▲仲 寿和プロデューサー、藤田進夢3DCG制作デスク
「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』大ヒット御礼スタッフトーク上映会」の第1弾が、4月2日(火)に東京・新宿ピカデリーで開催された。
イベントには、『SEED FREEDOM』の仲 寿和プロデューサーと藤田進夢3DCG制作デスクが登壇。今回は「CGアセット編」と題して、本作におけるCG制作のメイキングや裏話が語られ、平日夜の開催にも関わらず集まった熱いファンとともに大盛り上がりとなった。
それでは早速、イベントの模様をレポートしていこう。
イベントには、『SEED FREEDOM』の仲 寿和プロデューサーと藤田進夢3DCG制作デスクが登壇。今回は「CGアセット編」と題して、本作におけるCG制作のメイキングや裏話が語られ、平日夜の開催にも関わらず集まった熱いファンとともに大盛り上がりとなった。
それでは早速、イベントの模様をレポートしていこう。
イベントレポート
公開から66日間で観客動員250万人、興行収入42億円を突破。ガンダムシリーズ劇場公開作品の中でNo.1の興行収入を更新し続けている『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。
そんな本作のスタッフトークに3DCGデスクの藤田さんが登壇した理由について、仲プロデューサーは「アニメを作る過程で、3Dモデルやアニメーションのチェックに一番立ち会い、そこで(メカニカルアニメーションディレクターの)重田 智さんや福田(己津央)監督が何を言ったのか、そこでしか出てこない言葉を一番浴びているから」と明かす。
今回のスタッフトーク第1弾は「CGアセット編」ということで、話題はモビルスーツ(MS)のCGモデル制作からスタートした。
従来のアニメ制作では、設定画にのみ沿ってモデルを制作していたが、本作では大河原邦男さんによる設定画のみならず、『機動戦士ガンダムSEED』や『SEED DESTINY』での作画も取り入れて初回モデルを制作。
そこへ重田さんによる緻密なチェックが入り、ブラッシュアップを繰り返してCGモデルが完成した。藤田さんは「ライジングフリーダムガンダムとイモータルジャスティスガンダムの2機が、最初のすり合わせでだいぶ苦戦しました。イモータルジャスティスは20回以上作り直しましたね」と振り返る。
また、制作当初、CGモデルを作成するMSは前半部分(アークエンジェルが沈むまで)だけの予定だったが、カットやモデルの制作が進むにつれて福田監督によるCGへの信頼度が上がり、後半でもさらに多くのCGモデルを作成することになったとのこと。“壊れ”があるモビルスーツも含めると、60体近くを作成した。
なかでも「ザクファントム」について藤田さんは「設定的にはブレイズ装備しかいないんですけど、僕の遊びでガナー装備も入れたりしました。でも、ちょっと見えなかったかな……」と残念そうに話す。さらに「アカツキ」については「最初はすべて作画の予定で、作画のアカツキをゼウスシルエットのCGが追いかける想定でした。でも納品3~4週間前に『この状況で作画だと間に合わないな……』となって(笑)。ディレクターと『よし、やっちゃうか!』と、急遽アカツキのモデルを制作しました」と明かすと、仲プロデューサーも「やってるとみんなだんだん楽しくなってくるからね(笑)」と、制作現場の高い士気をアピールしていた。
そんな本作のスタッフトークに3DCGデスクの藤田さんが登壇した理由について、仲プロデューサーは「アニメを作る過程で、3Dモデルやアニメーションのチェックに一番立ち会い、そこで(メカニカルアニメーションディレクターの)重田 智さんや福田(己津央)監督が何を言ったのか、そこでしか出てこない言葉を一番浴びているから」と明かす。
今回のスタッフトーク第1弾は「CGアセット編」ということで、話題はモビルスーツ(MS)のCGモデル制作からスタートした。
従来のアニメ制作では、設定画にのみ沿ってモデルを制作していたが、本作では大河原邦男さんによる設定画のみならず、『機動戦士ガンダムSEED』や『SEED DESTINY』での作画も取り入れて初回モデルを制作。
そこへ重田さんによる緻密なチェックが入り、ブラッシュアップを繰り返してCGモデルが完成した。藤田さんは「ライジングフリーダムガンダムとイモータルジャスティスガンダムの2機が、最初のすり合わせでだいぶ苦戦しました。イモータルジャスティスは20回以上作り直しましたね」と振り返る。
また、制作当初、CGモデルを作成するMSは前半部分(アークエンジェルが沈むまで)だけの予定だったが、カットやモデルの制作が進むにつれて福田監督によるCGへの信頼度が上がり、後半でもさらに多くのCGモデルを作成することになったとのこと。“壊れ”があるモビルスーツも含めると、60体近くを作成した。
なかでも「ザクファントム」について藤田さんは「設定的にはブレイズ装備しかいないんですけど、僕の遊びでガナー装備も入れたりしました。でも、ちょっと見えなかったかな……」と残念そうに話す。さらに「アカツキ」については「最初はすべて作画の予定で、作画のアカツキをゼウスシルエットのCGが追いかける想定でした。でも納品3~4週間前に『この状況で作画だと間に合わないな……』となって(笑)。ディレクターと『よし、やっちゃうか!』と、急遽アカツキのモデルを制作しました」と明かすと、仲プロデューサーも「やってるとみんなだんだん楽しくなってくるからね(笑)」と、制作現場の高い士気をアピールしていた。
続いて戦艦の話題に。
藤田さんは「コアなファンの方だとわかると思うんですけど、各戦艦のディテールが、テレビシリーズの時と比べて全然上がっているんです」と語る。本作での戦艦は、デザイナーによるコンセプトデザインをもとにCGモデル化され、さらにCG上でディテールの精度を上げることでデザインを完成にさせていったそう。完成までにかかった期間は「アークエンジェルは1年ちょい。ミレニアムは1年8ヶ月」と明かされると、会場に大きなどよめきが起こった。
さらに、ラフのモデルが完成した段階で、福田監督から「槍を出したいんだよね……」「ここらへんからでっかい主砲出すんだよね」と追加の設定を聞かされた当時の心境を藤田さんは「ここまで来たらお祭りですよね」と笑いながら振り返っていた。
また、MSと戦艦のモデル制作は、ディレクターを含めて5名の社内スタッフを中心に行われたとのことで、仲プロデューサーが「よくやってもらいましたよ、本当」と呟くと、会場からは自然と拍手が湧いた。
藤田さんは「コアなファンの方だとわかると思うんですけど、各戦艦のディテールが、テレビシリーズの時と比べて全然上がっているんです」と語る。本作での戦艦は、デザイナーによるコンセプトデザインをもとにCGモデル化され、さらにCG上でディテールの精度を上げることでデザインを完成にさせていったそう。完成までにかかった期間は「アークエンジェルは1年ちょい。ミレニアムは1年8ヶ月」と明かされると、会場に大きなどよめきが起こった。
さらに、ラフのモデルが完成した段階で、福田監督から「槍を出したいんだよね……」「ここらへんからでっかい主砲出すんだよね」と追加の設定を聞かされた当時の心境を藤田さんは「ここまで来たらお祭りですよね」と笑いながら振り返っていた。
また、MSと戦艦のモデル制作は、ディレクターを含めて5名の社内スタッフを中心に行われたとのことで、仲プロデューサーが「よくやってもらいましたよ、本当」と呟くと、会場からは自然と拍手が湧いた。
次に話題はCGエフェクトについて。
数あるエフェクトのなかでも「デスティニーガンダムやストライクフリーダムガンダムの翼」や「着水」は、特に力を入れたとのこと。福田監督の映像へのこだわりも強く、藤田さんは「どうにかして監督の要求するレベルに応えたい」「達成することでスタッフの技術も上がるので、絶対にやり遂げたい」という熱い想いで制作に取り組んだそう。
仲プロデューサーも「水などの難しいエフェクトを社内スタッフでできた、というのは、今後のことを考えてもとても良かったです」と振り返る。また、爆発やビームライフルのエフェクトは、重田さんとCGスタッフで共同作業できたことがとても大きかったとも語っていた。
数あるエフェクトのなかでも「デスティニーガンダムやストライクフリーダムガンダムの翼」や「着水」は、特に力を入れたとのこと。福田監督の映像へのこだわりも強く、藤田さんは「どうにかして監督の要求するレベルに応えたい」「達成することでスタッフの技術も上がるので、絶対にやり遂げたい」という熱い想いで制作に取り組んだそう。
仲プロデューサーも「水などの難しいエフェクトを社内スタッフでできた、というのは、今後のことを考えてもとても良かったです」と振り返る。また、爆発やビームライフルのエフェクトは、重田さんとCGスタッフで共同作業できたことがとても大きかったとも語っていた。
そしてここで、裏話として「登場予定だったMS」が紹介されることに。「グフはCGモデルを途中まで作っていました。デスティニーインパルスガンダムも登場予定っだんですけど、監督から『デスティニーとかぶっちゃうよね』との指摘があり、インパルスがさらに改良された、というかたちで『インパルスガンダムSpecII』に。M1アストレイもCGで作る予定でしたが、今回は本土防衛がない、とのことで中止になりました。が、出てきちゃって(笑)、そこだけ作画さんに描いてもらいました」と、藤田さんから明かされるエピソードの数々に、会場は驚きと笑いに包まれた。
最後に登壇者それぞれから挨拶があり、盛大な拍手とともにスタッフトークは幕を下ろした。
仲プロデューサー「今日はありがとうございました。社員2人のトークは普通企画にならないなぁと思うんですけど、(藤田さんとはスタジオでの)席が近くて、作品のことを話していると、めっちゃ話せる。今日も面白い話をしてもらったなと思うので、ぜひ来週もよろしくお願いいたします」
藤田3DCG制作デスク「最初この企画を聞いた時に、『おっさん2人のトークショーに何の意味があるんだろう』と思ったんですけど(笑)、楽しんで聞いていただけたようで何よりです。次回は、今回よりもだいぶ詳細な内容に入っていきますので、もしよろければぜひお越しください」
4月9日(火)に東京・新宿ピカデリーで実施される「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』大ヒット御礼スタッフトーク上映会」第2弾のチケットは、好評発売中。第2弾は「アニメーション編」とのことなので、第1弾の内容から興味を持った人はもちろん、普段聞けないスタッフによる貴重な裏話を聞いてみたい人は、ぜひ足を運んでみよう。
仲プロデューサー「今日はありがとうございました。社員2人のトークは普通企画にならないなぁと思うんですけど、(藤田さんとはスタジオでの)席が近くて、作品のことを話していると、めっちゃ話せる。今日も面白い話をしてもらったなと思うので、ぜひ来週もよろしくお願いいたします」
藤田3DCG制作デスク「最初この企画を聞いた時に、『おっさん2人のトークショーに何の意味があるんだろう』と思ったんですけど(笑)、楽しんで聞いていただけたようで何よりです。次回は、今回よりもだいぶ詳細な内容に入っていきますので、もしよろければぜひお越しください」
4月9日(火)に東京・新宿ピカデリーで実施される「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』大ヒット御礼スタッフトーク上映会」第2弾のチケットは、好評発売中。第2弾は「アニメーション編」とのことなので、第1弾の内容から興味を持った人はもちろん、普段聞けないスタッフによる貴重な裏話を聞いてみたい人は、ぜひ足を運んでみよう。
(ガンダムインフォ編集部)
「大ヒット御礼スタッフトーク上映会」第2弾はチケット好評発売中!
【日時】
2024年4月9日(火)18:30の回上映後
【登壇者】
仲 寿和プロデューサー、藤田進夢(3DCG制作デスク)
※予定
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
【会場】
新宿ピカデリー
(東京都新宿区新宿3-15-15)
【チケット料金】
全席指定料金2,200円均一
※ムビチケ使用不可
※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。
【チケット販売:第2弾】
インターネット先行販売:2024年4月3日(水)0:00~※SMT Members会員・非会員とも
劇場窓口販売(残席がある場合のみ):2024年4月3日(水)劇場OPEN~
「発声可能応援上映」チケット好評販売中!
2024年4月9日(火)18:30の回上映後
【登壇者】
仲 寿和プロデューサー、藤田進夢(3DCG制作デスク)
※予定
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
【会場】
新宿ピカデリー
(東京都新宿区新宿3-15-15)
【チケット料金】
全席指定料金2,200円均一
※ムビチケ使用不可
※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。
【チケット販売:第2弾】
インターネット先行販売:2024年4月3日(水)0:00~※SMT Members会員・非会員とも
劇場窓口販売(残席がある場合のみ):2024年4月3日(水)劇場OPEN~
「発声可能応援上映」チケット好評販売中!
『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』大ヒット御礼スタッフトーク上映会「CGアセット編」
開催日:2024年4月2日(火)
会場:新宿ピカデリー(新宿区新宿3丁⽬15-15)
開催日:2024年4月2日(火)
会場:新宿ピカデリー(新宿区新宿3丁⽬15-15)
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