バンダイナムコグループの横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」の今後の取り組みを発表するメディア向けイベント「ガンダムカンファレンス」が、6月15日(火)、東京・バンダイナムコ未来研究所で開催された。
前半パートでは、チーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史さんが登壇し、ガンダムシリーズの成長戦略やガンダムを活用したサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVARSALCENTURY DEVELOPMENT ACTION(GUDA)」の始動など、今後の施策ついてプレゼンテーション。ガンダムベース初のVRを用いたECプラットフォーム「GUNDAM BASE Virtual World」や新たなガンダム実物大立像の設置、esportsに特化した新たなガンダムゲームの開発、さらに新規タイトル『ガンダムブレイカーバトローグ』と、さまざまな新情報を発表した。
また、後半パートでは、藤原CGOに加え、ピクシーダストテクノロジーズCEOの落合陽一さん、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授の蟹江憲史さんが登場。モデレーターに慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸 博幸さんを迎えて、「ガンダム×サステナブルトークセッション」と題してトークセッションが行われた。
それでは早速イベントの様子をお届けしていこう。
前半パートでは、チーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史さんが登壇し、ガンダムシリーズの成長戦略やガンダムを活用したサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVARSALCENTURY DEVELOPMENT ACTION(GUDA)」の始動など、今後の施策ついてプレゼンテーション。ガンダムベース初のVRを用いたECプラットフォーム「GUNDAM BASE Virtual World」や新たなガンダム実物大立像の設置、esportsに特化した新たなガンダムゲームの開発、さらに新規タイトル『ガンダムブレイカーバトローグ』と、さまざまな新情報を発表した。
また、後半パートでは、藤原CGOに加え、ピクシーダストテクノロジーズCEOの落合陽一さん、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授の蟹江憲史さんが登場。モデレーターに慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸 博幸さんを迎えて、「ガンダム×サステナブルトークセッション」と題してトークセッションが行われた。
それでは早速イベントの様子をお届けしていこう。
藤原孝史CGOによるプレゼンテーション
前半のプレゼンテーションパートに登場したのは、チーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原孝史さん。
冒頭、2019年にガンダム40周年、2020年にガンプラ40周年を無事迎えられたことについて、「多くのお客様のおかげ」と感謝の気持ちを述べた。
2020年には、バンダイナムコグループ全体における売上が950億円にまで成長したガンダムシリーズ。今後のさらなる成長を目指すために、今年4月にグループ横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」を発足し、ガンダム45周年を迎える2025年に売上規模1,500億円達成を目標として、ガンダムをグループ最大級のIP(Intellectual Property キャラクターなどの知的財産)へと成長させていくためにさまざまな施策を展開していく、と語った。
そのための戦略として掲げられたのが「グループ横断による『ガンダム戦略強化』」と「ガンダム×サステナブル」。それぞれの具体的な施策について紹介した。
まず取り上げたのは、「グループ横断による『ガンダム戦略強化』」における3つの柱について。
1つめの柱「世界規模での話題創出戦略」では、すでに発表済みの「機動戦士ガンダム」シリーズの実写映画や、「GUNDAM SEED PROJECT ignited」など、世界中のファンに向けた新たな施策を予定している。
加えて「フラッグシップストア世界戦略」として、世界18店舗に展開する「GUNDAM BASE」のさらなる出店や、VRを活用したECプラットフォーム「GUNDAM BASE Virtual World」も今夏テスト展開。「esports世界戦略」では、北米を中心とした海外への展開強化を行うほか、既存のタイトルだけでなく、esportsの対戦に特化した新たなガンダムゲームの開発も進めていることを明かし、esportsへの本格参入に対する本気度をにじませた。
さらに、「ガンダム実物大立像プロジェクト」では、すでに次の立像プロジェクトが始動していることも発表。「次回のガンダムカンファレンスでは詳細が発表できると思う」と、進捗を明かした。
ここで、今回の「ガンダムカンファレンス」開催に合わせて、「機動戦士ガンダム」シリーズの実写映画で監督を務めるジョーダン・ヴォート=ロバーツさんからビデオメッセージが到着。監督を務める喜びを語った。
動画では、今回実写映画の監督に決まったことについて「僕にとってまさに夢の実現」としつつ、「短いビデオメッセージではどれほど感激に打ち震えているか、この気持を伝えきれません」と心境を告白。続けて42年間ガンダムを支えてきた関係者たちへのお礼を述べつつ、「この作品が僕の人生を変えた。そして世界中の何百万人の人々にも、同じ経験を与えたと思います」と、ガンダムシリーズの影響力の大きさを語った。
冒頭、2019年にガンダム40周年、2020年にガンプラ40周年を無事迎えられたことについて、「多くのお客様のおかげ」と感謝の気持ちを述べた。
2020年には、バンダイナムコグループ全体における売上が950億円にまで成長したガンダムシリーズ。今後のさらなる成長を目指すために、今年4月にグループ横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」を発足し、ガンダム45周年を迎える2025年に売上規模1,500億円達成を目標として、ガンダムをグループ最大級のIP(Intellectual Property キャラクターなどの知的財産)へと成長させていくためにさまざまな施策を展開していく、と語った。
そのための戦略として掲げられたのが「グループ横断による『ガンダム戦略強化』」と「ガンダム×サステナブル」。それぞれの具体的な施策について紹介した。
まず取り上げたのは、「グループ横断による『ガンダム戦略強化』」における3つの柱について。
1つめの柱「世界規模での話題創出戦略」では、すでに発表済みの「機動戦士ガンダム」シリーズの実写映画や、「GUNDAM SEED PROJECT ignited」など、世界中のファンに向けた新たな施策を予定している。
加えて「フラッグシップストア世界戦略」として、世界18店舗に展開する「GUNDAM BASE」のさらなる出店や、VRを活用したECプラットフォーム「GUNDAM BASE Virtual World」も今夏テスト展開。「esports世界戦略」では、北米を中心とした海外への展開強化を行うほか、既存のタイトルだけでなく、esportsの対戦に特化した新たなガンダムゲームの開発も進めていることを明かし、esportsへの本格参入に対する本気度をにじませた。
さらに、「ガンダム実物大立像プロジェクト」では、すでに次の立像プロジェクトが始動していることも発表。「次回のガンダムカンファレンスでは詳細が発表できると思う」と、進捗を明かした。
ここで、今回の「ガンダムカンファレンス」開催に合わせて、「機動戦士ガンダム」シリーズの実写映画で監督を務めるジョーダン・ヴォート=ロバーツさんからビデオメッセージが到着。監督を務める喜びを語った。
動画では、今回実写映画の監督に決まったことについて「僕にとってまさに夢の実現」としつつ、「短いビデオメッセージではどれほど感激に打ち震えているか、この気持を伝えきれません」と心境を告白。続けて42年間ガンダムを支えてきた関係者たちへのお礼を述べつつ、「この作品が僕の人生を変えた。そして世界中の何百万人の人々にも、同じ経験を与えたと思います」と、ガンダムシリーズの影響力の大きさを語った。
続けて、2つめの柱「国内活性化戦略」を紹介。東京以外で開催された初の大型イベント「ガンダムdocks at FUKUOKA」や、「ガンダムマンホールプロジェクト」をおさらいした。さらに、『機動戦士ガンダム』と『機動戦士ガンダムSEED』の対比をテーマにした大型イベント「GUNDAM WORLD」を、今年の秋から大阪会場を皮切りに全国で巡回することも明らかにした。
3つめの柱「ターゲット別&MD連動型作品展開戦略」では、日本、中国、北米におけるファンの年齢層や人気タイトルの違いに着目し、ターゲットに合わせた施策を展開予定。
20代から30代のハイターゲットに向けたガンプラ映像として『ガンダムビルドリアル』が配信・放送されているほか、30代から40代の宇宙世紀ファンに向けた映像として、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』がNetflixにて7月1日(木)より全世界(日本と中国内地を除く)で配信されることが決定。さらに、デジタルとフィジカルが融合したゲームファン向けの映像として、『ガンダムブレイカーバトローグ』も発表した。
3つめの柱「ターゲット別&MD連動型作品展開戦略」では、日本、中国、北米におけるファンの年齢層や人気タイトルの違いに着目し、ターゲットに合わせた施策を展開予定。
20代から30代のハイターゲットに向けたガンプラ映像として『ガンダムビルドリアル』が配信・放送されているほか、30代から40代の宇宙世紀ファンに向けた映像として、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』がNetflixにて7月1日(木)より全世界(日本と中国内地を除く)で配信されることが決定。さらに、デジタルとフィジカルが融合したゲームファン向けの映像として、『ガンダムブレイカーバトローグ』も発表した。
次に、「ガンダム×サステナブル」プロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION(GUDA)」の取り組みについて。
「GUDA」では、ファンとともに世界初のケミカルリサイクルによるプラモデルの循環スキーム確立をめざす「ガンプラリサイクルプロジェクト」や、小学生に向けてものづくりと地球環境について学ぶ機会を創出する「オンライン授業×プラモデル」など、多種多様な取り組みがスタート。
さらに、「GUDA」の活動の一環として、人口問題や地球環境問題といった社会的課題に対応する新しい発想や技術を募集する「ガンダムオープンイノベーション」も発表された。
これらの取り組みについて藤原CGOは「ガンダムをキャラクターとしての『IP(Intellectual Property)』から、社会的アイコン『SP(Social Property)』に成長させていきたい」と、意気込みを語った。
最後に、次回のガンダムカンファレンスの開催時期が9~10月頃となることを発表。さらに「本日の続報だけでなく、新たな取り組みも発表できるよう準備を進めております」と明かし、プレゼンテーションを終えた。
「GUDA」では、ファンとともに世界初のケミカルリサイクルによるプラモデルの循環スキーム確立をめざす「ガンプラリサイクルプロジェクト」や、小学生に向けてものづくりと地球環境について学ぶ機会を創出する「オンライン授業×プラモデル」など、多種多様な取り組みがスタート。
さらに、「GUDA」の活動の一環として、人口問題や地球環境問題といった社会的課題に対応する新しい発想や技術を募集する「ガンダムオープンイノベーション」も発表された。
これらの取り組みについて藤原CGOは「ガンダムをキャラクターとしての『IP(Intellectual Property)』から、社会的アイコン『SP(Social Property)』に成長させていきたい」と、意気込みを語った。
最後に、次回のガンダムカンファレンスの開催時期が9~10月頃となることを発表。さらに「本日の続報だけでなく、新たな取り組みも発表できるよう準備を進めております」と明かし、プレゼンテーションを終えた。
落合陽一さんらが登場!ガンダム×サステナブルトークセッション
後半のトークセッションには、プレゼンテーションに引き続き藤原CGOが登場したほか、ピクシーダストテクノロジーズの落合CEO、慶應義塾大学の蟹江教授、モデレーターに慶應義塾大学大学院の岸教授が登場。
ガンダムの未来や、SDGsに対する取り組みについて、感じたことや自身の意見を語った。
ガンダムの未来や、SDGsに対する取り組みについて、感じたことや自身の意見を語った。
本題に入る前に、自身のガンダム知識について質問された落合CEOは「“かなり詳しい”と言うと本当に詳しい人に怒られてしまう」と前置きしつつ、『閃光のハサウェイ』はすでに鑑賞済みであることや、好きな作品は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』であることなど、ガンダム愛を語った。
続いて本題「GUDA」について。プロジェクト発足のきっかけを質問された藤原CGOは「いろいろな業界の知見が入ることで、想像もつかないような全く新しいことができるようになるのではないかと強く思った」と回答。「今日の発表をきっかけに、ガンダムを使って自分にできることは何なのか、考えを出してほしい」と語った。
一方、日本企業全体におけるSDGs対応の現状について、専門家の蟹江教授は「本質的にはまだまだ足りないところが多い」と厳しい評価。ガンダムシリーズにおける取り組みには「非常に象徴的だし、広がりを持って進めていけるので、推進する立場としては非常にありがたい」「お客さんを巻き込んで進めていくというのは非常に本質的」と語った。
これに対して落合CEOは「コンシューマーではない“プロシューマー”という考え方が大切」とし、「今はガンダム世代の人が実際にロボットやコンピュータに携わっているので、ガンダムにはそういった人たちを巻き込むポテンシャルがある」と語った。
ここで、落合CEOが最も好きだという『逆襲のシャア』より、アムロとシャアがお互いの主張をぶつけ合いながら「エゴだよそれは」などの名台詞も飛び出すワンシーンが上映された。
続いて本題「GUDA」について。プロジェクト発足のきっかけを質問された藤原CGOは「いろいろな業界の知見が入ることで、想像もつかないような全く新しいことができるようになるのではないかと強く思った」と回答。「今日の発表をきっかけに、ガンダムを使って自分にできることは何なのか、考えを出してほしい」と語った。
一方、日本企業全体におけるSDGs対応の現状について、専門家の蟹江教授は「本質的にはまだまだ足りないところが多い」と厳しい評価。ガンダムシリーズにおける取り組みには「非常に象徴的だし、広がりを持って進めていけるので、推進する立場としては非常にありがたい」「お客さんを巻き込んで進めていくというのは非常に本質的」と語った。
これに対して落合CEOは「コンシューマーではない“プロシューマー”という考え方が大切」とし、「今はガンダム世代の人が実際にロボットやコンピュータに携わっているので、ガンダムにはそういった人たちを巻き込むポテンシャルがある」と語った。
ここで、落合CEOが最も好きだという『逆襲のシャア』より、アムロとシャアがお互いの主張をぶつけ合いながら「エゴだよそれは」などの名台詞も飛び出すワンシーンが上映された。
映像を視聴した落合CEOは、シャアやハサウェイの「地球に人類を住めなくする」という結論は攻撃的なので、ガンダムが社会貢献を行うという図式に「違和感があった」と吐露。しかし「お台場の立像など『ガンダムに武器を持たせないことをポリシーにしている』と聞き、なるほどなと思った」「確かにキャラクターとしてのガンダムはみんな好きだよね、と腑に落ちた」とガンダムが社会貢献を行うことに対する心境の変化を語った。
次に話題は「リサイクルプロジェクト」へ。本プロジェクトの何が新しいのかを問われた藤原CGOは「お客様が取り組みを理解してわざわざランナーを持ってきてくれるなど、リサイクルに積極的に参加してくれているところ」と、ファンの熱量の高さをアピール。
ガンプラ好きでもある落合CEOは「ガンプラのすごいところは、お客さんが自分でおもちゃを組み立てるところ。余ったランナーをリサイクルすれば、完成物とそれ以外で完全なリサイクル状態になるのが面白い」と熱弁。「金型を起こせば組み立てはユーザーがやってくれるので、限界費用はプラスチック代だけ。これってすごくエコじゃないですか」とガンプラのポテンシャルを評価した。
SDGsの専門家として、蟹江教授は「第一歩としてはすごく良い」と評価しつつ「今後は使用するプラスチック自体を生物起源のものにするなど、研究を進めてほしい」と、今後の課題についても触れていた。
そして「ガンダムオープンイノベーション」について、モデレーターの岸教授は「IPを使ったオープンイノベーションは少ないので、真面目にすごいと思っている」と評価。藤原CGOは「ガンダムのためにどうあるべきかと考えたときに、広くアイデアを募ってガンダムを大きくしていく活動が大切だと思った」とプロジェクトのきっかけを明かした。
これに対し落合CEOは「ベンチャー企業やオープンイノベーションに参加しようと思う人にはガンダム好きも多くいると思う」「『閃光のハサウェイ』は地球環境や戦争の恐ろしさを考えるきっかけになるはず。これらをコンテンツとして目の当たりにすることで、逆にそうじゃないものを作ろうとしていく力になるのでは」と、可能性を示した。
また、蟹江教授は「ガンダムの世界は未来の最悪のシナリオのひとつで、それを避けるための未来づくりがSDGs。ガンダムのような世界にならないためにガンダムを使うというのが面白く、可能性があるのではないか」と期待を語った。
最後にGUDAに期待することについて、蟹江教授は「ガンダムにとどまらない、社会に広がりを持ったプロジェクトになってほしい。社会の役に立つビジネスがここから生まれると良いのではないか」、落合CEOは「今はガンダムがランドスケープになっているところもあるので、そこからコンテンツを好きになったり、地球環境について考える人が増えると良いと思う。また、ファンの層も厚いので世代間のコミュニケーションにも活用してほしい」とエールを送り、セッションを締めくくった。
次に話題は「リサイクルプロジェクト」へ。本プロジェクトの何が新しいのかを問われた藤原CGOは「お客様が取り組みを理解してわざわざランナーを持ってきてくれるなど、リサイクルに積極的に参加してくれているところ」と、ファンの熱量の高さをアピール。
ガンプラ好きでもある落合CEOは「ガンプラのすごいところは、お客さんが自分でおもちゃを組み立てるところ。余ったランナーをリサイクルすれば、完成物とそれ以外で完全なリサイクル状態になるのが面白い」と熱弁。「金型を起こせば組み立てはユーザーがやってくれるので、限界費用はプラスチック代だけ。これってすごくエコじゃないですか」とガンプラのポテンシャルを評価した。
SDGsの専門家として、蟹江教授は「第一歩としてはすごく良い」と評価しつつ「今後は使用するプラスチック自体を生物起源のものにするなど、研究を進めてほしい」と、今後の課題についても触れていた。
そして「ガンダムオープンイノベーション」について、モデレーターの岸教授は「IPを使ったオープンイノベーションは少ないので、真面目にすごいと思っている」と評価。藤原CGOは「ガンダムのためにどうあるべきかと考えたときに、広くアイデアを募ってガンダムを大きくしていく活動が大切だと思った」とプロジェクトのきっかけを明かした。
これに対し落合CEOは「ベンチャー企業やオープンイノベーションに参加しようと思う人にはガンダム好きも多くいると思う」「『閃光のハサウェイ』は地球環境や戦争の恐ろしさを考えるきっかけになるはず。これらをコンテンツとして目の当たりにすることで、逆にそうじゃないものを作ろうとしていく力になるのでは」と、可能性を示した。
また、蟹江教授は「ガンダムの世界は未来の最悪のシナリオのひとつで、それを避けるための未来づくりがSDGs。ガンダムのような世界にならないためにガンダムを使うというのが面白く、可能性があるのではないか」と期待を語った。
最後にGUDAに期待することについて、蟹江教授は「ガンダムにとどまらない、社会に広がりを持ったプロジェクトになってほしい。社会の役に立つビジネスがここから生まれると良いのではないか」、落合CEOは「今はガンダムがランドスケープになっているところもあるので、そこからコンテンツを好きになったり、地球環境について考える人が増えると良いと思う。また、ファンの層も厚いので世代間のコミュニケーションにも活用してほしい」とエールを送り、セッションを締めくくった。
(ガンダムインフォ編集部)
「ガンダムカンファレンス」にて紹介されたトピックスまとめ!
ガンダムプロジェクトとは
バンダイナムコエンターテインメント常務取締役藤原孝史が務めるチーフガンダムオフィサーを主宰とし、バンダイ ナムコグループ全体でより効果的なガンダム戦略を立案・実行するためのグループ横断プロジェクト。「ガンダムプロ ジェクト」を中心として、ガンダムによるグループ事業強化と同時に、グループ外との連携も強化してグループ内リソースのイノベーションを図り、「機動戦士ガンダム」シリーズのIP価値を向上させ、世界最大級のIPとして成長させることに取り組んでいく。
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