2007年11月27日 (火)
面白グッズが必ず当たる!「一番くじ機動戦士ガンダム 脱戦士編」特集3
一番くじ開発者インタビュー!ガンダム世代にもっと頑張って欲しいとエールを込めて
▲前回の景品「ヒートほうき賞」を持つバンプレスト ロトディビジョンの戸張氏。根っからのガンダムファンだ!
今回は、一番くじの面白グッズを開発されているバンプレストのロトディビションの吉田氏と戸張氏に今回の一番くじについて色々とインタビューをしてきた。
■マニアックに走りすぎたかもしれない!?
―― 一言でいうとスゴイ景品ですね、本当に(笑)
吉田:一番くじは様々な作品をモチーフにやっていますが、ガンダムは今回で4回目になりま
す。前回はマグカップであったり、日常的に使える真面目なグッズ路線だったのです
が、今回は特にガンダムファンに向けてこだわっています。
普通ここまでマニアックにやると、社内の営業からダメ出しが出ます。
今回も「こんなものHUB賞」のテム・レイのメカ(USBハブ)は危うくボツになるところで した。
真っ先に「こんなの誰がわかるんだ!」って言われて(笑)
―― 確かに普通の人から見たら「なんだろうコレ」って感じはしますね。(笑)
戸張:ただ、前回の一番くじの中でマニアックに走った部分もありまして、その商品に関して
はガンダムファンから「コレが欲しい!」という声をいただきました。多くのガンダム
ファンのツボを付いていたようです。
―― 第2回、第3回と、段々とはずみがついているようですが、それは開発者の方のノリで
すか?それともユーザーの「こういうのが欲しい」という声を反映しているのですか?
戸張:ぶっちゃけると開発者のノリというのもあります(笑)。
自分もガンダム好きなので、パっと景品を見たときに、2千円、3千円つぎこめるものを
作っちゃおうと思いました(笑)。
―― 景品をパっとみると、造形のクオリティがものすごく高いと思うのですが、ガンダムファ
ンから商品化の声や要望はありませんか?
吉田:ウチは一番くじという企画の中でやっているものなので、コンビニエンスストアの店頭に
残ってしまうと、次の一番くじシリーズが続かなくなってしまいます。
ですので、どの景品が人気なかったかなど、一番くじの会員サイトでお客様の
アンケートを集計して良い景品だけを反映しているようにしています。
―― 厳しい世界ですね。
戸張:開発的に言うと、クジは7等級そろってこその景品なんですね。
1種だけあるのではなく、7種全部集まってこそ
魅力が出てくるのが、クジだと思います。僕は1種だけでも欲しいですけど(笑)
なんというか、1種だけあるのではなく7種あるからこそガンダムの世界が表現でき
る、という考え方があります。
―― 商品ありきというよりは、クジ全体をより面白くするための景品なわけですね。
吉田:そうですね。全体的にキャラクターの世界観というのを、開発の人間はものすごく注意
して作っています。単にモノを出すだけではなく、その景品がどう世界観に反映してい
るのか、というところまで考えています。
戸張:そうですね。私たちは日夜「コレならガンダムファンは食いつくだろう!」って考えながら
やっています。
―― たしかに、私もすごい食いつきました(笑)
▲全部そろってこその面白さがあるのが「一番くじ」なのだ!
■一番くじのコンセプトは「遊び」と「楽しさ」
―― 一番くじを盛り上げることが最終的な目的ですか?
戸張:それもありますが、ガンダムファンは自分も含めて厳しいのでまず自分が欲しいな、
と思うものから作るというところから始めていますね。
ユーザーさんが「買いたいもの」というよりは「もらってうれしいもの」というのがポイント
になります。
―― なるほど。
戸張:一回500円なので、結構な値段じゃないですか。今時バンダイの食玩などは
500円出せば良いモノが買える時代なので、そこでノリで買ってもらって
「当たっちゃったー!」ってガッツポーズをしてくれるような商品の方が良いわけです。
例えば「1500円出しても買うけど、500円でこれ当たっちゃったら、すっごいうれしいじゃ
ん」みたいな部分が大切だと思います。
―― なるほど。我々の感覚からすると、ガンダムグッズというのは、「それなりの金額を支
払って、良い商品を得る」みたいなのが当たり前ですが、くじというのは、自分が思っ
ていた以上のモノをもらえたときのうれしさ、みたいのがあるんですね。
吉田:「遊び」という感覚が一番に有りますね。
戸張:ゲーセンのクレーンゲームと一緒で、「楽しさ」という部分が一番重要ですね。
正直、ずっと使ってもらえなくても、その一瞬だけでもワーッとガンダムファンがすごい
盛り上がってくれれば嬉しいですね。
―― 一番くじというのは「遊び」と「楽しさ」というキーワードが一番純粋に生きてる気が
しますね。
戸張:一言で言うと、大人の運試しですかね。
■1stファンよ燃えあがれ!
―― キツい質問かもしれませんが、ガンダムを知らない人が引くことを想定しますか?
戸張:う~ん。今回はあえてそんなに考えていないです。
―― 今回は?
戸張:はい。実は今までは割と一般の方を想定して考えています。ライトな方というか。
ハロクッションであったり、マグカップであったり、ちょっとしかガンダム知らない人でも
喜ぶようなものが多かった気がします。
今回の一番くじの景品は「ガンダム好き」という方ならひと目見てわかる商品じゃない
ですか、コレは(笑)。今回はそういう人に向けてやってます。
でも、こだわりとか世界観を表現できないと「バンプレの出してるものは魂感じない」と
か言われちゃったりしますが(笑)
一同:(笑)
吉田:ここまで出来るのは、ガンダムだからです。なかなか他はここまで出来なくて、ガン
ダムに関してはある程度やりすぎちゃっても大丈夫ですね。
戸張:でも、結構やりすぎとそうでないギリギリな線を保とうと思ってます。
例えば「MS-V」のものを出したりとか、「MS08小隊」のボールを出したりとか、そういう
のは、今回やめようと思って。
基本的に「機動戦士ガンダム」のTV版と劇場版を基本に作っています。
―― 今回特に「機動戦士ガンダム 劇場版3部作」のDVDが出るというタイミングも関係し
ているのでしょうか。
戸張:そうですね。その辺は非常に意識しています。
一番くじはちょうどターゲット層が20代後半~30代後半なので、1stをモチーフにして
いるというのがあります。
私たちにも、「1stファンの力をもう一回見てみたい!」みたいな想いがあります。
色んなガンダムがありますが、劇場版公開当時といい、ガンプラブームといい、1st
ファンの熱さというのは社会現象を引き起こすほどスゴイものがあったと思うんです。
この一番くじで、1stファンに当時の熱さを再熱してもらえたらいいな、と思っています。
―― ありがとうございました。
このように、「くじ引き」としての面白みと、「ガンダム」に掛ける開発者の方々の熱意をひしひしと感じることができた。
「一番くじ機動戦士ガンダム 脱戦士編」は現在、全国のコンビニエンスストア、ホビーショップで展開中だ!景品がなくなり次第終了なので急ごう!
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