2010年3月12日 (金)
小説『機動戦士ガンダムUC』ストーリーダイジェスト 第8巻「宇宙と惑星と」
虎口を脱し、可能性の光を見いだしたバナージとオードリー。だが次なる座標で、2人はジンネマンの中に潜む絶望を知る。
小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』
ストーリーダイジェスト第8弾! 第8巻「宇宙と惑星と」
虎口を脱し、可能性の光を見いだしたバナージとオードリー。
だが次なる座標で、2人はジンネマンの中に潜む絶望を知る。
ストーリーダイジェスト第8弾! 第8巻「宇宙と惑星と」
虎口を脱し、可能性の光を見いだしたバナージとオードリー。
だが次なる座標で、2人はジンネマンの中に潜む絶望を知る。
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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 第8巻「宇宙と惑星と」 福井晴敏 著 キャラクターデザイン 安彦良和 挿絵 虎哉孝征 メカニックデザイン カトキハジメ 原案 矢立肇・富野由悠季 定価 693円(税込) B6判 角川書店刊 |
重力の井戸を抜けだしたバナージとオードリー(ミネバ)、そしてガランシェール隊は、地球軌道上を周回していた《ネェル・アーガマ》とランデブーに成功する。この段取りを整えたのは、ロンド・ベル司令ブライト・ノアだった。『ラプラスの箱』の鍵となる《ユニコーンガンダム》とミネバを連れたガランシェール隊は、連邦軍はもちろん『袖付き』からも狙われる身。すでに『箱』にかかわりすぎていた《ネェル・アーガマ》もまた、軍では危うい存在となりつつある。ブライトは、互いが手を取り合い、誰よりも先んじて『箱』を確保するほか、生き延びる道はないと判断したのだ。連邦とジオンが同舟する形となった《ネェル・アーガマ》は、ラプラス・プログラムが開示した新たな座標、宇宙の灯台
その一方で2つの陣営による、《ネェル・アーガマ》包囲網が形成されつつあった。フル・フロンタル率いる『袖付き』の艦隊も追撃の手を伸ばし、マーサは連邦軍上層部を動かし、ドゴス・ギア級宇宙戦艦《ゼネラル・レビル》を《ユニコーン》奪還の任に就かせる。《ゼネラル・レビル》には《バンシィ》の新たなパイロットとしてリディ・マーセナスが乗り込んでいた。 《ネェル・アーガマ》が指定座標付近に到着後、《ユニコーンガンダム》に乗り込んだバナージとオードリーは、宇宙の灯台〈L1ジャンクション〉へ向かう。『箱』の正体とは? 父カーディアスがその道程に込めた意味とは? これまでの旅の出来事を反芻し、世界の有り様を垣間見たバナージは父の真意を理解する。その瞬間、《ユニコーン》は《ガンダム》の形を取り、NT-Dのサインが明滅。ついに最終座標、『箱』の所在が明らかとなる。だが、ジンネマンの裏切りにより《ネェル・アーガマ》は制圧され、フル・フロンタルとアンジェロも襲来。バナージは投降を余儀なくされる。 《ネェル・アーガマ》のクルーを人質に、フル・フロンタルはバナージとオードリーに『箱』への最終座標を打ち明けるよう迫る。それに対し、オードリーは“ミネバ”としてフル・フロンタルに問いかける。『箱』を手に入れた後、何をするつもりなのか? 仮面を脱ぎ、あらわになった青い瞳が虚空を見つめ、“シャアの再来”と呼ばれる男は静かに語りはじめた。 |
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バナージとオードリーは、ひとつの艦に集った大人たちに向かい、ニュータイプという人類の可能性を説く。人は変わっていける。だから、一刻前まで憎み合っていた者同士が、こうして協調し合えたのだから、と。 |
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バンシィの次なる乗り手はリディだった。バナージがカーディアスの息子と知り、オードリーに拒絶された身に、澱んだ何かが入り込む。リディはアルベルトと《ゼネラル・レビル》に乗艦し、《ユニコーン》を追い詰める。 |
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ラグランジュ・ポイントに建設された“宇宙の灯台”。〈L1ジャンクション〉もそのひとつで、太陽発電パネルが幾何学模様をつくりだしている。宇宙に漂う雪の結晶のようで、ここがラプラス・プログラムが示した座標だった。 |
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『ラプラスの箱』の最終座標が判明したのも束の間、ジオン共和国所属のMSが襲来する。それにタイミングを合わせたジンネマンたちが、《ネェル・アーガマ》を占拠。動転するバナージの視界に赤いMSが……。 |
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《ネェル・アーガマ》艦内中に、フル・フロンタルの声が響く。捕虜となった連邦軍兵士、ジンネマンたちガランシェール隊、ジオン共和国兵士が聞く中、彼は真意を語る。だがそれも人の熱を感じさせるものではなかった。 |
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【ジェスタ】 ロンド・ベル隊の旗艦《ラー・ライラム》に、評価試験の目的で配備されたMS。《ユニコーンガンダム》をサポートするために開発された。現在はロンド・ベル隊の三連星(トライスター)とともに《ユニコーン》を追う。 |
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【スベロア・ジンネマン】 ネオ・ジオン残党軍『袖付き』の軍人で、ガランシェール隊隊長。人望も厚く、バナージとも心を通わせた。人はわかり合えることを、バナージは彼から学んだ。だがジンネマンの心にある空洞は深かった。 |
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