成人を迎えた若者は可能性に満ちている。体も動くし、肌もピチピチだ。やりたい事はいっぱいあるし、そのための充分な時間も残されている。そして20年後は、この日本、そして世界を動かしていくのは彼らと彼女たちなのだ。ガンダム40周年を超えて、ガンダムを動かしていくのも彼らと彼女たちなのだ。ということで、成人の日にちなんで、祝辞を述べてほしいキャラを調査してみた。

が35ポイント強の支持を集めた。金髪の美男子が演台に立てばそれだけで絵になる。多少、無理難題を語ったとしてもその勢いで許されるものがある。しかし、シャアの演説は大衆を扇動するには何かが欠けていた。ダカールの演説では「閉会するな！この席を借りたい！」と少し格好悪い。ティターンズの不正を告発するのだが、自らの正体をさらすことでエゥーゴの信頼性が揺らいでしまった。そして『逆襲のシャア』では、MSの格納庫にホログラムで投影され、これでは道化だよ」と愚痴ることもあった。だが、ジオン軍の生き残りにしてみたら、自分たちを引っ張っていってるカリスマ性を感じていただろう。これから社会と戦っていかなればならない若者に、その不安や寂しさを打ち消すような一言を述べてほしいものだ。

が21ポイント弱の支持を集めた。たしかにギレンの演説は人を奮い立たせるものがある。「ガルマ・ザビは死んだ！なぜだ？」「立てよ、国民よ！」「敢えて言おう、カスであると！」その内容がどうのこうのはさておき、とりあえず、ウォ〜〜〜！と叫びたくなるキメ台詞がすばらしい。策士である。大衆をその気にさせるにはどうしたら良いか、十分に学んでいたのか、いや、天賦のモノもあったのであろう。しかし、成人を迎えたみなさんには、勢いで騙されないようにして欲しい。内容・行動をよく確認して、シャアの「坊やだからさ」や、ブライトの「ザビ家の独裁をもくろむ男が、何を言うのか！」と言えるようになって欲しいのだ。

実は私は成人式に出ていない。偉い人の挨拶を聞くのは嫌いではないのだが、着るものを用意したり、そもそのその時間に行くのが面倒だったのだ。でも、シャアが登壇するとなれば、話は別だ。ギレンでも行くだろう。トレーズは女性が多く集まりそうだし、面白そうだ。

中でもイオリアは絶対聴きたい。登壇するのではなく映像だと思うが、的確な未来の予言を的確なタイミングで発表するように準備されている。ヴェーダやイノベイド、太陽炉を作り出し、時代を超えた技術を創り出した科学者として、政治、歴史を超越して人の進む先を見据えた人物だ。衝撃的な内容になるはずである。

（ガンダムインフォ編集部）