乃木坂46加入当初は「毎日心が折れまくっていました」『量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-』与田祐希インタビュー

オリジナル連続ドラマ『量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-』が、6月27日（木）深夜24:30よりテレ東系にてスタートする。

本作は、乃木坂46・与田祐希さんが地上波連続ドラマ初主演を務めた『量産型リコ –プラモ女子の人生組み立て記–』（2022年7月期）、リコの“もうひとつの世界”を描いた『量産型リコ –もう一人のプラモ女子の人生組み立て記–』（2023年7月期）に続く、シリーズ3作目。最終章となる今回は“家族”をテーマに、実家に帰ってきたリコとその家族のひと夏を描いたホビー・ヒューマンドラマとなる。

今回、ガンダムインフォでは主演を務める与田さんへインタビュー。3度目となるリコを演じるうえで意識していることや、本作のテーマである“家族”のこと、過去作で印象に残ったプラモデルについてなど、様々なお話を伺ったので、早速レポートしていこう。

なお、新シリーズ放送に向けて、YouTubeのテレ東公式ドラマチャンネルにて、これまでのシリーズが順次配信中。テレビ東京では1作目から3作目までの第1話の再放送も実施されるので、この機会にぜひ振り返っておこう。

――3作目を作ると聞いて、最初にどう思いましたか？

びっくりしました。去年、一昨年と夏はリコとともに過ごしてきたので、「今年の夏はどうなるのかな？またリコできるのかな」と期待しつつも「まさかな……」という気持ちもあったので、シーズン3ができてすごくありがたいです。

――今回のリコを演じるうえで、役作りやお芝居で意識したことはありますか？

自然体で演じることを意識しています。上京して社会人として働いているリコが実家に帰ってきて、自然体で過ごすのが今回の特徴で、前作までとは違う部分です。なので、見ている人も実家に帰ってきたような温かい気持ちになる作品にできればと思っています。撮影現場の空気感も本当に実家みたいで安心して撮影できているので、それが画面越しにも伝わればいいなと。

――1作目がイベント会社の社員、2作目がスタートアップの社長、今回は里帰りした派遣社員です。それぞれのリコを演じるうえで意識して変えたこと、逆に共通していることはありますか？

ちょっとずつ違うんですよね。シーズン1のリコは、定時で帰る平熱な女子という感じでしたが、シーズン2は平熱だけど社長だったので、やるときはやるというギャップを見せられたらいいなと思っていました。シーズン3は最初のシーン以外ほとんど田舎で撮影しているので、田舎の風景や空気に溶け込めるようなリコになれたらいいなと思っています。

そんなふうにそれぞれ違うんですが、模型店で“やっさん”、“アオさん”と会った時の温度感には共通するものがあると思います。やっさんだけずっと変わらないんですよね。やっさんと喋っている時は3年分の安心感があるというか。矢島模型店でのリコは、ずっと同じ感じがします。

――シーズン1、シーズン2では様々なプラモデルを作られていますが、その中で印象深いものはありますか？

うーん……選ぶのが難しいですが、作るプラモデルは物語とリンクしているので、シーズン2第4話の仮面ライダーは印象深いというか、心に残っています。あとは、シーズン1第9話のジムですね。浅井の「俺は自分がガンダムだと心底思ってた」というセリフが印象的です。でも、どのプラモデルにも思い入れがあります。

――今回も主演として座長というポジションですが、意識していることはありますか？

（座長であると）“意識しない”ことを意識しています。「座長です！」っていう感じでもないので……。ただ、たくさんコミュニケーションできたらいいなと思っているので、キャストの皆さんはもちろん、スタッフさんともたくさんコミュニケーションを取りながら撮影させていただけています。現場の雰囲気も、多分いいと思います（笑）。先日、失敗しながら頑張って作った手作りクッキーを差し入れとして持って行ったら「おいしい、おいしい」って褒めてくれて。それが最近うれしかったことですね。

――今回は“家族”がテーマです。与田さんにとって家族とはどんな存在ですか？

離れてからありがたみに気づきましたね。私は実家が福岡で16歳のときに上京したのですが、私にとって家族は当たり前にいてくれて、当たり前にご飯を作ってくれて、当たり前に車でどこかに連れて行ってくれる存在でした。家族と割と喧嘩もしていて、喧嘩するけど仲はいい、みたいな。そういう家庭だったので、今は甘えて迷惑をかけてきた分、恩返ししたいなと思っています。

――なにか恩返しはできていますか？

ライブに来てくれたときに一緒にご飯を食べに行ったり。初めて親にご飯をごちそうできた日はすごく嬉しかったです。

――ご家族はどんな反応でしたか？

なんて言ってたかな……。お寿司を食べに行ったんですけど私の地元の福岡もすごく魚がおいしいところですので、「東京の寿司も美味しいんやね」と言ってましたかね（笑）。

――今回リコは長めの夏休みに実家に帰省していますが、もし与田さんが長い夏休みをもらったら、どう過ごしたいですか？

これ、「実家に帰る」がベストアンサーなんでしょうね（笑）。もし1ヶ月休みがあったら、世界一周……？実は、今年のお正月休みに家族と旅行に行ったんですが、それがすごく楽しかったので、せっかくの長期休みなら家族といっしょにどこかに行きたいです。

――行ってみたい国はありますか？

オーストラリアですね。ウォンバットが大好きなので、ウォンバットを愛でたいです。あとは、オーストラリアでもプラモデルを広めたいですね（笑）。

――本作では、プラモデルを作るだけでなく愛でるところまで描かれています。与田さんが私生活で愛でているものや偏愛しているものはありますか？

猫と（乃木坂46の）後輩です。猫はちょうど去年のシーズン2の時期に飼い始めて、今では私のパートナーです。毎日デレまくっています。 子猫の頃からいっしょなので、すごく懐いてくれています。

――後輩は懐いてくれていますか？

懐いてくれているといいなぁ（笑）。私は後輩として入ってきて、先輩たちにすごく優しくしていただいたので。自分も後輩たちに何かできることがあったらいいなとは思っているんですが、最近は母性みたいなものが芽生えはじめています。可愛くて仕方がないです。

――ガンダムシリーズは今年で45周年です。与田さんの中で長く続いていること、今年で○周年だな、ということはありますか？

乃木坂46ですね。今年で9周年です。私、9年続けられたことって初めてなんです。小学校も6年間しかなかったですから、ひとつの場所で9年間過ごしていることが感慨深いです。

――長く続けられた秘訣は？

完全に周囲の人のおかげです。私がどうこうというよりは、周りの人の支えやファンの方に助けていただいて、なんとか今日まで続けることができています。最初は、こんなに長く続けられるとはまったく思っていませんでした。乃木坂46に応募したきっかけは「東京に行ってみたい」という理由だったので。歌もダンスもできないし、最初は毎日心が折れまくっていました。でも、「5年は続けよう」と思っていたら、いつの間にか9年経っていました。周囲のいい人に恵まれたおかげて続けられています。

（ガンダムインフォ編集部）

【番組名】
木ドラ24『量産型リコ –最後のプラモ女子の人生組み立て記–』

【放送局／放送日時】
●テレ東系（テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送）
　2024年6月27日（木）スタート　毎週木曜24:30～25:00（＝毎週金曜0:30～1:00）
●ＢＳテレ東、ＢＳテレ東4K
　2024年7月2日（火）スタート　毎週火曜24:00～24:30（＝毎週水曜0:00～0:30）

【配信】
・各話放送終了後から、映像配信サービス「Lemino」にて第1話から最新話まで独占見放題配信（予定）
・広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」（テレ東HP、TVer）にて見逃し配信

【出演】
与田祐希（乃木坂46）、市川由衣、佐月絵美、矢柴俊博、浅香 唯、森下能幸、石田悠佳（LINKL PLANET）、田中要次

【原案・企画・プロデュース】
畑中翔太（BABEL LABEL）

【脚本】
畑中翔太、マンボウやしろ、オコチャ

【監督】
中川和博、ヤングポール、中村祐太郎

【オープニングテーマ】
樋口 楓「アイムホーム！」（Lantis）

【プロデューサー】
漆間宏一（テレビ東京）、寺原洋平（テレビ東京）、涌田秀幸（C＆Iエンタテインメント）

【制作】
テレビ東京 / C＆Iエンタテインメント

【制作協力】
BANDAI SPIRITS

【製作著作】
「量産型リコ」製作委員会2024

ヘアメイク：江原理乃　スタイリスト：菅野悠