2009年6月16日 (火)
小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』ストーリーダイジェスト 第4巻「パラオ攻略戦」
「ラプラスの箱」争奪戦の舞台は「袖付き」の拠点<パラオ>へ…… そこでバナージとマリーダはニュータイプ同士の共鳴を体験する。
小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』 完結記念!
ストーリーダイジェスト第4弾! 第4巻「パラオ攻略戦」
「ラプラスの箱」争奪戦の舞台は「袖付き」の拠点 <パラオ> へ……
そこでバナージとマリーダはニュータイプ同士の共鳴を体験する。
パラオ>
ストーリーダイジェスト第4弾! 第4巻「パラオ攻略戦」
「ラプラスの箱」争奪戦の舞台は「袖付き」の拠点 <パラオ> へ……
そこでバナージとマリーダはニュータイプ同士の共鳴を体験する。
パラオ>
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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 第4巻「パラオ攻略戦」 福井晴敏 著 キャラクターデザイン 安彦良和 挿絵 虎哉孝征 メカニックデザイン カトキハジメ 原案 矢立肇・富野由悠季 定価 672円(税込) B6判 角川書店刊 |
バナージは、フル・フロンタルの策略によりユニコーンごと捕縛されてしまった。捕らわれながらもバナージは、ネェル・アーガマに残してきたオードリー(ミネバ)の身を案じる。「袖付き」の拠点である鉱物資源衛星
<パラオ>
に移送され、バナージはそこで、数日前に死闘を繰り広げたフロンタル本人と対面する。フロンタルは仮面の下の素顔をさらし、毛穴に染みこんでくるような声音でバナージを懐柔してくる。そこに血の通った生臭さはなく、つくりもののような違和感だけが支配していた。バナージはフロンタルに取り込まれまいとするも、まったく別の方向から衝撃を受け、奈落に絡め取られていく。ユニコーンが撃った流れ弾で兵士が死んでいる。バナージは人を殺してしまっていた……。
人員・船体ともに甚大な被害を受けたネェル・アーガマだったが、帰投することも許されず、「袖付き」を追う任務に就くことになる。虜囚の身となったオードリーは、MSパイロットのリディ・マーセナスの助けを借りて、行動に移すことを決意する。それは決死の覚悟を必要とするものだった。 <パラオ> にある整備用ハンガーでは、「袖付き」によるユニコーンの検分が行なわれていた。「ラプラスの箱」へ導くとされるユニコーンは、 NT-Dシステムが発動するたびに、新しい情報を開示していくというのだ。コクピット・ディスプレイに「箱」の手がかりと思われる座標データが表示される。ユニコーンが示した座標を見、フロンタルは微かに嗤う。その座標とは……。 同じく <パラオ> の居住ブロックで、バナージはマリーダやギルボア一家と束の間ふれあい、自分が知らない“外の世界”があることを学んでいく。だが彼のあずかり知らぬところで、自身の救出作戦が実行されようとしていた。ネェル・アーガマのハイパー・メガ粒子砲が <パラオ> の岩肌を焼き、衛星全体を揺るがしていく。バナージは自分とユニコーンがいる限り <パラオ> が戦場になると判断し、白亜の機体を起動させる。戦場へ躍り出たユニコーンは、リディの機体デルタプラスと合流。そのコクピットにオードリーが同乗していることを知る。彼女はリディとともに地球へ赴き、「箱」を発端とする一連の事件を終結させようというのだ。バナージはリディにオードリーを託し、デルタプラスを戦場から送りだす。一方、ユニコーンとの相対距離を縮めてくる一機のMSがあった。その機影は四枚羽根をもつクシャトリヤのものだった。 <パラオ> で心を通わせたマリーダが、バナージに牙をむく。互いに譲れぬ状況をかかえ、戦闘を加速させていくバナージとマリーダ。ユニコーンが一対の目を閃かせ、赤い燐光をまとったとき、マリーダは隠された神獣の本性と対峙することになる。 パラオ> パラオ> パラオ> パラオ> パラオ> パラオ> |
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マリーダはバナージを坑道奥にある教会へ連れていく。そこは宇宙移民の苦難を映し出した象徴でもあった。静謐な空間の中で聖母のごとくたたずむマリーダ。バナージはその横顔にほのかな熱を感じた。 |
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<パラオ> からバナージを救出すべく、ネェル・アーガマからMSが発進する。全身グレーのデルタプラスが、ゼロコンマでウェイブライダー形態へ変形する。そのコクピットには決意を秘めたリディとオードリーがいた。 パラオ> |
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怒号とサイレンが響くハンガーで、そことはまるで無関係であるかのようにユニコーンはたたずんでいた。バナージは居住区へ被害が広がらないよう、戦いの根源である自分と神獣を宇宙へ解き放つ。 |
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ネェル・アーガマによるパラオ攻略戦。だがフロンタルはそれを見越し、「袖付き」の大半をパラオから避難させていた。フロンタルのシナンジュと親衛隊が出撃。赤い彗星が連邦MSのハンティングを開始した。 |
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オードリーがリディとともに地球へ……唐突な展開に事態を把握できないバナージだったが、義務感からではなく、オードリーがみずからの意志で決めたこと。それを確かめたバナージは2人を送りだす。 |
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【クシャトリヤ】 マリーダが搭乗す るファンネル搭載型MS。単機で連邦のMS部隊と互角以上に渡り合う性能をもつが、「ニュータイプ・デストロイヤー」としての真価を発揮 したユニコーンにパイロットもろとも半壊状態にされてしまった。 |
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【マリーダ・クルス】 ガランシェール隊に所属するMSパイロット。敵同士であったがバナージと心を通わせる。 <パラオ> での戦いのさなか、2人は互いの過去が 流れ込んでくるのを感じた。それはまぎれもなくニュータイプ同士の共鳴だった。 パラオ> |
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