▲左から、小形さん、石井さん、安彦監督、森田さん、安部さん
全国の劇場で絶賛ロードショー中の映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は、7月21日(木)に東京・新宿ピカデリーにて、公開記念特別上映・スタッフトークイベントを開催した。
イベントには、安彦良和監督、エグゼクティブプロデューサーの小形尚弘さん、3D演出の森田修平さん、3Dディレクターの安部保仁さん、ライターの石井 誠さんの計5名が登壇。制作の裏側やこだわりなど、『ククルス・ドアン島』制作にまつわるエピソードが語られたので、その様子をレポートしていこう。
なお、本スタッフトークは上映後に実施され、ネタバレに言及する箇所が存在するので、未視聴の方は注意してほしい。
イベントは、安彦監督の「何度も来てくださった方もいらっしゃると思います。もう身内なんじゃないかと思いますね。長い間応援ありがとうございます」という来場者への感謝と労いの言葉からスタート。
本作のCGによるMS演出について、小形さんは「サンライズといえば確かに2Dのアニメが売りというのはありますが、メカ描きの方たちの技術は職人芸で、これまで培った能力が高齢化に迫ってきてるというもあります」と制作現場の実情を明かしつつ、「クリエイターさんをフォローする意味でも3Dというものがアニメの制作工程において重要な役割を担ってきています。安彦さんがあと3人ほどいれば簡単なんですけどね」と、制作における3Dの重要性を語った。
本作で3D演出を務めた森田さんは「一番最初に安彦さんが『ガンダムはヒーローなんだ』と言ってくれたのがすごくやりやすかったです」「監督って言葉一発で方向性を向かせるものなんだ」と、安彦監督の凄さを語った。一方、安彦監督は「それ実は覚えてないんだよね。そういう文句をおぼえてないってのはやばいですね」とはにかみながら振り返った。
イベントには、安彦良和監督、エグゼクティブプロデューサーの小形尚弘さん、3D演出の森田修平さん、3Dディレクターの安部保仁さん、ライターの石井 誠さんの計5名が登壇。制作の裏側やこだわりなど、『ククルス・ドアン島』制作にまつわるエピソードが語られたので、その様子をレポートしていこう。
なお、本スタッフトークは上映後に実施され、ネタバレに言及する箇所が存在するので、未視聴の方は注意してほしい。
イベントは、安彦監督の「何度も来てくださった方もいらっしゃると思います。もう身内なんじゃないかと思いますね。長い間応援ありがとうございます」という来場者への感謝と労いの言葉からスタート。
本作のCGによるMS演出について、小形さんは「サンライズといえば確かに2Dのアニメが売りというのはありますが、メカ描きの方たちの技術は職人芸で、これまで培った能力が高齢化に迫ってきてるというもあります」と制作現場の実情を明かしつつ、「クリエイターさんをフォローする意味でも3Dというものがアニメの制作工程において重要な役割を担ってきています。安彦さんがあと3人ほどいれば簡単なんですけどね」と、制作における3Dの重要性を語った。
本作で3D演出を務めた森田さんは「一番最初に安彦さんが『ガンダムはヒーローなんだ』と言ってくれたのがすごくやりやすかったです」「監督って言葉一発で方向性を向かせるものなんだ」と、安彦監督の凄さを語った。一方、安彦監督は「それ実は覚えてないんだよね。そういう文句をおぼえてないってのはやばいですね」とはにかみながら振り返った。
続いて話題は「ドアン専用ザク」について。3Dディレクターの安部さんは「今回は(メカデザインの)カトキハジメさんと一緒にドアンザクを組み立てていくという工程でした。なので途中で左右非対称になったり、鼻を伸ばしたりと、あの形は最初から決まっていた訳じゃないんです。カトキさんとお互いのアイデアを受け取りながら作っていきました」と制作過程を振り返った。
安彦監督が「カトキさんの設定って不親切でしょ?(笑)」と話すと一同から笑いが。森田さんは「一番困りますね。最後の最後までイジるので、いきなりパーツついたりするんです。でも、結果最終的に出来上がるものはいいものなので」とカトキさんとの仕事を振り返った。
また、「ドアン専用ザク」がTVアニメ放送当時の作画を再現して描かれたことについて、小形さんは「これをやる時に富野(由悠季)さんに怒られるんじゃないかとかは考えました。でも、今回のチームでやるからにはカッコよくなると思ってたので」と制作陣への信頼を語った。
安彦監督が「カトキさんの設定って不親切でしょ?(笑)」と話すと一同から笑いが。森田さんは「一番困りますね。最後の最後までイジるので、いきなりパーツついたりするんです。でも、結果最終的に出来上がるものはいいものなので」とカトキさんとの仕事を振り返った。
また、「ドアン専用ザク」がTVアニメ放送当時の作画を再現して描かれたことについて、小形さんは「これをやる時に富野(由悠季)さんに怒られるんじゃないかとかは考えました。でも、今回のチームでやるからにはカッコよくなると思ってたので」と制作陣への信頼を語った。
ここで安彦監督から「やっぱりCGは“エフェクト”が得意なんじゃないですか?」と質問が。それに対し森田さんは「そこは難しいところで、得意なエフェクトも得意じゃないものもあって。ただの煙とか雰囲気を出すものだったらできるんですけど、今回の土煙とかの激しさが出るのものは画による力っていうのがあるので、CGだと弱んですよね」とCGの特性について回答した。
また、安彦さんは3Dで実現した「ガンダム」の動きについて「びっくりしたのが、動きがめちゃくちゃ柔らかい。手書きのアニメーターでもこんなにデフォルメしないよね」とその出来栄えに対して驚いた様子。安部さんは「元々うちの会社(YAMATOWORKS)はモデルを伸ばしたり縮めたりするのが得意で、そこが上手くはまったと思います。モデルの中に色々変形させるコントローラーが入っていいて、カットがよく見えるように変形できるようにしました」と話すと、安彦監督は「ヒートホークなんかひどかった(笑)ぐにゃんぐにゃん曲がったよね」と3D制作の裏話を披露。小形さんは「仕上がりに関しては、森田さんたちならやってくれると信じてました。完成したものをみてよかったなと」と3D制作陣をねぎらった。
さらに「この作品を富野さんが見て『今回のメカ作画すごいな』と言ってました。富野さんの目には2Dに写ったんです。それはもう勝ちで、『THE ORIGIN』のときは『なんで安彦のガンダムなのに3Dなんだ』といってましたが今回はそれがなかった」と富野監督も驚く本作の出来栄えをアピールした。
また、安彦さんは3Dで実現した「ガンダム」の動きについて「びっくりしたのが、動きがめちゃくちゃ柔らかい。手書きのアニメーターでもこんなにデフォルメしないよね」とその出来栄えに対して驚いた様子。安部さんは「元々うちの会社(YAMATOWORKS)はモデルを伸ばしたり縮めたりするのが得意で、そこが上手くはまったと思います。モデルの中に色々変形させるコントローラーが入っていいて、カットがよく見えるように変形できるようにしました」と話すと、安彦監督は「ヒートホークなんかひどかった(笑)ぐにゃんぐにゃん曲がったよね」と3D制作の裏話を披露。小形さんは「仕上がりに関しては、森田さんたちならやってくれると信じてました。完成したものをみてよかったなと」と3D制作陣をねぎらった。
さらに「この作品を富野さんが見て『今回のメカ作画すごいな』と言ってました。富野さんの目には2Dに写ったんです。それはもう勝ちで、『THE ORIGIN』のときは『なんで安彦のガンダムなのに3Dなんだ』といってましたが今回はそれがなかった」と富野監督も驚く本作の出来栄えをアピールした。
本作のコンセプトについて森田さんは「安彦さんの絵の、ガンダムなんだけど筋肉があるように見えるというところと、カトキさんのロボットとしての正確なデザインと、お二方の良いとこどりを全部詰め込んでやれ、というコンセプトがありました。イム ガヒ副監督とも合致した部分なんですけど、子供の目線だと巨大な鉄の塊だったり、MSが戦うところではヒーローだったり任侠だったり、というのが出せたら絶対おもしろいなと思って」と語った。
続いて、「高機動型ザク」のスケートのような動きについて。安彦監督は「スケートはちょっと悩んだ部分です。スライドするのでドムとの差別化は悩みました」と苦悩を語りつつ、「冬だったかな、スピードスケートのコーナリングを見てて『あ、これだな』って。でもこれできるかなと思いました」と、「高機動型ザク」の動きの意外な着想を明かした。
また、森田さんは「スケートって動きが軽やかなので、高機動型ザクの重さを出せるのか不安だったんですけど、アニメーターのお陰でしっかりと重さがある表現ができました」「作品が終わったあとに安彦さんから『スケート上手くいって良かった~』と言って頂けました」と笑顔で話した。
続いて、「高機動型ザク」のスケートのような動きについて。安彦監督は「スケートはちょっと悩んだ部分です。スライドするのでドムとの差別化は悩みました」と苦悩を語りつつ、「冬だったかな、スピードスケートのコーナリングを見てて『あ、これだな』って。でもこれできるかなと思いました」と、「高機動型ザク」の動きの意外な着想を明かした。
また、森田さんは「スケートって動きが軽やかなので、高機動型ザクの重さを出せるのか不安だったんですけど、アニメーターのお陰でしっかりと重さがある表現ができました」「作品が終わったあとに安彦さんから『スケート上手くいって良かった~』と言って頂けました」と笑顔で話した。
イベントの終盤では、安彦監督が「ラストシーンでホワイトベースをいかに大きくみせるか、というところはこだわった」と本作でこだわったシーンについて紹介。「大きいものを大きくみせるのは、僕らは『STAR WARS』で衝撃を受けて『宇宙戦艦ヤマト』で色々やったんです」と思い出を振り返り、自身が原画を描いた『さらば宇宙戦艦ヤマト』のラストのカットと比較して「ホワイトベースはヤマトより難しいです。突起物がすくないから誤魔化せない。でもあそこは大きくみせなきゃ仕方ないからね」とアピールした。
最後の挨拶では、安彦監督と小形さんより「長い間応援ありがとうございました。皆さんが観て頂ける限りはロングランで上映しますし、こういったイベントも出来ると思いますので、末永く応援の程よろしくお願いいたします」と締めくくられ、イベントは終了した。
最後の挨拶では、安彦監督と小形さんより「長い間応援ありがとうございました。皆さんが観て頂ける限りはロングランで上映しますし、こういったイベントも出来ると思いますので、末永く応援の程よろしくお願いいたします」と締めくくられ、イベントは終了した。
(ガンダムインフォ編集部)
『ククルス・ドアンの島』本日より、8週目入場者プレゼントとして「複製原画3枚セット」2種が配布がスタート。ぜひゲットしよう。
【7/22(金)~】8週目入場者プレゼント
配布期間:2022年7月22日(金)~
内容:複製原画3枚セット…全2種のうち1セット
内容:複製原画3枚セット…全2種のうち1セット
※ランダム配布
※数量限定
※画像はイメージです。
※絵柄は選べません。
※お一人様一回のご鑑賞につき、入場者プレゼントを1つお渡しします。
※チケット購入特典ではございません。ご入場を伴わない配布はお断りさせて頂きます。
※配布に関する特別な指定がある場合を除きます。
※特典の切り替わり前日24:00を過ぎた上映でも、営業が終了するまでは切り替わりません。
※新型コロナウイルス感染予防のため、こちらの情報は劇場の都合により急遽変更になる場合がございます。劇場の営業状況・運営状況など、各劇場HP等でお確かめください。
※特典制作時に生じるスレや色ムラ、梱包時や配布時に生じるシワやキズなど、ビジュアルイメージを損なわない差異が理由による返品交換はお受けできません。
※上記工程に由来しない明らかな不備がある場合も、返品交換はいたしません。
※数量限定
※画像はイメージです。
※絵柄は選べません。
※お一人様一回のご鑑賞につき、入場者プレゼントを1つお渡しします。
※チケット購入特典ではございません。ご入場を伴わない配布はお断りさせて頂きます。
※配布に関する特別な指定がある場合を除きます。
※特典の切り替わり前日24:00を過ぎた上映でも、営業が終了するまでは切り替わりません。
※新型コロナウイルス感染予防のため、こちらの情報は劇場の都合により急遽変更になる場合がございます。劇場の営業状況・運営状況など、各劇場HP等でお確かめください。
※特典制作時に生じるスレや色ムラ、梱包時や配布時に生じるシワやキズなど、ビジュアルイメージを損なわない差異が理由による返品交換はお受けできません。
※上記工程に由来しない明らかな不備がある場合も、返品交換はいたしません。
豪華プレゼントが当たるチャンス!「半券キャンペーン」実施中!
【応募期間】
2022年6月3日(金)~7月28日(木)23:59
【対象劇場】
『ククルス・ドアンの島』公開劇場
【応募方法】
対象期間に『ククルス・ドアンの島』の鑑賞チケット半券の写真と必要事項を記入の上、応募
【プレゼント】※AかB好きな方を選んで応募
■半券5枚
A賞:安彦良和監督サイン入り『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 Blu-ray劇場限定版』×1名
B賞:キャストサイン入り本ポスター×1名
■半券3枚
A賞:キャストサイン入りティザーポスター×2名
B賞:劇場バナー(ホワイトベースバージョン)×2名
■半券1枚
B1ポスターセット(ティザーポスターと本ポスターのセット)×50名
2022年6月3日(金)~7月28日(木)23:59
【対象劇場】
『ククルス・ドアンの島』公開劇場
【応募方法】
対象期間に『ククルス・ドアンの島』の鑑賞チケット半券の写真と必要事項を記入の上、応募
【プレゼント】※AかB好きな方を選んで応募
■半券5枚
A賞:安彦良和監督サイン入り『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 Blu-ray劇場限定版』×1名
B賞:キャストサイン入り本ポスター×1名
■半券3枚
A賞:キャストサイン入りティザーポスター×2名
B賞:劇場バナー(ホワイトベースバージョン)×2名
■半券1枚
B1ポスターセット(ティザーポスターと本ポスターのセット)×50名
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』
公開日:2022年6月3日(金)より全国公開中
配給:松竹ODS事業室
【STORY】
オデッサ作戦を控えたアムロたちホワイトベース隊は、「帰らずの島」と呼ばれる無人島での残置諜者(敵地に残って破壊諜報活動などを行う兵士)掃討の任務を拝命する。捜索に当たっていたアムロは1機のザクと遭遇、囚われの身となってしまう。目覚めたアムロが見たのは「ククルス・ドアン」と名乗る男と20人の子どもたちであった。アムロは失ったガンダムを取り戻し、島の秘密へとたどり着けるのか?
【メインスタッフ】
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇 富野由悠季
監督:安彦良和
副監督:イムガヒ
脚本:根元歳三
キャラクターデザイン:安彦良和、田村 篤、ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:大河原邦男、カトキハジメ、山根公利
総作画監督:田村 篤
美術監督:金子雄司
色彩設計:安部なぎさ
撮影監督:葛山剛士、飯島 亮
3D演出:森田修平
3Dディレクター:安部保仁
編集:新居和弘
音響監督:藤野貞義
音楽:服部隆之
製作:バンダイナムコフィルムワークス
主題歌:森口博子「Ubugoe」(キングレコード)
【メインキャスト】
アムロ・レイ:古谷 徹
ククルス・ドアン:武内駿輔
ブライト・ノア:成田 剣
カイ・シデン:古川登志夫
セイラ・マス:潘めぐみ
ハヤト・コバヤシ:中西英樹
スレッガー・ロウ:池添朋文
ミライ・ヤシマ:新井里美
フラウ・ボゥ:福圓美里
エグバ・アトラー:宮内敦士
ウォルド・レン:上田耀司
ユン・サンホ:遊佐浩二
セルマ・リーベンス:伊藤 静
ダナン・ラシカ:林 勇
マルコス:内田雄馬
カーラ:廣原ふう
シャア・アズナブル:池田秀一
【Twitter推奨ハッシュタグ】
#ククルス・ドアンの島
#安彦ガンダムを見届けろ
公開日:2022年6月3日(金)より全国公開中
配給:松竹ODS事業室
【STORY】
オデッサ作戦を控えたアムロたちホワイトベース隊は、「帰らずの島」と呼ばれる無人島での残置諜者(敵地に残って破壊諜報活動などを行う兵士)掃討の任務を拝命する。捜索に当たっていたアムロは1機のザクと遭遇、囚われの身となってしまう。目覚めたアムロが見たのは「ククルス・ドアン」と名乗る男と20人の子どもたちであった。アムロは失ったガンダムを取り戻し、島の秘密へとたどり着けるのか?
【メインスタッフ】
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇 富野由悠季
監督:安彦良和
副監督:イムガヒ
脚本:根元歳三
キャラクターデザイン:安彦良和、田村 篤、ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:大河原邦男、カトキハジメ、山根公利
総作画監督:田村 篤
美術監督:金子雄司
色彩設計:安部なぎさ
撮影監督:葛山剛士、飯島 亮
3D演出:森田修平
3Dディレクター:安部保仁
編集:新居和弘
音響監督:藤野貞義
音楽:服部隆之
製作:バンダイナムコフィルムワークス
主題歌:森口博子「Ubugoe」(キングレコード)
【メインキャスト】
アムロ・レイ:古谷 徹
ククルス・ドアン:武内駿輔
ブライト・ノア:成田 剣
カイ・シデン:古川登志夫
セイラ・マス:潘めぐみ
ハヤト・コバヤシ:中西英樹
スレッガー・ロウ:池添朋文
ミライ・ヤシマ:新井里美
フラウ・ボゥ:福圓美里
エグバ・アトラー:宮内敦士
ウォルド・レン:上田耀司
ユン・サンホ:遊佐浩二
セルマ・リーベンス:伊藤 静
ダナン・ラシカ:林 勇
マルコス:内田雄馬
カーラ:廣原ふう
シャア・アズナブル:池田秀一
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