8月16日(土)から9月13日(土)まで、約1ヶ月に渡って開催されている「サンライズフェスティバル2014湧昇」。毎年恒例となった本イベントでは、ガンダムシリーズはもちろん、そのほかサンライズ人気作品がレイトショーやオールナイト上映で続々と公開され、サンライズ作品を観て育った大人たちに人気のイベントとなっている。
その上映作品のひとつ、『機動戦士ガンダム00』の「スペシャルディションII エンド・オブ・ワールド」、「スペシャルエディションIII リターン・ザ・ワールド」、そして「劇場版 機動戦士ガンダム00‐A wakening of the Trailblazer‐」が、8月23日(土)、東京・新宿ピカデリーにて、オールナイト上映されるとともに、スペシャル感満載のトークイベントが開催された。
登壇したのは、作品プロデューサーの池谷浩臣プロデューサー、水島精二監督、三木眞一郎氏(ロックオン・ストラトス役)、吉野裕行氏(アレルヤ・ハプティズム役)、さらにサプライズゲストとして神谷浩史氏(ティエリア・アーデ役)の5人。
池谷プロデューサーが司会のトークショーは、慣れ親しんだ顔ぶれだからこそ出る笑いや冗談があり、全体的にリラックスムードで進んでいったが、作中のソレスタル・ビーイングの緊張感とは打って変わった緩さでの様子に、「いや、『00』をやってた頃はもうちょっとちゃんとしてたよ!」と神谷氏がひとこと。その言葉に出演者一同爆笑となった。
また残念ながら出演できなかった刹那・F・セイエイ役の宮野真守氏からは手紙が届けられ、彼の作品に寄せる熱い想いを出演者がリレーで読み上げるダブルサプライズも。「7年を経た今、改めて『00』の立ち上がりを思い出した」と話す神谷が、「『00』のキャスト発表での緊張を思い出した」と言えば、三木も「あの緊張は凄かった。なんでこんな(ファン注目の中で)やるんだって思ったよね」と言葉を重ねる。
さらにイベントでキャストが各地を巡っていた話では、「次の劇場への到着がギリギリになったこともあったし、新幹線が止まったこともあったよね」と吉野も思い出話で色を添える。監督も含めた移動中の会話でキャラに対しての理解や作品に対する理解を深めていったというエピソードも語られた。
作品とマイスターたちとの思い出話が盛り上がるなか、続いてファンからの質問に答えていくコーナーへ。ファーストシーズンへの想いを尋ねられると、水島監督は「作中において、決着をちゃんとつけるつもりだった」と話した。「正義の味方のように描いてはいるけれど、争いを起こし、人を傷つけている償いをマイスターもソレスタルビーングも、しなければならない、と考えながら作っていた」という監督の言葉に会場のファンは感嘆の声を漏らす。
また、「来年2015年はイオリア・シュヘンベルグの生誕の年ですが、ソレスタル・ビーイングのような私設軍隊に入りたいと思いますか」や「実際にガンダムに乗りたいですか」といった質問もあり、実際にモビルスーツ(MS)の設定に対しての問題をどうクリアしていったかを監督が解説。その解説に「維持費が大変そう」、「街中歩くには許可が必要そうだ」、「MSより高いタワーマンションも多い」と現実的な意見を繰り出すキャストたちに、笑い声が溢れた。
池谷 | 「プロデューサーになって初めてのテレビシリーズ作品で、忘れられない作品です。今日はありがとうございました。」 |
三木 | 「このガンダムは初めてファーストシーズン、セカンドシーズンと時間を分けて届け、年をまたぐことにもなったミラクルな作品で、今、思い起こしてもいろいろな想いがこみ上げる作品でした。このタイトルは今でもみなさんの手の届くところにあるんだろうなぁ、と思えることが幸せです。」 |
吉野 | 「大きな作品すぎて、その時は必死でした。その時やったものはスクリーンの中に全部置いてきているので、みなさんがいつまでも長く楽しんでくれたら嬉しいです。」 |
神谷 | 「みんなが活躍しているのを見ると、僕も頑張らなきゃなって思える、本当に素晴らしい仲間を得られた作品ですし、僕にとっても忘れられない作品です。」 |
水島 | 「すごく一生懸命にやってきた作品。『00』があって、今の僕も在る。その頃の熱量が刻み込まれた作品ではあるので、繰り返し観て、僕らが忘れているようなことも発見してもらえると嬉しいです。」 |
と、それぞれに作品への想いを語る登壇者たち。さらに「僕は『00』の10周年とかで、新作を作りたい」という監督の言葉が出ると、会場からは拍手が湧き、イベントは暖かなムードに包まれたまま幕を閉じた。
▲締めはもちろん、『00』のイベントでは恒例のかけ声で!
文:えびさわなち/編集:レッカ社
好評開催中の「サンライズフェスティバル2014湧昇」では、9月6日(土)まで「ガンダムウィーク」と題して、歴代ガンダムシリーズを連日レイトショー上映中だ。期間中は「ガンダムウォーネグザ」のプロモーションカードが入場者特典として配布されるほか、ガンダム作品の半券3枚で「ガンダム35周年ステッカー」がもらえるキャンペーンも実施している。
また、9月6日(土)の『機動戦士ガンダムSEED』オールナイト上映会では、キラ・ヤマト役の保志総一朗氏とアスラン・ザラ役の石田 彰氏、福田己津央監督がゲストとして出演するトークショーも開催される。
レイトショーチケットは劇場HPにて、オールナイトチケットはイープラスにて好評発売中。
詳しくは、 「サンライズフェスティバル2014湧昇」公式サイトをご覧ください。
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