リアルでもスマホでも遊べるカードゲーム「ガンダムクロスウォー」(以下GCW)では、「ハイパー・メガ粒子砲発射!!」地域No.1決定戦が、5月13日(土)に千葉と愛知にて開催された。
イベントは、戦艦カードの登場によって大きく環境が変わったGCW初の大会で、まだ答えのない中、多くの人が試行錯誤して組み上げたデッキを手に参戦。大きな盛り上がりを見せた。
それではさっそく、各地の模様をレポートしていこう。
■千葉会場「トーナメントセンターバトロコ 柏駅前」(5/13開催)
戦艦カードという新しいギミックが加わり、ますます戦略の幅が広がった新カードセット「ハイパー・メガ粒子砲発射!!」の発売から約1ヶ月。新たな地域No.1決定戦が5月に全国各地で行われた。
初戦は5月13日(土)、千葉と名古屋の2ヶ所で同時に開戦され、千葉で実施された大会の決勝は、6弾のボックス封入特典の戦艦カード「PR-W001 エターナル」を旗頭に、『ガンダム00』のユニットで固めた黄黒デッキの「のぶ」さんと、戦艦カード「BT06-029 ハーフビーク級戦艦」で敵のユニットを行動済にして足止めをし、大型ユニットでフィニッシュを決める青黒デッキの「TKマン」さんの戦いとなった。
<【武力介入】炸裂!エクシア乱舞が花開く!>
一戦目、先攻はのぶさん。
デッキに4枚の戦艦カードを入れているのぶさんは、1ターン目から早くも戦艦をLv2にアップさせる。
一方のTKマンさんは、《連邦》を持たないユニットを行動済で出撃させる「SP02-001 ガンタンク」、コスト2から4の敵のユニットが攻撃できなくなる【制圧:コスト2~4】を持つ「BT04-075 TR-4[ダンディライアン]」を出撃。いずれも序盤から中盤にかけて相手を足止めする能力に長けた、優秀なユニットとなっている。
それを見たのぶさんはストックを貯め、中盤以降に備える。
7ターン目、のぶさんは「SP01-034 ガンダムエクシア」を出撃。「ガンタンク」によって行動済になるため1ターン足踏みしますが、コスト5のユニットなので「TR-4[ダンディライアン]」の【制圧】の対象にはならない。
次の手番の9ターン目に、さっそく「ガンタンク」を攻撃して破壊し、続けて「BT03-065 ガンダムナドレ」を出撃させる。
「ガンダムナドレ」の、出撃時に敵のユニット全てに2ダメージを与える効果によってTKマンさんの「TR-4[ダンディライアン]」が破壊。さらに母艦に攻撃して4ダメージを与える。
この時点でTKマンさんの母艦は21、のぶさんは28と差が開き始める。
10ターン目、差を詰めるべくTKマンさんは「BT05-066 ボルトガンダム」、「BT04-013 ガンダム(星一号作戦)」を出撃。「ガンダム(星一号作戦)」の出撃時効果で「ガンダムエクシア」と「ガンダムナドレ」を行動済にし、2機で母艦に攻撃。
合計7ダメージを与え、お互いの母艦耐久値が再び横並びとなる。
11ターン目、のぶさんは2機目となる「SP01-034 ガンダムエクシア」と「ガンダムナドレ」をそれぞれ出撃。さらに「ガンダムエクシア」にはパイロット「SP01-082 刹那・F・セイエイ」を搭乗させる。
「ガンダムエクシア」+「刹那・F・セイエイ」でTKマンさんの「ガンダム(星一号作戦)」を攻撃して破壊、続けて「ガンダムナドレ」で「ボルトガンダム」を攻撃、破壊する。
特徴《ソレスタルビーイング》を持つユニットが攻撃したことで「ガンダムエクシア」が未行動に戻り、返す刀で母艦に攻撃をかけて、大ダメージを与える。
12ターン目、TKマンさんはこちらも2機目となる「ガンダム(星一号作戦)」を出撃させ、のぶさんの「ガンダムナドレ」2機を行動済にして母艦に攻撃、4ダメージを与えるが、未行動の「ガンダムエクシア」2機を擁するのぶさんに対しては焼け石に水。
13ターン目、2機の「ガンダムエクシア」の1・2パンチと、未行動に戻った「ガンダムエクシア」+「刹那・F・セイエイ」のとどめのストレートパンチによってTKマンさんの母艦が沈み、1戦目はのぶさんが勝利した。
<支援射撃が功を奏するか!?戦艦攻防戦!>
2戦目、今度の先攻はTKマンさん。
後攻ののぶさんは、またしても初ターンで戦艦カード「エターナル」をLv2に。
続く3ターン目、TKマンさんが「TR-4[ダンディライアン]」を出すと、4ターン目にはのぶさんも「TR-4[ダンディライアン]」を出撃させ、お互い手が出せない、にらみ合いの状態となる。
以降、7ターン目まで大きな動きはなく、のぶさんが戦艦をLv3まで上げたほかはお互い黙々とストックを貯めていく。
沈黙が続いたのちの8ターン目。のぶさんが「ガンダムナドレ」を出撃させ、ついに均衡が崩れる。
出撃時効果で「TR-4[ダンディライアン]」にダメージを与え破壊。即座に母艦へ攻撃してTKマンさんに4ダメージをぶつける。「TR-4[ダンディライアン]」も追撃して2ダメージを追加。
9ターン目、TKマンさんは手札が悪いのか何もできず、ストックを貯めて終了。
10ターン目、のぶさんはさらに新カードの「BT06-069 ガンダムエクシアリペア」と、低コストながら打撃力に優れる「SP02-024 ガンダムキュリオス(飛行形態)」を出撃させる。
4機のユニットによる全力攻撃により、TKマンさんは13ダメージの大打撃。いきなり母艦耐久値が半減してしまう。
11ターン目、立て直しを図るTKマンさんは、2機目の「TR-4[ダンディライアン]」と「ガンタンク」を出撃させ、守りを固める。
さらに「ハーフビーク級戦艦」の【起動】効果を使用して、のぶさんの「ガンダムキュリオス(飛行形態)」を行動済にし、ターンエンド。
12ターン目、のぶさんはデッキの主力ユニット「ガンダムエクシア」+「刹那・F・セイエイ」を出撃させるが、TKマンさんの「ガンタンク」により行動済となる。
ここで「エターナル」の【起動】効果を「ガンダムエクシア」に使用、ATKとDEFがそれぞれ+3される。「ガンダムエクシア」は行動済のため攻撃はできないが、「エターナル」の効果は次の相手ターンの間も続くので、能力の上がった状態で破壊されづらくなるというテクニックを披露する。
13ターン目、前のターンをなんとかしのいだTKマンさんは「ボルトガンダム」を出撃させる。
そして「ガンタンク」が、味方に《ガンダム》がいることで得た【砲撃:2】を使用して、のぶさんの母艦に2ダメージ。残り耐久値を23にする。
とはいえ、手札が続かないのか、他のユニットの出撃はなく、ストックを貯めて再度「ハーフビーク級戦艦」の【起動】効果で「ガンダムキュリオス(飛行形態)」を行動済にしてターンエンド。
14ターン目、のぶさんは攻撃態勢の整った「ガンダムエクシア」+「刹那・F・セイエイ」で「ガンタンク」を破壊し、行動済にする効果がなくなったところで2機目の「ガンダムエクシア」を出撃。TKマンさんの「TR-4[ダンディライアン]」を破壊する。
守る盾がすべてなくなったことで、TKマンさんが投了を宣言。
2戦目ものぶさんが勝利し、セットカウント2-0で、のぶさんが優勝を飾った。
優勝者 のぶさんのデッキ
MSデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
SP01-034 | ガンダムエクシア | 4枚 |
BT03-065 | ガンダムナドレ | 3枚 |
BT03-095 | トールギス | 3枚 |
BT03-096 | ガンダムスローネドライ | 2枚 |
SP02-024 | ガンダムキュリオス(飛行形態) | 3枚 |
SP02-030 | ガンダムエクシア(トランザム) | 1枚 |
BT04-075 | TR-4[ダンディライアン] | 2枚 |
BT04-078 | ゼク・アイン | 2枚 |
BT06-069 | ガンダムエクシアリペア | 3枚 |
BT06-097 | メッサーラ | 2枚 |
イベントカード | ||
BT01-103 | 光の翼 | 4枚 |
BT04-067 | 「カッコ悪い」ってんじゃね、そういうの! | 3枚 |
カウンターカード | ||
BT05-076 | その名はエピオン | 4枚 |
戦艦カード | ||
PR-W001 | エターナル | 4枚 |
キャラデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
パイロットカード | ||
BT01-154 | パプテマス・シロッコ | 1枚 |
BT01-159 | 三日月・オーガス | 2枚 |
SP01-082 | 刹那・F・セイエイ | 2枚 |
BT06-157 | 刹那・F・セイエイ | 1枚 |
クルーカード | ||
BT01-110 | ラクス・クライン | 1枚 |
BT03-139 | 王留美 | 4枚 |
BT03-140 | カガリ・ユラ・アスハ | 4枚 |
BT06-148 | ナタル・バジルール | 4枚 |
PR-C012 | ラクス・クライン | 1枚 |
サイドボード | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
SP02-030 | ガンダムエクシア(トランザム) | 1枚 |
BT04-090 | デスティニーガンダム | 1枚 |
BT05-070 | ガンダムエピオン | 2枚 |
BT06-091 | ガナーザクウォーリア(ルナマリア機) | 2枚 |
BT06-097 | メッサーラ | 1枚 |
イベントカード | ||
BT04-092 | 抱きしめたいな!ガンダム! | 1枚 |
カウンターカード | ||
BT04-095 | ガンダム鹵獲作戦 | 2枚 |
■愛知会場「ホビーステーション 大須万松寺通店」(5/13開催)
千葉での大会と同日に開催された、愛知のホビーステーション・大須万松寺通店の地域No.1決定戦。
決勝に駒を進めたのは、緑の戦艦カード「BT06-057 マッド・アングラー」を使いつつ、MSデッキは青・黄・赤という変則4色デッキ使いの「キヨ」さんと、戦艦カード「PR-W001 エターナル」と、青の「BT06-005 プロトタイプガンダム」を起点に大量のガンダムを展開する青タッチ赤デッキで挑む「Ga」さんの2人。
<咲き乱れるバラの舞、砂漠に飛ぶのはローゼス・ビットのトゲ!>
1戦目、先攻はGaさん。
お互い序盤はストックを貯めることに専念する。
5ターン目にGaさんが「SP02-003 ガンキャノン」を出撃させ、母艦に攻撃して1ダメージ。一方カウンターデッキ寄りのキヨさんは手札を交換するイベントカード「BT03-073 私たちはソレスタルビーイング」を使って手札を回しつつ、戦艦のレベルアップとストックを貯めることに専念。
Gaさんは7ターン目に味方ユニット全てに【反撃:2】を与える「BT03-014 バイアラン・カスタム」を出撃させ、攻撃力を上げながら防御も固める。2機のユニットでがら空きの母艦を攻撃し、合計5ダメージ。キヨさんの母艦は22点まで削られる。
しかし8ターン目、ここでキヨさんがユニット「BT05-085 ガンダムローズ」を出撃させて、猛反撃を開始。
「ガンダムローズ」によってコスト0で使用できるようになったイベントカード、「BT05-094 ローゼスハリケーン」を使い、ローゼス・ビット・ユニット・トークン×4機が出撃。うち2機をGaさんの「ガンキャノン」に差し向ける。返り討ちでローゼス・ビットが破壊されるものの、「ガンダムローズ」の効果によって、Gaさんの母艦に2ダメージ。
キヨさんの戦場のユニットが3機になったところで、再度「ローゼスハリケーン」を使用し、ふたたびローゼス・ビット・ユニット・トークン×4機が出撃。元の3機とあわせ、ユニット上限の7機フルに。
「バイアラン・カスタム」にローゼス・ビット1機を向かわせ、破壊されてGaさんの母艦に効果による1ダメージを与える。
そして、ここで戦艦「マッド・アングラー」Lv2の【起動】効果を使用し、このターンの間、味方ユニット全てをATK+2にする。この効果はもちろんローゼス・ビットにも有効なので、攻撃力合計はとんでもないことに。
ローゼス・ビット2機を「バイアラン・カスタム」に、1機を「ガンキャノン」に攻撃させ、それぞれ相打ちで破壊しつつ、母艦に効果で4ダメージ。Gaさんの場が更地となる。
まだ攻撃の手は緩めず、さらに3枚目の「ローゼス・ハリケーン」。
再びローゼス・ビットが発進し、ローゼス・ビット×6機+「ガンダムローズ」による母艦への攻撃で、合計23ダメージを叩きだす。
Gaさんの母艦は辛うじて1点を残すものの、こちらはユニットなし、相手は7機。さらにローゼス・ビットを破壊してしまうと即座に1ダメージを受けて負けてしまう状況。
さすがに逆転は難しいと投了を宣言。1戦目は華麗なるバラの舞でキヨさんの勝利。
<連続攻撃、まさに旋風のごとく!>
2戦目、今度はキヨさんが先攻。
今回も先に動いたのはGaさん。4ターン目に「BT03-005 ボールK型」を出してガードを固め、6ターン目に「ガンキャノン」を出撃させる。
しかし7ターン目、キヨさんは早くも「ガンダムローズ」を出撃。「マッド・アングラー」の【起動】効果で「ガンダムローズ」をATK+1し、「ボールK型」を攻撃して破壊する。さらに攻撃時の効果でローゼス・ビットが1機出撃。
そして「ローゼスハリケーン」で追加のローゼス・ビット×4を出し、うち3機で「ガンキャノン」を攻撃して相打ちで破壊。残ったローゼス・ビットで母艦を攻撃し、効果ダメージも併せてGaさんの母艦に7ダメージを与える。Gaさんの母艦耐久値はこれで22に。
8ターン目、Gaさんは黙々とストックを貯めてターンエンド。
9ターン目、キヨさんは味方ユニットが出撃するたび相手母艦にダメージを与える「BT06-129 シナンジュ」に、パイロット「BT01-159 三日月・オーガス」を乗せて出撃させる。
「シナンジュ」、「ガンダムローズ」、ローゼス・ビット×3で母艦を攻撃し、12ダメージ。さらに「シナンジュ」の効果で追加の2ダメージを与え、合計14ダメージとGaさんの母艦に大ダメージを与える。Gaさんの母艦耐久値、残り8とレッドゾーンへ。
10ターン目、さすがにここで反撃しなければ後のないGaさん。【防衛】と破壊時に母艦に攻撃ダメージを受けなくなる効果をあわせ持つユニット「PR-U014 バンシィ・ノルン(覚醒)」に、こちらも「三日月・オーガス」を乗せ、攻撃の要である「ガンダムローズ」に攻撃して破壊。
続いて「エターナル」の【起動】効果を使用し、「バンシィ・ノルン(覚醒)」のATKとDEFをそれぞれ+1し、破壊されないように強化。不安は残るものの、Gaさんはこれでターンエンド。
11ターン目、キヨさんは「BT05-088 ガンダムシュピーゲル」を出撃。
Gaさんの「バンシィ・ノルン(覚醒)」を攻撃し、返り討ちで破壊されるも、捨て札からもう1機の「ガンダムシュピーゲル」が出撃する。
破壊されては捨て札からよみがえる「ガンダムシュピーゲル」で、「バンシィ・ノルン(覚醒)」への攻撃をあと2回繰り返し、破壊。出撃時に「シナンジュ」の効果で1点、破壊時に「ガンダムシュピーゲル」自身の効果で3点のダメージを与え、合計で12ダメージを発揮。効果によるダメージなので、「バンシィ・ノルン(覚醒)」の効果でもダメージを防ぐことができず、Gaさんの母艦はあえなく撃沈。
バラとニンジャの壮絶コンボで圧倒的火力を見せつけたキヨさんが、2戦目も勝利。
セットカウント2-0で、優勝の座をゲットした。
優勝者 キヨさんのデッキ
MSデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
BT03-020 | フルアーマー・ユニコーンガンダム(覚醒) | 2枚 |
BT05-085 | ガンダムローズ | 4枚 |
BT05-088 | ガンダムシュピーゲル | 4枚 |
BT06-129 | シナンジュ | 2枚 |
イベントカード | ||
BT01-101 | ガンダム、売るよ! | 4枚 |
BT03-073 | 私たちは ソレスタルビーイング | 4枚 |
BT04-067 | 「カッコ悪い」ってんじゃね、そういうの! | 4枚 |
BT05-094 | ローゼスハリケーン | 4枚 |
カウンターカード | ||
BT02-025 | エゴだよ、それは! | 2枚 |
BT04-023 | ドーム球場 | 4枚 |
BT05-095 | 火消しの風 | 2枚 |
戦艦カード | ||
BT06-057 | マッド・アングラー | 4枚 |
キャラデッキ | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
パイロットカード | ||
BT01-159 | 三日月・オーガス | 1枚 |
ST02-012 | キラ・ヤマト | 3枚 |
クルーカード | ||
BT03-133 | ミネバ・ラオ・ザビ | 4枚 |
BT03-134 | セシリー・フェアチャイルド | 1枚 |
BT04-126 | カテジナ・ルース | 1枚 |
BT04-127 | マリア・ピァ・アーモニア | 4枚 |
BT05-099 | レイン・ミカムラ | 2枚 |
BT05-100 | チボデーギャルズ | 4枚 |
サイドボード | ||
---|---|---|
No. | カード名 | 枚数 |
ユニットカード | ||
SP01-037 | ガンダムヴァーチェ | 2枚 |
BT06-004 | ジェガン(エコーズ仕様) | 1枚 |
イベントカード | ||
SP02-011 | どんな困難でも 俺が打開する | 2枚 |
BT04-116 | ガランシェール隊 | 2枚 |
カウンターカード | ||
BT05-017 | 受けて立つさ、真っ向からな! | 2枚 |
パイロットカード | ||
BT01-159 | 三日月・オーガス | 1枚 |
次回は、5月14日(日)と20日(土)に、それぞれ大阪と東京で開催された地域No.1決定戦の模様をお届けする予定。ぜひこちらも参考にして、6月開催の 公認大会に参加してみよう。
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