2010年3月5日 (金)
小説『機動戦士ガンダムUC』ストーリーダイジェスト 第6巻「重力の井戸の底で」
重力の井戸の底、そこは灼熱の大地だった。地球連邦首都ダカールに、一族の怨念をまとった巨大MAが立つ。
小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』
ストーリーダイジェスト第6弾！ 第6巻「重力の井戸の底で」
重力の井戸の底、そこは灼熱の大地だった。
地球連邦首都ダカールに、一族の怨念をまとった巨大MAが立つ。
ストーリーダイジェスト第6弾！ 第6巻「重力の井戸の底で」
重力の井戸の底、そこは灼熱の大地だった。
地球連邦首都ダカールに、一族の怨念をまとった巨大MAが立つ。
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機動戦士ガンダムUC（ユニコーン） 第6巻「重力の井戸の底で」 福井晴敏 著 キャラクターデザイン 安彦良和 挿絵 虎哉孝征 メカニックデザイン カトキハジメ 原案 矢立肇・富野由悠季 定価 693円（税込） B6判 角川書店刊 |
| 重力の井戸に捕らわれ、地球へ落下するユニコーンとバナージを受け止めたのは、ジンネマンたちガランシェール隊だった。船はアフリカ大陸・西サハラ砂漠へ不時着し、ジンネマンたちはマハディ・ガーベイの娘ロニの出迎えを受ける。ガーベイ家は、発電事業で財をなし、古くからジオンを支援してきた家系でもあった。 海を隔てたアトランタの地では、ローナン・マーセナスがロンド・ベルの司令ブライト・ノアと密かに会見を設けていた。ビスト財団に先んじて、「ラプラスの箱」の回収もしくは破壊を依頼するためだ。リディも、旗艦ラー・カイラムへ乗艦することになる。「箱」の真実を知り、リディはそれまでの自分を消し去ってしまった。オードリー(ミネバ)の目にはそうとしか映らず、ひとり虚空に投げ出された寂しさを味わう。 マリーダもまた地球へ降ろされ、オーガスタにあるニュータイプ研究所へ運ばれていた。マリーダはそこでカーディアス亡き後のビスト財団を取り仕切る、マーサ・ビスト・カーバインと対峙する。どす黒い本性を直感で見抜いたマリーダだったが、みずからの精神をマーサの精神に浸食されていってしまう。アルベルトはマリーダが変節していくのをただ見つめるしかなかった。 ロニの手引きにより、地球連邦の首都ダカールに足を踏み入れるバナージとジンネマン。ダカールにそびえる200mの議事堂こそ、ラプラス・プログラムが示した新たな座標であった。ラプラス・プログラムに次の情報を開示させるには、指定の座標へユニコーンを立たせるほかない。ネオ・ジオン側に身を置く、今のバナージにとって不可能な条件だった。だがロニの父マハディは思いがけない作戦を提案する。ダカールを一時的に制圧し、その後でユニコーンを降ろす。その真意は、地球連邦に対し民族積年の恨みを晴らすことだった。復讐にとらわれたマハディの双眸にバナージは強い反感を覚えるが、同時に自分の無力さも痛感する。 バナージの思いは取り残されたまま、ダカール襲撃作戦は決行される。ロニとマハディたちが操る巨大MAシャンブロが、ダカール港から上陸。地球連邦議事堂をめざし、侵攻を開始する。都市を蹂躙・炎に包みながら進むシャンブロ。その惨状を目の当たりにしたバナージは、理不尽な行ないを止めようと出撃する。みずからの意思でユニコーンを「ガンダム」に変身させ、シャンブロの前に立ちはだかる。バナージの行動を裏切りと判断したマハディはユニコーンに容赦のない攻撃を繰りだす。もはや人ではなく鬼の形相になった父を間近に見たロニは、父に銃を向け、戦いをやめるよう懇願する。そのときシャンブロのコクピット内に閃光が爆ぜた。 |
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ニュータイプ研究所でマリーダは、亡霊を対面する。量産型キュベレイ。かつて“自分たち”が乗っていたマシーン。恐怖にあとずさるマリーダの腕をつかみ、マーサは暗い怨念をマリーダに注ぎ込んでいく。 |
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地球連邦の首都ダカールに建てられた連邦議事堂。ラプラス・プログラムが指定した座標はまさにそこであった。生身で指定の座標に立ったバナージに、ロニは地球連邦の歴史と矛盾を語る。 |
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ダカール港から上陸した巨大MAシャンブロに、防衛部隊のMSが迎撃する。だがシャンブロは、搭載されたレフレクター・ビットと拡散メガ粒子砲により、鉄壁の防御陣が敷かれた難攻不落の城と化していた。 |
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絶妙なコンビネーションで、バナージとリディはシャンブロに立ち向かっていく。そのコクピットでは、父と娘が銃を向け合っていた。ロニの中にあった力強く、誇れる父はすでに喪失していた。 |
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突如現われた黒いMSが、太陽を背に手足と拡張させ黄金色の輝きを発した。それはまぎれもなく黒い「ユニコーンガンダム」であった。黒いMSは圧倒的な機動性で、ユニコーンを翻弄していく。 |
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| 【シャンブロ】 ガーベイ・エンタープライズ社が開発した水陸両用の巨大MA。無音推進システムで海中を潜行。ダカール防衛の隙をつき、港から上陸した。ダカール防衛全軍をもってしても、都市への侵攻を止めることはできなかった。 |
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| 【ロニ・ガーベイ】 マハディ・ガーベイの娘。MAシャンブロのパイロットで防御を担当する。オードリーと同じエメラルドの瞳、その聡明さにバナージは心にさわやかな風が吹くのを感じる。だが怨念に絡め取られた父を見て、ロニは絶望する。 |
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