「シャアの日常」単行本第4巻の発売を記念するイベントが、3月28日(月)にガンダム公式カフェ「ガンダムカフェ」秋葉原店にて開催された。
本イベントは今回で3回目となり、毎度お馴染みとなった脚本担当の本田雅也先生と、ガンダムエース編集部より担当編集の財前氏が登壇。作画担当である南北先生からのコメントも紹介しながら、3月26日(土)に発売となった単行本第4巻のお気に入りシーンが語られた。
本田先生曰く「ふらっと始めたマンガ」で「シャアだからせめて3巻は出そう」と話していたという本作だが、単行本も早くも4巻目。「ロンドンオリンピックの年に始まって今年はリオ、東京目指そうね」と、今後も長く続けていく意気込みを語った。
そして注文したドリンクが届くと、本田先生の音頭で乾杯をすることに。「僕が『勝利の栄光を』と言うので、思いつくことを適当に言ってください」と客席に振ると、返ってきたのは全員ぴったり「君に!」。
早速「お気に入りのシーン」についてトークが始まると、まず挙げられたのは第32話の「あの男(西)は赤の他人ですぞ!」と言う乱馬に対し、せいらが「赤の他人じゃありません!赤い人です!」と返す場面。本田先生は「せいらはあまりボケてくれないが、今回は上手くいった!」と満足げな様子だった。
また、同じく第32話の「塀から飛び下りる西に対し、ゆっくり下りる牙流馬」については、「びびりながら下りているところが、なんてことはないが牙流馬らしい」とコメント。第33話の「リングの外で旗を振るせいら」は、「このページを見るたびに笑ってしまう。嫌いな人います?いないでしょ?」と非常に気に入っているようだった。
ちなみに「シャアの日常」は台湾とタイでも発売されたが、外国語版ではところどころにギャグの解説が入っているそう。第4巻では乱馬が殴られて「グフっ」「グフッ カスタムっ」と言うところや第37話の「健忘の書」などで、「説明されるとつらい」と笑った。
また、第34話ではデギン和尚がまさかのアイドルオタクだと発覚。南北先生がアイドルオタクだそうで、本田先生もいつかそのネタをやりたいと思っていたそうだが、実際に作画を見て「予想以上のものが来た」と思ったそう。また「応援スタイルが激しすぎて『グレート出禁』と呼ばれるようになった」というところは、「元からあったのかと思えるほどハマりすぎていて、誰かに書かされているんじゃないかと恐い!」と語った。
続いて、第35話で西がザクのために作った寝床「スウィートウォーター」について、財前氏が「これわかるのかな、面白いと思う人いるのかなと不安だった」と言うと、本田先生は「面白いと思うかどうかはどうでもいいんですよ!思いついたんですから!」と力説。初期のことからやりたいと言っていたそうで、財前氏も「ことあるごとにこの話をするから、ようやく出せたんだなと印象深い」と続けた。
その他にも、第36話は元々は「服を無くした西がアイデンティティを探す」という話だったことや、第40話の牙流馬がメイクをしているところでは、西のツッコミを「女々しいぞ」に変更しようか迷ったなど、執筆に関するエピソードも次々と明かされた。さらに、第33話の病院の屋上でさり気なく描かれた牙流馬のスカート姿や、第36話のオチである「珍しい西のギャグ顔」など、もう一度読み返したくなる細かいポイントも。
来場者からの質問も募集され、「ザビ家が沢山出てきますが、次はギレンですか?」という問いには、「簡単に出せるキャラではないので、ここぞという時に出したい」ということだった。
そして最後に、南北先生描き下ろしのサイン色紙がプレゼントされるじゃんけん大会を実施。色紙のイラストは顔だけのことが多いが、今回は珍しく全身が描かれていた。さらに、来場者全員に今回のイベントで紹介された場面の複製原画が配布されたほか、トークショー終了後には本田先生によるサインのサービスも行われた。
コミックス「シャアの日常」は、第1巻から第4巻がKADOKAWAより好評発売中のほか、総合電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」でも電子書籍版が好評配信中だ。
まだ読んでいない人は、ぜひともこの機会に読んでみよう。
(ガンダムインフォ編集部)
「シャアの日常」コミックス第4巻発売記念イベント
[日時] 2016年3月28日(月)
[会場] ガンダムカフェ 秋葉原店
[日時] 2016年3月28日(月)
[会場] ガンダムカフェ 秋葉原店
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