東京・秋葉原で営業中のGUNDAM Café秋葉原店では、5月21日(木)に恒例となる「夜のG-レコ研究会」の第3弾「メカ編」が開催された。
夜のG-レコ研究会は『ガンダム Gのレコンギスタ』の小形尚弘プロデューサーが、毎回ゲストともに様々なテーマで「G-レコ」を語るトークショーイベント。今回は同作のメカニカルデザインを務める安田 朗氏と形部一平氏の2人と、前回に引き続き撮影担当の脇 顯太朗氏がゲストとして登壇した。
「G-レコ」に登場する数多くのモビルスーツを生み出した2人の話が聞けるとあって会場は満席、バンダイチャンネル他にて行われたライブ配信も大盛況となった。
それではさっそくトークショーの模様をお届けしていこう。
今回もレポートの最後に読者プレゼントも用意しているのでお見逃しなく。
▲この日も会場のモニターに設定画を映してデザイナー自らが解説!
トークショーは、安田氏と形部氏が「G-レコ」に参加することになった経緯から始まる。
まずは安田氏だが、最初は富野監督の新作に参加しないかと人伝に声をかけられるも、当時は忙しかったため一旦は断ることに。
しかしその年のサンライズの忘年会で富野監督に『安田ー!助けろー!』と言われ、それが「酔っている自分を介抱しろ」なのか「新作を手伝え」なのか、どちらか分からないまま、とりあえず準備を進めていたと語る。
▲G-セルフの最初期デザイン。
そして年明けに小形プロデューサーが正式に打診した時には、すでに初期ラフができており、そこには「G-セルフ」の原型を見てとることができる。
デザインについては「∀ガンダム」に参加して以降、ガンダムのデザインは『もっと吹っ切れてもいいんじゃないか』と感じたことから、目を大きく、ツノ(頭部アンテナ)を逆向きにしたという。
その後、ブラッシュアップしていくことになるが、打ち合わせを重ねるごとに新たな「発見」があったとのことだ。
徐々にデザインが固まっていく過程を映し出す会場のモニターを見ながら、『ここは胸のデザインを発見した時』、『肩は五角形にするのに苦労した』など、安田氏が解説する。
▲安田氏の“新たな発見”を加えて徐々に完成形へと向かう。そのデザインの遷移が語られた。
また、カラーリングについては、G-セルフは「光」をテーマにしているため、「三原色」をキーワードにすると3パターン、「虹色」をキーワードにすると7パターン作ることに。
当然3パターンの方が楽ではあるが、『3色を選んだらヘタレだと思って7色にした』という。そしてこの7色が、後のバックパックへと繋がっていったそうだ。
その後も安田氏からは、大河原邦男氏やカトキハジメ氏、永野 護氏のメカデザインを例に挙げてのデザイン論や、コアファイターを巡るやり取り、三面図を起こす段階でのNGといった富野監督とのエピソードなど、多岐に渡るトークが繰り広げられ、大盛り上がりとなった。
続いては形部氏デザインのモビルスーツへと話が進む。形部氏が最初にデザインしたのは「グリモア」で、当初は様々なバリエーションを考えていたとのことだ。
また、グリモアのデザインの過程では、全体のトーンと合わせるために安田氏が修正を加え、それをまた形部氏が設定に起こすなど、2人の間でのやり取りがあったと明かす。
▲グリモアは人型以外も含めて様々なタイプが考えられていた。
形部氏はお気に入りのモビルスーツとして「G-アルケイン」を挙げ、そのデザインについて『ガンダムを描けることが嬉しくて武装もモリモリ描いた』と語る。アイーダの乗機ということで「もっと女性的に」とオーダーがあった際には色々と試行錯誤し、中には「やり過ぎ」と言われてボツになったデザインも。
なお、本編では残念ながら描かれることがなかった変形機構は、お台場「ダイバーシティ東京 プラザ」の壁面で上映中の「ガンダム Gのレコンギスタ FROM THE PAST TO THE FUTURE」で見ることができるので、機会があればぜひチェックしてもらいたい。
▲G-アルケインは最初「G-アーレント」と呼ばれていた(左)。女性的すぎてボツになった案(右)。
続いて、ビーナス・グロゥブのG系モビルスーツ「ジャイオーン」は、最初は明らかなガンダム顔であり、小形氏いわく『上司も気に入っていて絶対変えないでねと言っていた』にもかかわらず、監督は顔に「×」を。
どうしてもガンダムっぽくしたかった形部氏は、顔のモニターでガンダムらしさを出すという、騙し絵的な発想で最終的なデザインを仕上げたそうだ。
また、色についてはクリムの乗機が青を踏襲していたので、違いを付けるために紫に変更したという。
▲ジャイオーンの初期デザイン。
この後も「モンテーロ」や「ユグドラシル」など、形部氏がデザインした数々のモビルスーツの製作秘話が明かされ、観客は大いに盛り上がった。
さらに、トークショーでは旭プロダクションの脇氏が登場して、本編でモビルスーツにどのような撮影処理が加えられたかを紹介。今回は、安田氏と形部氏がデザインしたモビルスーツに分けて、それぞれ処理前と処理後の映像を一緒に見せる、分かりやすいものとなっていた。
iOS/Android向け無料アプリ 「ガンダムチャンネル」では、当日ライブ配信された映像をアーカイブ配信しているので、ぜひともチェックしてみよう。
なお、トークショーではこの他にも、安田氏がMSのデザインを勢力別に分類したエピソードなど、様々な話が飛び出したが、まだまだ語り尽くせないということで、続きは次回に持ち越すこととなった。
「夜のG-レコ研究会 ~メカ編~」第2弾の開催日など詳細は、後日発表される予定だ。次回の開催をお楽しみに。
(ガンダムインフォ編集部)
【読者プレゼント】
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イベント当日に来場者特典として配布された、安田氏による「G-セルフ」と形部氏による「ジャイオーン」の初期デザインイラストを、ガンダムインフォをご覧の読者の中から抽選で8名様にプレゼントします!
どちらもサインが入ったファン垂涎の貴重なアイテムなので、当日会場へ行けなかった方は奮ってご応募ください!ご応募お待ちしてます!
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【応募受付期間】
2015年6月10日(水)17:00 ~ 6月21日(日)23:59
【プレゼント】
G-セルフ&ジャイオーン初期デザインイラストセット … 8名様
【応募について】
○応募はお一人様一回までとさせて頂きます。
○アンケートの回答内容は抽選結果には影響いたしません。
○賞品送付先は日本国内に限ります。海外在住の方はご応募頂けません。
【当選について】
○当選者の方には当選通知と賞品送付先の確認メールを送らせて頂きます。(6/24送信予定)
○賞品の発送は2015年7月上旬を予定しています。
【注意事項】
○当選通知メールは当選者の方へのみ送信いたします。落選の通知は送られません。
○当選通知メールは「info-support@sunrise-inc.jp」より送信いたします。
応募メールアドレスを携帯電話のメールアドレスにする場合は事前に「ドメイン指定」を解除するか
「@sunrise-inc.jp」からのメールを受信できるように設定してください。
○当選された方は、当選の権利を他人に譲渡、ならびに換金することはできません。
○応募データに虚偽誤りがある場合、その他不正な参加とみなした場合には当選を無効とし、
当選の権利の取消を行う場合があります。
○賞品到着後の紛失・破損などにつきましては対応いたしかねます。
応募受付は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
2015年6月10日(水)17:00 ~ 6月21日(日)23:59
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G-セルフ&ジャイオーン初期デザインイラストセット … 8名様
【応募について】
○応募はお一人様一回までとさせて頂きます。
○アンケートの回答内容は抽選結果には影響いたしません。
○賞品送付先は日本国内に限ります。海外在住の方はご応募頂けません。
【当選について】
○当選者の方には当選通知と賞品送付先の確認メールを送らせて頂きます。(6/24送信予定)
○賞品の発送は2015年7月上旬を予定しています。
【注意事項】
○当選通知メールは当選者の方へのみ送信いたします。落選の通知は送られません。
○当選通知メールは「info-support@sunrise-inc.jp」より送信いたします。
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たくさんのご応募ありがとうございました。
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