▲左から、古賀良彦さん、藤原孝史さん
バンダイナムコグループの横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」は、本日9月15日(水)に「第2回ガンダムカンファレンス」を開催した。
「第2回ガンダムカンファレンス」は、ガンダムを通じて社会問題を考えるサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION (GUDA)」より、「ガンプラリサイクルプロジェクト」や「ガンダムオープンイノベーション」に続く第3弾として、教育分野における新たなプロジェクト「ガンダムエデュケーショナルプログラム」を発表した。
本記事では、「第2回ガンダムカンファレンス」内で実施された、杏林大学名誉教授の古賀良彦さん、グループのガンダム事業統括者であるチーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史さんによる”トークセッション”に紹介。
脳研究の第1人者でもある杏林大学名誉教授の古賀さんの専門分野は、精神障害の精神生理学的研究ならびに香りや食品が脳機能に与える効果の脳機能画像および脳波分析による研究。また、統合失調症治療研究のエキスパートとして、精神科の分野でも活躍している。
今回は、ガンダムが持つさまざまなコンテンツと人間の脳との関係性について、今までになかった視点から語られたので、さっそくレポートしていこう。
「第2回ガンダムカンファレンス」は、ガンダムを通じて社会問題を考えるサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION (GUDA)」より、「ガンプラリサイクルプロジェクト」や「ガンダムオープンイノベーション」に続く第3弾として、教育分野における新たなプロジェクト「ガンダムエデュケーショナルプログラム」を発表した。
本記事では、「第2回ガンダムカンファレンス」内で実施された、杏林大学名誉教授の古賀良彦さん、グループのガンダム事業統括者であるチーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史さんによる”トークセッション”に紹介。
脳研究の第1人者でもある杏林大学名誉教授の古賀さんの専門分野は、精神障害の精神生理学的研究ならびに香りや食品が脳機能に与える効果の脳機能画像および脳波分析による研究。また、統合失調症治療研究のエキスパートとして、精神科の分野でも活躍している。
今回は、ガンダムが持つさまざまなコンテンツと人間の脳との関係性について、今までになかった視点から語られたので、さっそくレポートしていこう。
「第2回ガンダムカンファレンス」レポート
古賀さんは、本トークショーセッションに向けて、『機動戦士ガンダム』を一夜漬けで視聴してきたと話し、「ガンダムというのはそれまでのいわゆる“ロボット”とは違う存在だということを、ある程度理解したつもりです」とコメント。
「第2回ガンダムカンファレンス」での藤原さんの説明を受け、「素晴らしいストラテジーがあるということを伺って、ガンダムに夢中になり始めたところでございます」と笑顔を見せた。また、全ての施策が気になるとし、人口爆発からスペースコロニーを発展させたガンダムの世界観を踏まえ、「そのスペース(資源)を大切にすることはやっぱり大事だろう思います。資源を大切にして再利用循環して使っていくということ、それが“サステナブル”という中での環境問題へのサポートへと結びついていくんだろうと。未来を見据えて今をもう一回振り返ってみると、やはり環境を今どうしていくべきかをしっかりやらなければいけませんね」と感想を述べた。
そして、「ガンダムを考え出し、そして未来へ続く存在、社会的な存在ととさらに発展させていく。こういった創造力は人の脳が生み出していきます。こうした素晴らしいプログラムが出来上がっていることに、非常に感銘を受けました」と胸中を明かした。
「第2回ガンダムカンファレンス」での藤原さんの説明を受け、「素晴らしいストラテジーがあるということを伺って、ガンダムに夢中になり始めたところでございます」と笑顔を見せた。また、全ての施策が気になるとし、人口爆発からスペースコロニーを発展させたガンダムの世界観を踏まえ、「そのスペース(資源)を大切にすることはやっぱり大事だろう思います。資源を大切にして再利用循環して使っていくということ、それが“サステナブル”という中での環境問題へのサポートへと結びついていくんだろうと。未来を見据えて今をもう一回振り返ってみると、やはり環境を今どうしていくべきかをしっかりやらなければいけませんね」と感想を述べた。
そして、「ガンダムを考え出し、そして未来へ続く存在、社会的な存在ととさらに発展させていく。こういった創造力は人の脳が生み出していきます。こうした素晴らしいプログラムが出来上がっていることに、非常に感銘を受けました」と胸中を明かした。
次に、「ガンダムリサイクル作戦」にて、日本各地で回収されたランナーを用いて東京・新宿住友ビル三角広場で視覚化したインスタレーション展示が実施されることについて、藤原さんは「全国から多くのランナーが集まる力は、本当にファンの皆さんの協力があってのことです。ビジュアル化できるものを示して、リサイクル環境に対する取り組みついて、重要性を発信できる場にしていきたいです」とコメント。
インスタレーション展示については、「単純に集めてボリュームを見せるのではなく、ガンダムらしいモニュメントみたいなものができると良いですね」と今後の展望を語った。
インスタレーション展示については、「単純に集めてボリュームを見せるのではなく、ガンダムらしいモニュメントみたいなものができると良いですね」と今後の展望を語った。
続いて、「ガンダムオープンイノベーション」が公募期間を拡大したことについて、藤原さんは「本当に多くの反響があり、面白いアイディアが集まっています。質問もたくさんいただいて、この企画に対する皆さんの関心が高いんだということを我々も強く実感をしました」とコメント。
応募されている案について、「ガンダムの世界観を1つのテーマにしてるということもあって、宇宙を舞台に使ってこういうことができるんじゃないかというアイディアが多いように見受けられます」と印象を語りながら、「個人での申し込みもありますが、企業同士で立ち上げたプロジェクトみたいなところからも応募がありまして、ガンダムを好きな人からアイディアを出していただけていることが非常に嬉しかったです」と心境を明かした。
古賀さんは、「宇宙といっても、その時間も空間もどこに限界があるかわからないというような非常にぼやけたものになってしまう。ですが、アイディアを実現するために、ガンダムが軸となり、力を集約するのに役に立つという意味で、大変意味のあるプロジェクトだろうと思っています」と高く評価した。
応募されている案について、「ガンダムの世界観を1つのテーマにしてるということもあって、宇宙を舞台に使ってこういうことができるんじゃないかというアイディアが多いように見受けられます」と印象を語りながら、「個人での申し込みもありますが、企業同士で立ち上げたプロジェクトみたいなところからも応募がありまして、ガンダムを好きな人からアイディアを出していただけていることが非常に嬉しかったです」と心境を明かした。
古賀さんは、「宇宙といっても、その時間も空間もどこに限界があるかわからないというような非常にぼやけたものになってしまう。ですが、アイディアを実現するために、ガンダムが軸となり、力を集約するのに役に立つという意味で、大変意味のあるプロジェクトだろうと思っています」と高く評価した。
「GUDA」第3弾「ガンダムエデュケーショナルプログラム」の1つ目の取り組みとなる「ガンダムファクトリー横浜エデュケーショナルサポート」について、藤原さんは「“動くガンダム”は新しいクリエイティブが集結しています。実際に手掛けた人たちが、どういうことを工夫して、なぜこうしなきゃいけなかったのか、ガンダムをテーマにして“ものづくりの面白さ”を語っていただけるプログラムになっています」と説明。このプログラムで、生徒たちにより深い学びや新しい気付きが生まれるのではないか、と見解を示す。
古賀さんは、非常に素晴らしいプランだと賞賛し、「何かを作るとなるとスキルを磨くみたいなことを考えがちなんですけども、実はそれだけではなくて、1番大事なのは創意工夫がそこであるという事だと思います。人の脳は前頭葉が非常に発達をしていますが、猿の前頭葉はぺちゃんこです。100年前の猿と今の猿は同じ生活しているけれど、人が全然違う生活をしているのはまさに前頭葉がものを考え、工夫し、やる気を出して、しかもそこで喜びを覚えるということがあるわけです」と、人と猿の前頭葉の違いを挙げて解説。続けて、ただ持っているだけでは役に立たないとし、人が年齢を重ねて発達していく中で、きちんと育てていかなければならないと指摘する。「前頭葉を発達させる手段というのは、こういったものづくりというところで、“どうやって作ろうかな?”、“この最適のソリューションは何だろう?”と考え形にする、創意工夫することが前頭葉を育てていきます」と主張した。
また、ガンダムとアムロ・レイとの関わりに触れ、「アムロはガンダムとともに育っていくんですよね。少年だった未熟なアムロが、葛藤に満ちた思春期をすぎて立派な青年になって……、アムロとガンダムとが一緒になって人格やニュータイプ能力、いろんな人とのコミュニケーションとか、その都度生じる様々な感情とかやる気とかが、ほとんど前頭葉の役割ということになっているんですね。つまり、人が人たる所以である前頭葉を育てていって、そして素晴らしい人に育っていくと……。そんなつもりでこのエデュケーショナルサポートが素晴らしい役割を果たすのではないでしょうか」と持論を展開した。
2つ目の取り組みとなる「ガンプラアカデミア」について、藤原さんはプラモデルの生産工程の学習とガンプラ組み立て体験を通してより理解を深めてほしいと述べ、「見方によってはこういった仕事があるんだ、というキャリアに対する気付きにも繋がればいいかなと思っています」と話した。
古賀さんは、ガンダムを作るプロセスを考えて学びながら手を動かすことは脳が一生懸命働くとし、「本当に夢中になって我を忘れ時間があると、それはストレスから解放されるとても良い方法だと言われてます。また、気持ちが夢中になる情緒的なものと、その中でいろんな理屈をちゃんと学んでいく理性的なもの、この2つのとが相まって、ちょっとゆがんでしまった自分の気持ちを正してくれることにものすごく役に立つと思います」と語った。
古賀さんは、非常に素晴らしいプランだと賞賛し、「何かを作るとなるとスキルを磨くみたいなことを考えがちなんですけども、実はそれだけではなくて、1番大事なのは創意工夫がそこであるという事だと思います。人の脳は前頭葉が非常に発達をしていますが、猿の前頭葉はぺちゃんこです。100年前の猿と今の猿は同じ生活しているけれど、人が全然違う生活をしているのはまさに前頭葉がものを考え、工夫し、やる気を出して、しかもそこで喜びを覚えるということがあるわけです」と、人と猿の前頭葉の違いを挙げて解説。続けて、ただ持っているだけでは役に立たないとし、人が年齢を重ねて発達していく中で、きちんと育てていかなければならないと指摘する。「前頭葉を発達させる手段というのは、こういったものづくりというところで、“どうやって作ろうかな?”、“この最適のソリューションは何だろう?”と考え形にする、創意工夫することが前頭葉を育てていきます」と主張した。
また、ガンダムとアムロ・レイとの関わりに触れ、「アムロはガンダムとともに育っていくんですよね。少年だった未熟なアムロが、葛藤に満ちた思春期をすぎて立派な青年になって……、アムロとガンダムとが一緒になって人格やニュータイプ能力、いろんな人とのコミュニケーションとか、その都度生じる様々な感情とかやる気とかが、ほとんど前頭葉の役割ということになっているんですね。つまり、人が人たる所以である前頭葉を育てていって、そして素晴らしい人に育っていくと……。そんなつもりでこのエデュケーショナルサポートが素晴らしい役割を果たすのではないでしょうか」と持論を展開した。
2つ目の取り組みとなる「ガンプラアカデミア」について、藤原さんはプラモデルの生産工程の学習とガンプラ組み立て体験を通してより理解を深めてほしいと述べ、「見方によってはこういった仕事があるんだ、というキャリアに対する気付きにも繋がればいいかなと思っています」と話した。
古賀さんは、ガンダムを作るプロセスを考えて学びながら手を動かすことは脳が一生懸命働くとし、「本当に夢中になって我を忘れ時間があると、それはストレスから解放されるとても良い方法だと言われてます。また、気持ちが夢中になる情緒的なものと、その中でいろんな理屈をちゃんと学んでいく理性的なもの、この2つのとが相まって、ちょっとゆがんでしまった自分の気持ちを正してくれることにものすごく役に立つと思います」と語った。
最後に、次回の「第3回ガンダムカンファレンス」について、藤原さんは「来年の春頃に、『ガンダムオープンイノベーション』の結果を受けた次のアクションのほか、各事業戦略の部分からも追加の更新情報も発表できればと思っています」とコメントした。
(ガンダムインフォ編集部)
「第2回ガンダムカンファレンス」トピックスまとめ!
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