▲仲 寿和さん(第1スタジオプロデューサー)、原 英和さん(演出)、脇 顯太朗さん(撮影監督)、岩下成美さん(制作デスク)
全国の劇場で絶賛公開中の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では、6月23日(水)に東京・新宿ピカデリーにて、「撮影処理」をテーマとしたスタッフトーク付き上映会が開催された。
トークショーには、本作の演出を担当した原 英和さん、撮影監督の脇 顯太朗さん、サンライズ制作デスクの岩下成美さんの3名をゲストに迎え、MCは仲 寿和プロデューサーが担当。
映像を作る過程の「撮影処理」にフィーチャーして、『閃光のハサウェイ』独自の"画面の明暗"や、本編の画作りについて語られたので、本記事にてレポートしていこう。
まずはじめに、村瀬修功監督と仕事をしてみてどうでしたか?という質問について、原さんは「孤高のクリエーターというイメージはありましたが、根はすごく優しい方で、今作についても色々と質問すると監督から細かく言葉がもらえました。ただ、仲良くなるにつれて要望も多くなっていくので大変でした(笑)」と回答。脇さんは「村瀬監督とは初めて組ませていただきました。人見知りな方ですが、打合せを重ねるごとに口数が増える感じの印象でした」とコメントし、続けて岩下さんは「色々と答えを出すのに時間をかける所もありますが、その結果出てくるものは皆さんがご覧になっていただいた通りのものになるので」と観客へ感想を振ると、客席からは大きな拍手が上がった。
村瀬監督の画面作りの特徴について、脇さんは「村瀬監督の作品は基本的に画面が暗く、それをいかに見やすくするかが重要だと聞いて、過去作をいくつか観ましたが、正直暗くて戸惑いました」とコメント。岩下さんは「今回“ガンダムである“ということはとても意識して取り組んでくださいましたが、いままでガンダムを制作してきた第1スタジオのクリエーターとは擦り合わせることに結構時間がかかったかな、という印象ですね」と語り、原さんは「今作では歴戦のプロ集団のような方々が集まったので、いろいろな意見が飛び交い話がなかなかまとまらない期間もありましたよね」と笑い交じりに制作秘話を明かした。
また、モビルスーツの戦闘場面では画面が暗いシーンも印象的だが「スクリーンでは見えるだろうと信じて作業に取り組んでいた」とのこと。
それを受けて原さんは「ペーネロペーの黄色いパーツが光るシーンがあるんですけど、我々はゼットン処理と呼んでいて、あれは村瀬監督の案を参考にブラッシュアップして作ったもので、とても綺麗に光っていて良かったなと思います」とコメントした。
続いて話題はグスタフ・カール00型がメッサ―F01型に止めを刺した際に飛び散る火花のシーンに。当初の想定だと粒子が飛ぶような演出だったそうだが、メカニカルスーパーバイザーの玄馬宣彦さんより花火大会の動画を参考に「こんな感じにしたい」と言われ変更になったと原さんは語る。その際にエフェクト作画監督の金子秀一さんと相談した結果、あのような迫力のあるカットに仕上がったそうだ。
最後にゲストの3人より「第2部、第3部も真摯に向き合って作っていきますので、気長に待ってもらえると嬉しいです」(原)、「話し足りないです! 何回も観てもらえると、新しい発見もあると思います。本日はありがとうございました」(脇)、「観るたびに発見があるようないい映像になっているのと思いますので、何度も観ていただいて、次回作までもうしばらくお待ちいただければと思います」(岩下)とコメントがあり、トークショーは幕を下ろした。
トークショーには、本作の演出を担当した原 英和さん、撮影監督の脇 顯太朗さん、サンライズ制作デスクの岩下成美さんの3名をゲストに迎え、MCは仲 寿和プロデューサーが担当。
映像を作る過程の「撮影処理」にフィーチャーして、『閃光のハサウェイ』独自の"画面の明暗"や、本編の画作りについて語られたので、本記事にてレポートしていこう。
まずはじめに、村瀬修功監督と仕事をしてみてどうでしたか?という質問について、原さんは「孤高のクリエーターというイメージはありましたが、根はすごく優しい方で、今作についても色々と質問すると監督から細かく言葉がもらえました。ただ、仲良くなるにつれて要望も多くなっていくので大変でした(笑)」と回答。脇さんは「村瀬監督とは初めて組ませていただきました。人見知りな方ですが、打合せを重ねるごとに口数が増える感じの印象でした」とコメントし、続けて岩下さんは「色々と答えを出すのに時間をかける所もありますが、その結果出てくるものは皆さんがご覧になっていただいた通りのものになるので」と観客へ感想を振ると、客席からは大きな拍手が上がった。
村瀬監督の画面作りの特徴について、脇さんは「村瀬監督の作品は基本的に画面が暗く、それをいかに見やすくするかが重要だと聞いて、過去作をいくつか観ましたが、正直暗くて戸惑いました」とコメント。岩下さんは「今回“ガンダムである“ということはとても意識して取り組んでくださいましたが、いままでガンダムを制作してきた第1スタジオのクリエーターとは擦り合わせることに結構時間がかかったかな、という印象ですね」と語り、原さんは「今作では歴戦のプロ集団のような方々が集まったので、いろいろな意見が飛び交い話がなかなかまとまらない期間もありましたよね」と笑い交じりに制作秘話を明かした。
また、モビルスーツの戦闘場面では画面が暗いシーンも印象的だが「スクリーンでは見えるだろうと信じて作業に取り組んでいた」とのこと。
それを受けて原さんは「ペーネロペーの黄色いパーツが光るシーンがあるんですけど、我々はゼットン処理と呼んでいて、あれは村瀬監督の案を参考にブラッシュアップして作ったもので、とても綺麗に光っていて良かったなと思います」とコメントした。
続いて話題はグスタフ・カール00型がメッサ―F01型に止めを刺した際に飛び散る火花のシーンに。当初の想定だと粒子が飛ぶような演出だったそうだが、メカニカルスーパーバイザーの玄馬宣彦さんより花火大会の動画を参考に「こんな感じにしたい」と言われ変更になったと原さんは語る。その際にエフェクト作画監督の金子秀一さんと相談した結果、あのような迫力のあるカットに仕上がったそうだ。
最後にゲストの3人より「第2部、第3部も真摯に向き合って作っていきますので、気長に待ってもらえると嬉しいです」(原)、「話し足りないです! 何回も観てもらえると、新しい発見もあると思います。本日はありがとうございました」(脇)、「観るたびに発見があるようないい映像になっているのと思いますので、何度も観ていただいて、次回作までもうしばらくお待ちいただければと思います」(岩下)とコメントがあり、トークショーは幕を下ろした。
なお、次回の『閃光のハサウェイ』スタッフトークは、7月1日(木)東京・新宿ピカデリーにて実施予定。
ゲストにCGディレクターの増尾隆幸さん、CGデザイナーの帖佐太郎さん、サンライズ制作デスクの岩下成美さんを迎え、3DCGにフィーチャーして、「ハサウェイの世界観を支える『動く美術』の舞台裏」が紹介されるとのこと。
チケットは、インターネット先行販売が本日6月28日(月)より、劇場窓口では残席がある場合のみ明日6月29日(火)劇場OPENより販売されるので、こちらもお楽しみに。
ゲストにCGディレクターの増尾隆幸さん、CGデザイナーの帖佐太郎さん、サンライズ制作デスクの岩下成美さんを迎え、3DCGにフィーチャーして、「ハサウェイの世界観を支える『動く美術』の舞台裏」が紹介されるとのこと。
チケットは、インターネット先行販売が本日6月28日(月)より、劇場窓口では残席がある場合のみ明日6月29日(火)劇場OPENより販売されるので、こちらもお楽しみに。
(ガンダムインフォ編集部)
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