
安彦良和さんの大規模回顧展「描く人、安彦良和」が、4月19日(土)より、青森県立美術館にてスタートした。
本展覧会は、『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー、アニメーションディレクターであり、漫画家としても活躍する安彦さんの創作活動を展望する回顧展。青森会場は、兵庫、島根に続く3会場目の開催となる。
会場では、幼少期から現在に至るまでの創作活動の資料に加え、安彦さんらが発行していた機関紙等学生運動関連の資料や、安彦さんがカットを手がけた弘前のタウン誌なども公開されている。
開催にあたり青森県立美術館の学芸員・奥脇嵩大さんからのコメントも到着したので、あわせて紹介していこう。
本展覧会は、『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイナー、アニメーションディレクターであり、漫画家としても活躍する安彦さんの創作活動を展望する回顧展。青森会場は、兵庫、島根に続く3会場目の開催となる。
会場では、幼少期から現在に至るまでの創作活動の資料に加え、安彦さんらが発行していた機関紙等学生運動関連の資料や、安彦さんがカットを手がけた弘前のタウン誌なども公開されている。
開催にあたり青森県立美術館の学芸員・奥脇嵩大さんからのコメントも到着したので、あわせて紹介していこう。
■青森県立美術館の学芸員 奥脇嵩大さんからのコメント
青森での「描く人、安彦良和」展では半世紀にわたる安彦先生の膨大かつ充実した仕事の全貌を紹介するとともに、大学生で県内在住当時の資料、特に大学で反戦~平和運動に取り組んでおられた当時の様子が分かる資料を追加展示しています。
それらを通じて安彦先生の「原点」を感じていただきながら、血の通った物語表現を生み出す先生の筆の運びが、キャラクター達とともに私たち一人ひとりの生をも輝かせるものであることを感じていただければ幸いです。
青森県立美術館
美術企画課 学芸主査
奥脇嵩大
美術企画課 学芸主査
奥脇嵩大
「描く人、安彦良和」青森会場 開催概要
【会期】
2025年4月19日(土)~6月29日(日)
休館日:4月28日(月)、5月12日(月)、5月26日(月)、6月9日(月)、6月23日(月)
【開催時間】
9:30~17:00(展示室への入場は16:30まで)
※5月24日(土)は20:00まで開館(展示室への入場は19:30まで)
【会場】
青森県立美術館
(青森市安田字近野185)
【観覧料金】
一般:1,700(1,500)円
大学生:1,000(800)円
18歳以下および高校生無料
※( )は20名以上の団体料金
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料
※前売券、Webチケット等の販売はございません。
割引セット券(安彦良和展+コレクション展2025-1)
一般:2,000円
大学生:1,100円
18歳以下および高校生無料
※セット券に団体割引はございません。また、他の割引との併用はできません。
2025年4月19日(土)~6月29日(日)
休館日:4月28日(月)、5月12日(月)、5月26日(月)、6月9日(月)、6月23日(月)
【開催時間】
9:30~17:00(展示室への入場は16:30まで)
※5月24日(土)は20:00まで開館(展示室への入場は19:30まで)
【会場】
青森県立美術館
(青森市安田字近野185)
【観覧料金】
一般:1,700(1,500)円
大学生:1,000(800)円
18歳以下および高校生無料
※( )は20名以上の団体料金
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料
※前売券、Webチケット等の販売はございません。
割引セット券(安彦良和展+コレクション展2025-1)
一般:2,000円
大学生:1,100円
18歳以下および高校生無料
※セット券に団体割引はございません。また、他の割引との併用はできません。
展覧会詳細
安彦良和 略歴
1947年、北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれる。1966年に弘前大学入学、学生運動に参加したことから退学となり上京。1979年『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインとアニメーションディレクターを担当。1983年に映画『クラッシャージョウ』で初監督。テレビアニメでは1983年放送の『巨神ゴーグ』で原作、監督を務める。一方、1979 年には「アリオン」で漫画家としてデビュー。1989年以降は漫画に専念し「ナムジ‐大國主‐」「虹色のトロツキー」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」などを発表。「乾と巽‐ザバイカル戦記‐」が昨年5月で完結した。
1990年 第19回日本漫画家協会賞優秀賞(「ナムジ‐大國主‐」)
2000年 第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞(「王道の狗」)
2012年 第43回星雲賞コミック部門(「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」)
2021年 第44回日本アカデミー賞協会特別賞
2022年 令和4年度文化庁映画賞(映画功労部門)
2024年 第7回井上靖記念文化賞特別賞
1947年、北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれる。1966年に弘前大学入学、学生運動に参加したことから退学となり上京。1979年『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインとアニメーションディレクターを担当。1983年に映画『クラッシャージョウ』で初監督。テレビアニメでは1983年放送の『巨神ゴーグ』で原作、監督を務める。一方、1979 年には「アリオン」で漫画家としてデビュー。1989年以降は漫画に専念し「ナムジ‐大國主‐」「虹色のトロツキー」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」などを発表。「乾と巽‐ザバイカル戦記‐」が昨年5月で完結した。
1990年 第19回日本漫画家協会賞優秀賞(「ナムジ‐大國主‐」)
2000年 第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞(「王道の狗」)
2012年 第43回星雲賞コミック部門(「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」)
2021年 第44回日本アカデミー賞協会特別賞
2022年 令和4年度文化庁映画賞(映画功労部門)
2024年 第7回井上靖記念文化賞特別賞
■本展の見どころ
・幼少期から現在に至るまでの安彦良和の創作活動の軌跡をたどることのできる、1,000点を超える資料を展示します。『機動戦士ガンダム』(劇場版)のポスターラフ案など、本展が初公開のものも多数あります。
・アニメに関する資料だけでなく、安彦良和のライフワークとも言うべき日本の古代史、近代史を取材した漫画原稿なども展示することによって、安彦良和の創作活動の全貌に迫る初の試みです。
・会場には、本展のために描き下ろされたイラストの原画も展示されます。
■展覧会構成
本展覧会は幼少期から現在に至るまでの安彦良和の制作活動を、大まかな時代とジャンルによって分類した6つの章で構成されています。
※青森会場では展示構成上の意図により6章のち1章~5章の順でご覧いただきます。
1章 北海道に生まれて
北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれた安彦良和は、幼い頃から絵を描くのが大好きな少年でした。1966年に弘前大学に入学すると学生運動に参加し、そのことから退学となります。本章では大学時代までに描かれた様々な資料により青年期までの安彦良和の活動をたどります。
主な出品作品・資料:「遙かなるタホ河の流れ」(ノートに書いた漫画作品)、同人誌「こんみゆん」
2章 動きを描く
弘前大学を退学となった安彦良和は、生活のためアニメーション制作会社である虫プロダクションの養成所に入所し、研修生を経て、アニメーターとして活躍を始めます。漫画やイラストを自己流で描いてきた安彦良和ですが、その卓越した画力はアニメーション業界において一躍注目を集めるようになります。
本章で取り上げる主なアニメーション作品:『わんぱく大昔クムクム』(1975-76)、『宇宙戦艦ヤマト』(1974-75)、『無敵超人ザンボット3』(1977-78)
・幼少期から現在に至るまでの安彦良和の創作活動の軌跡をたどることのできる、1,000点を超える資料を展示します。『機動戦士ガンダム』(劇場版)のポスターラフ案など、本展が初公開のものも多数あります。
・アニメに関する資料だけでなく、安彦良和のライフワークとも言うべき日本の古代史、近代史を取材した漫画原稿なども展示することによって、安彦良和の創作活動の全貌に迫る初の試みです。
・会場には、本展のために描き下ろされたイラストの原画も展示されます。
■展覧会構成
本展覧会は幼少期から現在に至るまでの安彦良和の制作活動を、大まかな時代とジャンルによって分類した6つの章で構成されています。
※青森会場では展示構成上の意図により6章のち1章~5章の順でご覧いただきます。
1章 北海道に生まれて
北海道遠軽町に開拓民の3世として生まれた安彦良和は、幼い頃から絵を描くのが大好きな少年でした。1966年に弘前大学に入学すると学生運動に参加し、そのことから退学となります。本章では大学時代までに描かれた様々な資料により青年期までの安彦良和の活動をたどります。
主な出品作品・資料:「遙かなるタホ河の流れ」(ノートに書いた漫画作品)、同人誌「こんみゆん」
2章 動きを描く
弘前大学を退学となった安彦良和は、生活のためアニメーション制作会社である虫プロダクションの養成所に入所し、研修生を経て、アニメーターとして活躍を始めます。漫画やイラストを自己流で描いてきた安彦良和ですが、その卓越した画力はアニメーション業界において一躍注目を集めるようになります。
本章で取り上げる主なアニメーション作品:『わんぱく大昔クムクム』(1975-76)、『宇宙戦艦ヤマト』(1974-75)、『無敵超人ザンボット3』(1977-78)
3章 カリスマ・アニメーターの誕生
花形アニメーターとして注目を浴びる存在となった安彦良和がキャラクターデザインとアニメーションディレクターを務めた『機動戦士ガンダム』は、社会現象を巻き起こすほどの人気作品となりました。本章では、様々な資料で『機動戦士ガンダム』の制作において安彦良和が果たした役割を辿ります。
本章で取り上げる主なアニメーション作品:『機動戦士ガンダム』(1979-80)、『機動戦士Ζガンダム』(1985-1986)、『機動戦士ガンダムF91』(1991)
花形アニメーターとして注目を浴びる存在となった安彦良和がキャラクターデザインとアニメーションディレクターを務めた『機動戦士ガンダム』は、社会現象を巻き起こすほどの人気作品となりました。本章では、様々な資料で『機動戦士ガンダム』の制作において安彦良和が果たした役割を辿ります。
本章で取り上げる主なアニメーション作品:『機動戦士ガンダム』(1979-80)、『機動戦士Ζガンダム』(1985-1986)、『機動戦士ガンダムF91』(1991)
4章 アニメーターとして、漫画家として
『機動戦士ガンダム』もその一翼を担った1980年代のアニメーションブームの中で、安彦良和はアニメーションの監督、小説の挿絵、漫画執筆と次々に新たな挑戦を始めます。本章では、そうした安彦良和の多彩な活躍を概観します。
本章で取り上げる主なアニメーション作品等:『クラッシャージョウ』(小説挿絵:1977-、劇場用アニメ:1983)、『巨神ゴーグ』(1984)、『アリオン』(漫画:1979-1984、劇場用アニメ:1986)、『ヴイナス戦記』(漫画:1986-1990、劇場用アニメ:1989)
『機動戦士ガンダム』もその一翼を担った1980年代のアニメーションブームの中で、安彦良和はアニメーションの監督、小説の挿絵、漫画執筆と次々に新たな挑戦を始めます。本章では、そうした安彦良和の多彩な活躍を概観します。
本章で取り上げる主なアニメーション作品等:『クラッシャージョウ』(小説挿絵:1977-、劇場用アニメ:1983)、『巨神ゴーグ』(1984)、『アリオン』(漫画:1979-1984、劇場用アニメ:1986)、『ヴイナス戦記』(漫画:1986-1990、劇場用アニメ:1989)
5章 歴史を描く
漫画に専念するようになった安彦良和は、古事記などの神話を再解釈して古代日本をダイナミックに描いた「ナムジ」を皮切りに、歴史漫画家として活躍を始めます。日本の古代史と近代史を両輪に、歴史の渦に翻弄されながら懸命に生きる「小さき者」たちの躍動をとらえた作品群は、現代の私たちに多くの示唆を与えてくれます。一方で西洋にも目を向け、キリスト教へのアプローチを試みた作品も発表しました。
本章でとりあげる主な漫画作品:「ナムジ」(1989-1991)、「ヤマトタケル」(2012-2018)、「ジャンヌ」(1995-1996)、「イエス」(1997)、「虹色のトロツキー」(1990-1996)、「王道の狗」(1998-2000)、「天の血脈」(2012-2016)
漫画に専念するようになった安彦良和は、古事記などの神話を再解釈して古代日本をダイナミックに描いた「ナムジ」を皮切りに、歴史漫画家として活躍を始めます。日本の古代史と近代史を両輪に、歴史の渦に翻弄されながら懸命に生きる「小さき者」たちの躍動をとらえた作品群は、現代の私たちに多くの示唆を与えてくれます。一方で西洋にも目を向け、キリスト教へのアプローチを試みた作品も発表しました。
本章でとりあげる主な漫画作品:「ナムジ」(1989-1991)、「ヤマトタケル」(2012-2018)、「ジャンヌ」(1995-1996)、「イエス」(1997)、「虹色のトロツキー」(1990-1996)、「王道の狗」(1998-2000)、「天の血脈」(2012-2016)
6章 安彦良和の現在(いま)
漫画家として活躍を続けていた安彦良和ですが、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』のOVA以降、アニメーションに再び携わるようになります。本章では安彦良和が監督を務めた最新のアニメ作品とともに、今なお揺れ動く世界に対する思いの込められた連載中の漫画作品をご紹介します。
・『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(漫画:2001-2011、アニメ:2015-2018)
・『機動戦士ガンダムククルス・ドアンの島』(2022)
・「乾と巽-ザバイカル戦記-」(2018-2024)
漫画家として活躍を続けていた安彦良和ですが、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』のOVA以降、アニメーションに再び携わるようになります。本章では安彦良和が監督を務めた最新のアニメ作品とともに、今なお揺れ動く世界に対する思いの込められた連載中の漫画作品をご紹介します。
・『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(漫画:2001-2011、アニメ:2015-2018)
・『機動戦士ガンダムククルス・ドアンの島』(2022)
・「乾と巽-ザバイカル戦記-」(2018-2024)
©創通・サンライズ ©高千穂&スタジオぬえ・サンライズ ©サンライズ ©安彦良和・THMS ©学研・松竹・バンダイ ©安彦良和/KADOKAWA ©東北新社/著作総監修 西﨑彰司 ©安彦良和 ©安彦良和/潮出版社 ©安彦良和/講談社
関連プログラム
■特別上映会+トークショーII
今もなお高い人気を誇る『機動戦士ガンダム』の劇場版三部作を上映するスペシャルデー。あわせて、「安彦良和アニメーション原画集 『機動戦士ガンダム』」(2013年、角川書店)の責任編集を行った庵野秀明さんとの特別対談も開催する。
開催日時:2025年5月24日(土)
9:45-12:05 『機動戦士ガンダム』
13:00-15:15 『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』
15:40-16:40 トークショー
17:00-19:25 『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』
出演者:安彦良和、庵野秀明(監督・プロデューサー)
会場:青森県立美術館シアター
※申し込み受け付けは終了しました
■特別上映会+トークショーIII
原作小説の挿絵を手がけるとともに、安彦さんの初監督作品ともなった『クラッシャージョウ』を上映。同作品の原作者である高千穂 遙さんと当時の制作秘話などを語り合う。
開催日時:2025年5月25日(日)
13:00-15:15『クラッシャージョウ』
15:30-16:30 トークショー
出演者:安彦良和、高千穂遥(作家)
会場:青森県立美術館シアター
※申し込み受け付けは終了しました
■特別講演会「安彦良和と弘前」
青森での本展開催を記念し、若き日の安彦さんが大学生活を送った弘前大学で特別講演会を開催。また、ゲストに精神科医の蟻塚亮二さんを招き、同窓の2人が共に過ごした弘前時代について語り合う。
開催日時:2025年5月26日(月)18:30~20:00
出演者:安彦良和、蟻塚亮二(精神科医)
会場:弘前大学創立50周年記念会館みちのくホール(青森県弘前市文京町1番地)
定員:100名[事前申込制]
参加料:参加無料
事前申込期間:2025年4月11日(金)9:30~5月12日(月)17:00
⇒申込詳細はこちら
今もなお高い人気を誇る『機動戦士ガンダム』の劇場版三部作を上映するスペシャルデー。あわせて、「安彦良和アニメーション原画集 『機動戦士ガンダム』」(2013年、角川書店)の責任編集を行った庵野秀明さんとの特別対談も開催する。
開催日時:2025年5月24日(土)
9:45-12:05 『機動戦士ガンダム』
13:00-15:15 『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』
15:40-16:40 トークショー
17:00-19:25 『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』
出演者:安彦良和、庵野秀明(監督・プロデューサー)
会場:青森県立美術館シアター
※申し込み受け付けは終了しました
■特別上映会+トークショーIII
原作小説の挿絵を手がけるとともに、安彦さんの初監督作品ともなった『クラッシャージョウ』を上映。同作品の原作者である高千穂 遙さんと当時の制作秘話などを語り合う。
開催日時:2025年5月25日(日)
13:00-15:15『クラッシャージョウ』
15:30-16:30 トークショー
出演者:安彦良和、高千穂遥(作家)
会場:青森県立美術館シアター
※申し込み受け付けは終了しました
■特別講演会「安彦良和と弘前」
青森での本展開催を記念し、若き日の安彦さんが大学生活を送った弘前大学で特別講演会を開催。また、ゲストに精神科医の蟻塚亮二さんを招き、同窓の2人が共に過ごした弘前時代について語り合う。
開催日時:2025年5月26日(月)18:30~20:00
出演者:安彦良和、蟻塚亮二(精神科医)
会場:弘前大学創立50周年記念会館みちのくホール(青森県弘前市文京町1番地)
定員:100名[事前申込制]
参加料:参加無料
事前申込期間:2025年4月11日(金)9:30~5月12日(月)17:00
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