 |
カウンターカード | ||
BT05-017 | 受けて立つさ、真っ向からな! | 1枚 |
戦艦カード | ||
BT06-057 | マッド・アングラー | 1枚 |
■東京会場「ホビーステーション 秋葉原3rd店」(5/20開催)
地域No.1戦も中盤、東京はアニメ・ゲームの聖地、秋葉原のホビーステーション秋葉原3rd店が次なる戦いの舞台となった。
決勝に挑むのは、緑の戦艦カード「BT06-057 マッド・アングラー」を使用した、緑単色デッキ使いの「キヨ」さんと、赤の戦艦カード「BT06-144 マザー・バンガード」を採用した青赤デッキ使いの「クボタ」さん。
いずれも古強者のクロスウォーファイター。果たしてこの秋葉原でどんな戦いが繰り広げられるのか?それでは決勝レポート、スタート!
<凄絶な乱打戦!命、紙一重の戦いを制するのは!?>
1戦目、先攻はクボタさん。
1ターン目から、早くもコスト1でATK2という高性能を誇る、「BT02-114 カプール」を出撃。
ただし先攻のため、最初のターンは攻撃はできずにターンエンド。
2ターン目、キヨさんも負けじと「BT05-027 MS-05 ザクI(シャア機)」を出撃させる。本来は総コスト3のユニットだが、後攻であればコスト-2される【スクランブル:2】を持っている。赤い彗星の名に恥じず、通常の3倍の速度で出撃した「MS-05 ザクI(シャア機)」で「カプール」を攻撃、破壊する。
3ターン目、出鼻をくじかれたクボタさんは、デッキを4枚見てその中の《連邦》か《ネオ・ジオン》のユニットカードを手札にできるイベントカード「BT03-021 アナハイム・エレクトロニクス社」を使用し、態勢を整えなおす。
一方のキヨさんは4ターン目に「MS-05 ザクI(シャア機)」で母艦を攻撃し、2ダメージを与え、さらに戦艦にストックをチャージする。
5ターン目、クボタさんは【防衛】持ちのユニット「BT03-010 ジェガンD型」を出し、母艦に攻撃して微ダメージ。
6ターン目。キヨさんはまず戦艦をレベルアップ、Lv2にする。さらに一時的に戦艦のLvを上げる効果を持つ「BT06-034 ザクIIF2型(ビッター機)」を出撃させ、これで次のターン終了時まで戦艦がLv3に。すかさず「マッド・アングラー」の【起動】効果を使用、これでキヨさんのユニットがすべて戦艦Lv分攻撃力がアップして、ATK+3される。
「MS-05 ザクI(シャア機)」で「ジェガンD型」を攻撃して破壊、【防衛】がいなくなったところで「ザクIIF2型(ビッター機)」で母艦を攻撃し、5ダメージ。見事なコンボで手痛い一撃を加える。これでクボタさんの残り耐久値は22に。
7ターン目、クボタさんは2機目の「ジェガンD型」にパイロット「SP01-075 プルツー」を乗せて出撃。キヨさんの「MS-05 ザクI(シャア機)」を攻撃して破壊し、仇を取る。
8ターン目、キヨさんはこちらも2機目となる「ザクIIF2型(ビッター機)」を出撃させ、再び「マッド・アングラー」がLv3に。緑クルーでストックをチャージし、すかさず【起動】効果を発揮して味方ユニット全てをATK+3する。
もともと高いATKを持つ特攻ユニット「BT05-020 ゼーゴック」を出撃させ、「マッド・アングラー」の効果を乗せて「ジェガンD型」に攻撃。硬さに定評のある「ジェガンD型」だが、このコンボの前にはひとたまりもなく相打ちとなる。残る2機の「ザクIIF2型(ビッター機)」で母艦を攻撃し、合計でなんと10ダメージ。速攻の得意な緑とはいえ、恐るべき爆発力でクボタさんを追い詰める。残り耐久値は11点。
9ターン目、逆転を狙うクボタさんは「BT05-088 ガンダムシュピーゲル」を出撃。「ザクIIF2型(ビッター機)」を攻撃して破壊する。さらに攻撃時の効果で捨て札から2機目の「ガンダムシュピーゲル」を出撃させ、もう1機の「ザクIIF2型(ビッター機)」を攻撃してこちらも破壊。
母艦耐久値の差は大きいが、シュピーゲルコンボがうまく決まれば逆転は可能な状況となり、両者の緊張が高まっていく。
10ターン目、押し切れれば勝ちと、キヨさんが「SP02-017 イフリート改」に専属パイロット「SP02-058 ニムバス・シュターゼン」を搭乗させて出撃。母艦を攻撃して、6ダメージを与える。ここで残り耐久値は4となり、一撃死圏内に突入。しかしとどめを刺すまでには至らず、カウンターを1枚セットしてターンエンド。
11ターン目、首の皮1枚でつながっているクボタさんだが、ここからすばらしい活躍を見せる。
「ガンダムシュピーゲル」で「イフリート改」を攻撃し、カウンターカード「BT05-037 Eフィールド防衛戦」が発動。キヨさんのユニット全てに【防衛】が付き、さらに0/3のオッゴ・ユニット・トークン2機が出現する。
「イフリート改」を攻撃した「ガンダムシュピーゲル」は返り討ちとなるが、破壊時の効果でキヨさんの母艦に3ダメージ。残り耐久値は26。
もう1機の「ガンダムシュピーゲル」で再度「イフリート改」を攻撃し、相打ちになるが、そこは計算通り。攻撃時の効果で先ほど破壊された「ガンダムシュピーゲル」が捨て札から復活し、入れ替わるように戦場に現れる。そしてさらに破壊時効果で3ダメージ。
続けて、「ガンダムシュピーゲル」でオッゴ・ユニット・トークンを攻撃し、破壊。さらに復活した「ガンダムシュピーゲル」でもう1機のオッゴも破壊して、キヨさんの場を更地にする。
そして「SP01-061 キュベレイMk-II(プルツー機)」+「プルツー」を出撃。出撃時効果でキヨさんの母艦に4ダメージを与え、さらに母艦を攻撃して7ダメージ。
このターン、クボタさんは17点ものダメージを叩きだし、キヨさんの残り耐久値を一気に12点まで引き下げる。最後にカウンターをセットし、この1枚に次のターンの命運を託す。
12ターン目、キヨさんは緑クルー2枚を使って4ストックをチャージすると、いきなり【起動】効果を使用。Lv2なので、キヨさんのユニットはすべてATK+2に。「BT01-040 マゼラアタック」+「ニムバス・シュターゼン」を出撃させ、母艦に突撃する。
しかし、発動したカウンターはコスト6以下のユニットからの攻撃ダメージを無効化する「BT04-023 ドーム球場」。コスト1の「マゼラアタック」の攻撃は通らず。
とどめを刺し切れないまま、カウンターをセットしてターンエンド。
13ターン目、クボタさんは「キュベレイMk-II(プルツー機)」で母艦を攻撃。
キヨさんのカウンターは前と同じく「Eフィールド防衛戦」、オッゴ×2が出撃し、さらに「マゼラアタック」に【防衛】が付くが、「キュベレイMk-II(プルツー機)」は既に母艦に攻撃を宣言しているため、そのまま母艦に7ダメージを与える。キヨさんの残り耐久値が5となり、クボタさんとほぼ並びとなる。
「ガンダムシュピーゲル」×2でオッゴ×2をそれぞれ攻撃して破壊。それから「BT04-101 ガルスK」を出撃させ、出撃時の効果でさらに母艦に2ダメージを与える。これで残り3となり、点数的には逆転。
ここで決めたいところだが、手札がないのか、追加で出したユニットはATK0の「BT03-005 ボールK型」。一応パイロットの「BT01-159 三日月・オーガス」を搭乗させ、ATK+1して母艦を殴るが、残り2点で攻める手段がなくなってしまう。
14ターン目、キヨさんは「ST01-007 リック・ドム」と「BT01-056 シャア専用ザクII」を出撃させる。防御手段のないクボタさんはこの時点で投了を宣言。
勝利したほうも残り耐久値が3というボロボロの戦いだったが、まずはキヨさんが1勝を挙げた。
<赤い三連星!?【スクランブル:2】は伊達じゃない!>
2戦目、先攻は引き続きクボタさん。
今回先手を取ったのは後攻のキヨさんで、2ターン目に「MS-05 ザクI(シャア機)」を出撃させ、母艦に先制の2ダメージを与える。
3ターン目、クボタさんは「カプール」に「三日月・オーガス」を搭乗させて「MS-05 ザクI(シャア機)」を攻撃、相打ちで破壊して場を戻す。
しかし4ターン目、キヨさんはまさかの2機目・3機目の「MS-05 ザクI(シャア機)」を投下。それぞれ母艦を攻撃し、合計4ダメージ。序盤から怒涛のような激しい攻撃が展開されていく。
5ターン目、クボタさんは戦艦「マザー・バンガード」の【起動】効果を使用し、お互いのデッキのカードを1枚捨て札に置く。一見、自分も損するように見えるが、クボタさんのデッキには捨て札を利用するカードがあるため、それらの下準備をしつつ相手のデッキを減らすという、一石二鳥の効果となっている。
さらに2機目の「カプール」+「三日月・オーガス」を出撃させ、「MS-05 ザクI(シャア機)」を攻撃して相打ちで破壊。まだ場には1機残っているが、とりあえず戦力を半分削ったところでターンエンド。
6ターン目、キヨさんは緑の速攻デッキの本領を発揮すべく、「マゼラアタック」×2を出撃。残った「MS-05 ザクI(シャア機)」×1とあわせて母艦に攻撃を集中、合計6ダメージを与える。この時点でクボタさんの残り耐久値は17となった。
7ターン目、クボタさんは、1週間前の大阪大会では猛威を振るった「BT05-085 ガンダムローズ」を出撃。コストが0で使用できるようになったイベントカード「BT05-094 ローゼスハリケーン」を使用し、ローゼス・ビット・ユニット・トークン×4を出撃させる。
ローゼス・ビット2機で「マゼラアタック」をそれぞれ1機ずつ攻撃し、両方とも相打ちで破壊。「ガンダムローズ」の効果により、破壊されたローゼス・ビット1機につきキヨさんの母艦に1ダメージを与える。これで残り耐久値が28に。
さらに「ガンダムローズ」で、「MS-05 ザクI(シャア機)」を攻撃。破壊するとともに攻撃時の効果でローゼス・ビット1機がさらに追加で出撃する。
そして最後にローゼス・ビット×3で母艦にアタック、合計で3ダメージを与えて残り耐久値を25にし、ターンエンド。ジワリと差を詰めていく。
8ターン目、キヨさんは「マッド・アングラー」の【起動】効果を使用する。まだLv1のため、ATKのボーナスは+1。
「ゼーゴック」+「SP01-070 アナベル・ガトー」を出し、戦艦のボーナスをあわせて「ガンダムローズ」に攻撃。相打ちで倒す。
9ターン目、クボタさんがさらに攻勢を強める。2機目の「ローズガンダム」+「プルツー」を出撃させ、母艦に攻撃して5ダメージ。さらに出撃したローゼス・ビットともともとの3機をあわせ、全4機も母艦へ。このターン、合計で9ダメージを与えてキヨさんの母艦は16となり、ついに逆転を果たす。
<オッゴvsローゼス・ビット!ジオン対ネオフランス、魂の激突>
10ターン目、キヨさんは「リック・ドム」+「アナベル・ガトー」を出撃し、さらに「マッド・アングラー」の【起動】効果を重ねてATK+1。そのまま「ガンダムローズ」を攻撃して、相打ちで倒す。
なかなか反撃の糸口がつかめないキヨさんだが、危険なユニットをピンポイントで破壊して虎視眈々とチャンスをうかがう。カウンターを1枚セットしてエンド。
11ターン目、クボタさんはローゼス・ビット1機を母艦に攻撃させる。
そこでカウンター「Eフィールド防衛戦」が発動、オッゴ・ユニット・トークン×2が出撃し、【防衛】を得る。
クボタさんはローゼス・ビット×3でオッゴの1機に集中攻撃し、相打ちで破壊。さらに「ジェガンD型」+「プルツー」を出撃させ、もう1機のオッゴも破壊する。
追撃で母艦を攻撃したいクボタさんだが、残っている戦力がなく、ここでターンエンド。
12ターン目、キヨさんは特徴《ザク》を持つユニットのコストを下げる「BT04-025 ルッグン」を出撃させ、コストの下がった「ザクIIF2型(ビッター機)」をさらに出撃する。
「ルッグン」と「ザクIIF2型(ビッター機)」でローゼス・ビットをそれぞれ1機ずつ破壊し、ターンエンド。
13ターン目、クボタさんはついに切り札の一角「ガンダムシュピーゲル」+「三日月・オーガス」を出撃。「ジェガンD型」、ローゼス・ビット×2とともに母艦に攻撃し、11ダメージを与える。これでキヨさんの母艦耐久値は残り4、危険水域にどっぷりとはまり込んでしまう。
さらにクボタさんはカウンターを1枚セットして、ターンエンド。
ピンチに陥ったキヨさんだが、14ターン目、こちらもここでサイドボードから投入した切り札「SP01-025 ノイエ・ジール」+「アナベル・ガトー」を出撃。このユニットが場にいる限り、キヨさんの母艦がダメージを受けることがない、緑の守護神ユニットだ。
そして「ノイエ・ジール」で「ガンダムシュピーゲル」を攻撃。カウンターは「ドーム球場」が発動するが、このカードで防げるのは母艦へのダメージのみで、ユニットへのダメージは防げず、「ガンダムシュピーゲル」は破壊されてしまう。
そして「マッド・アングラー」の【起動】効果を発揮し、味方ユニットをATK+1。ブーストされた「ザクIIF2型(ビッター機)」で「ジェガンD型」を相打ちで倒し、ジオン魂を見せつける。
キヨさんの残り耐久値はわずかだが、「ノイエ・ジール」を乗り越えなければダメージは通らず、戦いの焦点はこの巨大モビルアーマーへと移っていく。
15ターン目、クボタさんはイベントカード「アナハイム・エレクトロニクス社」を使用し、この効果で引いた「キュベレイMk-II(プルツー機)」+「プルツー」を即座に出撃させる。
本来なら出撃時の効果でキヨさんの母艦に4ダメージでとどめとなっていたが、「ノイエ・ジール」がいるためにダメージが無効となってしまう。攻撃はせず、戦力だけを整えてターンエンド。
16ターン目、キヨさんが「ノイエ・ジール」で「キュベレイMk-II(プルツー機)」を攻撃、破壊。さらに「ルッグン」を出し、ローゼス・ビット1機を攻撃して破壊する。
カウンターをセットしてターンエンド。
17ターン目、クボタさんはローゼス・ビットで母艦に攻撃を行う。「ノイエ・ジール」によってダメージはないが、カウンター「Eフィールド防衛戦」がめくられ、オッゴ×2機がキヨさんの場に追加される。
ここにきて、なかなか攻め手の見つからないクボタさんだが、「BT06-127 ダギ・イルス」+「三日月・オーガス」を出撃させ、出撃時効果で捨て札から「ガンダムローズ」を手札に回収、さらに母艦を4回復して、耐久値を19まで上昇させる。
そして「ダギ・イルス」で「ノイエ・ジール」を攻撃。返り討ちとなるが、「ノイエ・ジール」に5ダメージ。そして新たな「ガンダムローズ」に、今しがたブリッジに帰還した「三日月・オーガス」を乗せて出撃し、「ノイエ・ジール」を攻撃。見事、相打ちで破壊することに成功する。
攻撃時効果でローゼス・ビットが1機出撃するが、まだ【防衛】を持つオッゴ×2がいるので攻撃はせず、カウンターをセットしてターンエンド。
18ターン目、「ノイエ・ジール」を失ってしまったキヨさん。
「ルッグン」でローゼス・ビットのうち1機を攻撃。クボタさんのカウンター「ドーム球場」が発動するが、ローゼス・ビットは破壊されてしまう。さらにもう1機をオッゴで攻撃。オッゴはATK0のユニットだが、攻撃時のみATK+2されるという効果を持つので、こちらも破壊に成功する。
露払いを行ったところで、まさかの2機目の「ノイエ・ジール」+「アナベル・ガトー」が出撃。「マッド・アングラー」の【起動】効果も使用し、ATK10のパワーでクボタさんの母艦を攻撃する。「ドーム球場」でも防げないユニットの攻撃により、クボタさんの母艦に大ダメージ。残り耐久値を一気に9点まで引き下げる。
19ターン目、手痛い反撃を食らってしまったクボタさん。しかし相手の母艦耐久値がギリギリであることは変わらない。「キュベレイMk-II(プルツー機)」+「プルツー」、「ガンダムローズ」+「三日月・オーガス」を出撃させ、2機で「ノイエ・ジール」に突撃して、相打ちながら再度破壊に成功する。
「ガンダムローズ」の攻撃時効果で出撃したローゼス・ビットで母艦を追撃し、1ダメージ。通常ならかすり傷だが、今はそれでも貴重な1点を稼ぎ出す。これでキヨさんの母艦耐久値は3になった。
20ターン目、キヨさんは「ルッグン」でローゼス・ビットを攻撃、破壊。壁がなくなったところで「BT03-038 高機動型ザクII後期型(ジョニー・ライデン機)」が出撃。
さらに「マッド・アングラー」の【起動】効果でATK+1される。これで1機だけ生き残っていたオッゴとあわせて、ちょうどクボタさんの母艦耐久値が0に。
攻撃宣言の前にクボタさんによる投了が宣言され、「マザー・バンガード」から白旗が上がる。
2戦目もキヨさんが逆転勝利を果たし、セットカウント2-0でキヨさんが優勝となった。
優勝者 キヨさんのデッキ
MSデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
ST01-007 | リック・ドム | 3枚 |
BT01-040 | マゼラアタック | 2枚 |
BT01-056 | シャア専用ザクII | 3枚 |
BT03-038 | 高機動型ザクII後期型(ジョニー・ライデン機) | 2枚 |
BT03-043 | サイコ・ザク(ダリル機) | 1枚 |
SP02-017 | イフリート改 | 4枚 |
BT04-025 | ルッグン | 4枚 |
BT05-020 | ゼーゴック | 4枚 |
BT05-027 | MS-05 ザクI(シャア機) | 4枚 |
BT06-034 | ザクIIF2型(ビッター機) | 4枚 |
PR-U001 | シャア専用ズゴック | 1枚 |
カウンターカード | ||
BT05-037 | Eフィールド防衛戦 | 4枚 |
戦艦カード | ||
BT06-057 | マッド・アングラー | 4枚 |
キャラデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
パイロットカード | ||
BT01-159 | 三日月・オーガス | 2枚 |
SP02-058 | ニムバス・シュターゼン | 3枚 |
BT05-114 | 対艦ライフル | 1枚 |
クルーカード | ||
BT01-072 | ギレン・ザビ | 14枚 |
サイドボード | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
SP01-025 | ノイエ・ジール | 4枚 |
カウンターカード | ||
BT03-050 | さすがはゴッグだ なんともないぜ | 3枚 |
パイロットカード | ||
SP01-070 | アナベル・ガトー | 3枚 |
GCWでは、6月の 公認大会が好評開催中だ。優勝者賞にはプロモーションカード「フルアーマーガンダム(イオ機)」1枚が贈られるほか、参加賞として「ガンダム・バルバトスルプス(太刀装備)」も用意されているので、この機会にぜひ大会に参加してみよう。
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